45年の灯を次の世代へ──tottoriカルマ戎町店の閉店を“新しい船出”に

2025年12月tottoriカルマは11年間の幕を閉じます。東京での34年間を足すと、45年。しかし運営者75歳の今、諦めて「全て仕舞う」町の明かりを消す選択は出来ません。次の航路へ舵を。市内拠点「トりんく まんまる」を、ブックカフェ✕私設図書✕小さなイベントスペースへ“新しいカルマ”始めます。

現在の支援総額

2,557,733

85%

目標金額は3,000,000円

支援者数

304

募集終了まで残り

19

45年の灯を次の世代へ──tottoriカルマ戎町店の閉店を“新しい船出”に

現在の支援総額

2,557,733

85%達成

あと 19

目標金額3,000,000

支援者数304

2025年12月tottoriカルマは11年間の幕を閉じます。東京での34年間を足すと、45年。しかし運営者75歳の今、諦めて「全て仕舞う」町の明かりを消す選択は出来ません。次の航路へ舵を。市内拠点「トりんく まんまる」を、ブックカフェ✕私設図書✕小さなイベントスペースへ“新しいカルマ”始めます。

プロジェクトの実行者

丸山伊太朗です。

1980年、東京・中野で「小さな無国籍食堂 カルマ」を開き、
ウナカメラリーベラ、ひと☆いきcafeエカイエ、阿佐ヶ谷イネル、
そして鳥取の tottoriカルマ へと、
“誰もが息をつける居場所” をつくってきました。

75歳の今「場を畳む」のではなく、
「なんとしても次世代につないでいく」決断をしました。

戎町店の閉店を “新しい船出” に変え、次の世代へ。
まちを照らす灯を手渡します。


プロジェクト立ち上げの背景


2012年、東日本大震災を転機に鳥取へ。

鳥取市戎町の木造3階建て(鳥取大火を免れた建物)をお借りし、補修やDIYを重ねながら「tottoriカルマ」を続けてきました。

まちで人が出会い、学び合い、笑い合う景色がたくさん生まれました。

だからこそ、その灯りを次の50年へつなぐ形に舵を切ります。

建物維持・設備・人員体制・経済環境の変化により現形態での継続は難しく、前に進むための選択として、戎町店は2025年12月で幕を閉じます。


45年、これまでの歩み

1980年:中野「小さな無国籍食堂 カルマ」開業
2001年~:ウナカメラリーベラ/エカイエ/イネルなど “共同オーナー方式” の場づくり
2012年:鳥取初出店
2014年:戎町にてtottoriカルマ営業開始
2014年12月:中野カルマ閉店
2023年:合同会社 BOXTREE’S COMPANY 立ち上げ
2025年12月:戎町店閉店
2026年1月:私設図書カフェ「トりんく まんまる」で再始動開始


このプロジェクトで実現したいこと

45年の灯を次の世代へ渡すための「再構築資金」を集めます。

市内拠点「トりんく まんまる」を核に、
ブックカフェ × 私設図書室 × 小さなイベントスペース の運営を開始します。

人気メニューの中野オムライス、天然酵母ココスキーパンも変わらず楽しめるようにし、
本と人が交差する時間を日常に。


これまでの活動と準備状況

【私たちの挑戦:長くともした灯りを、今絶やさない】


中野カルマはかつてのスタッフが現在日本各地で料理研究家として、
そしてカフェやお菓子屋さん、食堂をオープンさせて町を照らしています。

今、tottori カルマ がある戎町の店舗は、
地域の複数団体が共同で活用する「新たなコミュニティスペース」へと
生まれ変わる可能性を探っています。

一方で、丸山が続けてきた tottori カルマ
丸山の思いを壁一面の本棚に込めた鳥取市内のスペースで、
私設図書カフェ「トりんく まんまる」と共に再始動します。

諦めず、焦らず、地道に “場づくり” を続けていきます。


なぜ今、みなさんの力が必要か

経済効率だけでは測れない価値を守ってきた現場は、
維持費や物価の急激な上昇により厳しい局面にあります。

法改正による義務としての設備投資や運転の為の負担額は重く、
老後の蓄えも全て投じて守ってきました。

それでも、初めて灯をともした日に居てくれたスタッフ、
ここを利用して笑顔全開になってくれた人の事を思うと、
この灯を消す、という決断はどうしてもできませんでした。

