
本を片手に、旅に出よう。
これは、私たち読書ワーケーション推進協議会の合言葉です。
読書体験は、能動的に知識・情動を得る営みです。「自ら本を読む」という体験から得られることは単なる知識や情報だけではありません。「読書」という時間と体験によって思考力や想像力を鍛え、感情の幅を広げることができるからです。
また、読んだことを自分なりに咀嚼し、日常や仕事に結びつけることで、学びを“自分ごと”として活かす力が育まれます。さらに、本を通じて触れる他者の視点や異なる世界は、自己理解を深め、他者への共感を広げる土台となります。
この「本」は決して難しいビジネス書のことだけを指しているのではありません。小説も、漫画も、私たちが能動的に触れるコンテンツは上記の効用を与えてくれます。
私たちはこのような読書の効用をより深いものとするため、「どこで読むか」という点に注目しました。その答えが、「自宅ではない場所で、本を読む=読書ワーケーション」という提案です。
自宅では本が読めない、日常に追われて本を手に取ることは難しい……。
私たちは時間に追われ、「本を読む」時間を作り出すこともままならない状況に置かれています。本を読むことは決して自分の「楽しみ」のためだけになるものではないのに、ゆっくり本を読むという時間を作ること、「読む」行為をすることすら難しい。
だからこそ、私たちは「日常から離れて本を読む」「本を読むために旅をする」読書ワーケーションというライフスタイルを提案します。
しかし、このスタイルを賛同くださる方に広めていくためには、HPや発信基盤などを含めて安定的に運営する必要があります。 皆さまと一緒に全国に「読書ワーケーション」という文化を広げていきたいのです。

https://www.bookreadingworkcation.com/
私たちは、2025年9月現在、4人の発起人メンバーと、1名のアンバサダーで活動しています。ここからはメンバーたちの言葉でこのプロジェクトの意義を説明します。

読書のハードルと、ワーケーションのハードルを下げたい。そう考えて、二つを掛け合わせた「読書ワーケーション」を全国、いや全世界に広めたいと思いこの文化創造活動を立ち上げました。
とりわけ愛知県豊橋市は、品揃えの良い書店、図書館、ゆっくり読書を楽しめるカフェや公園、読書×旅に適するラウンジや宿泊プランを提供する宿泊施設、さらには書店のあるカーディーラーまで読書環境に恵まれている都市。新たな読書文化を育むのにふさわしい街であると確信し、私たちは豊橋を読書ワーケーション発祥の地としました。
個人で、グループで、企業の業務合宿で、本を片手に旅や散策をしたり、読書会をしたり、本をテーマに人材育成をしたり、旅先や道中や近所で読書ワーケーションを楽しんでみてください。その様子を #読書ワーケーション で発信してください。また、読書ワーケーションを盛り上げる仲間(企業、図書館や書店、宿泊施設、飲食施設、交通事業者など)も随時募集しています。
作家として、企業組織の学び×共創を推進してきた一人として、地域(浜松・磐田・豊橋など)で事業活動をする一人として、私は読書ワーケーションを全国に広めていきたいと思います。ともに新しい文化と行動様式を共創しましょう!(作家/沢渡あまね)

あまねキャリア株式会社 代表取締役CEO
作家・企業顧問/ワークスタイル&組織開発。『組織変革Lab』『あいしずHR』『越境学習の聖地・浜松』主宰。(一社)日本ワーケーション協会会員。あまねキャリアCEO/ダム際ワーキング協会 共同代表/大手企業 人事部門・デザイン部門ほか顧問。プロティアン・キャリア協会アンバサダー、DX白書2023有識者委員。400以上の企業・自治体・官公庁 で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディ ア出演を行う。著書『新時代を生き抜く越境思考』『EXジャーニー』『組織の体質を現場から変える100の方法』『職場の問題地図』ほか。#ダム際ワーキング 推進者。

