はじめに:私たちの物語へようこそ
はじめまして、大学3年生の「宍戸結良」と「市川千花菜」です。
軽井沢に、二つの顔があることを知っていますか?
一つは、多くの人が知っている顔。
SNSにあふれる、華やかで、誰もが“いいね”を押したくなる軽井沢。
でも、もう一つ、私たちが愛してやまない顔があります。
それは、路地裏のパン屋から香る焼き立ての匂い、老舗書店の店主が語ってくれた本の物語、木漏れ日の中で鳥の声だけが聞こえる静寂。
ガイドブックには載らないけれど、そこにしかない物語。それこそが、「本当の軽井沢」だと信じています。
しかし、その「本当の顔」が、今、少しずつ失われかけているのではないでしょうか。
この物語は、私たちの個人的な思い出を守りたいという小さな想いが、軽井沢の未来を守りたいという大きな挑戦へと変わっていく、等身大のドキュメンタリーです。

自己紹介:私たちは、何者でもない、ただの大学生です

宍戸 結良:原風景の喪失、その“痛み”が原点でした。
私にとって軽井沢は、観光地である以前に、祖母の家の「土の匂い」が染み付いた場所でした。夏休みのたびに繰り返された、木々のざわめきと静寂。それは、消費される思い出ではなく、私の身体の一部でした。
しかし、数年ぶりに訪れた故郷は、その輪郭を失い始めていました。多くの人が同じ場所で写真を撮り、次の目的地へと足早に去っていく。誰かの思い出が、無数の“いいね”によって上書きされ、均質化されていく。私の身体の一部が、少しずつ剥がされていくような、静かな“痛み”。それが、この挑戦の原点です。
「あの頃の軽井沢を残したい」などと、悠長なことは言っていられない。
これは、失われゆく原風景を、その記憶が完全に塗り潰される前に奪還するための、私個人の戦いなのです。
市川 千花菜:結良が感じた“痛み”の正体を、私は講義室で知りました。
大学のゼミで「持続可能な観光」を学んでいたある日、私はスクリーンに映し出された言葉に息を呑みました。「オーバーツーリズム」「文化の搾取」「体験の均質化」。それは、隣にいる結良がずっと感じていた“痛み”の、冷たい学術的な名前でした。
ただ嘆くだけでは、何も変わりません。机上の空論を振りかざしても、風景は守れない。
しかし、知識は、感情を「行動」に変えるための羅針盤になります。結良の“痛み”の正体が分かった今、私たちには、それを乗り越えるための処方箋を描く責任がある。
これは、感傷的な思い出話ではない。私たちの世代が、愛する場所の未来に対して、具体的な解決策を提示する、初めての社会実験です。
結良の「守りたい」という想いと、私の「変えられる」という知識。二つが揃った今、私たちは走り出すことを決めました。
このプロジェクトで実現したいこと
私たちがこのプロジェクトで実現したいことは、ただ一つ。
“映え”や“流行り”だけでは語れない「本当の軽井沢」の物語を集め、未来にのこすための新しいウェブサイト型マップ「軽井沢ものがたりマップ」を、皆さんと一緒に創り上げることです。
それは、次の旅がもっと深く、もっと豊かになる、心のお守りのような地図です。


