数ある中からご覧くださり、ありがとうございます。
初の自主映画監督作品として、短編フィクションを制作します、湯澤ひかりと申します。
普段はシンガーソングライターとして活動していますが、映画制作に向かうことになった思いをはじめ、これから詳細を記していきます。
どうか最後までお読みいただき、支援をご検討くだされば幸いです。
企画の経緯
この映画は、東京・大久保にある「音楽と珈琲 ひかりのうま」というライブスペースの店主・谷口マルタ正明さん(以下、マルタさん)が亡くなったことをきっかけに動き始めました。
2025年9月7日に「音楽と珈琲 ひかりのうま」で行われたマルタさんお別れ会の祭壇。
映画の企画者である私は、コロナ禍で休止していた音楽活動を再開してから約2年半、このお店とマルタさんにお世話になっていました。上京してから思うように活動できず、あまり居場所がなかった私をあっという間に受け入れてくれ、「ここにいてもいいんだ」と思わせてくれた場所。それが「ひかりのうま」でした。
ほかの多くの出演者にとっても、「ひかりのうま」は特別な場所であり、場所そのものを表すような空気をまとったマルタさん自身が、特別な存在だったと思います。
余命1年の宣告を受けてから1年半、お店の営業を続けながら、自身のミュージシャンとしての活動に文字通り最期まで全身全霊をかけたマルタさん。その姿を見て、私も表現者としてマルタさんに恥ずかしくない自分でいたい、そう思いました。
2024年10月5日、ひかりのうまにてバンド形態での初ワンマンライブ。撮影=Akeshi Takami
「やりたいことがまだたくさんある」。
余命宣告された日、芝居にも長年関わり映画が大好きだったマルタさんが、「一生のうちに映画を撮ってみたい」と思っていたこと、けれど1年という余命で音楽やお店を続けながら叶えるのが難しいことを、私に話してくれました。
この映画のプロットは、その会話の後でふと、頭に浮かんできたものです。
マルタさんが撮りたかった映画ではない。マルタさんが映画を撮れるわけではない。
それでも、マルタさんが築いてきたこの場所の空気を、マルタさんが大好きな映画の世界に残したい。
入院中や亡くなった後、私もお店のお手伝いをしながら、たくさんの人がこの場所とマルタさんを愛していて、何か自分にできることを探しているんだと強く感じてきました。
そんなエネルギーを受け取って、これからも続いていく「ひかりのうま」という場所と、マルタさんを愛する人たちに、映画という表現を通して私もパワーを返したい。
これが、この映画を私が作る原動力です。
私も映画が大好きです。だから、映画の力を信じています。
映画は観客に観られて初めて成立する。だからたくさんの人にこの映画のことを知ってほしい。届けたい。それを実現させるために、自主制作という制約の中でできる限りのことをしたくて、クラウドファンディングを立ち上げることにしました。
歌はひとりでも歌えるけれど、映画はひとりでは始められなかった。
誰かと力を合わせることの困難と、その先にあるとてつもない光を感じながら、それに手を引かれるように今、初めての映画を作っています。
撮影=英夢
あらすじ
小川シュウと妹・ユミは、シングルマザーだった母を亡くし、二人で暮らしていた。
シュウが働いて生計を立て、将来のために大学に通うユミ。しかしシュウがある日忽然と姿を消してしまう。机の上には一冊のノートが置かれていた。
最後に書いたと思われるのは一編の詩だった。手がかりを掴めず呆然と時を過ごすユミだったが、あることをきっかけに、その詩に関係する「ひかりのうま」という名の店が東京の大久保にあることを知る。
店を訪れたユミが、バンドの演奏を聴いていると……。
会いたい人、愛する人の記憶を呼び覚ます、音楽と「ひかりのうま」が繋いだ喪失と再会の物語。
制作スケジュール
2025年9〜11月 撮影
2025年11月下旬〜 ポストプロダクション・編集
2025年2〜3月頃 完成(コンペ応募)、リターン順次発送
2025年4月頃 上映会
★最新情報は映画公式SNSで順次発表していきます。
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キャスト
小川ユミ役:英夢
経験しても今日の出来事、本当にあったかと思ってしまうことがあります。
この作品に触れる度、「ひかりのうま」という場所、ここでの時間が確かになる。
そんな作品に携われることが、とても幸せです。
英夢