“続けるために形を変える” 
その土台づくりに、どうかお力を貸してください。


これからの風景(こうなったら楽しい)

〜 私設図書カフェ「トりんく まんまる」を、ふらりと立ち寄れる場所に 〜

ドリンクや軽食に加え、中野オムライスやココスキーパンも順次提供。

私設図書はメンバー制で貸出を開始。
こだわりの選書コメントや月々の本旅MAP発行で、関わりの足跡が残る仕組みを用意。

読書会、ミニライブ、ワークショップ、出張ポップアップ…
小さな催しを重ね、まちと外をやわらかくつなぎます。

砂鳥ビル「tannma」、東京・阿佐ヶ谷「シェアカフェ イネル」など他拠点とも行き来/呼応し合い、
鳥取⇔東京の人・食・文化に触れる機会を広げます。

「利益度外視、みんなが楽しいのが1番!」という理念はそのままに、
次の50年へ手渡せる持続モデルへ進化します。


本貸し出し会員カードのスタート

通常 3,000円 / 月 で、20名限定で、貸し出しを行なっていきます。

今まで、館内での読書のみで、
貸し出しを行なっていなかったのですが、
会員の方限定で本の貸し出しを行います。

お近くの方、
またかさねて来て本を大事に思っていただける方、
ご自宅でも当方の蔵書を楽しみたい方へ。
ぜひこの機会にご利用ください。 


閉店までに

\\ すっぱだカルマ−2 //

12月の tottoriカルマの営業は、毎日何か催しをします。
今まで縁のある方々と一緒にコラボして出店します。

出店予定の方々
・ユカルン食堂
・をこめ屋さん
・神山さん


\\ tottoriカルマ戎町店 感謝祭・閉店祭 //

1日中朝から夜までお店を開きます!
戎町店最後のtottoriカルマ、みなさん楽しみに来てください!


今後のスケジュール

2025年 12月「すっぱだカルマ−2」開催
(グッズ放出市、入れ子カフェ募集、ライブ、赤井薫壁ギャラリー展示ほか)

2025年 12月20日(予定):tottoriカルマ戎町店 感謝祭・閉店祭
1日中朝から夜までお店を開きます!戎町店最後のtottoriカルマ、みなさん楽しみに来てください!

2025年12月末:tottoriカルマ戎町店 閉店 

2026年1月:初期リターンの発送開始/新体制で段階的に営業再開

2026年2〜3月:私設図書カフェ「トりんく まんまる」本貸し出し会員スタート/イベント再開/遠方向けリターンの実施


資金の使い道

・設備費:500,000円
・運転資金:800,000円
・人件費:300,000円
・開店準備、移動処分費:20,0000円
・広報制作: 100,000円
・プラットフォーム手数料等:50,000円
・宿泊施設の設備充実、営業日の拡大:250,000円
・印刷機の導入:500,000円
・イベント費:300,000円

内訳は現時点の見込みです。確定後は活動報告で丁寧に共有します。
目標超過分は、宿泊施設の充実・営業日の拡大・イベント費に充てます。


応援メッセージ

小久保かなた
工房あめのちはれ|イラストレーター、お菓子屋さん

『なんなんだ、この店は』

扉を開けたのはもう18年前になる。その扉を開けた瞬間、ここはどこなのか分からなくなったのだ。狭い店内に繰り広げられる異国な匂い、空気、音楽やもの、机や椅子。見た事のないメニュー私。全てがただひたすらに愉快だったのだ。私は確かに興味本位でこの店に向かい、ご飯を食べ、サクッと帰るはずだった。がしかし思わず私は『ここで働かせてください』と言っていたのである。もちろん、この店以上にわくわくさせられる店は未だに無い。

そんなお店を私は心から応援しています。


中川玄洋
NPO法人bankup 

ゆるく一緒に取り組める。仲間と一緒に取り組める。
シェアリングエコノミーという概念が無いころから価値観を束ねて、一緒にやってこられた丸さんのチャレンジは古くて新しい企画です。まちの余白を創る仕組みを応援します。みなさんにも背中を押してほしいです。


阿部花菜(あべかな)
看護師と司書のはしくれ

こんにちは。カルマという場所も愛しているけど伊太朗さんのファンでもあります。
私にとって伊太朗さんは「一緒にやってみようよ」と言ってくれる可能性のひと。挑戦を楽しんでくれるひと。
鳥取で伊太朗さんの挑戦を一緒に応援してみませんか。世界が広がる。かも!


