自己紹介

実行責任者：　松平實胤（寂光院住職）

スタッフ　：松平實元（寂光院副住職）、松平美枝子、松平紗織

このプロジェクトで実現したいこと

山寺に続くスロープカーの修繕を行います。

山上にある寂光院本堂、その脇の絶景展望台へ行くには、320段の階段を登らねばなりません。障害をお持ちの方、ご高齢の方、お子様連れには本堂へのご参詣は諦めざるを得ませんでした。それを改善するために、スロープカーの運行が2010年6月に開始されました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　《本堂》国登録文化財　

　　　　　　　　　　　　　　《石段参道はじめ・これから320段》

　　　　　　　　　　　　《石段参道・あと本堂まで104段》

スロープカーは10年を目安にスロープカーの命綱である総長160メートルのトロリー線3本、本体のゴンドラ主要部品の全面交換が必要です。主要部品の交換には多額の費用がかかるため、常に消耗部品の交換、定期点検を怠らず、安全運行に心がけてまいりました。しかし、15年が経過し限界に近づいてまいりました。そこで安全、安心な乗物として皆様にご利用戴くために年内に全面交換を実現して新年を迎えたいと思っています。

《紅葉の中を昇るスロープカー》　

プロジェクト立ち上げの背景

　当方は愛知県犬山市の継鹿尾山（つがおさん）にある「寂光院」という真言宗智山派のお寺です。654年に開創された古刹で境内全域が飛騨木曽川国定公園（特別保護地区）に指定される風光明媚な山寺です。秋の紅葉は見事で「もみじでら」としても親しまれています。

　　　　　　　　　　　　　　　《薬医門・山門》　国登録文化財

　　　　　　　　《スロープカー山上駅ホーム》右は本堂脇の「随求堂」（国登録文化財）

　霊験あらたかな千手観音様をご本尊とする本堂は山の中腹にあります。本堂の脇には天空の絶景として親しまれる展望台があります。この展望台は、1565年に本堂に参詣された織田信長公も眺めたと伝えられています。そこからは小牧山城、犬山城、岐阜城の三城、さらには雄大な木曽川を眼下に鈴鹿山系（御在所岳）、養老山系（伊吹山）が一望できます。

　　　　　　　　　　　　《織田信長公》寂光院蔵（犬山市指定文化財）

　　　　　　　　　　　　　　　《展望台からの遠望》岐阜城（左・金華山上）・伊吹山（右・冠雪）を臨む　　　　　　　　

　本堂にお参りするためには駐車場から320段の石段を登らねばなりません。「ご高齢の方」、「障害をお持ちの方」「お子様連れ」には叶わぬことでありました。そこで2010年６月、長年の懸案でありました駐車場と本堂を結ぶ「スロープカー（ミニケーブルカーて定員６人乗り）」を開設いたしました。当時の費用で3,000万円ほどでした。自動運転で、とにかく皆様に大変喜ばれまています。

　　　　　　　　　　　　　　　《スロープカー山麓駅ホーム》　

　運行開始より本年6月で15年を迎えました。常に安全安心な乗物として日常点検、定期点検、消耗部品交換、電気代などで年間100万円超の費用がかかります。心苦しいのですが、ご乗車の際に「200円」を自主的に料金箱に入れて戴いていますが、自主的ということで、現状では回収は難しい状況です。

　開設時に、10年を目安に主要部品の全面交換が必要とされてきましたが、10年目の試算で費用が800万円程でした。当時予算化できないまま、日常の点検や定期点検、消耗部品の交換を怠らず安全を確保してまいりました。このほど15年が経ち経年劣化は避けがたく、運行の要である本体の主要部品の全面交換、運行の命綱であるトロリーの交換（全長160メートル3本）を施工することになりました。物価高騰に伴い、施工契約金額は9,460,000円（税込10,406,000円）でございます。何卒ご賢察を賜り、このプロジェクトにお力添え戴けたらと幸甚です。

《本堂内陣》（御本尊・千手観音、右脇侍・不動明王、左脇侍・毘沙門天）

現在の準備状況

　10年後には、レール本体、乗物本体の全面交換が必要とされます。現在の見積額は5,000万円程でございます。そこで心ある方々にご意見をうかがいましたら、「開創以来1350年余、どなたも320段の石段を登って参詣された先人の姿が本来で、それでこそ真の功徳が積めると思う。お寺の分をわきまえず安易にスロープカーを設置したのが間違いで、多額の費用に困るのならスロープカーを廃線撤去して本来の姿に戻すべきだ」とのご意見も戴きました。しかし、「現代はバリアフリーの時代、多様性の時代であるので、ご参詣の皆様には必要不可欠な乗物である」とのご意見が多く寄せられました。そこで心新たにこのプロジェクトに着手しました。また、山寺の寂光院にとってスロープカーの存在価値、存在理由を皆様に知っていただき、廃線撤去するのではなく、必要不可欠なものとして維持存続できるように前向きに取り組んでまいります。

　　　　　　「春は花、夏ホトトギス、秋は月、冬凛として冷気漂う」寂光院

どなたもお気軽に、霊験あらたかな「千手観音様」に参詣でき

　　　　　　　　　　　雄大な自然と風景に溶け込んで戴くために

　　　　　　　　　《御本尊・千手観音・初観音特別大護摩祈祷厳修》

リターンについて

500,000円　

　１．ご芳名を玉垣大石柱に謹刻して、令和８年３月１日から寂光院が存続する限り伝承します。

　２．ご芳名をスロープカー山上本堂駅「御寄進者芳名額」に銘記し、令和８年３月１日から１０年間掲載します。

　３．感謝の気持ちを込めて御礼状とともに、寂光院のオリジナル御守をご郵送申し上げます。