私たち【TENOKUNI NIPPON】は、日本各地で手仕事を続ける6社が集まり伝統の技と想いを携えて世界へ挑むチームです。
今回、オランダ・ロッテルダムで開催される「MONO JAPAN」への出展は、地域に根ざした匠の技と美意識を、6社が力を合わせて世界に届ける大きな挑戦です。
海外の人々が日本の手仕事に触れることで生まれる新しい感性、そして私たち自身が海外の文化に触れることで得られる気づきーその交流から生まれる「新しい価値」が伝統を未来へ繋ぐ力になると信じています。
日本の手仕事と世界の手仕事が響き合い、磨き合いながら広がっていく。
そんな未来を描きながら、私たちは一歩を踏み出します。
MONO JAPANは、オランダ・ロッテルダムで開催される、日本のものづくりに特化した国際フェアです。
日本の工芸やプロダクトを、ヨーロッパの暮らしの中で「使われ、選ばれる存在」として届けることを目的に開催されています。
作り手と直接対話できる展示形式が特徴で、素材の質感や使い心地、背景にある思想までを五感で体験できます。
展示後も現地販売や発信へとつながり、日本のもの作りが日常に根づいていくための入口となる場です。

市場では、安価な海外製品の流入、効率を最優先する大量生産・大量消費、そしてトレンドが高速で入れ替わることが当たり前になりました。
評価の物差しも大きく変わり、素材や手間、使い継ぐための設計といった私たちが信じてきた“価値”が見えにくくなっています。
「とにかく安い」「とにかく新しい」が選ばれる場面が増えるほど、素材や工程、直して使う文化、長く使えること等が軽視されています。
また、各産地では職人の高齢化や後継者不足、国内市場の減少により廃業に追い込まれてしまったケースやなくなってしまった技術などが増えてきています。

私たちが届けたいのは、流行に消費されない「日常の定番」です。
飽きのこないデザイン、機能的で使いやすいこと、何度も直して長く使えること、素材の持ち味を活かすこと——
受け継がれてきた知恵を今の暮らしに合う形へと更新し、季節やトレンドに左右されないプロダクトを生み出す知恵と技がジャパンクラフトの源です。



私たちが海外へ向かうのは、ジャパンクラフトが持つ「長く使えるデザイン」「丁寧な手間」「実用的な機能美」という価値を、より大きな市場で確かにしていくためです。
流行の速さや価格だけでは測れない良さを、世界の人々に気づいてもらい、日本のものづくりの基準や良さを知ってもらいたいと考えています。
この挑戦は、個々のブランドのためだけではありません。
日本の工芸・手仕事が国境を越えて使われ、語られ、受け継がれていくことで、産地や担い手が前を向き
日本の伝統を次の世代へ自然に手渡す力になると信じています。
私たちは、6社の連携を起点に、日本のものづくりをもう一度力強く“動かす”輪を広げていきます。