渡邉知樹
絵本作家/ぺぺぺ日めくりカレンダー

丸さん!75歳だぞ!まだやんのか!ちくしょう!!
丸山伊太朗が言ってることもやってることも、大概よく分からないけど、とにかくまだまだやりたいことがあるらしい。嬉しいことだ。
1000年後に戦争が無くなるきっかけを、今なら3000円で買えるらしい。お得じゃないか。
平和を金で買える世界だよ、みんな。


マヒマ/福島佳代子
アクセサリー作家・ボディワーカー・BAR店主

丸さんの場に出会い、たくさんの力をもらいました。
その志に共鳴して、今の私があります。
これからの新たな挑戦を、心から応援しています。


石川理恵
編集・ライター&「こころの本屋」店主

「所有の時代から、共有の時代へ」。
そんなことが言われるずーっと前から、シェアする生き方、横並びの関係性を貫いてきた丸さん。戎町店を閉めてもカルマは終わらない、丸さんのブリコラージュ【あるものを、寄せ集めて、自分でつくる】はまだまだ続くと知って「それでこそ!」とうれしくなりました。喜んでシェアします!


浦林真大
せかいのまんなか(カレーと喫茶)

できたよ~、という言葉と共に運ばれてくる、カルマのオムライス。これがマジで美味い。一体何を入れたらこんな味になるのか、いつも考え始めては数秒後にはどうでも良くなって、無心で食べている。

まるさんはいつも「毎回味が変わるからね〜」って言っている。同じ味を作る気が、ない。笑

そして、そこがカルマの魅力だ。

人は、毎日変わる。やりたいことだって、好きなものだって気分で変わる。

カルマは何屋さんか分からない。

異国料理屋でもあるし、喫茶店でもあるし、本屋でも、雑貨屋でもある。けどどれか一つではなくて、まるさんの好きなもの全てでカルマなのだ。

なんだかこの世の中、変わりづらい。

でも、変わって当然だよね、いろんな面あっての自分だよね。っていつも気づかせてくれるカルマには、もっと居てもらわないと困るのですよねぇ。


モリテツヤ
汽水空港店主。湯梨浜町議会議員。
田畑、建築、文筆など様々ことをして生きている。

丸さーん!おーい丸さーん!

まだまだいこう!75歳らしいけど、人間の心はいつまでも若さを保てるということを証明し続ける人。感性とか問題意識とか、まったく老いを感じない。まだまだ一緒にやっていきましょう!

ほんの5年前、「汽水空港台湾支店をつくる!」と夢見て台湾へ行く時にも、丸さんは「おれもカルマ台湾店つくる!」と行って旅に同行してくれた。その夢はまだ諦めてません。まだまだいこう!

さて、そんな丸さんは四方八方に伸びる好奇心と行動力、そしてこの世界をどうにかマシにしていこうという心の現れによって、様々に広げてきた活動とスペースを今回ひとつにまとめて力をそこに注ごうとしています。もちろんそれは終わりに向かう為ではなく、持てる力を遺憾無く発揮できるようにする為です。

元々は東京の中野で始めたカルマ。東日本大震災を経て鳥取市に移転し、町を行き交う人びとの憩いの場、お腹を満たす場、文化創造の場として開いて来ましたが、なにせ丸さんは色んなことをやりすぎている(笑)

・共有地(様々な人と共同運営しているカフェ&イベントスペース。ビル一棟を全部丸さんが借りてる。)
・うわの空(リソグラフスタジオ。鳥取に暮らす人が自由にzineをつくれるようにと、丸さんが借りているテナントにリソグラフを置いて貸出している。)
・トりんくまんまる(自宅兼私設図書館。)

これらに加えて東京でもシェアカフェをやっているらしい。全部、利益を目的とするような活動ではなく、人の暮らしや町にのびのびとした風を吹かす為にやっているのだと思う。

粋な大富豪がやるようなことをニコニコ笑いながらやり続けてる。でも、丸さんは全然大富豪じゃない。来年1月に久々に台湾へ行こうという誘いにも「いや、今はちょっと資金が…。」と濁す。おーい、人と世界の為に身銭切りすぎなんすよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!ちょっとは報われて欲しい!大富豪は無理でも小金持ちくらいにはなって欲しい!

