ネクストゴールに向けて

10月30日、皆さまの温かいご支援のおかげで、第一目標の200万円を達成することができました。

本当に本当にありがとうございます！
クラウドファンディングを始める前は、「本当に集まるのだろうか…」
と不安もありましたが、想像を超える応援とご支援に支えられ、家族一同、明るく前を向くことができています。

今回の修繕にかかる費用は、見積もりで約700万円。
さらに、リターン制作・発送費やクラウドファンディング手数料（約17％）などの諸経費を含めると、総額は約800万円になる見込みです。

▶︎費用内訳

補助金として290万円の支援が受けられる予定です。
現時点でも自己資金として200万円を準備しておりますが、負担も決して小さくありません。
そこで次の目標として「350万円」を目指し、負担の軽減とエアコンの追加設置に加えてトイレのバリアフリー化をしたいと思います。

引き続き応援や拡散にご協力いただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします！

ご挨拶

プロジェクトページをご覧いただき、ありがとうございます。
私は石川県輪島市大沢町で「大沢間垣保存会」の会長を務めております、山田秀夫と申します。

左上が私です

昭和56年に発足した保存会では、地域の仲間と共に、地震や水害など数々の自然災害に耐えながら、伝統的な間垣を守る活動を毎年続けてまいりました。

しかし近年の災害で家屋や集落は大きな被害を受け、間垣の維持はかつてないほど困難になっています。材料となるニガタケの確保や担い手不足も課題であり、復旧と文化継承を両立するのは容易ではありません。

それでも、地元の高校生や大学生、全国から集まるボランティアの皆さまと協力し、補修活動や体験イベントを通じて「間垣を未来へ残す取り組み」を続けています。

石川県輪島市大沢町は日本海の強風から家を守る「間垣」に囲まれた集落で、国の重要文化的景観にも選定されている地域です。
しかし度重なる地震や水害によって、私の家は半壊状態となりました。

このままでは、大沢町が誇る文化や思い出の場所が失われてしまいます。

土屋太鳳さんと大沢町の方々の写真この家はNHK連続テレビ小説『まれ』で「民宿桶作」の舞台にもなった、地域の象徴ともいえる場所です。2015年に放送されたNHK連続テレビ小説『まれ』（主演：土屋太鳳さん）は、能登を舞台にした物語です。
石川県輪島市大沢町の美しい風景が全国に知られるきっかけとなりました。

>>連続テレビ小説 まれ はこちら

半壊した家の改修には補助金も含めて資金が不足しており、間垣のある家をどうしても残したいきたい、地域のみんなが集まる居場所を作りたい、その一心でクラウドファンディングに挑戦いたしました。
是非ともご支援よろしくお願いします。

半壊している家の現状

半壊前の自宅

窓ぎりぎりまで土砂が流れ込んでいます

度重なる災害により、私たち家族は道路が分断され、やむを得ずヘリコプターで避難することとなりました。
復旧には長い時間を要し、数か月もの間、家に戻ることはできませんでした。
ようやく帰ることができた我が家は、外観からは少し分かりにくいものの想像を超える被害を受けていました。

長期の不在によって家中にカビが広がり、地震で壁にはひび割れが生じ、水害で床下や台所は深刻なダメージを受けていました。
外見以上に健康や生活へ影響を及ぼす問題が多く、このままでは安心して暮らすことができません。

雨漏りした天井。畳は全て捨てました。

壁のひび割れが至る所にあります

かつて賑わいと笑い声が響いていた空間が、今は静かで寒々しい姿になっています。
しかし、この場所は地域にとって「単なる家」ではありません。

地域の歴史を刻み、訪れた人の記憶を育んできた、かけがえのない場所です。
このまま取り壊すのではなく、修復し、再び人が集える場所にしたいと強く願っています。

大沢町と間垣について

大沢町は、竹を縦に組んで家を守る「間垣」という独自の文化を持つ町です。

夏は日陰をつくり、冬は強風を防ぐ生活の知恵として、何百年も受け継がれてきました。
私も「間垣保存会」に所属し、この文化を未来へ残す活動を続けています。
間垣は能登外浦の集落に広く見られたものですが、現在では大沢・上大沢のみが集落全体で連続した間垣を残す地域となりました。