「ワーケーション」という言葉を初めて知ったのは2018年のことでした。当時は、旅と仕事を結びつけることに現実味を感じられず、むしろ難しさばかりが目につきました。けれどもワーケーションを実践していく中で、これは単なる働き方のトレンドではなく、私たちの暮らしや社会をより豊かにする“新しい入り口”なのだと確信するようになりました。
いつもの場所を離れて自然や地域の人に出会うことで、新しい視点や気づきが生まれます。仕事に対する熱意を取り戻したり、自分の強みを再発見したり――そうした小さな発見の積み重ねが、個人の幸福感を高め、社会全体の活力にもつながっていきます。
私自身、大きな影響を受けたのがライフネット生命創業者で、立命館大学APU元学長の出口治明さんの言葉です。出口さんは『知的生産術』の中で、こう述べています。「生活の基本を『メシ・風呂・寝る』から『人・本・旅』に切り替える必要があると思います。仕事を早く終えて、人に会ったり、本を読んだり、ときには旅したりと脳に刺激を与えないと、画期的なアイデアは生まれていかないでしょう。」 まさにこの「人・本・旅」の思想は、読書ワーケーションの根っこにあるものです。
本を片手に旅に出れば、同じページでも新しい意味を帯び、そこから人との出会いや学びが広がっていきます。 ワーケーションは、働くことと旅することを上手くブレンドさせながら、一人ひとりの人生をより豊かに彩ります。その積み重ねが、やがて社会全体の創造性と持続的な活力を育んでいく――私はそう信じています。(ワーケーション社労士/岩田佑介)
ワーケーション社労士® 岩田社会保険労務士事務所 所長
特定社会保険労務士/働き方の専門家。パソナにて官公庁の地方創生プロジェクトの立ちあげに従事した後、ライフネット生命保険の人事部長としてテレワーク、副業・兼業などの働き方改革やダイバーシティ戦略を統括。2021年より観光庁「新たな旅のスタイル促進事業」「ワーケーション推進事業」アドバイザーに就任。全国各地でのワーケーションを自ら実践しつつ、企業のワークスタイル変革を支援している。著書として『経営戦略としてのワーケーション入門(金融財政事情研究会)』『図解労務入門(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』、『ベンチャー・スタートアップ企業の労務 50のポイント(セルバ出版)』

愛知県豊橋市という都会でも田舎でもない地方都市に生まれ育ち、個人事業主として商売を営む私にとって「ワーケーション」は無縁のものでした。
長年商売をさせてもらっている地域の日常が少しでも豊かなものになるようにと自社物件を民営の図書館として運営し始めてからも、豊橋駅前エリアがいかに読書環境に恵まれた場所であるかということに気付いていませんでした。
そんな私が「読書ワーケーション」発起人の沢渡さんや推進協議会のメンバーに出会ったことから少しずつ理解し始めます。「普段と違う環境に身を置くことの大切さと読書の大切さ」を。
電車での移動中に本を読み、その様子を「#読書ワーケーション」を付けてSNSに投稿する。こんな簡単なことから読書ワーケーションは始められます。
驚くのはこの何気ない投稿に反応してくださる人の多さ!
私設図書館の仲間やまちづくりの仲間のように「地域を良くしたい!」と思っている人たちは私よりはるかに読書やワーケーションの大切さを理解していました。
私自身も「本」をキーワードに今まで訪れたことのない土地に足を運び、読書をしたり人に会うことの楽しさを実感するようになってきました。
読書は好きだけど人との交流はちょっと苦手という方にも読書ワーケーションプランを掲げる宿泊施設を利用したり、読書ワーケーションスポットの施設を訪れてほしいと思います。それは、読書を愛する人が集まる場所には自然と安心感と優しさが漂うと思うから。
だって本が好きな人に悪い人はいませんから!
読書ワーケーションは本と人、人と人、人と地域を繋げる役割を担います。
「本を片手に、旅に出よう!」を合言葉に読書ワーケーションスポットのある街を訪れることでさらに読書の楽しさや地域の魅力を発見していきましょう!(ひとなる図書館 館長/桜田純一)

ひとなる図書館館長
豊橋駅前で民営図書館「ひとなる図書館」を運営。棚の一区画を有料で借りた「本棚オーナー」が、推薦図書を自由に配架し貸し出す仕組みで好評を博し、「本をきっかけに偶然的な出会いが生まれる」と好評で、開始して1カ月半で50人以上のオーナーが集まるコミュニティとなる。オープン前から参加型で施工に参加できる仕組みなどで話題を呼ぶ。金券ショップ「中部コイン」の経営者の顔を持ち、南栄町協議会のボードメンバーとしても活動。一般社団法人移住者人材バンク理事。

