- ①ご挨拶、店舗紹介&自己紹介
初めまして、そして、いつもご来店ありがとうございます、という方もいらっしゃると思いますが、改めましてインド料理シャルマ経営者の大友吉朗と申します。石川県金沢市で開業し、石川、富山でインド料理シャルマを7店舗展開していました。現在のシャルマグループは、忘れもしない2024年の大地震の影響もあり、もりの里店と野々市店の2店舗を閉店し、2025年夏に示野本店、フォーラス店を契約期間満了の為、閉店し、稼働しているのは3店舗になります。そして、今冬、移転リニューアルで新たに「金沢本店」開業に向け、準備中です。

私は、家業が数百年続く伝統加賀料理の料亭で料理が身近にある環境で育ち、小さい頃から家の手伝いをしていて、料理の奥深さ、ほんの少しの工夫で全く違う味になる料理の面白さ、そして、そんな料理をお客様に食べて頂く喜びを覚え、小学生の時には、将来は自分の飲食店を持ちたいと目標を持っていました。その後、高校生の時に知人の紹介で一人のインド人シェフと出会い、その頃はまだ金沢に本格インド料理店がない時代に食べたインドカレーに衝撃を受けます。経営を勉強するために関東の大学進学が決まっていた自分ですが、今まで和食しか触れたことがなかったので、進学のために上京する間にインドに渡航し、本場のインド料理やスパイス、食文化を見てきました。幸運にもシェフの紹介もあり、一流レストランからホテルのキッチン、スパイスショップと色々な場所へ入ることができ、濃密な時間を過ごせました。帰国後、コンサルタント業もしている父親と一緒に大急ぎで、店舗物件探し、開店資金調達、メニュー開発と進み、大学入学までの3か月間で1号店を開店しました。在学中は、毎月のように東京↔金沢を往復しながら、店舗業務、メニュー開発をしていきます。インドカレー店で修業した経験がないわけですが、東京には当時から有名インド料理店が多く存在し、何度も足を運びましたが、そこで修業していたら、自分がそのお店を目指してしまうのではないか?自分のゴールを決めてしまうのではないかと思い、未だに他インド料理店には修行したことがありません。その代わり、中華、フレンチ、居酒屋など様々な飲食店で学び、それらの経験とスパイスを使ったインド料理を融合させて、日本人が食べやすいシャルマのメニュー開発を進めました。時には接客の勉強のために夜の世界に飛び込んだこともあります。自分が4年間、都会で様々な勉強をしている間、地元金沢では父親をはじめ、たくさんの方のご協力を頂き、シャルマを経営していきます。そして、金沢に戻り約3年間は広告代理店でサラリーマンを経験し、ようやくシャルマを法人化し、社長就任します。ここまで本当にたくさんの方のご協力なしでは来られなかったと痛感し、今でもとても感謝しています。
そこからまだ金沢では珍しいインド料理ということもあり、たくさんのお客様に恵まれ、店舗展開や海の家を開業していきます。そして、北陸カレー選手権では3年連続優勝という快挙を成し遂げ、全国の有名百貨店やイベント出店にもお声をかけて頂けるようになりました。さらに自社工場の設立でレトルトカレーの自社製造、某航空会社との国際線機内食採用といよいよ全国区に視野を広げて事業拡大という矢先に、コロナにより大打撃、追い打ちをかけるように石川県を襲った大地震と、これから先の事業計画を大幅に修正せざるを得ない状況になります。
この1~2年で急速に価格高騰していく仕入れ、物価上昇、光熱費高騰、人件費高騰で店舗拡大による事業拡大をあきらめ、初心に戻り、新たに路面店にてシャルマ本店を設立し店舗数を集約し、そこから今までの経験を生かした新たなスタイルの料理を発信していきたいと思います。県外、海外へは従来のインドカレーに加え、新たな商品開発。そして、新店舗ではインド料理の枠を超えて、各国の様々な料理をスパイス料理として開発していきます。もちろん今までお客様に愛して頂いたシャルマのカレーは継続しますが、例えば最近よく聞く「スパイスカレー」をナンで食べられるメニューや、インド料理のタンドリーチキンを使ったスパイスカレー、また和の食材を使ったビリヤニ、それだけでなく、スパイスで仕上げるタイ料理や和食の「肉じゃが」をスパイスを使って世界各国料理にアレンジしたメニューなど、様々な料理とインド料理、そして、スパイスの融合で28年前に初めてインド料理を食べた時の新しい出会いによる食の感動を届けたいです。
カレーの仕込みをするコックさん
- ②現在の活動について
現在、シャルマはアルプラザ金沢店、アルプラザ津幡店、富山山室店の3店舗が営業しています。示野本店とフォーラス店のコックさんは、ちょうどインドのお祭り期間とも重なったため年末の開店に向け一時帰国中。日本人スタッフは新店舗開店までお休みしてもらい、週末のイベント出店などにお手伝い来てくれていますが、スタッフの安定雇用の為にもいち早く新店舗開業を目指しています。
昨年から震災復興支援の為、能登への炊き出しやレトルトカレーの配布、輪島市門前にある曹洞宗総本山總持寺祖院様と共同開発で精進料理カレー「御朱印カレー」を開発し、全国百貨店にて販売しており、能登復興支援活動も継続しております。
また地元食材の活用にも力を入れており、これまでも「加賀太きゅうりのカレー」や「加賀蓮根キーマカレー」などを開発してきました。2025年10月には石川県小松市の農協さんとコラボして「JAトマトカレー」「JAトマトキーマカレー」を開発しました。新店舗でも同様に地元食材を使った新しいメニューを開発していこうと思っています。
そして、今夏以降、現在は県内外で毎週のように各種イベント出店や百貨店催事出店、復興支援イベント等に出店しております。(11/24(月祝)石川県立図書館にて能登復興応援マルシェ出店決定!)