ただ、道が悪くアクセスが難しいことや、高齢化、地震や豪雨による被害が重なり、地域は大きな課題を抱えています。


豪雨の際の状況です

妻の働いていた地域の方が集まる公民館

水害後の橋には流された車が

妻という存在

元々妻は、大沢の公民館で勤務しておりました。

公民館では、地域の方々が定期的に集えるよう、卓球大会や伝統料理づくりなどの行事を開催し、生まれ育った大沢のために尽力してまいりました。

能登半島地震が起きた時も災害の後もずっと市内の避難所で働き続け、地域の人に寄り添い生きてきました。

避難所にて民芸品づくり(妻撮影)

地域で生きてきた妻がいるから、大沢町で公民館の代わりとなってみんなが集まれる居場所を作れるのは我が家だけだと思っております。

私自身70歳を超え、取り壊して仮設住宅に移ったほうが楽なのではないかと思うこともありました。ただ、この大沢で育ってきた妻が大切にしたいという家を何とかきれいにしてあげたい。

取り壊さずに、地域のみんなと顔を合わせることができる環境を作りたいと思うようになりました。

避難所の方からのメッセージ

このプロジェクトにかける想い

大沢町では人口流出と高齢化が進み、多い時は120軒あった家も公費解体が進み今や30軒に。今にも間垣の里がなくなろうとしています。
元々は公民館に人が集まっていたのですが、豪雨で公民館が失われ、住民が集う場すらなくなってしまいました。

だからこそ私は、この家を「地域の交流拠点」として再生し、町に新たな居場所をつくりたいと考えています。

公民館の代わりとなり、人と人をつなぐ「あかり」を絶やさないために。

実現したいこと

改修後は、まずは自宅を定期的に地域サロンとして開放し、地域の方々が気軽集まれる場をつくりたいと考えています。

公民館が失われた今、「ちょっと顔を合わせたい」「話をしたい」と思ったときに立ち寄れる居場所を再び大沢に取り戻すことが目標です。

改修後の自宅の活用例月に1〜2回は地域住民が集まり、時にはお盆や間垣の補修シーズンは観光で訪れる方と交流できる場として開放します。

家を解体してしまった方や、居場所をなくしてしまった方々にとっても安心して立ち寄れる「第二の居場所」を目指します。

ご支援いただいたお金の使い道

皆さまからいただいたご支援は、以下の修繕に充てさせていただきます。

・地震でひび割れた内壁の修理
・水害被害を受けたキッチン改修
・畳から板間へのリフォーム
・畳の張り替え
・天井の修理

修理費の見積もりは700万円となっております。
実際の見積もりとなります。

補助金と自己資金を合わせても不足しており、皆さまのお力をお借りしたいと考えています。

修理の補助金は3つありまして

・わじま住まい再建支援事業
・被災者生活再建支援金
・地域福祉推進支援臨時特例給付

を組み合わせて290万円ほど出る予定です。

クラウドファンディングの目標額200万円

・CAMPFIRE様の手数料　　　　37万円
・リターンの送料や包装　　　　10万円ほど

残りの約150万円を補修費用に活用させていただきます。
「透明性のある復旧活動」をお約束させていただきます。

この場所を守ることが、輪島・大沢町の文化的景観を未来へ残すことにつながります。

リターンについて

支援いただいた方には、感謝の気持ちを込めて大沢町ならではの品をお届けします。
輪島塗の商品を中心に、大沢町を体験してもらえるツアーも準備しています。

私の作歴です

輪島塗は私が輪島職人として生涯をかけて制作してきたものです。
ぜひ本物の輪島塗を手に取っていただき、能登の文化を感じていただければ幸いです。

スケジュール

2025年12月：クラウドファンディング終了
2026年春：改修工事開始
2026年夏頃：改修完了、自宅を交流サロンとして準備開始


最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

「町に住み続ける人が1人でもいれば、大沢町は無くならない」
これは、私が強く信じている言葉です。

災害で傷んだ家を直すことは簡単ではありません。
けれど守りたい理由があるからこそ挑戦します。

将来的には、観光客が訪れ、地域の方が集い、間垣の文化体験ができる「能登の小さな拠点」として運営していきます。
この挑戦をきっかけに、大沢町に再び人の流れを呼び込み、次世代へと文化を受け継ぐサイクルをつくりたいと考えています。

このプロジェクトを目にした方々が、少しでも能登や大沢町に関心を持っていただき、文化を未来へつなぐきっかけになれば幸いです。
温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

＜募集方式について＞
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。