
皆様、はじめまして。新潟県湯沢町で農業を営む「さくらファーム湯沢」の今村将哉と申します。
昨年行った故障したトラクターを再建するために挑戦したプロジェクトでは、389名もの方々から温かい応援をいただき、目標を大きく上回る3,942,000円という多大なご支援をいただくことができました。皆様のご支援がたいへん大きな力になりました。本当にありがとうございました。
現在、私は魚沼産コシヒカリやブランド農産物であるスイカ、ズッキーニなどの野菜作りを通じて、湯沢の豊かな恵みを皆様に届けるべく日々汗を流しています。その中で、湯沢町でただ一人の生産者として、新潟県が開発した酒米「越淡麗(こしたんれい)」の栽培にも心血を注いでいます。
しかし、酒米づくりは決して容易ではありません。厳しい自然環境や栽培上の多くの困難に直面していますが、地元の白瀧酒造様と連携し、湯沢の米・水・人が一体となった「オール湯沢」の酒造りを未来へ繋ぐため、挑戦を続けています。
この度この酒米づくりを続けていくために白瀧酒造さんとタッグを組んでクラウドファンディングに挑戦することにいたしました。応援をお願いいたします。

その土地の魅力を織り込んだ酒造り:「湯沢テロワール」という理念

テロワールとは、もともとフランスのワイン用語で、その土地の気象条件や土壌、地形、標高などの自然環境から生まれる「個性」を意味します。私たちは、雪国・越後湯沢の豊かな風土と人々の情熱をこの一本に凝縮することを目指しました。
仕込みに使う水は、世界有数の豪雪地帯であるこの湯沢に降り積もった雪どけ水が、長い歳月をかけて地中で磨かれた清冽な地下水です。この軟水と、私が栽培している酒米「越淡麗」が出会うことで、水、米、そして造り手までがすべて湯沢の素材で完結する、まさに「オール湯沢」の日本酒が誕生しました。
原料となる「越淡麗」は、新潟を代表する「五百万石」と酒米の王様「山田錦」を交配して生まれた、日本酒のための究極の酒米です。高度な精米に耐え、柔らかくてふくらみのある味わいを生み出す特性を持っていますが、湯沢での栽培前例が少なかったため、その個性を最大限に引き出す酒造りは未知の挑戦でもありました。
銘酒「上膳如水」でもわかるように、白瀧酒造は本来、柔軟でしなやかな「水のようにピュアな酒造り」を目指す蔵元です。しかし、今回のプロジェクトではその伝統を大切にしながらも、「今までの白瀧酒造にはない味わい」に挑戦しました。
まさにこの土地の恵みを最高の形にするための農家と酒蔵がタッグを組んだ真剣勝負でした。こうして生まれた純米吟醸「ゆざわ」は、湯沢の自然と、農家・蔵人の誇りが溶け合った、この土地にしか出せない唯一無二の味わいです。湯沢町の風土と人々の情熱が生み出した特別なお酒をお楽しみください。


