はじめに/ご挨拶
「読む」だけでは終わらないノベルを作りたい。
『REDACT / Eclipse』は、"黒塗り(Redaction)"や"上書き(Overwrite)"で証言そのものを編集し、物語の因果を変えるダークミステリー・ビジュアルノベルです。プレイヤーは新人調査官として事件を追いながら、編集という行為によって真実を歪める可能性のある共同加害者にもなります。
遊びの核心:どの証言を信じ、どの一行を削り、どの語を差し替えるか。編集の選択が結末を決定します。
体験の狙い:推理=正解探しではなく、編集=責任を伴う意思決定を体験してもらうこと。たとえ真相に近づいても、あなたの編集履歴が誰かの人生を変えてしまうかもしれない――その緊張をゲームに落とし込みます。

企画の概要
1. 編集で因果を書き換えるミステリーVN
供述文から単語・文節を黒塗り/上書きし、犯行時刻・アリバイ・関係性が即時に再計算されます。ごく短い一語の欠落で真実が反転し得る設計です。
例:「21:10に病院で見た」→「21:40に病院で見た」へ上書きすると、他のログと衝突。矛盾メーターが上昇し、別の人物の供述が"怪しい"表示に切り替わる。
①元の証言

②黒塗り(Redaction)

③上書き(Overwrite)

2. リビジョン(巻き戻し)と動的更新
いつでも編集履歴へジャンプし再編集可能。戻した瞬間に時系列・目撃情報・関係値が全て再計算され、画面に反映されます。
3. 音声・監視ログの整音/再配置
ボイスメモのノイズ除去や監視ログの並べ替えで矛盾を潰します。成功すれば新たな行や隠語が抽出、失敗すると黒塗り領域が増加して難度が上がります。
4. "捜査する側"なのに"仕立てる側"にもなり得る
基本は調査官視点。しかし編集権限ゆえ、結果的に特定人物を犯人に仕立てる分岐も生じます。最終エンディングは編集履歴(世界線の指紋)で決まります。
この企画で実現したいこと
・読むだけで終わらない"編集型推理"
証言を消す/残す/言い換える行為そのものが推理となり、因果の再配線が目に見える形で進みます。
・短尺でも高密度
全3章(各40〜60分)+エピローグ、5種以上のエンディング。1ルート2時間前後。
※ネタバレ回避のため、動画・ライブ配信では一部機能/演出の公開に制限があります。具体的な制限事項は体験版公開後に順次告知します。
・対応言語・アクセシビリティ
日本語版先行、英語版はストレッチ目標とします。アクセシビリティは開発初期から考慮し、段階的に導入します。体験版では、 高コントラスト切替、フォント拡大、主要操作のコントローラ対応の提供を目標にします。
世界観と導入
舞台は密室都市《エクリプス》。昼は正常だが、夜になると監視網が反転し、記録の一部が欠落する。市警の特設窓口「失踪課#404」には、痕跡が薄く常識的な捜査が通用しない案件ばかりが集まる。
あなた(新人調査官)は、黒塗りだらけの供述書、歪んだ録音ログ、破棄寸前の市報を突き合わせ、"夜の時系列"を再構成していく。編集(黒塗り/上書き)の度に人物の状態・アリバイが動的に変化し、あなたの編集履歴が物語の正義を定義する。
主要登場人物
あなた(新人調査官):市警「失踪課#404」所属。あなた固有の編集権限L2で、証言の黒塗り・置換と時系列の並べ替えができる。章末の"誓約"で結果を反映。