というわけで、借りているテナントを譲ったりして、カルマの機能とうわの空の機能を自宅兼私設図書館である「トりんくまんまる」に全て集約させて、カルマ最終形態を爆誕させようという計画を企てています。

カルマのオムライスが食べれて、お茶もできて、リソグラフも使えて、丸さんが人生をかけて集めてきた超大量の蔵書も読めるという夢みたいな場所ができるということです。そんな場所が鳥取市内にできるというのは、県民全体にとっても有益なことであるはず。75年間浴び続けてきた音楽、語り続けてきた言葉、見てきた時代、それらを語れる丸さんに、そこに行けば会える。そんな場所、絶対あったほうが良い。つくったほうが良い。

100万円どころか200万円、300万円集まったらいいなと思います。絶対良いことになる。みなさまよろしくお願いします!



おわりに

45年間、利益よりも「場の面白さ」と「みんなの楽しさ」を大切にしてきました。

閉店は終わりではなく、航路の変更です。

次の港は「トりんく まんまる」。

本と時間をゆっくり楽しみ、食と人がじんわり交わる “日常の交差点” を、もう一度ここから。

あなたの一口が本棚の一冊になり、街に座れる椅子を一つ増やします。

どうか、みなさんの息が深くなりますように。

「星(カルマ)をたよりに船を漕ぐ」──ご一緒いただけたら、とても心強いです。



店舗情報

トりんく まんまる(私設図書カフェ)
📍鳥取市元町275
Instagram(@honpanpon)


tannma(宿泊施設)
📍鳥取市栄町756
Instagram(@tottori_inn.tannma)


#砂鳥ビル
📍鳥取市栄町756
Instagram(@tottori_inn.tannma)

