注目のリターン

想像してみてください。
あなたの子供には重度の障害があります。
食事・入浴・排泄・着替えなどの日常生活における全てに介助が必要だった場合・・・
24時間付きっきりで誰かの介助が必要となる場合・・・
【いつ買い物に行きますか??】
【いつ美容室に行きますか?】
【身体が休まるまでゆっくり眠ることができますか?】
皆さんは【障害児】と聞くとどんな子供達を想像しますか??
最近では、発達障害(神経発達症)やグレーゾーンなどのワードを目にすることも多いのではないでしょうか。
一概に【障害児】と言っても、障害の程度や身体機能や知的能力は様々です。
皆さんは
重症心身障害児
医療的ケア児
と呼ばれる子供達を知っていますか??
↑私が支援させていただいていた子供達です。(許可を頂き掲載しています。転載NG)

この度は本プロジェクトにご興味を持っていただき誠にありがとうございます。
初めまして。
株式会社aid代表(理学療法士・児童発達支援管理責任者)の松尾直之と申します。
私はこれまで重症心身障害児(以下:重心児)や医療的ケア児(以下:医ケア児)と言われる小児分野で理学療法士として10年以上従事してきました。
直近では、2025年8月まで埼玉県越谷市にある通所施設(重心型児童発達支援・放課後等デイサービス)で施設長として勤務していました。その間に出会った子供達やご家族からは本当に多くのことを学ばせていただきました。また、仕事に対する考え方や向き合い方はもちろん、自分自身がこの社会に対してやらなければならない事が明確になりました。
発達障害(神経発達症)やグレーゾーンと言われる子供達の通所施設は増えてきている一方、重心児や医ケア児と言われる子供達の受け皿はまだまだ不足しているのが現状です。
私は今回、親御さんが安心して通わせることのできる、自分自身が必要と感じているリハビリ・療育に特化した、重心児・医ケア児を対象の通所施設を埼玉県越谷市に立ち上げることを決意いたしました。


【障害児】と言っても、障害の程度は本当に様々です。
その中でも重症心身障害児(重心児)というのは、重い知的障害(IQ35以下)と基本的には自らの力で立つことができない程度の重い肢体不自由が重複している子供のことを指します。
また、医療的ケア児(医ケア児)は、人工呼吸器による呼吸管理や喀痰吸引・経管栄養など、日常生活を送るうえで、恒常的に医療的なケアが必要となる子供を指します。
これらの子供達の背景には、脳性麻痺や染色体異常などを含む、先天的・後天的を問わず、様々な疾患が関係しています。
食事・排泄・更衣・入浴・保清など日常生活における多くのことに介助が必要となります。
なかには、親御さんが24時間付きっきりで介助が必要となるお子さんもいらっしゃいます。
我が子のためならと24時間頑張っている親御さんも沢山いらっしゃいますが、やはり介護負担は私たちの想像を超えるほど大きいものでしょう。
現在、なんと日本には20000人〜30000人の重心児・医ケア児がいると言われています。(直近の統計データに基づく推測)
その人数は年々増加していると言われているのに対し、この子供達と家族をサポートする体制やサービスが供給されていないのが事実です。

