プロジェクトの実行者について
はじめまして。後藤雄人(ごとうゆうと)と申します。山口県岩国市出身で、現在はアメリカ・テキサス州のマクレナン・コミュニティ・カレッジに留学し、生物学を専攻しています。将来は家庭医として地域医療や予防医学に取り組み、さらに国際的な健康課題の解決にも挑戦したいと考えています。
高校卒業後、私は大学に進学せず、まず地元の工場で働きました。しかし「このままでは世界を知らないまま終わってしまう」という思いが募り、ホテルのフロントスタッフとして働く道を選びました。外国からのお客様と接する中で異文化に触れ、「もっと広い世界で学びたい」という気持ちが強まりました。英語は得意ではありませんでしたが、独学で半年間勉強を続け、TOEFL iBT 93点を取得。2023年に念願のアメリカ留学を果たしました。渡米後はHonors College奨学生として学業と研究に励み、現在までGPA4.0を維持しています。2026年秋にはTexas A&M Universityへ編入し、生物学の学士号を取得した後、メディカルスクールに進学する予定です。
その学びの中で出会ったのが、TIDES(Texas Integrated Diving and Ecological Studies)という海洋研究プログラムです。これはマクレナン・コミュニティ・カレッジとテキサス工科大学が共同で運営し、ホンジュラス・ロアタン島で潜水調査を行う教育・研究活動です。私は教室では得られない実践的な研究に挑戦したいと思い、このプログラムに参加しました。研究テーマに「ロープスポンジ」を選んだのは、これまで誰も手をつけていなかった分野であり、自分が先駆者として研究の第一歩を築きたいと考えたからです。
2025年5月には第1期調査を行い、ロアタン島で初めてロープスポンジの健康状態を記録しました。4つの調査地点で220個体を観察し、そのうち約86%は健康でしたが、赤帯病(ARBS)や白斑病(SWPD)、物理的損傷も確認しました。これは島で初めての記録であり、学会で発表を行い、現在は論文投稿を準備しています。
しかし、この成果はわずか数日間の調査に基づいたものにすぎません。病気の広がり方や生態系全体への影響を理解するには、長期的かつ継続的な研究が必要です。そのため、私は2026年1月から5月に実施される第2期調査に挑戦し、さらに深いデータを集めることを目指しています。
一方で、私は留学にあたり約400万円の教育ローンを抱え、学内で複数の仕事をしながら学費と生活費を支えています。さらに2025年春には母が脳出血で倒れ、現在も療養中のため働けない状況です。父の収入だけでは家計を維持するのが難しく、私自身も学費と生活費で精一杯であるため、第2期調査に必要な約60万円を自力で準備することは困難です。
だからこそ、今回クラウドファンディングを通じて研究継続のためのご支援をお願いすることにしました。いただいたご支援は渡航費、滞在費、プログラム参加費、研究機材や保険料などに充て、すべて次回の調査実施に活用します。
私はこれまで工場勤務からホテル勤務、そして独学での留学準備を経て、夢を一つひとつ実現してきました。今回の挑戦もまた、その延長線上にあるものです。どうか私の研究が未来の海と人の健康を守る一歩となるよう、力を貸していただければ幸いです。

写真1. プロジェクトの作成者

写真2. データ採取の写真
このプロジェクトで実現したいこと
今回のプロジェクトでは、ホンジュラス・ロアタン島でスポンジの疾病を調査し、その広がりと生態系への影響を解明することを目指します。
スポンジはサンゴ礁の「ろ過装置」と呼ばれるほど重要な存在で、海水をきれいに保ち、栄養を循環させ、他の生き物の住処を提供しています。もしスポンジが病気で衰退すれば、サンゴや魚を含む生態系全体のバランスが崩れ、漁業や観光といった人間の生活にも影響が及びます。
この調査を通じて、海を守ることと人の健康を守ることはつながっているという視点をデータとして示し、未来の世代に豊かな海を残す基礎を築きたいと考えています。
プロジェクト立ち上げの背景
近年、ロアタン島のサンゴ礁ではスポンジに 赤帯病(Aplysina Red Band Syndrome: ARBS)や白斑病(Sponge White Patch Disease: SWPD) といった病気が確認され始めています。これらの病気はスポンジの組織を破壊し、やがて死に至らせます。スポンジは海の水を濾過し、栄養を循環させ、多くの魚やサンゴの住処となる重要な存在です。そのため、スポンジの病気は「スポンジだけの問題」ではなく、サンゴ礁全体の健全性に影響を与える連鎖的な脅威となり得ます。
しかし、ロアタン島におけるスポンジの基礎データはこれまで記録がほとんどなく、「現状を示す数字」すら存在しません。私はこの欠落を埋めるべく、2025年5月に第1期TIDES研究として現地調査を実施しました。その結果、220個体のロープスポンジを観察し、約86%が健康である一方、ARBSやSWPDを含む疾病や物理的損傷を確認しました。これはロアタン島におけるスポンジ疾病の初めての記録であり、学会発表を予定しています。また現在は論文投稿の準備も進めています。
しかし、これはわずか数日間の調査にすぎません。病気がどのように広がるのか、なぜ特定の場所や種に集中するのか、そして生態系全体にどのような影響を及ぼすのかを明らかにするためには、長期的かつ継続的な調査が不可欠です。だからこそ、2026年1月から5月にかけて実施される第2期TIDES研究に参加し、再びロアタン島で調査を行う必要があります。
この研究は単に学術的な成果にとどまらず、「海を守ること=人の暮らしと健康を守ること」につながります。サンゴ礁は地元の漁業や観光業を支える基盤であり、その維持は地域経済や人々の生活に直結しています。スポンジの疾病を早期に理解し、その影響を把握することは、未来の保全策や予防策を考えるための大切な一歩になるのです。