影尾ミサキ(市警嘱託):元法医学者。言い回しの癖から分析で虚偽を検出。夜に一時的に消息を断つことがあり、信頼と不信の両義性を担う。

古賀トウマ(情報屋):黒塗り文書から元の語を推測するツールを持つ。協力は有料で、支払い条件次第で情報精度が変動。

少女ユカ(失踪者):事件の鍵。供述書のどこにも本名の記載がない。「ユカ」という呼び名自体が、編集の産物かもしれない。

コアシステム
1) 黒塗り編集(Redaction)+上書き入力(Overwrite)
・供述文の単語・文節を選択し、黒塗りする。文法が成立する範囲で意味が反転し、犯行時刻・アリバイ対象・関係性が動的に更新。
・上書きは 候補サジェスト(頻出同義語・法律用語・関係語)と手入力の両対応。
・編集ごとに容疑者の好感度や戦略が変化。虚偽の繰り返しは“不整合ヒートマップ”に矛盾が蓄積表示。
2) リビジョン巻き戻し(Revision Timeline)
・すべての編集は編集履歴(差分)として残り、任意の時点へ瞬時に巻き戻し可能。
・章ごとに一度だけ"誓約(Oath)"で確定する。誓約すると取り消せない代わりに、隠し証言と追加権限が開く。
3) ノイズ除去(De‑glitch)
・ボイスメモの帯域をスライダー分離し、隠語や固有名を抽出。
・成功で供述に追記事項が発生、失敗で逆に黒塗り領域が増殖。
4) タイムライン再構成(Slice)
・破片化した監視映像・通行記録を並べ替え、矛盾のない夜を再構成。
・並べ方次第で「誰が誰を見ていたか」が変化し、真相分岐へ影響。
5) 追加機能予定
・矛盾メーター:画面端に整合率%を常時表示。編集で上下。
・証拠タグ&検索:#場所 #人物 #時刻 で即フィルタ。
・考察共有コード:編集履歴にハッシュを付与し、同じ"世界線"を再現可能。
・アクセシビリティ:高コントラスト、可変フォントサイズ、読み上げTTS、全文コントローラ操作。
・周回快適化:既読スキップ+"未検証行"ハイライト、分岐マップ。
章構成
第0章:失踪課#404 受付(チュートリアル)— 供述1枚、ノイズ録音1本、タイムライン3片。
第1章:欠落する妹 — 家族の供述が噛み合わない。黒塗り解除で浮かぶ禁句「代替」が鍵。
第2章:眠らない病棟 — 夜勤表改ざん。並べ替え次第で死因が反転する臨床ログ。
第3章:エクリプスの夜 — 監視網が都市規模で反転。あなたの誓約が被疑者を生む。
エピローグ:削除済み — 誰の供述を残したかで正義の定義が変わる。

想定プラットフォーム・プレイ時間
PC(Windows/Mac)先行。1ルート約2時間、全エンド到達で6〜8時間想定。
短編3章+マルチエンド、2026年初頭に体験版・本編を目標。
制作体制・技術
・少人数(プログラム1/シナリオ1/イラスト1/音響1)。
・テキスト演出フレームワーク(Ink/Naninovel等のいずれか)+オーディオ中間層(FMOD/Wwise等のいずれか)を想定。
・証言テキストは差分管理(リビジョンID)で可視化。音声処理は簡易帯域分解をゲーム的に表現(実録音の機械学習復元ではなく、パズル化)。
現在の準備状況
システム:黒塗り→再計算→因果更新のループを検討。
デザイン検討:モノトーン×差分色のUIモック、タイトルロゴ素案。
体験版スコープ策定:第0章〜第1章前半(約30〜45分)を無料公開予定。
スケジュール(目安)
2025年11月:クラファン実施/並行で第0章〜1章制作。
2026年2月:体験版(第0章〜1章前半)公開。
2026年4〜5月:本編完成(3章+エピローグ)。
2026年6月:デジタルリターン順次配布、エンドロール確定版更新。
※状況により前後します。延期時は進捗レポートを定期公開します。
目標金額と使い道
アート制作(立ち絵/背景/UI):40%
音響(BGM/SE/簡易ボイス):20%
外部スクリプト/QA:15%
広報(PV制作/体験版サイト):15%
雑費・手数料等:10%
リターン

<注意>
・資材、相場変動により、同等品質の範囲で素材・刷り方式・梱包仕様を変更する場合があります(変更時は事前告知)。
・画像・ロゴ・イラストは自作または使用許諾済みのもののみ使用します。
配信・二次創作ガイドライン
体験版は配信自由。本編は1周目まで配信可(ネタバレ配慮)。
収益化可、作品名を記載してください。
MOD/データ抽出は禁止。
コンテンツに関する注意
失踪・虚偽供述・軽度の暴力表現を含みます(CERO相当:審査予定なし/自主基準)。実在の事件・団体・個人とは関係ありません。
リスク&チャレンジ
開発遅延リスク:小規模ゆえプロト・量産の両立に時間がかかる可能性。進捗レポートを月1で公開します。
技術的制約:ノイズ除去は"ゲーム的演出"であり、実録音の復元精度を保証するものではありません。
スコープ管理:追加要望はアップデートやストレッチで段階対応。
FAQ(抜粋)
Q. マウスだけで操作可能?
可能です。キーボード・コントローラにも対応。
Q. 体験版のボリュームは?
30〜45分想定。セーブ・ロード対応。
Q. 日本語以外は?
まず日本語で作成し、将来的に検討。英語はストレッチ到達で対応予定。
最後に
真実は、編集できる。
——その一文を現実の手触りにするために、あなたの力を貸してください。黒塗りと上書きが生む"背徳の推理体験"を、一緒に形にします。
ご支援、どうぞよろしくお願いいたします。





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