
このプロジェクトをご覧いただきまして、ありがとうございます。福島県いわき市でお食事どころ「天政」を営んでおります根本守と申します。
おかげさまで創業から35年、地域のみなさんに支えられながら、食堂として天丼をはじめとする味をお届けしてきました。現在は店舗での営業に加え、いわきFCのスタジアムグルメとしても出店し、いわきのサポーターさんはもちろん、アウェーのサポーターさんにも「いわき市の魚メヒカリ天ぷら入り天丼」として大変ご好評をいただいております。
今回、より多くのお客さまに「天政の味」をお届けするため、キッチンカー導入を目指してクラウドファンディングに挑戦することにしました。どうか、みなさまのあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
「天政」の根本守・千恵子です。よろしくお願いいたします!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

天政は35年前の1990年10月に開店しました。店名の「天政」は、修業先の天ぷら割烹の「天」と、父・政一(まさかず)の「政」を組み合わせたものです。父は私が高校生の時に心筋梗塞で亡くなっているんですが、店を開くならこの名前でと決めていました。
もともとは専門学校の時にお寿司屋さんでアルバイトをしていたんです。そこで料理の楽しさに目覚めて、19歳から都内の天ぷら割烹で7年間修業しました。いわきに戻ってからは「源九郎」っていう居酒屋で働いて、店長もやらせてもらって。31歳で独立して、今の場所に天政を開きました。
「天政」店舗外観
「天政」店内
場所を決める時にいろんな店舗を見せてもらったんですが、今のところが一番良かったんです。おかげで、いわき市民の方なら一度は見たことがあるって言ってもらえるような、知ってもらえる店になりました。

一番人気は「お得天丼」ですね。エビが2本にイカ、キス、野菜が3品が乗った天丼で、注文の約半分はこの天丼です。
「お腹いっぱい食べてもらいたい」っていう気持ちで始めた店なので、材料費が上がっても、このボリュームは変えないようにしています。建設関係で働いてる方とか、体を使うお仕事の方によく来ていただいてますが、最近は女性のお客さまも一人で来てくれたり、家族連れの方も増えてきました。
看板メニューの「お得天丼」

2011年の震災の時は、本当に大変でした。地震で、長年継ぎ足してきた丼のタレが全部こぼれちゃったんです。それに、醤油を仕入れてた沼ノ内の醤油屋さんも全部ダメになっちゃって。
でも、「もう一度天政の天丼を食べたい」って言ってくださるお客さまがいて。違う業者の醤油でいろいろ作り直して、今の味になりました。常連のお客さまでも分からないぐらいに復活できたと思います。お客さまの声に支えられて、ここまで続けてこられました。

去年からいわきFCのスタジアムで出店させてもらっています。友だちがキッチンカーで以前から出していて、「一緒にやろう」って声をかけてもらったのがきっかけです。
今はキッチンカーがないので、いわきFCの方でテントを張ってもらって、そこで天丼を作っています。天丼がメインで、あとはさつまスティックやトウモロコシの唐揚げ、ビール・チューハイ・お茶なんかも出しています。
現在のスタジアム出店のようす
スタジアム出店では、多い時で200食、夏場はちょっと弱くて120食ぐらい。いわきのサポーターさんはもちろんですが、アウェーのひとたちも結構来てくれます。リピーターも5割ぐらいいて、スタジアムで食べたひとが、あとで店に来てくれることもあるんです。ありがたいことです。
現在は年に19試合あるホームゲームのうち、10回出店しています。スタジアム出店の際は店をお休みしています。

現在の出店は全部テントでやっているんで、準備から片付けまで本当に大変なんです。持ち込んだご飯がなくなったら、もう販売終了になっちゃうので、もったいないなぁって思うことがあります。
いわき市江名でのお祭りなんかも毎年呼んでもらってて、会長さんが直接店に来て「また今年もやって」って言ってくれるんですが、テントも調理器具も全部自分で持っていかなきゃいけないので、本当に大変です。お祭りのスタッフの分も含めて全部で150食ぐらい作るんですが、準備が本当に大変で。
イベント出店依頼の電話は店を始めた当初からもらっていて、年に何回か呼んでもらってます。でも、店を休んで行かなきゃいけないし、テントの準備も大変だし、今の状態だとこれ以上は難しいんです。

息子は今、市内のホテルで修業中で、将来的にこの店を継ぐ予定です。イベントの時は極力休みを取って、一緒に手伝いに来てくれてます。
それと、中学1年生の孫がいるんですが、小学校の卒業文集で「おじいちゃんと一緒にお店をやりたい」って書いてくれたんです。これは本当に嬉しかったですね。孫もスタジアムの出店の時は手伝いに来てくれます。
家族が原動力です
でも、いわき市の人口がどんどん減っていて、うちがある平エリアも年間800人ぐらい減っているんです。孫が成人して店を継いでくれるまで現役を続けたいと思っているんですが、そのためには店の売上だけじゃなくて、もう一つ収入の柱が必要だと感じています。

キッチンカーがあると、いわきFCだけじゃなくて、ほかから呼ばれているイベントにもっと行けるようになります。テントを張る手間もないし、随時ご飯も炊けるようになるので、機会損失も減らせると思います。
そうなれば収入も安定するし、三代続く店にするための基盤ができると思うんです。
いわき市内のお祭りやイベントにももっと参加できるようになって、より多くの方に天政の味を食べてもらえるようになります。揚げたての天ぷらを、もっといろんなところでお届けしたいんです。

いわき駅の周辺でも、長年愛されてきた店が閉店することが増えています。
「もう一度あの味を食べたい」と思っても、なくなっちゃった味はもう戻ってきません。
天政の味を息子に、そして孫にと、しっかり受け継いでいきたい。そして、もっと多くの方に天政の味を届けたい。
そのための第一歩として、キッチンカーの導入に挑戦したいと思います。
今回いただいたご支援は、「キッチンカー」導入および改装費用に充てさせていただく予定です。
まだキッチンカーの詳細は決まっていないんですが、天ぷらがちゃんと揚げられるように、いろいろ探しているところです。
35年間、地域のみなさんに支えられて続けてこられた天政です。
みなさまからのご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
≪ お食事どころ 天政 ≫
〒970-8026 福島県いわき市平童子町4-18

【資金内訳】
・キッチンカー導入費用:60万円
・キッチンカー改装費用:40万円
【スケジュール】
・11月下旬:クラウドファンディングスタート
・12月下旬:キッチンカー導入および改装
・1月~:「キッチンカー」運用開始

ご支援いただいたみなさまに、いくつかのリターンをご用意しています。
店舗で利用できる「ランチチケット」のほか、「晩酌セット」「天丼」「お飲み物」の引換券やキッチンカーへのお名前提示などのリターンもご用意しました。応援の程何卒よろしくお願いいたします!
※詳細は「リターンを選ぶ」からご覧ください。

今回のチャレンジにあたって、応援メッセージを頂戴したので掲載させていただきます。








【本プロジェクトは「企業ひと技応援ファンド」の取組です】
「企業ひと技応援ファンド」事業は、いわき市・いわき産学官ネットワーク協会・いわき商工会議所が連携し、次世代に継承すべき技術・サービス・商品を持つ事業者、ポストコロナに対応するため新しいビジネスモデル構築に取り組む事業者をサポートするために企画されたものです。今回、私たちを、新しい時代に「残したい・伝えたい」企業として選んでいただきましたので、是非とも皆様のお力をお貸しください。ぜひとも応援をよろしくお願いいたします。(事務局・いわき商工会議所)




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