1999年神奈川県出身。俳優・ダンサー。
4歳から11年間クラシックバレエと向き合いながら、高校演劇に没頭。2020年、大学在学中に特別支援教育について学び、現代の学校教育を研究。小学校教員の経歴を持つ。2023年から俳優として活動を開始。現在は映像を中心に舞台、ダンス、写真表現の追求など幅広く表現活動を行う。Fujifilm Xpro-3を相棒に山に登り、写真表現の追求と山を守る活動も行なっている。
小川シュウ役:戸張瞬
初めまして、映画「ひかりのうま」小川シュウ役の戸張瞬です。
本作に出演するにあたって、湯澤監督の色々な想いを汲み取りたいと思いました。
監督の熱量がものすごく、半端な気持ちではいけないと感じ、現場に臨んでいます。
僕自身も本作の音楽が好きです。ぜひ、皆さんにみていただきたい作品です。
戸張瞬
2000年生まれ。茨城県出身。役者。
幼い頃からテレビに映りたいと思うようになる。高校卒業後、約2年の工場勤務を経て、上京する。2021年度ワタナベエンターテイメントカレッジにて初めて芝居等を学ぶ。2025年 映画「竜宮の誘い」(山田純監督) にて初主演を務める。第19回 田辺・弁慶映画祭 入選。2025年 映画「円縁」(近棟教聖監督)助演 林役 第27回 長岡インディーズムービーコンペティション審査員特別賞受賞。
劇中バンド/主題歌:La La La Liberación
Vo. Gt. 五十嵐俊貴
迷っているようで迷っていない。やるかやらないかなら絶対にやる。走り出そうとする映画を止めることはできませんでした。
ひかりのうまで演奏できたことを誇りに思っています。
Ba. 佐藤モジャ
『やってみる』、ということはとても難しい。
主が留守の間もひかりのうまは背中を押しまくっている。
Dr. 若田部ゆき
作品の中でドラムを叩かせてもらいました。
撮影の舞台となったお店「ひかりのうま」は、他に類を見ないすばらしい空間で、そこに作品として関われたことを嬉しく思います。
完成をたのしみにしています。
La La La Liberación
Gt.Vo.五十嵐俊貴 Ba.佐藤モジャDr.若田部ゆき によるスリーピースバンド。
2025年から活動開始。読み方は「ラララリベラシオン」。解放とか釈放っていう意味らしい。
???役:mi-far
あーマルタさんに見せたいなあ!と、撮影初日
嬉しそうに何度もいう湯澤監督が印象的でした
子供の頃よく振り返って映写室のひかりを見つめてた、スクリーンに降り注ぐ無数のキラキラを見るのが好きでした。ホコリは生物の形跡
たぶんぼくらはひかりのうまのホコリ役、わーい
観てのー(マルタ語)
mi-far
音家
2021年9月 都内を中心に活動開始。2022年12月 音響ハウスにて録音した1st EP 「imilutam」をリリース。自作曲の鍵盤弾語や即興演奏LIVEの他、劇伴/楽曲提供の分野で活動。バンド:マルタと星霜 にてPf.Cho.担当
みんなといきてゆくためうたう。
???役:なみきまみ
なみきまみです。
マルタさんや“ひかりのうま”のために自分が出来る事はもう無いんだろうか?と考えていたところ、湯澤監督に声をかけていただきました。
“ひかりのうま”でマルタさんが繋いでくれた縁を噛み締める機会をもらって本当に光栄です。
湯澤監督の勇姿を刻みつけて、自分も前に進んで行きたいです。
なみきまみ
2011年よりライブ活動を開始。
夢見る港、ELEKIBASS(サポート)でトロンボーン、フルートを担当。
過去の活動:マルタと星霜/棚木竜介と図書館/henrytennis(以下サポート)真黒毛ぼっくす/フジワラサトシ 等
???役:みんみん
みんみんです。ひかりのうまでは、マルタさんの後押しもあって、普段やらないソロ活動をさせてもらったり、仕事がない時バイトさせてもらったり。色々な人達の色々なやってみたいを、懐広く受け入れてくれたマルタさん。今回の湯澤監督の挑戦も、えー!すごいー!ってきっとにこにこしてると思うなぁ。
みんみん
鍵盤ニスト。
二十代より色々なバンドやアーティストのサポート。たまにソロ活動(みんみんず)では、インストで世界のコーヒーについて演奏。
現在、フライダーズ、大森元気、ソフテロなど鍵盤サポート
???役:柳瀬瑛美
ひかりのうま の言葉と空気に導かれて、
この作品、『ひかりのうま』に辿り着きました。
とても嬉しいです。
監督・湯澤ひかりさんの内側から燦々と溢れているエネルギーと、優しくも力強い眼差しに魅了されています。
完成がとても楽しみです!
