自己紹介
『Spoon』は、京都を拠点に相談支援を行う 株式会社GIFT(https://www.gift-kyoto.com/) を中心に、現場で支援に関わる相談員、福祉事業所スタッフなど、さまざまな立場の人たちが協力して生まれたプロジェクトです。「支援する人が、支援にゆとりとあたたかさを持てる」ことを目指し、福祉をもっと身近に、あたたかく感じられるツールを届けていきます。

このプロジェクトで実現したいこと
私たちがこのプロジェクトで目指すのは、支援の現場で働く人だけでなく、これから福祉に関わる人や学ぶ人も、“支援ってなんだろう”を気軽に考えられる社会をつくることです。
相談支援は、誰かの「困っている」に寄り添う大切な仕事。でも、正解がないからこそ迷いも多く、ときに心がすり減ってしまうこともあります。
カードゲーム『Spoon』は、そんな支援の世界をもっと身近に、あたたかく感じてもらうための新しいツールです。ゲームとしての楽しさの中に、自然と対話や気づきが生まれるよう設計しています。笑い合いながら語り合う時間が、支援の本質をそっと照らしてくれる。そんな場を、現場にも、教室にも、地域にも広げていきたいと思っています。
福祉を“特別な誰かのもの”ではなく、“みんなで育てていくもの”にしていく――それが『Spoon』の挑戦です。
プロジェクト立ち上げの背景
株式会社GIFTは、10年前、京都を拠点に障害のある方の相談支援を行う事業所として設立しました。この10年間、たくさんの「困っている人」と、そして「支援する人」と向き合ってきました。制度の枠を超え、ひとりひとりの人生に伴走する中で、支援の現場が抱える“しんどさ”や“迷い”にも何度も出会ってきました。
支援が必要ということは、そこに困っている誰かがいるということ。その上に成り立つこの仕事は、尊く、同時にとても繊細です。誰かを支える人が、時に自分を見失うほどに悩み、疲れてしまうこともあります。
それでも、支援を続ける人たちはいます。その姿に何度も心を打たれ、「この仕事を続けやすくする文化をつくりたい」――そんな想いが、Spoonの出発点になりました。
『Spoon』は、支援を軽くするためのゲームではありません。カードを通して、笑いながら語り合い、“支援ってなんだろう”をやさしく考え直せるようにデザインされています。ゲームとしての楽しさの中に、対話や気づきが自然に生まれる。その体験を、現場にも、学生にも、地域にも広げていきたい。
10年の歩みの先に見えたのは、「支援する人を支える」ことの大切さでした。このSpoonが、福祉の現場に小さなやさしさを灯せるよう願っています。
『Spoon』てどうやって使うの?
「Spoon」は、相談支援の業務フローや地域資源を“見える化”しながら、楽しく学び・語り合い・つながることを目的に作られたカードゲームです。
カード構成はトランプと同じ54枚。春・夏・秋・冬の4マーク×1〜13の数字、そしてジョーカー的役割の「GIFTカード」。さらにカードの中央には、就労継続支援A/B型、ヘルパー、相談支援、病院、地域の人…など、全26種類の資源が描かれています。