広島筆産業(熊野)
「海外展示会では、150年以上受け継いできた筆づくりの技と魅力を、海外の皆様に直接お伝えしたいと考えています。筆は『書く・描く』だけではなく、『美しくする』『洗う』『飾る』『癒しとして携帯する』など、多彩な役割を担う日本独自の道具です。今回は、こうした幅広い機能を活かした商品を提案し、日本の伝統が日々の暮らしに新しい価値と彩をもたらす可能性を感じていただければ幸いです」
鎌倉彫 山水堂(鎌倉)
「木地を彫り、漆を幾度も重ねることで生まれる独特の艶と陰影──それが鎌倉彫の魅力です。器は飾りではなく“使うアート”。日々の食卓や特別なおもてなしでこそ、その良さが引き立ちます。今回のイベントでは、この「時間が育てる美しさ」をホテルの一室という空間に重ね、現地のお客様と直接触れ合うことで、その可能性を探っていきたいと考えています。」
Annaj アナジェー(帯と帯締めのアップサイクル・東京)
今のライフスタイルではきものや帯を継承していくのは難しく、直接でなくともこの素晴らしい日本の伝統美をより多くの人の手で受け継いでいけたらと思っています。華やかな色合い、そして日本の柄の織物をぜひ見ていただきたく、海外に進出します。
KIRIEBIJOU(切り絵と金箔のジュエリー・東京)
「紙と切り絵と金箔の風になびく新感覚ジュエリーで、身近にアートと伝統を。」
切り絵の透かしと紙、漆、箔を重ねた独自素材で特許を取得した KIRIEBIJOU。紙と透彫技術を熟知した切り絵アーティストが開発した、水に強い特殊紙をベースに、K24純金箔を用いて生まれた新感覚のジュエリーです。
唯一無二の軽さと輝きが特長で、大振りでも驚くほど軽やかな着け心地を実現。雨の日や入浴時も安心して使える高い耐水性を備え、伝統と革新、そして「軽さ・存在感・世界観」を兼ね備えた羽根のように軽い佇まいの奥には、紙一枚を彫り起こす。
静かな呼吸と、純金の輝きがそっと伝統とアートを届け、装う人の所作と日常に寄り添う。着物の染め型紙としての歴史ある切り絵、世界に誇れる箔の素材の魅力が少しでも世界で輝きますように。
渡文(西陣織・京都)
「帯づくりで培った知見から、繭の最外層“キビソ”のもつ知られざる力をボディタオルや石鹸に活かしました。古くから日本人が気づいていた【絹がもつ人の肌へのよい効果】を世界の人々の肌に届けたいです。」
Seiko YOSHIMURA(漆ジュエリー・京都)
漆の意外性と可能性に魅せられ、「漆を、もっと身近に、もっと自由に楽しむ」をテーマに漆の伝統技法を用いてジュエリーを制作しています。
漆は人肌に近いといわれ、やわらかく温かみがあり、肌にしっくりと馴染みます。日常にちょっと彩りを添える一品として、手に取った瞬間に “やわらかな驚き” を感じてもらえるような、そんな漆ジュエリーをお届けしたいです。
また、漆は1万年の歴史を持つ日本にある天然塗料です。接着剤や器の割れや欠けを直す「金継ぎ」にも使われ、壊れたものに新たな価値を与える力も備えています。
そんな漆の面白さを、国境を越えて多くの方に知っていただけるチャンスだと思っています。


広島筆産業
複数の伝統工芸品のメーカーが共同で出展することで、日本文化の多様な魅力を一つの場で総合的に発信することができます。単品の訴求では届きにくい海外の来場者にも、他の日本の伝統工芸品に興味を持った流れで当社の「筆」に触れていただける機会が生まれ、相乗効果が期待できます。
また、異なる分野の職人・メーカー同士が集うことで、互いに刺激を受け合い、新たな商品開発や価値創造につながる点も大きな意義だと思います。
鎌倉彫山水堂
TENOKUNI NIPPONのメンバーは、これまでも各々が海外展開に取り組み、日本の手仕事を世界に伝えてきました。
それぞれの積み重ねた経験と実績を結集し、「日本の手仕事を欧州の日常へ」という、さらなる飛躍の可能性を探っていきたいと思います。
MONO JAPANへの出展は、その第一歩です。
Annaj アナジェー
Annaj アナジェー(東京・帯と帯締めのアップサイクル)日本の素晴らしい伝統文化を受け継いでいきたい、海外に発信していきたい、そしてより多くの海外の方に伝えたいという想いが集まっています。
世代を超えて受け継がれてきた着物や帯は、日本の豊かな伝統文化そのものですが、現代の暮らしでは活かしにくい面もあります。だからこそ、形を変えてでも多くの人の手で未来へつなげたいと考えています。海外では目にする機会が少ない帯の美しさも、積極的に紹介していきたいと思います。
KIRIEBIJOU
匠の技が全国から集い、共に歩み出す――この貴重ななりたちは、仲間と力を合わせることで新たな展開への大きな力となり、日本の伝統を海外へ届けるだけでなく、私たち自身がその価値を改めて見つめ直す機会にもなります。日本の手仕事が、国や文化を越えて、より大きな響きとなって人々のもとへ届くことを、心より願っています。
渡文
日本の手仕事を世界の手仕事に繋げたいと考えています。その第一歩がMONOJAPANへの出展です。MONOJAPANを足がかりに例えばオランダのデザイナーやフランスのクリエイター等と手を携え新しいものをうみだしていけることを期待しています。
Seiko YOSHIMURA
まずは多くの方に知っていただきたい、届けたい。
海外の方の視点や感性で自由に感じ取っていただけると思うので、日本の伝統工芸や漆の新たな価値や魅力にもつながると思っています。
TENOKUNI NIPPONの皆で挑むことで、より力強く日本の伝統的な手仕事をアピールでき、またその奥行きや可能性を私たち自身も再確認することができると考えています。