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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  • 小さな無国籍料理店カルマ中野に生まれて鳥取へそして2025年〜閉幕と未来への船出(連載11回目 最終回)◆わくわくする未来へ辿り着くには◆拠点を沢山作ってきて、最近思う事。「何としても生涯やっていきたい事のエッセンスって、何だろう?」人生は色々な事が起きる。でも万難を排して「食を介した場所作り」を運営し続けて来ました。それをつぶさに見てきた奥さんにある日聞かれたのです。「そんなに長くやり続ける原動力は、どんな感じのものなのかな」原動力…。今までは、自分の内側の話なので特に言語化して来なかった。今回、全11回の連載の中にそれは上手く入っていたでしょうか。連載の7回目でチラッと書いたけど「人同士の関わりによって様々なものがパチパチとスパークする、そんな場所に美味しい物が在るのが好き」って事、それに尽きるのかな。単に「好き」等では無い…と言うのは生涯掛けてしまってる時点でお察し。そして美味しいもの。コレ別に究極の美味以外ダメとか、山盛り無いと暴れるとか、無農薬ベジ以外は認めぬ!とか難しいこたァ言いません。ただ、人は美味しい物とか温まる物があると「緩む事ができる」のかな〜とは思っていて。寒かったり、緊張しててガチガチな時に出会っても、身体の中に情報が入って来にくいからね…。だからやっぱり、インフラ未整備な場所でも即座に手早く、涼しくなる飲み物やホカホカ美味しいゴハンが出せる装備は本当に有難い。個人的に飲食、そしておフロ!コレに命の殆どを回復して貰ってる。だからおフロもね…本当は有ると良いけど手が回らないし、鳥取には珠玉の天然温泉がいっぱいあるし。やっぱり「精一杯美味しい物を作って出す事」に注力して生きていきたい。前回、話が出ましたがキッチンカーの良い所は非常事態でも通常通りの物が出せてしまう…そんな所も凄い!と考えています。そして地面から随時離脱可能なオフグリッドである(勿論、積んでいる水や燃料が切れるまでという時間制限はありますが)点、その高い機動力も良い…!!個人的にはタイヤの高さ分、お客様を見下ろす事になるのに抵抗が有りますが、最近牽引するタイプで目線が合うの出てるしね。普段は固定の拠点で営業、呼ばれるとプイーンとその場所に行き「いつものお店」を出せる。頼もしい。そんな未来に辿り着けるよう、カルマが目指す港の変化も考えています。◆カルマを停泊させる港?◆拠点整備をどう進めれば、これから関わってくれる沢山の人達に「良い!!」と感じて貰えるのか。やっぱりわくわく楽しくなる、充実した場所であってほしい。まずは…現在の私設図書カフェ「トりんく まんまる」にカルマを移転。「本の数だけ違う世界が存在する」そんな場所は、カルマととても相性が良い筈だ。今、どうしたらいいのか…ゴハンを食べて温かいお茶を飲みつつ、ボンヤリ棚に並ぶ背表紙を目で追う。そんな時、ポコンと新しいアイデアが浮かぶ事がよくある。やがてZINE等で発信したり、何か作りたくなる。「自分の幸せと喜びの根源を、自身で丁寧に探す」…そんな事を中心にそっと据えた、本と食が結ばれた場所。人が行き交う静かな街。その片隅に、ゴハンや温かい飲み物を介して適度に街の話題もするりと絡まっている、小さな居心地の良い場所を出現させたい。言うなれば、本を通した街のシェルパだ。短時間で沢山のお金を落とす「大きな観光」「非日常」は追わない。人間が、これからの日常をより大切に過ごそうと「これ本当に好き…!」という自分の為だけの宝石を探して旅に出る想い。それを応援したい。◆非日常のバラより毎日のキンポウゲ◆非日常の大輪の花は素敵だけど、その成果を得るには相応の負荷が掛かる。それなら、無理せず日常の小さな花を大切に充実させたいのだ。それを小さな車に乗せて他の場所にも咲かせに行けたらもっと良い。これは他所から来たから余計によく見える事なのかと思うが実は、鳥取は「ものを作るひと」に本当に向いた場所だと身体で感じる事が度々ある。自分の内側に意識が自然と向かうような、ある種の静謐さがあるのだ。あとこれは今書く事ではないかもしれないが車の運転が優しい。そっと此方を気に掛ける目線を感じるし、すぐ止まってくれる。皆急ぎがちな鳥取駅前や鳥取空港ですら、そうなのだ。駅前の話ついでに書くと、鳥取駅の大幅改修の話が出てきて大分経つ。本の要素が絡むようだ…という噂も聞こえる。①充分にお腹が温まる美味しい物を食べながら②本を探し、③読み、④街の話を聞き、⑤自分の宝石を見つけて磨き上げ、⑥その美しさを綴ったZINEを刷る。⑦疲れたら駅前に湧く温泉に浸かり、⑧近くのビルの中の1室にこんこんと眠る。そんな8項目。どれに惹かれますか?Tottoriカルマ関連拠点では温泉以外の7項目が体験可能です。勿論それ以外の場所のご案内やオススメも多数ありますよ!いよいよ閉幕を迎え、静かに錨を揚げて新しい港目指して出港するカルマを…今後とも何卒宜しくお願い致します。 もっと見る