今回、私が重心児・医ケア児の施設を作ることを決意した理由は大きく2つあります。
理由① 重症心身障害児・医療的ケア児の受け皿(施設数)の不足
まず、はっきり言います。
重症心身障害児・医療的ケア児を受け入れられる施設が足りていない。
埼玉県越谷市には、約90近くの障害児の通所施設があります(令和7年6月時点)。
しかし、重心児(医ケア児含め)を対象とした通所施設は、驚くことに1/10のわずか9施設しかありません。
そうです。障害が重いことで通える施設やサービスが圧倒的に限られます。
これは私が勤務していた地域の話であり、全国的にみれば重心児・医ケア児を対象とした通所施設が無い地域や自治体も数多く存在します。
では何故こんなにも重心児を対象とした施設(受け皿)が少ないのか・・・??
その理由は単純です。
重心児・医ケア児を対象とした施設を開設するハードルが非常に高いことにあります。
【開所するための設備費用が非常に高い】
重心児・医ケア児が安全に生活できる環境を作るとなると必然的に設備や医療機器が不可欠となります。開所時にかかる費用は、通常の放課後等デイサービスに比べて、約3倍〜5倍の費用がかかることが予測されます。
必要な設備の一例)
医療用ベッド:約20~30万円×3〜4台
医療用ストレッチャー浴槽:約100万円
AED:約30万円
座位保持装置:約50〜80万円
これらは法的に義務付けられているものではありません。しかし、重心児・医ケア児が安全に生活するためには必ず必要なものだと私は考えています。もちろんこれはほんの一部にしかすぎず、他にも必要となる設備は多々あります。
こういった面から、そもそも開所してしっかりと安全に子供達を受け入れられる状態を作るまでに莫大な費用がかかってしまうことが、重心児・医ケア児を対象とした施設が少ない理由の一つとして挙げられます。
【人員(従業員)の配置と確保が難しい】
重心児・医ケア児を対象とする施設では、医療的にリスクの高い子供達が通所するため、
必然的に【看護師】【理学業法士・作業療法士等】【保育士・児童指導員】【児童発達支援管理責任者】などの有資格者の配置が必要となります。
子供達が安全に過ごすには、その中でも小児経験があり専門的な知識を持つ人材や、何よりこの分野・子供達に対して想いのある人材を配置する必要性があります。
これらの人材を確保するだけでも難しいですが、
加えて、通常の放課後等デイサービスとい大きく異なる点として、【医師】を嘱託医として配置することが義務付けられていることも非常に高いハードルとなっています。
これらの専門的な人材を集めてチームを作ること自体が非常に難しいのはもちろん・・・
多くの専門知識を持つスタッフを配置しなければならないことから、人件費が大きく経営を圧迫するというのも理由の一つとして挙げられます。
これらのことが大きな要因となり、重心児・医ケア児を対象とした施設は本当に少ないのが現状です。
しかし!!!
これらの受け皿を必要としている子供達や家族は沢山います。
【子供を預けたくても預けられない。預けることのできる場所がない。】
【安心して我が子を預けられる場所が見つからない】
訪問看護や重度介護など在宅での支援は増えてきている一方、重心児や医ケア児を受け入れる通所施設施設はまだまだ足りていません。
理由② 子供だけでなく、その家族を含めて支援できる施設を作りたい
私はこの分野に従事してきたなかで、沢山の重心児・医ケア児とその親御さん方と関わりを持たせていただいてきました。
その中で非常に強く感じていることがあります。
それはご家族の負担です。
『この子がいるから、もう子供は産めない』
『万が一、次の子も障害があったら育てる自信がない』
『本当は仕事がしたい・社会に出たいけど、難しい・・・』
もちろん皆さんがこのような気持ちではありません。しかし、私は実際に現場でこのような声・気持ちを多く聞いてきました。
また実際に、我が子に障害があれば多方面で制限が生まれることは事実かと思います。
ただ、その中でわずかでも、このような親御さんの精神的・肉体的なサポートができるようにしていきたい。
これらの理由を踏まえて、私は現代の日本社会に必要とされている資源の一つとして、
重心児・医ケア児が安心して通所でき、子供達はもちろんその家族・関係者にも笑顔が増えるような施設を作ることを決意いたしました。