酒造りを率いた杜氏松本さんからのお言葉を頂いているので、ご紹介させてください
白瀧酒造杜氏の松本です。
いただいた酒米は粒や心白が綺麗に揃っており、申し分のない越淡麗でした。
目標とする酒質を目指して米洗いから麹造り、そして発酵管理まで白瀧酒造が持つ技術を結集しました。妥協のない理想への追求の結果、出来上がったお酒は白瀧酒造らしい軽やかさと口あたりの良さを備えたものに仕上がりました。
湯沢町の風土と人々の情熱が生み出した特別なお酒をお楽しみください。
杜氏の松本さんを始めとする酒造りの現場では、目標とする上品な甘さと柔らかさを実現するため、緻密な分析と微調整が繰り返されました。目標とする酒質を目指して米洗いから麹造り、そして発酵管理まで白瀧酒造が持つ技術を結集。妥協のない理想への追求の結果、出来上がったお酒は白瀧酒造らしい軽やかさと口あたりの良さを備えたものに仕上がりました。
今回のプロジェクトを通じて、私たちが目指すのは、湯沢の気候風土で作った「越淡麗」で作ったお酒を皆さんに届けること。そして、そのために経営基盤を安定化させて、日本酒の文化を次世代へ繋ぐことです。具体的には以下の4点を実現します。
1.「越淡麗」の栽培技術向上と品質安定化に向け栽培体制への設備投資
コメ作りには多くの機械投資が必要です。トラクター、コンバイン、田植え機や乾燥機・・・。そういった機械投資の資金にさせていただきます。
2.私たちの酒米で作った純米吟醸「ゆざわ」を多くの人に味わってもらいたい
「ゆざわ」は、私が育てた「越淡麗」と湯沢の清冽な地下水、そして白瀧酒造の技が一体となった、まさに「オール湯沢」の結晶です。この土地の自然環境が生み出した唯一無二の個性を、クラウドファンディングを通じて全国の皆様の食卓へ届けたいと考えています。
3.純米吟醸「ゆざわ」と私たち「さくらファーム湯沢」のファンを増やしたい
私たちは、このクラファンを単なる資金調達とは思っていません。純米吟醸「湯沢」と「さくらファーム湯沢」のことを多くの人に知ってもらい、ファンになってほしいと思っています。ファンの方々と一緒に酒造りとコメ作りをやりたい。それが私たちの思いです。
4.日本酒ファンに向けて、酒米づくりの課題を知ってもらい、酒米づくりの酒造りを広めたい
「越淡麗」は酒としての品質は極めて高い一方、「手間のかかるお米」です。湯沢での栽培前例がない中で、スケジュール管理や品質維持に苦労する現場のリアルを伝えることで、一杯の酒の裏側にある「土からの物語」を共有したいと考えています。コメ作りへの理解が深まれば、日本酒の味わいはもっと豊かになると信じています。
「オール新潟の夢を懸けた誕生秘話
かつて新潟県では、日本酒を造る際、県外産の「山田錦」に頼らざるを得ないという歯がゆい状況がありました。新潟が誇る「五百万石」という酒米もありましたが、米が割れやすいため、米を半分以上削るような精米には向いておらず、新潟らしいスッキリとした淡麗な味わいを生み出す酒米の特性を活かすことは難しかったのです。
そこで、「米・水・作り手のすべてが新潟産」という真のオール新潟の酒を目指し、15年もの歳月をかけて開発されたのが「越淡麗」です。新潟の「五百万石」と酒米の王様「山田錦」を掛け合わせ、「栽培のしやすさ」を度外視して「酒にした時の品質」を最優先するという、異例の選抜方針によって誕生しました。
農家泣かせの「気難しい」栽培の現実
しかし、酒としての品質を追求した代償として、農家にとっては極めて栽培が難しい品種となりました。
倒伏と病気への弱さ: 稲の背が高いため、雪国の厳しい風雨で非常に倒伏(稲が倒れること)しやすく、いもち病などの病気にも弱いというデリケートな性質を持っています。
冷涼地で奥手(おくて)品種を栽培する難しさ: 収穫時期が遅い「奥手」であるため、他の米との作業スケジュール管理が極めて困難です。特に湯沢のような冷涼な高原地帯では奥手品種の栽培無理だ、と言われていたのです。冬の足音が近づく中での収穫となり、常に天候との時間切れの戦いを強いられます。
収量の不利: 栽培に高度な技術と手間がかかる割に、収穫量は他の品種に劣ります。これはむやみな肥料投入で収量を稼ぐような荒っぽい栽培が許されていないという制限の中で栽培しなければならないからです。
栽培の難しさと収益性:生産農家の悲鳴
さらに酒米づくりに追討ちをかけることがありました。昨年もニュースになったお米の高騰です。
酒米農家の多くが主食用のコメ(コシヒカリなど)も作っています。ここ数年のお米の値段が上がるという自体の中で、酒米をつくっていた田んぼをより収益が上がる主食用のコメに振り分けるケースが出てきたのです。私が聞いたある農家さんの話です。
「いや、俺も酒米を作りたいと思ってるよ?でも、かあちゃんがさ。そんな儲けのでないものやってんじゃないって怒るのさ。・・・ごめんな」
身につまされる思いです。この農家さんは越淡麗づくりから撤退なさってしまいました。
長い米価低迷の中で苦しい思いを共有して来た私としては何も言えなくなってしまいました。このままでは酒米と日本酒づくりの文化自体がなくなってしまうのではないか。そんな危機感に襲われました。経済性を犠牲にせず酒米づくりを続ける方法はないものか。それがこのクラウドファンディングを始めようと思ったきっかけだったんです。
酒米をつくる人がいなくなれば日本酒づくりの文化が途絶えてしまいます。この危機感を白瀧酒造さんと共有することが出来たからこそのプロジェクトなんです。

2026年1月 クラファンスタート
2026年2月 純米吟醸「ゆざわ」の販売開始
2026年3月 農機の購入・2026年産 越淡麗栽培スタート
2026年5月 田植え
2026年9月 稲刈り・出荷
2026年10月 品質検査など
2026年11月 酒米仕込み開始
※予定は変更になる場合があります。
ご支援いただいた皆さんと美味しいお酒を飲みたい!そう思っております。

お酒・工場見学

お米

グッズ

純粋支援・サポーター

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
このプロジェクトは、単に一本の日本酒を造ることだけが目的ではありません。それは、私たちが愛する「雪国・湯沢」の豊かな自然、そして代々受け継がれてきた農と酒の文化を、誇りを持って次世代へと繋いでいくための挑戦です。
冒頭のあいさつでも述べましたが、故障したトラクターを再建するために立ち上げたプロジェクトでは、389名もの皆様から力強い応援をいただき、人の繋がりの温かさを肌で感じました。今回、白瀧酒造さんと手を取り合い、「オール湯沢」の酒造りに挑む中で改めて確信したのは、この地で育まれる米、清冽な水、そして人の情熱が重なり合うことで、地域全体をより豊かに、より輝かせることができるということです。
私が湯沢でたった一人の生産者として育てる「越淡麗」が、白瀧酒造さんの技によって特別な一滴に変わるように、皆様お一人おひとりのご支援が、湯沢の未来を照らす確かな光となります。この挑戦を通じて、湯沢の魅力を日本中、そして世界中へと届けていく。それが私たちの描く夢です。
私たちはこれからも、湯沢の地を耕し、伝統を醸し、皆様と一緒に新しい物語を紡いでいきたいと願っています。家族、そして地域の仲間たちと共に、精一杯の情熱を込めて歩んでまいります。
湯沢の未来を創るこの長い旅に、どうかお力添えをお願い申し上げます。皆様と共に乾杯できる日を、心より楽しみにしております!









