研究者から農家へ―私が辿り着いた第二の人生
こんにちは、吉原 学軍(ヨシハラ ガクグン)と申します。中国東北地方の吉林省の長春市の出身です。


長春は札幌と同じ緯度で、冬は雪国です。

北京大学生物学部を卒業後、中国の大学に勤務、30年前に岡山大学農学部に留学し博士号を取得しました。その後、兵庫県神戸市にあるP&G本社でシニアサイエンティストとして研究開発に従事、製品の安全性評価を担当。さらに国際交流、語学教育、通訳翻訳、NPO活動など、多文化の架け橋として幅広く活動してきました。

4年前、自給自足の生活に憧れ、自然豊かな愛媛県西予市三瓶町蔵貫地区に移住。




以来、60種類以上の果物、野菜や麦/ソバ/落花生・ゴマなどを農薬なし、化学肥料なしで栽培し、自給自足に近い暮らしを実践しています。

日本の昔の田舎生活にも憧れ、昔の農道具も使って作業しています。収穫した麦を天日干しして、電気を使わない唐箕や石臼で全粒粉を作り、その全粒粉を使ってパンやクッキーを作っています。
また、栽培した色んな収穫物を使って様々な保存食も作っています。
(千枚漬け、キムチ、生姜シロップ、梅干し、梅酒、梅シロップ、ゆず生茶、ジャムやマーマレード、奈良漬け、そしてドレッシング、ソースなど。)
台所のごみは堆肥にし、できるだけ環境に優しい生活を心がけています。
さらに、地域の祭りや伝統芸能にも魅了され、田舎の暮らしと文化の奥深さを知る日々です。

そして今、61歳を迎え、第二の人生をかけて「愛媛型古民家農家民宿」を立ち上げる挑戦を始めました。
築160年の古民家を“体験の宿”に再生する挑戦
私が目指すのは、だたの宿ではありません。
・農業体験(田植え、稲刈り、野菜やみかんの収穫、石臼での麦製粉)
・保存食作り(昔の生活を味わう)
・郷土料理体験(地元の食材を使った素朴の味)
・伝統文化体験(人形浄瑠璃文楽、日本舞踊、郷土行事など)
・魚釣り体験
こうした体験を通じて、都会や海外から訪れる人に「田舎で暮らす豊かさ」を感じてもらえる場所にしたいと考えています。
私の購入した築160年の古民家は、約8年間空き家でした。宿泊ができるようにするためには大規模なリフォームが必要です。吹抜け空間を取り入れ、『日本建築の美しさを引き出す宿』へと生まれ変わらせたいと考えています。
移住4年、惹かれ続けた“自然と文化の力”


蔵貫に移住する前から古民家リフォームや農泊を学び、現在の自宅の改修にも携わってきました。
実際に暮らしてみると、地域の祭りや伝統芸能、郷土料理といった「日常の中の文化」に出会い、ますますその魅力に惹かれています。

昨年6月には念願の古民家を取得しました。広い倉庫と駐車場も備え、農業体験と宿泊に最適な環境です。
畑も果樹園も整い、次は宿の再生へ
現在の準備状況は以下の通りです。
・古民家の取得完了
・農業体験用の畑・果樹園を整備済
・去年11月に「愛媛型農家民宿」の許可取得済
・古民家リフォーム進行中(2026年2月完了予定)

広い土間から入った部屋の天井を吹き抜けにすると、歴史を感じる立派な太い柱と梁が姿を現しました。そこに溜まった百年以上のほこりを吹き飛ばし、柱と梁を丁寧に磨き上げてきました。


幸い、前のオーナーは最近、瓦やお風呂、トイレと洗面室をリフォームしていましたが、シロアリがひどく各部屋の床や壁は大規模な改修が必要です。

現在、改修はおよそ半分進んでいます。吹き抜け共同リビングルームは、節のある桜の無垢板のフローリング引きと、天井と壁のクロス張りも終わりました。


4畳半の部屋は新しい畳を取り入れ、8畳の部屋の畳は裏返して綺麗になりました。これから天井を綺麗に拭き、空気中の湿気を調整できる珪藻土を壁に塗って、部屋を明るくしようと思っています。