◾️リハビリ・療育に特化した施設◾️
重心児・医ケア児が圧倒的に不足してしまうのが【経験】だと思っています。
本来、健常な子供達は、成長の過程の中で、本当に様々なことを経験していきます。
四季の移り変わり、季節ごとのイベントなど、感覚全てを使って沢山の経験が積み重なり成長していきます。
しかし、重心児・医ケア児は、外出するハードルが高いお子さんもいれば、自らの力で体を動かすこともできない子もいます。そのため、どうしても様々な面で【経験】が不足してしまうのが事実です。
このようにハンデを持った子供達にも可能な限り健常な子供達と同様の沢山の【経験】を積み重ねてもらえるよう、リハビリ・療育の専門的な知識を持ったチームを作り、専門的な発達支援を子供達に提供できる施設を目指します。

◾️子供と家族の想いに寄り添った施設◾️
正直に言います。私が今回自分で施設を作る決意をしたのはここにあります。
前述したように私は前職でも重心児・医ケア児を対象とした通所施設に勤務しておりました。
ではなぜ自分で施設を立ち上げることを決意したのか。
それは、前職場は会社規模も大きく、私の一個人としての意見や要望が通りにくかった状況にあります。
ご家族が求めているサービスを提供したくてもできなかったことが非常に残念であり、自分の力不足を痛感させられました。
これは決して前職を否定しているわけではありません。
会社や組織として、経営的にもできること・できないことがあることはごく自然なことです。
ただ、私自身は子供達とその家族の想いや期待に寄り添い、まだまだ支援できることがあると日々感じていました。
そして、まだまだこのような受け皿が全国的に必要だと確信していました。
私の理想やビジョンを実現させるためには、自らの力で1から施設を作るしかない!!
これが今回の挑戦を決意した最初のきっかけです。
私は今回のプロジェクトで、経営的な目線のみでなく、【子供達とその家族の想いに可能な限り寄り添う】これを理念とした、子供だけでなく、その家族を含めて支援できる施設を必ずつくります。


今回のプロジェクト(施設の立ち上げ)には約2500万円の費用がかかることが想定されます。
費用の詳細は以下となります。
【開設にかかる費用】
物件取得費:約300万円
内装・外装工事:約800万円
施設内設備:約500万円
【運転資金】
人件費・固定費(5カ月分):約1000万円
この事業は、児童福祉法に基づいた障がい児通所給付費として、売上が国保連から事業所へ支払われるということもあり、開設初月の売り上げが入金されるのが翌々月(2カ月後)となります。
※4月開所の場合、最初に売上が入金されるのが6月となる。
そのため開所前準備期間(3カ月)も含め、約5カ月の間、売り上げがゼロの状況で人件費・固定費を支払う必要があります。
つまり開所するにあたって、最低でも5カ月分の運転資金を必要とします。
これら【開設にかかる費用】【運転資金】を準備する必要があり、施設を開所するには約2500万円の費用が必要となります。
もちろん銀行からの融資を最大限に受けますが、全額融資は難しく、約半分を自己資金でまかなう想定です。
今回、開設にかかる費用の1/10(250万円)を目標金額として設定させていただきました。
自分1人では本当に難しい状況であるため、皆さんのご支援・応援を募らせていただきます。
このプロジェクト・想いに共感していただける方。心からご支援・ご協力をお願いできたらと思います。
皆さんのお力を貸してください。

R7.12月 物件取得・内装工事開始
R8.2月 内装・外装工事終了(事業所完成)
R8.3月 内覧会の開催
R8.4月 開所(予定)
工事や事業所の指定申請等の関係で開所の前後はあるかと思いますが、可能な限りR8.4月の開所を目指して動いております。

まず初めに、本プロジェクトにご興味を持って頂き本当にありがとうございます。
今回、重症心身障害児・医療的ケア児の通所施設を作るという、今の自分にとっては非常に高い壁ではありますが、この分野にかける気持ちと子供達への想いは誰にも負けないつもりです。
施設の開設には莫大な資金が必要となります。恥ずかしながら私1人の力では困難な状況であることが事実です。
少しでもこの想いとプロジェクトに共感してくださる方、応援してくださる方がいれば本当に嬉しいです。
皆様のご協力・応援よろしくお願いします。
(株)aid 松尾直之






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