いいものを、丁寧につくる——その当たり前を、世界の暮らしの当たり前へ。
私たちTENOKUNI NIPPONは、長く使うための設計、重ねられた手間、
そして手に宿る物語を、実物との対話を通してまっすぐ届けに行きます。
価値で選ばれる場を広げていくこと。それは、つくり手の火を絶やさず、
次の担い手へと自然につないでいくための、大切な歩みだと考えています。
日本の“用の美”を、欧州の日常へ。どうかこの一歩を、ぜひ応援してください。


広島筆産業株式会社(熊野)
当社は150年以上筆づくりに携わり「毛先を切らない」伝統技法と丁寧な工程を守り続けています。書面用から化粧筆・洗顔ブラシまで技を広げ、サステナブルな視点で新たな商品開発にも取り組んでいます。
鎌倉彫 山水堂(鎌倉)
1980年の創業以来、鎌倉に実店舗を構え、日用品としての鎌倉彫を販売してきました。木地を手彫りし、漆を重ねて仕上げる伝統的な技法で制作しています。禅の文化に根ざした静かな美しさを、現代の暮らしの中で感じてほしいという思いで、日々のものづくりに取り組んでいます。
Annaj アナジェー(帯と帯締めのアップサイクル・東京)
昭和のハレの日に使われていた華やかな帯や帯締めをアップサイクルして、バッグやアクセサリーをご提案しています。全国から集められた伝統の織物を用い、日本の美と想いを未来に繋ぎます。柄を活かし、現代のライフスタイルに合うデザインで、日常に日本の伝統美を身近に感じていただきたいと思っています。
KIRIEBIJOU(切り絵と箔のジュエリー・東京)
切り絵の透かし彫り技術を軸に、紙・漆・箔を重層させたジュエリー〈KIRIEBIJOU〉、切り絵作品を制作しています。一枚の紙に宿る光と影を丁寧に彫り起こし、日常に寄り添うアートとして再構築。伝統素材の温度と現代表現を融合させ、装うもの/飾るものを超えて、暮らしにそっと息づく世界を問い続けています。
渡文株式会社(西陣織・京都)
明治創業。西陣織の伝統を基盤に、「ほんものを結ぶ喜びを」という理念のもと、帯づくりで培った知見を日常の暮らしへ応用。繭の最外層“キビソ”の特性を活かした「firstsilk(キビソ)」シリーズ(ボディタオル・石鹸等)など、絹の理を生活用品へ“翻訳”したプロダクトを展開しています。
Seiko YOSHIMURA(漆ジュエリー・京都)
「漆を、もっと身近に、もっと自由に楽しむ。」をテーマに、金蒔絵(きんまきえ)・螺鈿(らでん)・変わり塗りといった漆の伝統技法を用いたジュエリーを制作。漆は人肌に近く、使うほどに味わいが深まり末永く使っていただける、 “育むジュエリー” としても日々の暮らしに寄り添っていきます。