今後は、キッチン・ダイニングルームと管理人室の天井、床と壁の補強・更新工事を進めます。シロアリ駆除と外壁の塗装も行い、すべての工事を完了させます。
洋室4畳、和室4畳半、和室8畳の3つの部屋で、7人しか泊まれない小さいなゲストハウスですが、ここから「愛媛型農家民宿」という新しい交流の形を全国、そして世界に発信していきたいと考えています。
なぜ蔵貫で農業体験民宿?
これまで蔵貫地区には民宿を含む宿泊施設がありませんでした。兵庫県に住みながら蔵貫の現在の自宅をリフォームをした時、宿泊場所に苦労しました。リフォームの進捗を見に来るたびに、遠方に泊まったり、道の駅や山の上で車中泊したりしてました。

今振り返ると、もし近くに宿があれば、蔵貫地区の自然の豊かさをより深く感じ、地域の人々やこの地の伝統文化に触れられたでしょう。夕食後、その宿を出てのんびり散歩していたら、満天の星空に思わず息をのむような感動に出会えたかもしれません。
また、盛大な秋祭りの時、都会ではなかなか見られない迫力あるお神輿のお宮入れを目にしていたら、どれほど喜んだことでしょう。一年のうちその日だけは、誰にでも郷土料理やお酒でおもてなしをする家々があり、もしかしたら「上がっておいで」と招かれ、地域の人々と一緒にわいわいお祝い酒を楽しむことになったかもしれません。
4月末から5月初旬、地域全体は何とも言えないみかんの花の甘い香りに包まれ、宿の中でも一日中その幸せな香りが感じられます。さらに10月から次々と柑橘類の収穫期が訪れ、道端で収穫したてのみかんをいただけるかもしれません。そんな時は、自分の手でおいしそうなみかんをもぎ取り、その場で味わいたくなるはずです。
まだまだ魅力は尽きません。もし地域に宿がなければ、この地域に留まることはなく、こうした出会いにも恵まれないでしょう。
現在、ストレスが増す都会生活の中で自然から離れ、食事をおろそかにしてしまう人を多く見てきました。私自身もかつてその一人で、体調を崩して勤めていた会社を辞めました。立ち止まって人生を見つめ直した結果、自然豊かな蔵貫地区で、農薬を使わない野菜づくりの生活を選びました。
畑では、季節の移ろいに伴う日差しや風を感じ、野菜の成長や収穫に達成感と喜びを得られるようになりました。保存食や調味料なども自分で作るようになり、心身ともに元気を取り戻しました。そして、地域の方々との交流が私の田舎暮らしをさらに充実させてくれました。
私を元気にしてくれたそのすべてを、他の方々とも分かち合いたい!

泊まる、味わう、応援する選べる体験リターン
支援してくださる皆さまには、以下のようなリターンを予定しています。
・宿泊体験コース
・農業体験、古民家DIY体験、釣り体験、郷土料理体験付きなどの滞在プラン
・地元特産品直送コース
地元の米やみかんの詰め合わせと、放牧豚肉や海産物加工品など
・応援コース
お礼のお手紙と、古民家再生の推捗レポート

*詳細は決まり次第、順次更新します。
2026年3月、古民家農家民宿オープンへ
・2025年11月 許可取得完了
・2026年3月 クラウドファンディング終了
愛媛・蔵貫の自然と文化を未来へ繋ぎたい!
西予市三瓶町蔵貫地区の美しい自然と、古民家の温もりを未来へつなぎます。
そして訪れる人に、農業や文化体験を通じて「田舎で暮らす豊かさ」を感じてもらいたい。
これまで培ってきた経験と地域への思いを込め、この古民家を交流と学びの場へと再生します。
どうか皆さまの温かいご支援と応援をお願いいたします。