本を読む時間は、ちょっとした旅に似ています。遠くに行かなくても、カフェでも、公園でも、いつもと違う場所に「本を連れていく」ところから、読書ワーケーションは始まります。お気に入りのタンブラーを持ち歩くように、好きな本をバッグに入れて出かけると、同じページでもいつもと違う景色に見えてくるから不思議です。
おすすめなのは「本棚の前に行ってみる」こと。逆に自分が本のほうへ会いに行く時間をつくってみましょう。本屋さんでも、図書館でも構いません。背表紙や表紙を眺めていると、不意に「これだ」と思う本が目に留まることがあります。それは、あなたの潜在意識がいま求めているヒントかもしれません。買って帰るもよし、借りて帰るもよし、まずは「読みたい本リスト」に入れるだけでもOK。
そんなふうに場所や出会う本を変えるだけで、日常のなかにちいさな冒険が生まれます。読んだ本や感じたことを、SNSで「#読書ワーケーション」とタグをつけてシェアしてみると、誰かが反応してくれて、思わぬ対話が始まることも。ひとりの楽しみが、ゆるやかに世界とつながっていきます。
読書はひとりの時間。でも、ひとりで完結しないからこそ面白い。次はどの本をどこに連れていこう?と考えるだけで、毎日が少しだけわくわくしてきます。(旅するアナウンサー/吉野真徠)

旅するアナウンサー
アナウンサー業務とワーケーションを両立する「旅するアナウンサー」。日本ワーケーション協会 公認ワーケーションコンシェルジュとして全国各地でのワーケーションを自ら実践しつつ、新たな働き方発信・地域の魅力PR・交流イベント運営等で地域コミュニティの点と点を繋ぐ。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の広報支援で地域の文化活動推進にも携わる。富山市出身。図書館を遊び場として幼少期を過ごす。洗足音大卒業後、ライブイベント制作と富士通関連会社10年の勤務を経てフリーアナウンサーへ転身。自由な働き方についてリクルート・北日本新聞・マイナビ等のメディア取材や大学での講演等での発信も行っている。とやまふるさと大使。

読書は、それ自体が学びであり、ページをめくるたびに新しい世界を旅する体験です。ビジネス書だけではなく、小説や漫画といった多彩なクリエイティブコンテンツに触れることで、自分の中に感動や気づきの種が次々と増えていきます。
ワーケーションは、それ自体が旅であり、いつもの場所を離れ、仕事をする環境そのものを変えてみることで、日常に新しい風が吹き込みます。非日常の地で考え、動き、感じる時間は、自分の視野や発想を広げる大切な機会になります。
自ら、取り組む。楽しんで、学びと仕事を両立する。
本を読むという行為も、旅をするという行為も受動的にはできないからこそ、それが「体験」として自分の中に根付いていきます。それは毎日を少しだけ楽しくする、あるいはとても楽しくするヒントであると思っています。
いま、日本で働くこと、生きることはともすればつまらないこととされがちです。しかし、楽しくする工夫はできます。大げさなことではなく、日常に、ほんの少しでも非日常の入り口をつくること。それが、私たちの考える「読書ワーケーション」という体験です。
私たちはこの「読書ワーケーション」という新しい概念を、豊橋から全国へ、そして世界へ広げていきたいと強く願っています。その実現のために、サイトの維持運営や広報活動、啓発イベントの企画運営などに必要な費用を、クラウドファンディングを通じて皆さまから募らせていただきます。
本を片手に旅を楽しむという小さな一歩が、やがて社会を豊かにし、新しい文化を育てていきます。あなたの一口のご支援が、この挑戦をさらに大きなうねりへと変えていきます。
どうか「読書ワーケーション」の支援者として、この活動を共に育ててください。あなたの参加と応援が、この文化を未来へつなぐ力になります。ぜひ一緒に、新しい学びと交流の文化を広げていきましょう!(事務局・移住者人材バンク代表理事/村井真子)

社会保険労務士・キャリアコンサルタント
移住・結婚・副業など複数のライフキャリアを掛け合わせた労働者のウェルビーイング追及を行う。労務顧問を中心にハラスメント問題実績をもとにした企業研修講師、原稿執筆を行う。豊橋市と移住・定住・関係人口増加に関する連携協定を結ぶ一般社団法人移住者人材バンク代表理事。著作に『職場問題グレーゾーンのトリセツ』、原作に『御社のモメゴト』、監訳に『バウンダリーレス・キャリア上巻』『組織と従業員の間で変化する心理的契約』『経営心理学』など。

私たちが目指すこと
読書と旅をつなぐ「知のワーケーション文化」を発信する
個人・企業問わず、誰もが実践できる読書ワーケーションのガイドや情報を届ける
豊橋の自然・文化・施設と組み合わせた読書体験を全国へ展開する

資金の使い道
HP・Webサイト運営費
印刷物・広報制作費
プロジェクト運営費
イベント・コンテンツ費
予備費・手数料
本を読むことが学びになり、旅が交流を生み、地域がリフレッシュを与えてくれる。
そんな好循環を、豊橋から全国へ広げたい。
あなたの一歩が、この文化を支える力になります。
一緒に「本を片手に旅に出る」新しい体験を始めませんか?




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