自己紹介
則久 凱飛(のりひさ かいと)
2000年9月7日生まれ、香川県三豊市詫間町で生まれ育ち、大学卒業後にUターン、現在も三豊市内在住。
学生時代は勉強一本で、浪人を経て慶應義塾大学に進学。田舎を出て、晴れてあこがれの大学生活!!と思いきや、入学と同時に新型コロナウイルスが流行、なぜか浪人時代よりしんどい時間を過ごすことに。高校時代までのような心からの友人も出来ず、半年間アパートとバイト先の往復が続き、心の中から「熱」が抜けていくのを感じていました。
都会へのあこがれもいつの間にか消え失せ、結局やりたいことも見つからず、地元三豊市にUターン。在学中、SNSを見たり帰省時に通りかかることで「なんか地元が盛り上がっている」ことは知っていたものの、再び住み始めて実際に見てみると、昔から当り前の光景だった場所に全国から観光客や移住者の方が大勢集まっていることに大変驚き、今まで経験したことのない「熱」を感じました。そしてその「熱」は地元の方、移住者の方、投資家の方たちが本気で町おこしに取り組んでいることで巻き起こっているものだと知りました。老若男女問わず、行動力にあふれた人たちが多種多様な取り組みで三豊市をどんどん素晴らしい場所にしている姿を実際に見て、私はあまりにも容易く感化されました。
車、観光、経営など、広く浅く好きなものがある僕にとって、1つどころか全てを仕事にできうる場所がまさか地元にあるとは思いもしませんでした。最も選択肢が広がっている大学1年生時をまるまるコロナ禍で過ごした時は実感がありませんでしたが、三豊市に帰ってきて地元の盛り上がりや挑戦し続ける方たちを見て、観光、宿泊、娯楽など、やりたいことが頭の中にあふれています。まさに「三豊市1年生」の気持ちで、すべての選択肢に挑戦していく気持ちです。
そんな時に、マリーナ経営が始まりました。
タクママリーナ・タクママリーナ
三豊市詫間町の埠頭にあるマリーナで、4月より我々の会社が運営を引き継ぎ、敷地面積は十分なものの、保管隻数、桟橋の老朽化やクレーンの規格など問題は山積みで、現状維持ではほとんど利益は望めません。僕自身も、はじめは「見切り発車すぎん?」と思っていました。
それでもなぜ経営に乗り出したのか?それは、マリーナの隣の土地の存在。会社の事業の1つである骨材販売で資材置き場として購入したものの、用途もなく持て余していました。
マリーナの真隣の土地(約1500坪)
そこで
「このだだっ広い土地を活用すれば、地域の拠点となる理想のマリーナが作れるのではないか」とうちの社長(父)は考え、即決でマリーナの経営を決めたわけです。
私の家系は曾祖父の代から男衆はほぼ全員が船に携わる仕事をしてきました。特に父は、祖父が船に乗って仕事をする姿を間近で見て、幼いころから船と海が大好きだったようです。その当時に形作られた夢の一つが、マリーナの経営でした。
昔からの夢であるマリーナの経営を軌道に乗せたい父と、三豊をより盛り上げたい僕の思惑が一致しました。そして、この大きな土地を使って理想を詰め込んだマリーナを作り上げ、三豊市に新たな観光拠点を生み出したい、という目標が生まれました。
理想の姿は、「宿泊施設・BBQ・サウナ・マリンスポーツ・観光船を兼ね備えた最強のマリーナ」。
瀬戸内はもちろん、日本中のマリーナから船で三豊市に来てもらえるような環境を用意し、
マリーナに到着➡三豊、観音寺を車・マリンスポーツ・観光船などで自由に楽しむ➡マリーナで晩ご飯・サウナを楽しみ、そのまま宿泊➡船で帰宅
という新しい観光の方法を作ります。


香川県は大手旅行サイトでの2025年の総合満足度調査で国内1位を獲得。父母ヶ浜や瀬戸内国際芸術祭が話題になってかなり時間が経った後、このタイミングでの1位はつまり、まだまだ香川県には伸びしろがあるという事です。

そして、インバウンドも忘れてはいけません。
今や観光業は輸出で自動車産業に次ぐ国内2番目の主力産業となっています。その額なんと8.1兆円(2024年)。一方で、瀬戸内7県では約600億円程度となっており、圧倒的に少ないです。これは瀬戸内が不人気という事ではなく、その魅力を外国人の方に知らせる事が出来ておらず、ポテンシャルを持て余しているからだと考えています。晴れの日が多く、穏やかな内海と多島美。普通に小さなエーゲ海だと思います。

人気観光地である関西からも近く、集客機会は多いです。2024年に香川県に訪れた外国人旅行者28万人のうち、約10万人は大阪に、約7万4千人は京都、約7万3千人は東京へも訪れており、香川県が主要観光地に加わる目的地になっていることが分かります。