写真3. 赤帯病(Aplysina Red Band Syndrome: ARBS)

写真4. 白斑病(Sponge White Patch Disease: SWPD)
これまでの活動と準備状況
2025年1月から5月にかけて、私はチームの仲間と共に研究計画書を作成し、必要なダイビング資格を取得しました。調査方法や観察のルールを整え、現地での研究に向けた準備を進めていきました。
そして、2025年5月26日から31日まで、ホンジュラス・ロアタン島で第1期TIDES研究を実施しました。この調査では、ロープスポンジの健康状態を島で初めて記録することができました。4つの調査地点で合計220個体を観察した結果、約86%は健康な状態である一方、赤帯病(ARBS)や白斑病(SWPD)、さらには物理的な損傷を受けた個体も確認されました。これらの成果は「ロアタン島におけるスポンジ研究の出発点」となり、すでに学会で発表を行い、現在は論文として投稿する準備を進めています。
しかし、この成果はわずか数日間の記録にすぎません。病気がどのように広がり、生態系全体にどのような影響を与えるのかを明らかにするためには、長期的かつ継続的な調査が必要です。そのため、私は2026年1月から5月にかけて行われる第2期TIDES研究に参加し、再びロアタン島で調査を行う計画を立てています。次回は、同じ調査地点で継続的に観察を行い、さらに水温や透明度といった環境データも合わせて記録することで、スポンジの疾病と環境要因の関係を明らかにしていきます。
現在はすでに研究計画の詳細を詰め、必要な機材の補充や現地での調査許可の手続きを進めています。第1期で得られた成果を出発点として、第2期ではより深く、そして広くスポンジとサンゴ礁の未来を見据えた研究に挑戦していきます。

