中洲國廣女みこしと國廣稲荷神社・住吉神社について
博多中洲エリアで毎年10月第4週に開催している「中洲まつり」。
中洲まつりにおいては「中洲國廣女みこし」と
呼ばれる神事が行われております。
「中洲國廣女みこし」には総勢で500名近い女性が
参加・在籍しており、中洲まつり期間中に中洲の町を
神輿とともに練り歩き、地域の盛況や町に少しでも
元気を与えることを目的として活動しております。
「中洲國廣」というのは博多区中洲エリアに所在する
「國廣稲荷神社」に由来します。
当神社は博多区住吉に所在する「筑前國一之宮 住吉神社」が
管理している神社であり、中洲の守り神、
そして日本有数の歓楽街である事から商売繁盛の神様として、
中洲で働いている人達の信仰を集めています。
【國廣稲荷神社鳥居】

【國廣稲荷神社本殿】

【筑前國一之宮 住吉神社御本殿(国指定重要文化財)】
【筑前國一之宮 住吉神社 能楽殿】

中洲まつりのはじまりについて
本年五十周年を迎える中洲まつり。
昭和51年、オイルショックによる景気後退の流れの中、
「中洲から不景気風を吹き飛ばそう!」と、
年に一度の謝恩のまつりとして中洲まつりは始まりました。
先人の方々の思いが繋がり五十周年を迎えることができました。
【昭和51年代の中洲:東中洲(貫通線)(昭和50年9月)】
(提供西日本鉄道)
五十周年の節目に神輿の完全修復を実施
五十周年を迎える本年、2基の神輿を完全修繕する運びとなりました。
同じ福岡県のおがた佛具店に修繕のお願いをしており、
中洲まつり本番までには修復作業が完了します。
今回のプロジェクトを通して多くの方々に中洲まつりのことを
知っていただき神輿の修繕費に関してご支援賜れましたら幸いです。
中洲まつり五十周年のあいさつ

第50回中洲まつり実行本部長 川原 武浩
昭和51年(1976年)、オイルショックによる不況を吹き飛ばそうと始まった中洲まつり。初代実行委員長は当時の中洲町連合会会長だった私の祖父・川原俊夫、実行本部長に高尾静氏でした。記録によれば、現在の南原茂実行委員長は8代目。私は10代目の実行本部長となるようです。第一回の開催から49年。文字通り孫の代まで続いてきたイベントとなりましたが、その歩みは決して平坦な道のりではなく、私が知る限りでも幾度も存続の危機に直面してきました。
私が中洲まつりに関わり始めたのは2004年の第29回から。当時はまだ競合するイベントもなく、10月上旬頃の木・金・土の3日間開催でした。翌年の第30回からは今も続く人気企画「中洲はしご酒大会」が始まる一方、中洲大通りのワゴンでは飲食物提供が各種規制のため難しくなり、第33回からは博多川に水上舞台を設置し川沿いの遊歩道に飲食ブースを出す形に変わりました。中洲ジャズや福岡オクトーバーフェストなど秋口のイベントが増加し、予算規模の増大や運営に関わる人的負担も増加していく中、第36回の開催後には中洲まつりの継続を検討するために「中洲まつりを考える会」が組織されました。考える会では中洲ジャズとの共催や春への時季変更、規模縮小やまつりの休止まで広く検討されましたが、これ以上の負担拡大をしないという条件で、内容はそのままに継続するとの結論になりました。実行本部長を補佐し、全体の進行管理を行う本部庶務という役職が置かれたのもこの後の第38回からです。
次なる節目となった第40回には衛生対応として三方囲いのテントを新調し、道路使用に関わる点では多くの関係者の尽力によって、ようやく中洲大通りに飲食ワゴンを復活させることができました。第40回終了後、実行本部長以下執行部が勇退するタイミングで再度「中洲まつりを考える会」が組織され、秋開催を続けていくこと、原点に返り「謝恩と中洲への集客」という開催趣旨に沿った企画内容にしていくことなどが確認されました。第41回以降もハロウィン時期の開催や、リソルステージを大型のステージトラックにするなど、様々なアイデアと工夫で人件費や資材等の高騰の中でもまつりを継続してきました。そしてまだ記憶に新しいコロナ禍では第45回を神事のみ、第46回は中洲がんばっとう券の販売という形式で乗り越え、ようやく今年の第50回の節目を迎えることができたわけです。ここまでまつりの開催を続けてこられた諸先輩方に大きな感謝を申し上げるとともに、今後益々の中洲の発展を祈念いたします。
女みこし参加者の思い
修繕業者様のご厚意で「修繕体験」をさせて頂けることになりました。
(朱色の塗布)
(金箔貼り付け)
(釘打ち)
(金具の固定作業)
神輿修繕に関わる機会を持つことは非常に貴重な経験となりました。
下記に修繕体験に参加させていただいたメンバーの所感を記載しました。
・女みこしが始まった歴史の中で完全修繕は初めてです。
修繕体験も含め、このような貴重な経験させていただけることに
感謝の気持ちでいっぱいです。
・女みこしの仲間たちと一緒に修繕作業に関われて有難い経験です。
同じ時間を共有することで気持ちを一つにでき、嬉しく思いました。
・完全修繕を終えた神輿を担ぐことが本当に楽しみです。
ピカピカになった神輿で中洲の町を練り歩き中洲全体が
盛り上がるように自身も楽しみ頑張りたいです。
・キラキラの神輿が中洲の煌びやかな町を更に彩る。
そんな様子を自身の目で早く見たいと感じています。
「おがた佛具店」のご紹介と修繕作業について
今回の修繕において作業を引き受けて下さったのは、
福岡県八女市に所在する、おがた佛具店さんです。
【おがた佛具店@福岡県八女市】

【おがた佛具店代表取締役の緒方大輔社長の思い】
【修繕前】→【修繕後】



このプロジェクトで実現したいこと
上記記載のとおり、本年中洲まつりが五十周年ということもあり
中洲國廣女みこしで使用する神輿2基を完全修繕する運びとなりました。
このプロジェクトで実現したいことは2点。
①全国の方に中洲まつり・中洲國廣女みこしを知っていただきたい。
②神輿2基の修繕費を少しでも集めたい。
スケジュール
10月25日 修繕作業完了
10月26日 神輿の棒〆作業
10月31日 中洲まつり2025年「初日」
11月 1日 中洲まつり2025年「楽日」
最後に
中洲には「商売繁盛」のイメージが強いかもしれませんが、
「中洲まつり」は第一回の開催当時から、地域の発展を願い、
地元で商売をされている皆様へ感謝を伝える
「謝恩」の意味合いが強いお祭りです。
そのため、収益性を追求するのではなく、
「中洲の町が盛り上がってくれれば、それで良い」という
純粋な思いで、50年間続けることができました。
しかしながら、まつりの大きな見どころの一つである
中洲國廣女みこしの神輿修繕には、想定以上の
費用がかかることが分かりました。
今後もこの素晴らしいまつりを未来へ繋いでいくためにも、
皆様のお力添えを賜りたく、心からお願い申し上げる次第です。
中洲まつりでは、「中洲國廣女みこし」のほかにも、「花魁道中」、
各エリアの「特設ステージ」、約100店が軒を連ねる「ワゴン出店」等、
お楽しみいただける催しが盛りだくさんです。
これらは皆、老若男女、地域の人々が一体となって運営しています。
ぜひ、このプロジェクトにご参加いただくとともに、
中洲まつり当日には中洲エリアへ足を運んでいただけますと幸いです。
どうか温かいご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
中洲町連合会・中洲まつり実行委員会・中洲國廣女みこし委員会一同





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