プロジェクトに込める、私たちの4つの想い
この挑戦には、私たちの4つの強い想いが込められています。
【記憶の番人になる】“忘れない”ことが、私たちの世代の責任。
「昔はね、この辺りももっと静かで…」。取材で出会った店主の言葉が、私たちの胸に突き刺さりました。
町の風景は変わっても、そこに刻まれた物語や人々の想いが消えてしまっていいはずがない。
その時代を知らない私たちだからこそ、貴重な記憶を未来へ運ぶ“現代の番人”になる。それが私たちの覚悟です。
【新しい豊かさを提案する】“いいね”の数で、旅の価値を決めたくない。
お店の方との何気ない会話。路地裏で偶然見つけた風景。
そんな心に深く残り続ける、自分だけの宝物を見つける旅へ。
私たちは、SNSの評価軸ではない「心の豊かさ」という新しい旅の基準を提案します。
あなたの次の軽井沢の旅が、もっと深く、もっと豊かになることを願って。
【“円”を描く】バラバラな“点”を繋ぎ、温かいコミュニティを。
素敵なお店も、私たちも、このプロジェクトを応援してくれるあなたも、今はまだバラバラな“点”かもしれません。
この挑戦が中心となり、点と点を繋いで一つの温かい“円”を描きたい。
人と人が繋がり続けるコミュニティを軽井沢に創り出すこと。それが、この挑戦の最終的なゴールです。
【挑戦の旗を立てる】同世代の「やってみたい」を、応援できる社会に。
特別なスキルも資金もない「何者でもない私たち」でも、想い一つで挑戦できる。
その姿をリアルタイムで発信することが、同世代の「私もやってみよう」という勇気に繋がると信じています。
この挑戦は、次の誰かのための旗印です。
軽井沢のためだけではなく、誰もが挑戦への一歩を踏み出しやすい社会を目指します。
これまでの活動と、心強い仲間たち
この無謀とも思える挑戦ですが、私たちはすでに行動を始めています。軽井沢に何度も足を運び、10軒以上のお店の方々にお話を聞かせていただきました。そして、私たちの想いに共感し、力を貸してくださる心強い先輩たちとも出会うことができました。

私たちはすでに軽井沢の多くの方々に協力いただき、この町に眠る物語を丁寧に取材してきました。写真に写っているお三方は、そのなかでも特に深く関わってくださった方々です。お店の裏側に流れる歴史や、日々の営みに込められた想いを直接伺うなかで、私たちは軽井沢という土地の「本当の姿」に触れてきました。
今回お見せしているのは、取材の一部にすぎません。他にも数多くの地元の方々が、仕事の合間を縫って時間を割き、このプロジェクトに力を貸してくださいました。いただいた物語は今後すべて整理し、完成版の「軽井沢ものがたりマップ」にて紹介していく予定です。
私たちが作ろうとしているのは、単なる観光情報ではなく、人と町の関係性をたどる「ストーリーの地図」です。このクラウドファンディングを通じて、軽井沢の奥深い魅力を未来へつないでいく仲間が一人でも増えれば、これ以上の励みはありません。
リターン紹介:あなたも、物語の「共演者」になりませんか?
私たちは、「支援者」ではなく「共演者」を探しています。
このプロジェクトは、私たち二人だけでは完成しません。あなたが関わってくれることで、軽井沢の“本当の姿”が少しずつ形になります。
応援してくださるその気持ちが、何よりの力になります。私たちは、共に歩んでくださる皆さんを仲間として迎え、活動の記録や制作の過程を丁寧に共有していきます。
あなたの支援は、未来の軽井沢を一緒に描くための小さな一歩です。どうか、この物語にあなたの想いを重ねてください。
実行スケジュール
皆さまの応援を力に、以下のスケジュールでプロジェクトを着実に実行していきます。

目標金額:150万円
皆さまからの大切なご支援は、私たちが軽井沢の物語を未来にのこすという「最初の約束」を果たすために、以下の目的で責任をもって活用させていただきます。
「物語を記録するための、未来への最初の約束」
皆さまからの大切なご支援は、私たちが軽井沢の物語を未来にのこすという「最初の約束」を果たすために、以下の目的で責任をもって活用させていただきます。

私たちは、3つのことを約束します。
【透明性の約束】 支援金の使途は、活動報告で全てガラス張りにします。
【可視性の約束】 私たちの活動は、SNSで毎日発信し、全てを共有します。
【永続性の約束】 この挑戦で得た成果は、必ず軽井沢の未来のために役立てます。
最後に:どうか、私たちの物語の最初の1ページを、めくってください

本プロジェクトは、単に完了を迎えて終わるものではなく、皆さまのお力をお借りしながら継続的に成長していく取り組みです。私たちは、支援者様と長く関わり続けられる関係を大切にしたいと考えておりますので、ぜひ今後の展開にも継続してお力添えいただき、ともにより良い未来を形づくっていければ幸いです。





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