また香川県は旅行客の消費単価が全国的に高く、これはゲストハウスなどの宿泊施設が利用され、瀬戸内国際芸術祭や島巡りでチャーター船を活用するなど、富裕層向けのリゾート地としてのブランディングが着実に成功している証拠です。
お金をかけてくれるお客様が来てくれる香川で、拠点となるマリーナを作り、陸と空、そして海からお越しいただき、チャーター船で瀬戸内を周遊したり、島を訪れたり。そんな楽しみ方を外国人の方にも体験していただきたいです。
僕は三豊市が盛り上がれば盛り上がるほど嬉しくなるので、マリーナ内だけで完結するのではなく、地元宿泊施設や飲食店との連携(というよりお力添え)も欠かせません。マリーナはあくまで海の玄関口なのです。
・マリーナ利用者用ラウンジ
・既存顧客、ゲストが利用できる桟橋
・海の目の前で楽しめるBBQ、ビアガーデン、サウナ施設
・そのまま宿泊できるコンテナホテル
・来航者が利用できるカーシェアサービス
・地元ゲストハウスへの送迎+観光船との連携
・マリーナを拠点としたマリンスポーツ
・釣り大会や青空市場など、地域の方が楽しめるイベント
これらを実現すれば、手ぶらで来ても船だけで来ても三豊を堪能できる夢のマリーナにきっとなります。

しかし、やるべきことはあまりに多くあります。
先ほど挙げた桟橋、クレーンはもちろん、何もない土地に一から宿泊・娯楽施設を作らなければなりません。お客様の船を保管するには、地面もアスファルトではなくコンクリートを敷く必要があります。お金、めちゃくちゃかかると思います。(笑)
しかし、熱意のある人が集まればたいていの問題は解決することは、ここ三豊市が証明済みです。クラウドファンディングをきっかけに多くの人に知ってもらい、保管隻数を増やせば、融資や投資が集まりやすくなり、いずれ夢物語ではなくなります。
その第一歩として、このプロジェクトでいただいた資金を用いて、桟橋を新調します。頑丈で広い桟橋があれば、「前日に船を下ろし係留、翌早朝に出発」「従業員がいない夜遅くに戻ってきても、桟橋に係留し翌日船を上げる」「観光客が自分の船でマリーナに来航、係留したまま三豊市を観光し、そのまま出航」など、サービスの幅が大きく広がります。自社観光船の運航自由度も大きく広がり、まさに始まりとしてはこれ以上ないものです。
リターンと使い道
頂いた支援金は、すべてマリーナの整備・施設拡充に使わせていただきます。
まずは、50万円が集まればマリーナ再生の第一歩となる桟橋購入・設置(アンカー・ロープなど)に取り組むことが可能になります。
この第一歩目が最も重要であり、達成すべき最初の目標とさせていただきます。
宿泊施設やサウナは、いずれ達成しなくてはならない目標ではありますが、かなりの費用になると予想されるため、現実的に今回のクラウドファンディングでは見送らせていただきます。
今回のクラウドファンディングでマリーナ運営を軌道に乗せ、そして「宿泊施設とサウナ」を最終ゴールとして今後プロジェクトを作っていく所存です。
今回ご用意したリターンはマリーナ関連だけでなく、弊社が運航する観光船「Setoピリカ」と今後運航予定の「Setoラブリエ」の割引券、事業者様向けに骨材の提供などもご用意させていただきました。船上BBQや花火大会クルージングなど、多様な楽しみ方ができます。
スケジュール
2026年3月ごろ 桟橋設置完了
2026年1月~ リターン作成・郵送など開始
最後に

今では香川県の観光地として真っ先に上がる三豊観音寺ですが、子供の頃の僕はコンプレックスを抱かせるほどの何もない田舎だと思っていました。しかし、地元だけでなく移住者の方々も積極的に事業を興し、国内でも有数の地域創世の模範的な成功事例となっています。父母ヶ浜などの観光資源を中心として、人がそれをサポートする事業を生み出し、相乗効果でとてつもなく大きな力となる。観光の力と人が集まった時の力を肌で感じました。
僕は、先人たちが作り上げたこの大きな力に少しでも力添えをし、ようやく大好きになれたこの地元をもっともっと多くの方に好きになってもらいたいです。
大学では見つける事が出来なかった、人生をかけたいと思える目標やあこがれの人たちを、地元で見つける事が出来た僕はとても幸運だと思います。少しでも足を止めると暗黒の大学時代へ逆戻りしそうな、マラソンを走り続けるような日々ですが、それが何よりも新鮮で楽しく、幸せであると感じています。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
改めまして、私が目指すのは船をお持ちの方や地元の方はもちろん、船をお持ちでない方や観光客の方も楽しめるマリーナ。すべての人が何度も来たいと思えるように、一歩ずつ前に進んでいきます。
まだまだ未熟な私ですが、皆さまに温かいご支援をいただければ幸いです。




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