写真5. 2025年度の研究ポスター
ROPE SPONGE DIVERSITY AND HEALTH STATUS IN ROATÁN, HONDURAS
(日本語訳:ホンジュラス・ロアタン島におけるロープスポンジの多様性と健康状態)
リターンについて
1,000円
・個別のお礼メッセージ
3,000円
・個別のお礼メッセージ
・調査中に撮影したロアタン島の海の写真(デジタルデータ)をメールでお届け
5,000円
・個別のお礼メッセージ・調査中に撮影したロアタン島の海の写真(デジタルデータ)をメールでお届け
・30分のオンライン相談(留学準備、研究の進め方、英語勉強法、海外生活などご希望のテーマで対応)
- 参加方法:支援者様にメールでZoomのURLを送付
- 注意事項:Zoomの利用環境をご準備ください(PC、スマホ、インターネット接続)
※有効期限:2025年10月~2026年3月末まで
10,000円
・個別のお礼メッセージ
・調査中に撮影したロアタン島の海の写真(デジタルデータ)をメールでお届け
・60分のオンライン相談(留学準備、研究の進め方、英語勉強法、海外生活などご希望のテーマで対応)
- 参加方法:支援者様にメールでZoomのURLを送付
- 注意事項:Zoomの利用環境をご準備ください(PC、スマホ、インターネット接続)
※有効期限:2025年10月~2026年3月末まで
30,000円
・個別のお礼メッセージ
・調査中に撮影したロアタン島の海の写真(デジタルデータ)をメールでお届け
・180分のオンライン相談(留学準備、研究の進め方、英語勉強法、海外生活などご希望のテーマで対応)
- 参加方法:支援者様にメールでZoomのURLを送付
- 注意事項:Zoomの利用環境をご準備ください(PC、スマホ、インターネット接続)
※有効期限:2025年6月~2026年3月末まで
50,000円
・個別のお礼メッセージ
・調査中に撮影したロアタン島の海の写真(デジタルデータ)をメールでお届け
・240分のオンライン相談(留学準備、研究の進め方、英語勉強法、海外生活などご希望のテーマで対応)
- 参加方法:支援者様にメールでZoomのURLを送付
- 注意事項:Zoomの利用環境をご準備ください(PC、スマホ、インターネット接続)
※有効期限:2025年6月~2026年3月末まで
・帰国後のオンライン報告会(Zoom)にご招待(質疑応答あり)
- 実施方法:オンライン(Zoom)
- 日時:2026年6月予定(詳細は後日ご案内)
- 所要時間:約1時間
- 内容:研究成果の報告、現地での体験共有、質疑応答
- 参加方法:支援者様にメールでZoomのURLを送付
- 注意事項:Zoomの利用環境をご準備ください(PC、スマホ、インターネット接続)
100,000円
・個別のお礼メッセージ
・調査中に撮影したロアタン島の海の写真(デジタルデータ)をメールでお届け
・360分のオンライン相談(留学準備、研究の進め方、英語勉強法、海外生活などご希望のテーマで対応)
- 参加方法:支援者様にメールでZoomのURLを送付
- 注意事項:Zoomの利用環境をご準備ください(PC、スマホ、インターネット接続)
※有効期限:2025年6月~2026年3月末まで
・帰国後のオンライン報告会(Zoom)にご招待(質疑応答あり)
- 実施方法:オンライン(Zoom)
- 日時:2026年6月予定(詳細は後日ご案内)
- 所要時間:約1時間
- 内容:研究成果の報告、現地での体験共有、質疑応答
- 参加方法:支援者様にメールでZoomのURLを送付
- 注意事項:Zoomの利用環境をご準備ください(PC、スマホ、インターネット接続)
・ご希望があれば研究ポスターにお名前を掲載
- 掲載期間:2026年6月から1年間
- 掲載方法:文字のみ(ロゴ・バナーの場合はサイズ等を要相談)
- 注意事項:支援時、必ず備考欄に掲載希望のお名前をご記入ください
- 画像(ロゴ・バナー)はプロジェクト終了後に送付するメールでご案内します
200,000円
・個別のお礼メッセージ
・調査中に撮影したロアタン島の海の写真(デジタルデータ)をメールでお届け
・360分のオンライン相談(留学準備、研究の進め方、英語勉強法、海外生活などご希望のテーマで対応)
- 参加方法:支援者様にメールでZoomのURLを送付
- 注意事項:Zoomの利用環境をご準備ください(PC、スマホ、インターネット接続)
※有効期限:2025年6月~2026年3月末まで
・帰国後のオンライン報告会(Zoom)にご招待(質疑応答あり)
- 実施方法:オンライン(Zoom)
- 日時:2026年6月予定(詳細は後日ご案内)
- 所要時間:約1時間
- 内容:研究成果の報告、現地での体験共有、質疑応答
- 参加方法:支援者様にメールでZoomのURLを送付
- 注意事項:Zoomの利用環境をご準備ください(PC、スマホ、インターネット接続)
・ご希望があれば研究ポスターにお名前を掲載
- 掲載期間:2026年6月から1年間
- 掲載方法:文字のみ(ロゴ・バナーの場合はサイズ等を要相談)
- 注意事項:支援時、必ず備考欄に掲載希望のお名前をご記入ください
- 画像(ロゴ・バナー)はプロジェクト終了後に送付するメールでご案内します
・帰国後に直接お会いしての「研究報告会(講演)」へご招待(日本国内、交通費別途相談)
- 実施方法:対面
- 日時:2026年6~8月頃(詳細は後日調整)
- 所要時間:約1~2時間
資金の使い道
いただいたご支援は、すべて2026年1月〜5月に行う第2期TIDES調査のために使用します。
・渡航費・滞在費:約25万円
・プログラム参加費:約20万円
・調査・研究に必要な器材・資料代:約10万円
・保険・予備費:約5万円
スケジュール
・2025年8月 クラウドファンディング開始
・2025年11月 クラウドファンディング終了
・2025年12月 第一弾リターン送付開始(お礼メッセージ・オンライン相談など)
・2025年12月 TIDESプログラム応募・参加確定
・2026年1月~5月 研究計画書の作成、機材準備、ダイビング訓練
・2026年5月 ホンジュラス・ロアタン島にて第2期TIDES研究を実施(約1週間)
・2026年6月~7月 データ整理・分析、研究ポスター作成
・2026年夏~秋 第二弾リターン送付(研究レポート、フィールドダイアリー、オンライン報告会など)
・2026年秋以降 学会発表・研究成果報告、希望者のお名前を掲載したポスター公開
最後に
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。私は工場勤務からスタートし、独学で英語を学び、アメリカでの留学と海洋研究に挑戦するまでに成長してきました。こうして挑戦を続けられているのは、多くの人の支えがあったからです。
今回のTIDES第2期調査は、私にとって「環境と人の健康をつなぐ医師になる」という目標に直結する大切な機会です。しかし、経済的な事情からこの挑戦を続けるのは容易ではありません。だからこそ、皆さまのご支援を心からお願いしたいと思っています。
ご支援いただいた成果は、必ず未来の研究・医療・社会貢献に還元します。一人でも多くの方と、この挑戦を共に歩んでいければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。




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