プロジェクトの実行者について
このプロジェクトを立ち上げたのは、音楽ZINE『痙攣』の編集長である私李氏です。『痙攣』は、広告媒体化とセグメント化が同時進行する既存の音楽雑誌や、読者にまとまった文脈を提示する機能の弱いネットメディアに対する、オルタナティブな紙媒体のメディアとして構想されました。広告を一切入れずに音楽メディアとしての自律性を保つこと。既存の言説ではシリアスに取り上げられてこなかった作品やアーティストを掬い取ること。ZINE全体でひとつなぎの文脈を提示すること。このような実践の場として、音楽ZINE『痙攣』は第3号まで続けることができました。
このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトでは、「インターネット以降の脱中心的なメディア環境が定着する中、新しくZ世代が消費者として台頭し、さらにコロナ禍が音楽産業を襲ったことで、2020年以降に一種の文化的攪拌が発生し従来では受け入れられなかったようなエクストリームな表現が許容されるような土壌が生まれた」という時代認識のもとに、「 「ポストエクストリームの時代に向けて」——痙攣的2020年代上半期ベストアルバム」と題して、2020年代上半期のベストアルバムをまとめたPDF冊子を刊行することを目指しています。
私編集長の李氏に加え、つやちゃん、佐々木敦、清家咲乃、柴崎祐二、門脇綱生、デンシノオト、風間一慶、hiwatt、灰街令、フガクラ、私はこーへという若手からベテランまで揃った豪華執筆陣に今回のプロジェクトにレビュワーとして参加していただいております。
なお今回は物理媒体ではなくPDFファイルによるデジタルデータでの配布となります。ご注意ください。
プロジェクト立ち上げの背景
『痙攣』の編集長や一個人の音楽リスナーとしてシーンの変遷を継続して見てきました。特に2020年代は音楽業界にとっても大きな変化の時期であり、新しい才能や傑作が次々と登場しました。これらの変化を記録し、シェアすることができれば、これまでになかった音楽シーンの見方、視座に提供できるのではないかと考えるようになりました。そのため、今回のPDF冊子の制作を決意しました。
これまでの活動と準備状況
これまでに『痙攣』は、ZINEの刊行を通じて、インディペンデントな音楽メディアとしての地位を確立し音楽ライターやデザイナーと協働しつつ、小規模体制でありながら質の高いコンテンツを提供することを目指してきました。現在、冊子の内容構成に大まかな目処が立ち、各寄稿者におのおのの作品について執筆していただく段階に入っています。
リターンについて
支援していただいた方向けに、来年以降の一般販売よりも早く、来年3月に「 「ポストエクストリームの時代に向けて」——痙攣的2020年代上半期ベストアルバム」をお届けする基本コースに加え、これに2020年代の音楽シーンを振り返るつやちゃんと編集長李氏の対談記事をお付けしたコースをご用意しています。
スケジュール
9月〜12月:クラウドファンディング期間および執筆期間。初月をのぞく各月15日に編集長による進捗及び内容の確認。
翌年1月:校正校閲作業
翌年2月:デザイン作業
翌年3月:寄稿者及び編集長によるゲラ確認。刊行。
最後に
このプロジェクトを通じて、現代の音楽シーンの魅力をさらに多くの人に届けたいと考えています。皆様のご支援があれば、2020年代上半期の音楽を一冊の冊子として形にすることができます。ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。





コメント
もっと見る