プロジェクトの実行者について
私たちは、佐賀県武雄市潮見神社の氏子であり、地域文化と伝統を守るために活動しています。私たちは地元の歴史や文化に深い愛情を持ち、これまでにも地域行事や子供相撲大会などの文化イベントの運営に携わってきました。私たちの町は歴史と伝統にあふれ、多くの祭りや文化が生活の一部として息づいています。その中でも、潮見神社の大祭は地域の皆様にとって特別な意味を持つ重要な行事です。地域の結束を深め、次世代に誇りを持って伝えられるような文化を守り続けたいと考えています。
このプロジェクトで実現したいこと
本プロジェクトを通じて、潮見神社のお神輿を修復し、2025年10月19日に開催される大祭で無事に使用できるようにすることを目指しています。お神輿は祭りの象徴であり、その修復を通じて地域の伝統を守り続けることができます。お神輿は祭りにおいて神様の御霊(みたま)を一時的にお乗せし、地域を巡業する役割を果たします。普段は神社に鎮まる神社の御霊をお神輿にお遷しして町内を練り歩くことで神様のご加護を地域全体に行き渡らせ、五穀豊穣や無病息災、地域の安全を祈願する意味があります。
この巡行は「神幸(しんこう)」とも呼ばれ、神様が人々の近くに出向いてくださる特別な機会をされています。潮見神社の秋祭り(供日)では、神事の後にお神輿行列が行われ、地域の人々が協力してお神輿を担ぎ町内を巡ります。
つまりお神輿は神様と地域を結ぶ象徴的な役割を担い、祭りの中心的存在となっています。このお神輿は江戸時代文化14年(1817年)製造です。208年前の大阪の神輿細工職人の名前が書いてありました。今回は本体を残したままの修復です。屋根の漆、飾りの金属金具、鳳凰の作り直しなど本来の形にしたいと思います。修復されたお神輿が再び活躍することで、地域の皆様の心を一つにし、未来へとつなぐ架け橋となることを願っています。
【御祭神】
上宮 伊弉諾尊 伊弉冊尊 橘諸兄公
中宮 神功皇后 応神天皇 武内宿禰公
下宮 渋江宮(橘朝臣渋江公村公)中村宮(橘朝臣中村公光公)牛島宮(橘朝臣牛島公茂公)
プロジェクト立ち上げの背景
潮見神社の大祭は、数世代にわたって地域の誇りとして愛されてきました。しかし、お神輿は長年の使用により劣化が進み、修復が必要な状態となりました。今回修復には500万円の費用がかかりましたが、地域の皆様からのご支援で200万円が集まりました。残りの300万円を集めるため、今回クラウドファンディング第二弾を立ち上げることとしました。
潮見神社は神代の昔、佐賀県武雄市あたり一帯が島見郷と称される小島であった頃、伊弉諾 伊奘冉二柱の大神様を奉祀申し上げる島見社が鎮座されました。これが潮見神社の起源です。島見郷は有明海に面し潮の流れを知る要地でした。いつの頃からかこの地を潮見郷、神社も潮見社と称するようになりました。
鎌倉時代の嘉禎3年(1237)永島荘の地頭職として潮見城の初代藩主となられた橘公業公は橘氏の祖 橘諸兄公を上宮に、その御子であらせられます橘奈良麿公を中宮に奉祀し当宮を橘一族の氏神様として信仰されました。橘諸兄公は敏逹天皇五世の孫で「葛城王」と称し臣籍に下り元明天皇より橘の姓を賜わりました。
この潮見神社のお神輿は208年前まで遡ること江戸時代文化14年に製造、最初の修復は91年前の1934年(昭和9年)、そして今年の2025年は二回目の修復を目指しています。新しいお神輿を購入するとなると1.000万円は必要となりますが、今回このお神輿の修理には500万円かかりました。私たちは、ここ武雄市の地域文化の発展と継承のために、皆様方からのご支援をいただきたいと考えています。地域の絆を深めるためにも、このプロジェクトを通じて皆様と一緒に歩んでいきたいと願っています。ぜひ皆様のご協力を切にお願い申し上げます。
これまでの活動と準備状況
これまで、地域の皆様とともに様々なイベントを開催し、修復資金を募ってきました。第一弾のクラウドファンディングでは多くの方にご支援をいただきました。太宰府天満宮のご縁で福島高校OBOGの方々にも沢山のご支援を頂戴した次第です。今回のプロジェクトに向けては、修復に必要な専門家の協力を得るため打ち合わせ、修復作業の計画を進めてきました。さらに、地域の方々や関係者との協力体制を強化し、大祭が成功するための準備を進めています。
最後に
潮見神社は弥生時代、この町は一面の海で「潮をみる」という社名の通り潮の流れ、潮の満ち引きを極める都があり郷人・海人の崇敬を集めてきました。人生におけるあらゆる岐路の「潮時」を見極め正しい道をお示し下さる「幸運の神」として多くの方に信仰されています。
私たちは、このプロジェクトを通じて、武雄市の大切な文化を次世代に継承していきたいと考えています。皆様の温かいご支援があってこそ、このプロジェクトは実現可能です。どうか、未来を担う武雄市の子どもたちのためにも、ご協力をお願い申し上げます。共に地域の誇りを守り、素晴らしい祭りを未来に伝えていきましょう。





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