▶ 特徴
・相談支援・個別支援計画の業務フローがそのままカードになっている
・福祉サービス+地域資源を合計26種類掲載
・トランプとしても遊べる汎用性
・「リフレーミング」「チーム検討」に強い設計
・二次元コードから資源の詳細ページへアクセスも可能(予定)
■ 代表的な遊び方
① 業務フロー確認・坊主めくり(仮)
アイスブレイクや研修の導入に最適。相談支援や個別支援計画の「流れ」が体感で理解できるミニゲーム。
<遊び方>
1 裏向きにしたカードの山を中央に置く
2 順番に1枚引く
3 出たカードが前の業務に「続く」ものであれば、場のカードを総取り
4 業務フローを繰り返し追いながら、最終的に一番カードを多く集めた人が勝ち
▶ 「アセスメント → 支援計画 → 担当者会議 → モニタリング」の流れが体験で身につく!
② 事例検討プレゼンゲーム
事例検討をもっとクリエイティブに、もっと多角的に。日頃の検討では出てこない“発想”を引き出すゲーム。
<遊び方>
1 架空 or 実際の「事例」をひとつ用意
2 カードを裏向けの山に
3 順番にカードをめくる
4 出た資源を使い、事例のニーズにどう応えるかをプレゼン
5 周りが「納得」したらそのカードを獲得
▶ 最終的にカードの枚数か、プレゼンの納得度で勝敗が決まる。
◎メリット
・新たな資源の視点が増える
・リフレーミングが起きる
・相談支援の問いの質が上がる
・チームでの検討が盛り上がる
③ その他の楽しみ方
・神経衰弱のようにペアにさせて遊ぶ
・事例検討をチーム戦にする
・トランプとしてシンプルに遊ぶ
・必要に応じて「自分たちのルール」を作れる拡張性
・研修・ワークショップ・新人育成・多職種交流会でも活用可能。
■ 今後の展開(予定)
・SNSで遊び方を募集 → コミュニティ参加型の進化へ
・Spoonを使った交流研修を開催
・カードのQRコードから、各資源の解説・最新ニュースへアクセスできる専用サイトを準備
・支援者の事業所バナーを掲載予定
・将来は 「児童分野編Spoon」 の制作も
Spoonは、「支援者がつながり、学び、遊びながら業務を理解できる」そんな新しいツールです。
相談支援だけに閉じず、福祉サービスや地域資源を“カードとして手に取れる”ことで、学びや会話が自然と広がっていきます。
クラウドファンディングでは、皆さまと一緒にこのツールを育て、全国に広げていきたいと考えています。
現在の準備状況
カードゲーム『Spoon』は、すでにサンプル版が完成しています。
10月にはGIFT主催の体験会を開催しました。また、これまでにも各種セミナーや研修の場で紹介を行い、多くの反響をいただいています。
今後は、カードデザインやイラストのブラッシュアップ、さらに紹介動画や遊び方動画の制作を行う予定です。支援者・学生・一般の方々が一緒に楽しみながら学べる形を目指して、引き続き準備を進めています。

リターンについて
『Spoon』プロジェクトを応援してくださる皆さまへ、感謝の気持ちを込めて、いくつかのリターンをご用意しています。
・お礼メール・・ 開発チームから、感謝の想いを込めたメールをお届けします。
・カードゲーム『Spoon』のご提供・・ 完成した製品版をご提供いたします。 ご自宅や職場、学校などで楽しみながらご活用ください。
・出張体験会やセミナーの実施・・ご希望の地域や団体にスタッフが伺い、 Spoonを使った体験会やワークショップを行います。
などなど

スケジュール
25年12月下旬 クラウドファンディング開始
25年12月~26年1月カードデザインのブラッシュアップ。最終版完成。
26年2月 クラウドファンディング終了
26年3月 リターン開始
26年3月 製品発売(オンライン予定)
最後に
支援という仕事は、誰かの痛みや迷いのそばに立ち続けること。そこには、覚悟と優しさ、そして見えない孤独があります。
私たちGIFTは、この10年間、その現場の光と影を見てきました。それでも支援を続ける人たちの姿に、何度も勇気をもらってきました。だからこそ今度は――その人たちに、少しでも「支え」を返したい。
『Spoon』は、支援を軽く扱うためのゲームではありません。笑い合いながら語り合う中で、支援の意味や、自分の原点をもう一度思い出せるようなツールです。
このプロジェクトは、福祉の現場を“やさしくする”挑戦です。支援をする人、学ぶ人、これから関わる人——みんながつながり、学び合い、支え合える未来をつくりたい。
どうか、この一歩を一緒に踏み出してください。あなたの支援が、きっと誰かの“続ける力”になります。