柳瀬瑛美
2000年生まれ。音楽、演劇、映画など。
2022年よりマームとジプシーによるプロジェクト「ひび」のメンバー。神戸・塩屋を拠点に音遊びの会、稲田誠カルテット、塩屋楽団などに参加、映像作品の伴奏や即興演奏などを行ってきた。2024年から拠点を東京に移し、ざやえんどう、Suzu Toyamaなどに参加。主にユーフォニアムを演奏するほか、旧グッゲンハイム邸にて夜な夜なギターを弾くデュオ、せやなあとしても活動。推し力士は二子山部屋・三田関。
カナコ役:保志 実都貴
大久保のライブバー「ひかりのうま」を題材に映画がつくられると知り、実は何度か訪れたことのあるお店だったので、あの場所が映像に記録されることがうれしいなと思いました。完成のために何かお手伝いできることがあれば、と湯澤さんにご連絡したところ、キャストとして携わらせていただけることになりました。
「ひかりのうま」の大体の催しはたぶん誰でも入れますが、階段を降りると中はひみつ基地のような、時間を忘れる感じの空間です。そして色んな人が集う度ごとに、ディープかつあたたかな、独自の空気になっていったのだと思います。
「ひかりのうま」という場所に、今日まで重ねられてきた往来の歴史を想像しながら、本作の撮影にのぞみたいと思っています。
保志 実都貴
俳優。1996年生まれ、東京都出身。
2015年より演技を学びはじめ、2017年に俳優活動を開始、映像作品を中心に活動を続けている。現在はフリーランス。主な出演作に、映画『金色の景色』『きのう生まれたわけじゃない』演劇『理想郷』等。趣味は散歩と読書。
※スタッフについては、諸事情により後日公式SNSにて順次発表させていただきます。
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資金の使い道
目標金額の200万円は、おおよそ制作にかかる経費を試算して設定いたしました。
All-in方式を採用し、目標額に到達しなくても、集まった分の金額を受け取ります。
いただいた支援はすべて、映画『ひかりのうま(仮)』の制作、運営費用に充てさせていただきます。
具体的には、
・撮影やポストプロダクションにかかる人件費、機材費
・ロケ撮影のためのレンタル費、交通・宿泊費
・小道具や衣装などのレンタル・購入費
・上映会開催費用
・支援リターンの制作・発送にかかる費用
上記に必要な金額を上回るご支援をいただいた場合、上映活動の拡大や宣伝・広告費用など、本作品をより多くの方に届けるための費用に充てさせていただきます。
リターンについて
●動画視聴権
*すべてのコースに付属
ご支援いただいたすべての方に、本作品をオンライン環境でいつでも視聴できるようにいたします。
●お名前掲載
*すべてのコースに付属
映画のエンドロールに、支援者としてご希望のお名前を掲載します。
※100,000円のご支援をいただいた方には、支援者欄でなくSpecial thanks欄にお名前を掲載させていただきます。
●オリジナルポストカード
*5000円以上のコース(シンプル支援を除く)にすべて付属
映画のキービジュアルと、監督手書きのお礼メッセージを印刷したクラファン限定ポストカード。
●サイン入りパンフレット
*映画ファンコース(10,000円)、グッズコンプリートコース(30,000円)、映画マニアコース(50,000円)、全部のせスペシャルコース(100,000円)
公開記念パンフレットに、映画主要キャストの直筆サインを入れたクラファン特別仕様!
※12P程度を予定
※パンフレットの内容は上映会販売用と同じ
●映画主題歌CD
*ひかりのうまコース(20,000円)、グッズコンプリートコース(30,000円)、全部のせスペシャルコース(100,000円)
La La La Liberaciónが演奏する、映画の鍵となる楽曲(作詞・作曲:湯澤ひかり)が収録された、ここでしか手に入らないCD。ライナーノーツとダウンロードコードも付属予定!
※一般発売の予定はありません
●上映会招待
*20,000円以上のコース(シンプル支援を除く)にすべて付属
舞台となった「音楽と珈琲 ひかりのうま」で開催される本作品の上映会にご招待!
※2026年3月以降を予定
※当日、現地(東京都新宿区百人町1丁目23−17)にお越しになれない場合の代替品などは現在検討していないため、メールにて上映会日時のご確認を取らせていただきます。
●Blu-ray
*映画マニアコース(50,000円)、全部のせスペシャルコース(100,000円)
本作品が収録された、ここでしか手に入らないBlu-ray。
※一般発売の予定はありません
●脚本データ
*映画マニアコース(50,000円)、全部のせスペシャルコース(100,000円)
撮影に使われた脚本のPDFファイルを送付します。映画を見ながらお楽しみください。
●上映権
*全部のせスペシャルコース(100,000円)で上映会に参加できない場合
「音楽と珈琲 ひかりのうま」での上映会に参加できない遠方の方でも、上映会を開催していただけるよう、監督本人がご協力させていただきます。
※舞台挨拶の交通費などは別途相談
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。
私にとっては初めてだらけの映画制作で、日々たくさんの課題をクリアしていかなければなりませんが、これ以上ないほどの充実感と純粋な楽しさを感じながら、全力で学んで取り組んでいます。
それもこれも、快く頼もしくこの船に乗ってくれたキャスト・スタッフたちがいるおかげ。
そして、知っている人も知らない人も、「映画を作る」と言うと目を輝かせて期待と応援の言葉をくれる。
そのことを噛み締めるたびに、映画の力の大きさを感じ、絶対に良い作品を作ろうと決意を固くします。
この映画の制作中に、「ひかりのうま」の店舗継続が決まりました。
映画作りを通して、関わってくれる人たちのたくさんの思いの力が「ひかりのうま」の、そして音楽やあらゆる表現の未来へと循環していったら。
「ひかりのうま」で鳴ってきた音楽と、それを取り巻く人たちの持つあたたかさ、さびしさ、かっこよさ、その大きな力を映し出せる映画が残せたら。
それが誰かに、あなたにとっても、作中の彼らや私にとっての「ひかりのうま」と音楽のように、人生の大切なものになれば私も幸せです。
ご支援には必ず映画を視聴できるリターンをつけています。
よかったら、この映画と一緒に走ってください。
どうぞよろしくお願いいたします。






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