
脳育×スキーキャンプ プロジェクトオーナー脳科学心理教育士の藤本悦子です。
ページをご覧いただき、そして温かいご支援をいただき、
本当にありがとうございます。
今日は、私がなぜ「脳育」と「スキー」を掛け合わせたキャンプを企画したのか。その根底にある、個人的な原話をお話しさせてください。
専門家としての理論だけではない、一人の母親としての「想い」です。
◆ 出口の見えないトンネルだった6年半
実は、私の息子は6年半もの間、不登校でした。
今でこそこうして明るく話せますが、当時は不安で押しつぶされそうな毎日でした。「どうして学校に行けないの?」「私の育て方が悪かったの?」「この子の将来はどうなってしまうの?」
毎朝、行かない学校の準備をしては、行けない現実に直面する。 世間の「当たり前」から外れてしまったような孤独感。 親として、専門家として、無力感に苛まれる日々でした。

◆ 息子が教えてくれた「本当の学び」
しかし、そんな日々の中で、息子は私に大切なことを教えてくれました。
学校に行っていない時間、彼は何もしていなかったわけではありません。 自分の好きなことに没頭し、考え、悩み、そしてまた何かを試みる。 その姿を見て、私はハッとしました。
「学びの場は、学校の教室だけじゃない」
机に向かうことだけが勉強ではない。 五感を使って何かを感じること。 「できた!」という小さな達成感を積み重ねること。 失敗しても、また立ち上がること。
それこそが、脳を育て、心を育てる本当の学びなのだと、息子が身を持って教えてくれたのです。
◆ なぜ、スキーなのか
不登校の期間を経て、私がたどり着いた答えの一つが「自然の中での体験」、特に「スキー」でした。
スキーは、転ぶスポーツです。 転んで、痛い思いをして、それでも自分の足で立ち上がり、また滑り出す。 真っ白な雪原の中で、風を切りながら進む感覚。
これは、脳科学の視点から見ても、子どもの**「自己肯定感(自分はできるという感覚)」や「レジリエンス(折れない心)」**を育むための最高のプログラムです。
恐怖心を乗り越えて一歩踏み出す勇気
「滑れた!」という強烈な成功体験(ドーパミンによる脳の活性化)
大自然の中で解放される心
これらは、学校の授業だけでは得にくい、生きていく上で本当に必要な「根っこ」の力になります。
◆ このキャンプで子どもたちに届けたいもの
私がこのプロジェクトで実現したいのは、単にスキーが上手くなるキャンプではありません。
「学校以外にも、自分が輝ける場所がある」「失敗しても大丈夫。私は私のままでいい」
そう肌で感じられる「居場所」を作りたいのです。
かつての私のように、子育てに悩むお父さん、お母さん。
そして、学校という枠組みの中で息苦しさを感じている子どもたちへ。
「大丈夫だよ」と伝えたい。
大自然の中で、脳と心を思いっきり解放して、一回り大きく成長した子どもたちの笑顔が見たい。
そのきっかけを、この「脳育×スキーキャンプ」で作りたいのです。
◆ 最後に
6年半の不登校という長いトンネルを抜けた今だからこそ、自信を持って言えます。 どんな経験も、必ずその子の糧になる。
あの日、息子が教えてくれたことを、今度は私が多くの子どもたちへ還元していく番です。
どうか、このプロジェクトを通して、未来ある子どもたちの「生きる力」を育むお手伝いをさせてください。 最後まで全力で走り抜けますので、ご支援、拡散のご協力をどうぞよろしくお願いいたします!



