交流イベント「多胎まつり」について
はじめまして。一般社団法人沖縄多胎ネットです。私たちは、沖縄県に住む双子や三つ子などの多胎家庭が、安心して暮らせる社会を目指し、2022年から活動を続けています。
今回は、多胎家庭はもちろん、団体ピアサポートスタッフ、お祭りを支えてくださるスタッフ、会場を盛り上げてくださる演者、一緒にまつりを創り上げてくれる学生など、関わるすべての人が笑顔になれる明るいイベントを開催したいと考え、思い切ってこのプロジェクトを立ち上げました。
今年度は、沖縄県と豊見城市の後援のもと、多胎まつりを開催することが決まりました。

多胎育児の現状
多胎育児は、まだまだ社会の中では“マイノリティ”。
双子や三つ子を育てることは、想像以上に大変なこともあり、当事者が声を上げなければ、なかなか理解されにくい現状があります。
妊娠期には「安定期がない」と言われ、無事に出産することだけを願う日々。出産時には低体重で生まれる赤ちゃんも多く、小さな命が複数いるなかで昼夜問わず続く育児が続き、疲労が積み重なって育児を「楽しむ」余裕を見失ってしまう方も少なくありません。

同時に2人・3人の小さな赤ちゃんを抱えての外出は本当に大変で、多くのお母さん、お父さんはお家にこもりがちになってしまい、心を壊しうつになることもあります。

妊娠や出産の背景も、不妊治療の背景も人それぞれで、【減胎や厳しい出産等で、心にぽっかり穴が開いたまま複数育児がスタート】したり、【待ちわびていた楽しい育児とはかけはなれた育児をしている】多胎家庭の現実もあります。
「2倍以上の喜び」と同時に、「2倍以上の苦しみ」もある
――「双子・三つ子でよかったね」「幸せだね」と言われるたびに、嬉しくて笑顔でうなずく日もあれば、産後のケアにと、本来嬉しいはずのサポーター等を家を招き入れることですら億劫な日もあり、自分を見失うこともよくあります。本人も気づかないうちに心が疲れていることがあり、手の足りない多胎育児は想像以上に孤独な時間と向き合うことが多いのです。
また、多胎の親は高齢出産であることが多く、支える家族も高齢なケースが多いため、複数の赤ちゃんを迎える体制が整えづらいという現実もあります。
――子どもが成長し保育園に通いはじめても、交互に訪れる看病で仕事を休まざるを得ない日々。入院することも。

――小学生以上になると、同時に発生する教育費や学校行事など、特有の悩みも生まれます。
団体運営について
私たちの団体は、「まだ整っていない沖縄の多胎支援の環境を少しでも良くしたい」という思いで、双子・三つ子サークルの代表等、助産師、そして多胎パパが集まり運営しています。
しかし、現在メンバーは本業の傍らで動いており、本島中南部の委託事業以外は活動のほとんどがボランティア。団体の赤字運営が続く中で、「いつまで続けられるか」と悩む現実もあります。
それでも今は、「県内の多胎家庭がつながれる居場所を守りたい」という熱い思いで、みんなで力を合わせて頑張っています。
イベントをきっかけに
普段は多胎家庭や親御さんに寄り添う地道な活動が中心ですが、
「年に一度は、心が明るくなる華やかな場を広域でつくりたい!」
――そんな思いから、昨年「多胎まつり」をスタートしました。
多胎まつりが「同じ境遇の仲間と出会える場」「多胎家庭が社会とつながるきっかけ」となり、たくさんの仲間や専門家、必要な資源と繋がるきっかけとなれたら嬉しいです。
今年の舞台は!「イーアス沖縄豊崎」!
沖縄県豊見城市の商業施設「イーアス沖縄豊崎」様のご協力のもと、沖縄県と豊見城市の後援で『第2回多胎祭り in OKINAWA』を開催いたします!
そして今回、初めて多胎のファッションショーも実施。
双子や三つ子以上の子どもたちやその保護者全員が主役となって、生まれてきた喜びやこれからの夢・目標・育児の楽しみにつながるような時間にしたいと考えています。
また、子育て支援講座やおさがり交換会など、楽しい企画も準備していきます。
【できないこと(今ないこと)をできる世の中をみんなで作りたい】という私たちの願いをみんなで形にできるよう一歩一歩できることからはじめています。
(一社)沖縄多胎ネットについて
一般社団法人沖縄多胎ネットは、事務所の豊見城市を拠点として沖縄県全域の多胎家庭の妊娠期からの支援を目指しています。現在は主に本島中南部で妊娠期から出産、育児の各段階で必要な情報提供やピアサポートを行い、孤立を防ぐための活動を続けています。
2024年には沖縄県内の多胎家庭を対象としたアンケート調査を実施し、実際に必要とされている支援を明確にして「沖縄県」に陳情を提出、「公益社団法人沖縄県小児保健協会の学術研究会」にて第1報(妊娠期~出産後に必要な支援)を中部病院の真喜屋医師と一緒に発表してきました。しかし行政・病院との連携強化はまだまだ課題です。

仲間は宝
私たちの団体役員・ピアサポーター36名は全員、多胎育児の当事者です。そしてまだまだ育児真っ最中です。【我が子を第一に!】これを合言葉に、みんなで助け合いながら、現在育児中の多胎家庭と同じ目線で活動を続けていけるよう、多胎の傾聴講座も続けています!
クラファンスケジュール
クラウドファンディングは11月19日から26日間実施予定です。
目標金額は35万円。
皆さまからお預かりしたご支援は、団体運営資金・第2回多胎まつりの運営費として大切に使わせていただきます。
・団体の次年度運営資金(年間の税金、税理士等諸経費)
・子育て支援講座等を行う講師の謝金
・ファッションショーの運営費(舞台音響、司会、演者)
・サポートしてくれる学生のお弁当代
・ピアサポーターのお弁当代
・赤ちゃんねんね用フロアクッションの購入費
・専門職の方への謝金
・運営アルバイト人件費
・ポスター、チラシ印刷費、消耗品費
・キャンプファイヤー手数料
多胎家庭の安心と笑顔につながるよう、一つひとつ必要な費用にあてていきます。(今年は運営スタッフ(当事者のパパママ)もボランティアではない気持ちの良いイベント開催を目指します)
【お祭り概要】
日時:3月8日(日)11時~17時
場所:イーアス沖縄豊崎(来場無料)
主催:一般社団法人沖縄多胎ネット
後援:沖縄県、豊見城市
協力:やんばるちびっこの会、豊見城母子保健推進協議会

最後に
多胎に限らず、大変な育児でも、喜びも倍、愛情も倍。もっと楽しく育児ができ、お母さんお父さん、子どもたちの輝く将来を繋げていきたいと願い、まずは来年の団体継続のため挑戦させてください。
一人一人の温かいご支援が、かけがえのない力・励みとなります。
あなたの力を貸してくださいますよう心よりお願い申し上げます。
代表理事 内間美沙紀 双子ママ
副代表理事 外間亜津子 双子ママ
理事 座間味幸枝 三つ子ママ
理事 泉美智子 三つ子ママ
理事 新城恵美子 双子ママ
理事 大嶺祐介 双子パパ
監事 松澤雅子 双子バァバ
顧問 村井麻木 双子ママ(日本多胎支援協会 理事)
顧問 松本彩月 双子ママ(日本多胎支援協会 理事)
沖縄多胎ネットピアサポーター一同
※写真は団体理事およびピアサポーター複数人からご提供いただきました。同一人物ではございません。







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