皆様、この度は「父への展覧会」プロジェクトにご支援いただき、心より感謝申し上げます。
誠に恐縮ながら現在、クラウドファンディングの支援が一時的に滞っており、正直不安を感じております。 しかし、この機会に私がなぜこの地元・群馬県桐生市での個展開催にこれほど強くこだわっているのか、そして皆様の支援金が、どのようにこの特別な展覧会を支えるのか、その根幹にある「亡き父との約束」と共に私の言葉でお伝えしたいと思います。
父が体調を崩し、大きな病院に入院していたときのことです。容体が急変したと母から連絡があり、私は制作途中の絵の締め切りを延ばしてもらい、急いで見舞いに向かいました。
車椅子に座る父は話に聞いたほど悪くは見えず、「また良くなる」と強く信じることができました。
私はそんな父に、ずっと心残りだったことを伝えたのです。
「今まで地元で展示できていなかった、僕の一番人気の作品シリーズ『月と太陽とウサギ』を世界各地に散らばっている分も含めて桐生に集めて個展を開くよ。だからそれまでにどうかもう一度元気になって、会場に見に来てほしい。」
実はこの『月と太陽とウサギ』シリーズを発表するまでは、描いても描いてもほとんど作品が売れませんでした。しかし、シリーズを始めてアメリカで発表し売れるようになってからは、東京に住む家族と生活するため、生きていくために、人気があり確実に活動が続けられる海外での発表や展示が続きました。
そのため、国内外から集結させるこのシリーズをなかなか日本、特に大都市以外でまとめて展示する機会が設けられず、生前の父にも見せることが叶いませんでした。
しかし父が体調が良かったのは、その日が最後でした。その後体調が悪化し、約束からわずか2週間後に父は他界しました。
父と交わした「展覧会」は叶わぬ夢となりましたが、私は約束を守ろうと決意しました。
そして、この約束を実現するために最も費用がかかるのが、作品の輸送費です。
皆様からいただくご支援は、世界各地に散らばっている『月と太陽とウサギ』シリーズの作品を一度桐生に集めるための郵送費用、そして展覧会終了後に再び持ち主のもとへ確実に戻すための往復費用に充てられます。

この「父への展覧会」は単なる個展ではなく、亡き父への深い追悼と約束を守るための決意の場です。
地元・桐生への恩返しと共に、父に捧げるこの特別な展覧会をどうか皆様のお力で実現させてください。世界中の作品を桐生へ運び集めるという壁を乗り越えるため、皆様の温かいご支援を心よりお願い申し上げます。
画家・美術家 高野マナブ