輪島市門前で行った炊き出しの様子
大本山總持寺祖院様と共同開発した「御朱印カレー」③移転準備と新メニュー開発
移転に関しては、大地震からちょうど1年を過ぎたころ、2025年正月頃から検討していました。昨今の材料費の高騰、光熱費、家賃、人件費と全ての支出が20%以上値上がりする中、カレーの販売価格は、元々1200円前後だった平均価格を1350円ぐらいに設定し約10%程度の値上げをさせて頂きましたが、物価上昇に追い付いていないのが現状です。仕入れ値から逆算すると品質を変えずに商品価格を設定すると1800円を超える販売価格になります。これがいわゆる飲食店の原価率30%で計算した適正価格にはなりますが、お客様の市場価格からすると、どんなにこだわったカレーを提供しても、やはりカレーに1500円以上は・・・という声が届いてきます。嬉しい悲鳴ですが、このままでは、各店舗が忙しくなりカレーを提供すればするほど赤字が増えることになります。店舗では、原材料費以外にも、光熱費、人件費、家賃、衛生費、諸経費と様々な経費が膨らんでしまい、どうしても販売価格に反映せざるを得ない状況になります。そこで店舗数を縮小して、新店舗ではよりお客様に近いお店、そして、支出を抑え、その分、お客様に還元し新たな感動を提供できるお店にしたいと考えました。
こういった価格高騰や品不足の影響は、食品だけでなく移転費用にも影響が出てきました。以前、移転を検討していた時は、約30席程度の大きさのレストラン改装費用が800~900万円程度でした。しかし、この夏、2店舗を閉店し、移転先の候補地として2か所で新たに移転費用を見積りすると、1300~1800万円との見積りになりました。たったの1年でほぼ倍近い価格になり、業者さんも人材不足、資材不測の影響で申し訳ないと言われるだけでした。少しでも移転費用を抑えるために現在は、元々店舗で使っていた厨房機器を次店舗でも使えるように保管し、自分たちで給排水の設備も行っています。新店舗の図面も動線など考えながら自分達で作成に挑戦しています。
新メニューの開発はというと、まずは、食の魅力の多い石川県で伝統加賀野菜をはじめとする地元食材を使った新メニュー開発。今までも加賀太キュウリを使ったインドカレーや加賀蓮根を使ったインドカレーを作っていましたが、カレー以外にも様々なスパイス料理に地元食材を使っていきたいと思います。それと、元々シャルマグループでタイ料理をはじめとしたアジア料理の店舗「アジアンダイニングガルーダ」を経営していたこともあり、タイ料理、インドネシア料理、シンガポール料理、沖縄料理を中心としたアジア各国料理からメニュー開発を行っています。また、現在、ありがたいことに全国百貨店やイベント出店のオファーを頂いていますので、全国各地のご当地グルメなど研究、スパイスメーカーからは新たなスパイスのサンプルを取り寄せ新商品を考案しています。しかし、ここにも原材料仕入れ価格高騰の影響があります。お米はここ1年で仕入れ価格は倍、スパイスはほとんどが輸入商品なのでこれも仕入れ価格は1,8倍ほど、海鮮系の仕入れ価格は2倍以上になりました。例えば、ホタテの仕入れ値は昨年30粒ほどで4800円ていどでしたが、現在は9000円、国産鶏肉も卸売価格で1㎏800円ほどだったのが、現在1㎏1200円以上します。
今、考えているのが分かりやすいメニューでは「肉じゃが」。日本伝統の家庭料理ですが、出汁と砂糖、醤油で味付けします。これをインド風にするとチキンスープとスパイスで味付けし、中華風にすると鶏ガラスープに八角などで味付け、韓国風にするとキムチスープにごま油と豆板醤や、ロシア風にするとコンソメとバターでポトフ風味、さらにインドネシア風にするとココナッツミルクとケチャップマニス、サンバルで味付けします。このように同じメニューでもスパイスを使った調理法と味付けで世界各国の味が楽しめます。様々な各国メニューを検討したいのですが、ここで問題になるのが、試作を作る段階での材料費。少量の仕入れだと割高になるし、かといって今後、メニューに本採用されるかどうかわからない材料や調味料を大量仕入れもできません。さらに、試作といっても1人前を作る時と店舗メニューになり大量調理で1度に30人前程度作る時では、同じスパイス調合やレシピの掛け算だけでは同じ味になりません。メニュー決定までには大量調理での実践も必要になります。でも、金沢の皆様に今までインド料理店にはなかった新しい味を、新店舗ではスパイス料理店として提供していきたいと考えています。