  • 小さな無国籍料理店カルマ鳥取に飛んで休んでまた開けてその鳥取時代開幕と閉幕2012年〜2025年(連載10回目)◆次の波を興す青年︰マサ君◆さて、最初は1人ポツリと広場の真ん中でカレーを商っていた全方位的爽やか好青年マサ君が、蝶々の羽ばたきから華麗なるビックウェーブを巻き起こして作った「ハレハレケケケ市場」。そんなマルシェが広場を照らし楽しさで街を揺らし始める…というトコからでした。これに関してはもう本当に脱帽しています。とかく争い事の多い昨今…個人的にこんな動きができる人、近くにそんな人居たら、自動的に尊敬しちゃうよね!一時期、奥さんにも「尊敬というか、それはよく出来た孫への盲目的愛情に近いのでは…!?」と何か疑われていた笑。ただね、このマルシェの本拠地である駅前広場。屋根が…!!屋根が無いのだ。鳥取という土地柄もあり、コロッコロ変わる気紛れな天気にはいつも悩まされる。だから安心して定期的にマルシェをやるには、屋根は(まぁ壁もね)あると本当に助かる。そんなある日。駅前サンロード商店街に、なんか良い賃貸物件があるらしいよ…という噂が聞こえてきた。◆山陰の駅前、太陽の道◆そんな噂を誰から聞いたのか、今思い出そうとしても忘れちゃってて思い出せない。ただ、中野でもお馴染みのお店を運営してるヲサカ文具店(もうその頃には美味しいジュースを飲ませてくれる可愛いお店はキラキラと始まっていた)の若いご店主と、心に沁みる美しい品揃えの水越屋さんのご近所になれる。そんな、何とも強い気持ちになれる感じ…サンロード商店街はそういう雰囲気だった。そして、その商店街にはスッポリ&ガッチリ風雨から守られる、アーケードがあるのだ。しかも天井が高いせいで開放感もスゴいんだよ…!!近くに居たい人のご縁、そんな方々から感じる心意気や、心の負担にならないようジェントルに寄り添う心遣い。そして強力な設備、更に駅からの好アクセス…!何処をどう見回しても心強い。◆優しい色の昭和的ビル◆ふつふつと考えていたある日、奥さんとサンロードを通り掛かった。件の賃貸ビルは、鳥取砂丘のような優しく明るい砂色をしていた。曇ったガラスをコシコシと擦って中を覗いてみる。昭和っぽくて熟れたオレンジみたいな色のランプシェードが、ポコポコと下がっていた。店名は「鳥取美容室」。おお。主語がデカい。「県名に『美容室』って付くの、何だか勇ましいね」と奥さんが呟きました。それが、今の「#砂鳥ビル」です。私を鳥取に呼び寄せてくれた原動力の1つであった「トットリノススメ」それを主催した工作社の本間さんに、ビル前面の大きなガラス窓を、入りやすく且つ頼もしいドアに変えて貰いました。自分が楽しいと思える方向に動く事。場所を整え、空気を作り、そうする事によって街も楽しく明るくなって欲しい。そう思って考えて動いても上手くいかない事、やり直そうとしてもどうにもならない事が沢山あります。しかも、私共は行政ではないので活動する事によって確実に利益を上げて行かないと、生活すら成り立たなくなる…。#砂鳥ビルは勿論、そのままでは使えない部分が沢山あったので改築して貰い更にお手入れを必要とし、その後再び別の設備投資も沢山必要となりました。しかしこれからその場所を使ってくれる皆さんにも、メリットがいっぱいある所であって欲しい。近江商人の「三方良し」の道を考えつつ、最近では本当に「出来ない事を認識し相談して助けて貰う」「手を離して譲る」「あまり範囲を広げずに、どうしてもやりたい事だけをやる」等をどう現実に落とし込めば良いのか、という事を考えるようになりました。◆未来へ。わくわくする事を考える◆2021年、あるイベントに出店した時の事です。設営開始しているテントのお店群の中に、とあるキッチンカーを見掛けました。どのお店もテント建てにハッチャキに頑張ってる中で、そのキッチンカーのスタッフの方はプーッと指定の場所にやって来てポスポス、と周囲に美しく幟を立て、5分程度で出店準備完了したようでした。な…何てシンプル!それで思わず考えてしまった。年齢的に、省力化が図れるという部分は勿論嬉しい。でも何より、カルマの楽しいイラストをドンと大きくプリントした車がココに並んでいたら、一瞬でどんなに楽しい市場になるだろう…!!短縮できた時間で可愛いガーランドなんかも飾れば、もっと楽しいお祭りみたいな雰囲気を醸し出せる、そしたらお子さんとか喜んで走って来てくれるかもしれない。◆キッチンカーへの渇望◆出店のたびに必要とする大量の荷物積み下ろし。それも無い。強めの風雨もある程度凌げる。圧倒的な機動力という点から見ても、これからのマルシェにはきっと必需品だよね…。後は県外にも「美味しい鳥取の魅力をもっと知ってね!」って鳥取の美味を積んで伝道に行けるとかの「プロモーション特化営業」もきっと簡単に出来てしまう。「おっ!いいではないか。じゃ、ウチにも来てほしい〜」そんな方は是非!ドドンと御援助のほど!!何卒…宜しくお願い致しますm(_ _)m もっと見る