熊野化粧筆3本セット
フェース/チーク・ブラシ、アイシャドー・ブラシ、アイシャドー・ブラシ(丸型)
軸にお名前をお入れすることも可能です。
ミニ書道セット「一日一筆」
小さめの硯箱に、硯・墨・熊野筆2本・水差し・筆置きを納めています。
軸にお名前をお入れすることも可能です。
拭き漆カッティングボード
お好きな漢字一文字もしくはワンポイントデザイン(紅葉、桜、梅、椿、銀杏)でオーダー製作。



帯をアップサイクルしたポーチ
伝統とモダンの融合で魅力的なスタイルを楽しめる、アップサイクルされた帯を使用したポーチは、帯の美しさを生かしつつ、現代の生活に合った機能性を兼ね備えた一品です。

帯をアップサイクルした三角ポーチ
手のひらサイズの三角フォルムが可愛らしく、アクセサリーや小物をスマートに収納。バッグの中でも場所を取らず持ち歩きに最適です。

七宝ピアスor イヤリング
切り絵と紙と箔で仕上げた、羽根のようなジュエリー。
七宝柄で縁起の良さもありKIRIEBIJOUの中では小ぶりで普段使いがしやすく、気軽に伝統モダンのファッションをお楽しみいただけます。

透明感と立体感のある純金箔とプラチナ箔仕上げの七宝リング。
純金とプラチナの輝きを指元に、縁起の良い七宝柄のリングで気軽に伝統モダンのファッションをお楽しみいただけます。
調整可能なフリーサイズとなります。

キビソ肌友だち輪奈85のボディタオルと肌友だち石鹸85gのセット
キビソ肌友だち輪奈は、キビソ糸をふんだんに使い、ゆったりとしたループ状に編むことで、心地よい肌ざわりと泡立ちの良さを目指しています。今までお使いのタオルとの違いが実感できる1ランク上のタオルです。セットの石鹸はシルク配合の無添加手作りで洗い上りはしっとりつるつる。全身にお使いください。

キビソ肌友だち輪奈85ボディタオル+キビソ肌友だちみとん+肌友だち石鹸85gセット
キビソ肌友だち輪奈は、キビソ糸をふんだんに使い、ゆったりとしたループ状に編むことで、心地よい肌ざわりと泡立ちの良さを目指しています。
今までお使いのタオルとの違いが実感できる1ランク上のタオルです。
キビソ肌友だち輪奈のミトンタイプは、使いやすく、特にお顔の細かい部分のお手入れに最適です。
セットのシルク配合石鹸は無添加の手作り石鹸。お肌に優しく洗い上りはしっとり。全身にお使いください。

negoro ring(ネゴロリング)
日本の漆の伝統技法「根来塗り」を用いた指輪。
特徴:鎌倉時代に和歌山の根来寺から伝わった根来塗り。長年身につけるほどに、下の層の漆の色が摩耗して模様の様に現れてくる美しさを表現しました。
普段のカジュアルな格好にも、和装やドレスにも馴染み、スカーフリングとしてもご使用いただけます。
カラー:青
奥左より:オレンジ、黄、薄紫、オレンジ、黄緑
螺鈿金蒔絵カケラピアス・イヤリング
特徴:アワビやメキシコ貝、夜光貝に金蒔絵を施した漆塗りのピアス。多面体なので見る角度により色が変わって見えます。小ぶりで片耳からご使用いただけるので、他のピアスとも合わせていただけます。


出展費:ブース料・基本装飾・設営/撤収
輸送・保険:作品/商品/什器の国際輸送、通関、保険
広報・制作:英語カタログ、解説カード、撮影、欧州PR配信進捗・内訳・効果は活動報告で定期的に開示します。
<2025年>
12月 クラウドファンディングスタート
<2026年>
1月23日 MONO JAPAN展:開始
1月25日 MONO JAPAN展:終了
2月 活動レポートのご報告
3月 リターン発送開始







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