お店でナンを焼くコックさん
大人気の「バターチキン」と「チーズナン」④調達資金の使い道
今回、クラウドファンディングにて集まった支援金は、大きく分けて2つの使い道があります。
1つが移転費用、もう1つが新メニューの開発費になります。
・厨房機器保管、運搬費関連・・・20万円
・増額分の改装費一部・・・140万円
・新メニュー開発材料費・・・40万円
移転を検討し始めてから1年で移転費用や材料費がここまで高騰するのはさすがに想定外ですので、是非、皆様のお力をお借りしたいと思います。
- ⑤リターンについて
今回支援いただいた皆様には、シャルマならではのリターンをご準備致します。まずは、全国百貨店でも大好評販売中の「シャルマスパイス」。魔法の味変スパイスです。長年、各種カレーなどでスパイス調合をしてきた私が1スプーンずつ約28種類のスパイスを調合した後がけができる調味料です。ドライスパイスのパウダータイプになっているので、下味はもちろん、後がけでも効果を発揮。お子様のいるご家庭で甘口カレーを作った鍋に大人用として後がけでシャルマスパイスを入れると本格的な味わいに変身。炒飯を食べてる最中に後がけでドライカレー風味に、揚げ物にはなんでも合います。もちろん、このスパイスで流行りのスパイスカレーも作れます。カレーコロッケの下味や白身魚のソテーで小麦粉に少し混ぜると本格的な味に変化します。塩味、辛みは控えめに調合してあるので、ご飯ものから揚げ物、下味に仕上げにと様々な場面でご利用いただけます。
そして、シャルマ自慢のインドカレーのレトルト。北陸カレー選手権3連覇の優勝メニュー「チキンマサラ」、お店人気No,1のマイルドな「バターチキン」、能登復興支援商品として大本山總持寺祖院様と共同開発した「御朱印カレー」を用意。
メールにて支援者皆様には、一般公開より早く新店舗開店情報をお知らせ致します。そして、新店舗開店時には、開店前のプレオープンご招待券、開店後に新店舗で使える食事券を用意します。
<支援金額>
◆3000円…お礼状、新店舗開店情報
◆5000円…お礼状、新店舗開店情報、シャルマスパイス
◆10000円…5000円内容+レトルトカレー2種
◆20000円…5000円内容+レトルトカレー3種+食事券
◆30000円…5000円内容+レトルトカレー3種+食事券+プレオープン招待
◆50000円…5000円内容+レトルトカレー3種+食事券+プレオープン招待+開店祝い花に名前掲載
※遠方からでご来店が難しい場合は、スパイスやカレーなど代替え商品の発送も承りますので、ご相談ください。
カレーを中心としたスパイス料理
百貨店でも大好評のシャルマスパイス⑥最後に
ここまで私共の初めてのクラウドファンディングをご覧頂き、ありがとうございます。
昨今、物価高もあり、食のファーストフード化が進んでいます。食事はより安価で、ただ満足感を得られればそれでいいという寂しい状況の方も多いと思います。その中で少しでも多くの方に食の感動、発見、そして、喜びを分かち合いたいと思います。
古くから食の関心が深い方が多い石川県金沢。ここ金沢から全国へ、そして、全世界に、本当に価値のある食文化を発信していきたいと願っています。
是非、ご支援のほど、よろしくお願い致します。そして、我々の作る新店舗でお会いできる日を心よりお待ちしております。




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