  • 小さな無国籍料理店カルマ中野時代乃終焉と鳥取時代2012年〜2025年START〜END(連載9回目)◆東京/中野→月1鳥取◆さて出店は盛況&楽しく終わり(素材の鮮度と豊富さ、安価な事には脱帽過多&( TДT)泣)そして生来の美味しい物好きなカルンの薫ちゃんが満を持して、翌日のお昼に北海道に連れて行ってくれました。「北海道…!!」海鮮やお寿司好きな方々、店名聞いて心臓がヨロコビdeぎゅっとしますかね…また詳しくアレするので多くは語りませんが。その他、鳥取的美味…各種様々教わりました。しかして、美味しいもの好きが同志的美味しいもの好きを素敵にもてなそうとすると何が起きるか。端的に言うと「その土地にお腹の底から惚れる事になる」のですよね。そして当時、オーナーチェンジによる閉店目前の中野カルマの開店候補地になりそうな場所を手当たり次第…香川や長野など…を探して旅する中で、人との繋がり方やその距離感、肌合いが1番合いそうだと思った所。それが鳥取だった。お腹の真意や大人の事情により鳥取に惚れた私は、東京に戻ってからお寿司を食べなくなり(鳥取で食べ貯めする)そして時折鳥取のアレコレを思い出してはポヤ〜とする事が増えた。人生初鳥取から1ヶ月後、再び長距離バスに乗りました。そう、鳥取が呼んでるから!!そのうち、月に1度は必ず通うように…。鳥取市。大きな空と、使い回してないまっさらの、水と緑の薫りがする甘美な空気。新鮮で安価なとれたて美味と安らかなる天然温泉、美味しいお水と静かな街。宝石のような海、そして、その頃知り合った興味深く、ジェントルな気質の人々。当時何だかみんな、場所作りに頑張っていた。ゲストハウスたみ、夜長茶廊、汽水空港始動前の森くん。そして森の生活者やタオカフェさん。その、キラキラした新鮮な始まりの空気感!UターンIターン、そうなんだ鳥取良いよね!楽しくやろう!そんな鮮烈な流れをビシビシ感じた。そんな街で、自分に何ができるのか…。物件見学に動き回り、色々な方々に話を聞く日々で耳寄りな情報が入って来ました。「丸さん、面白いビルの1部屋が空いたみたいだよ」その話には何だか、これは!!と思わせる煌めく光を感じました。そして年明けすぐに、そのビルに行く事に。◆鳥取のナイスなビル&図書室が見つかる◆そのビルは今、Tottoriカルマの目の前に建っている「上田ビル」でした。空いていたのは素材感剥き出しのカッコいい部屋。ピスタチオグリーンのザラッとした壁が素敵だった。早速手続きをして、鳥取生活のベースキャンプとするべく東京に置いていた全ての荷物を送り…そして、上田ビル2階に「うわの空」が誕生しました。まだ飲食できるお店は出来てないけど、うわの空を中心として鳥取でイベント参加等の活動を開始してみた。森の生活者✕カルン✕山二鳥の三者が中心となって始めた「鳥取春のパン祭り」。そして、商栄町の音楽フェスなど楽しい事が沢山あった。そんな折、何と食堂カルンをそのまま譲り受ける事に!でも当時は東京からの月1鳥取通いで鳥取定住ではなかった為、場所を維持しようと10人の共同オーナーを募っていっぱい助けて貰っていました。しかし如何にせん負担が大きい!ニッチもサッチモ…となってその後コロナ禍にも後押しされ拠点を鳥取に移そうか、となった。そしてご縁有って私設図書室カフェ兼自宅にする物件も見つかり…いよいよ本格的に鳥取県民に!薫ちゃんに呼ばれたあの日から、既に3年が経とうとしていました。中野市役所に出向き、生誕から還暦まで…長年親しんだ中野から移転する書類を貰う。その後、住民票を鳥取に移動。サァ。もうオレは!!正式に鳥取市民ですよ!そんな時。当時の人たちはだいぶ落ち着いて来ていて、ちょっと凪の日々。次の波はどんな…?となっていた頃。とあるお昼近くの時間、砂丘そばでも行っちゃおっかな、あと買物してコーヒーか…と思って駅前風紋広場を通り掛かると、広〜い広場の真ん中にポツリと1人の爽やか青年がテント立ててカレーを売っているのです。その空気に色濃く漂う中央線感…。アレ!?ここ中野…?!じゃないよな、鳥取駅だ。それが「せかいの真ん中カレー」浦林マサ君だった。ううっ。これは…なんだか楽しそうなビッグウェンズディの予感…!!めちゃくちゃ華麗な大波を感じる!!カレーだけに!!…凄く気になり、Tottoriカルマを運営しつつ時々顔を出していると彼の周りに、見る度に、ドンドコ人が集まって来たのだ。定期的に出店するお店も出てきて「ハレハレケケケ市場」と名付けられ随時開かれるミーティングを挟みつつ、強く逞しく且つ何とも楽しそうに波にノッていく。しかしこのジャックの豆の木的に伸び代ぐんぐん魅せるマルシェのフルサト&本拠地である駅前広場、どうしても必要な…アレが無いのだ。さて、今回はこの辺で。また続きをお楽しみに!! もっと見る

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