▼3keys代表・森山からのメッセージ動画です。
3keysの学習支援や本クラファンについてお話ししていますので、ぜひご覧ください。
子どもたちに「どうせ私なんて」ではなく「私にもできる」を届けたい

はじめまして。
認定NPO法人3keys(スリーキーズ)代表理事の森山誉恵(もりやま たかえ)です。
私が3keysを立ち上げたきっかけは、大学時代に家の近所の児童養護施設でボランティアをしたことでした。
塾講師のアルバイトで出会う子どもたちは、幼い頃から習い事や旅行を経験し、当たり前のように基礎学力を身につけていました。一方、施設の子どもたちは高校受験を目前にしても、小学1年生の足し算からやり直さなければならない子もいました。
そんな子どもたちから何度も聞いたのが
「どうせ私なんて」
という言葉です。その言葉に、胸が締めつけられました。
支援に関わる中で印象的だったのは、小学校3年生の子のこんな言葉です。
「私はずっとバカだと思っていた。でも、(3keysの)勉強を進める中で、自分は足し算と引き算を間違えて覚えていたから問題を間違えていたんだってわかった!」
基礎を間違えて覚えてしまうと、いろいろな問題につまずくのは当然です。
「自分がダメなんだ」と思っていたけれど、サポートすることで具体的なつまずきの箇所が分かり、問題が理解できるようになる――
そのことが、子どもたちの自己肯定感にも大きく影響することを知りました。
保護されて命の危険がなくなっても、「学び」や「自信」を取り戻す環境が整っていなければ、子どもたちの未来は閉ざされたままです。
私たちはその“次の支援”を届けたいと思っています。
子どもたちに「きっかけ・きづき・きぼう」を届けるために
3keysは2009年に設立。これまで16年にわたり
「家庭や学校に頼れない子どもたち」に寄り添い続けてきました。
これまでに取り組んできた活動は、
・児童養護施設や母子生活支援施設などへの学習支援
・10代向け支援サービス検索・相談サイト「Mex(ミークス)」の運営(2024年度利用者54万人)
・子どもたちが安心して過ごせる、夜寝る以外の機能を持つ準シェルター型の居場所の運営
・大人向けの啓発活動
など多岐にわたります。

私たちの使命は、すべての子どもたちに「きっかけ・きづき・きぼう」の3つを届けること。
どんな環境に生まれ育つとしても、自分らしく未来を描ける社会を目指しています。
解決したい課題
虐待などで保護され、施設等で暮らす子どもたちは、
・絵本を読んでもらったことがない
・親と一緒に買い物に行った経験がない
・幼少期に日本語に触れる機会がほとんどなかった
・学習障害など発達の困難を抱えている
そんな背景から、日常生活で自然に身につくはずの「ことば」や「かず」といった基礎的な知識が不足し、学習を進める上で大きなハンデを抱えている子が少なくありません。

施設では、職員1人が5~6人の子を担当しており、生活のケアが中心になってしまうのが現状です。
だからこそ、大人のサポートを前提としない、子どもが「自分のペースで理解できる教材」や「寄り添う仕組み」が必要です。
3keysの学習支援モデル
16年の試行錯誤を重ね、3keysは
◎「スモールステップ(ベビーステップ)」で理解を積み上げられるオリジナル教材
◎定期訪問やオンラインによる伴走サポート
を組み合わせた学習支援モデルを確立してきました
教材は作って終わりではなく、日々、子どもたちの様子を見守っている現場職員からのフィードバックなどをもとに、継続して作成・改訂を重ねています。

子どもたちの変化(エピソード)
◎Aさん(中3)
小6の時に小4レベルから算数の学習をスタート。継続的に教材をこなし、中3になった現在では学年相当の学力にまで追いつき、高校受験に向けた対策にも前向きに取り組んでいます。

◎Bくん(小2)
「ディスレクシア(読み書き障害)」の特性を持つBくん。「大」と「下」、「目」と「耳」といった似た形の漢字を区別するのが難しい状態でしたが、3keysのオリジナル教材で丁寧に学習を進めることで、きちんと書き分けることができるようになりました。

これまでの歩みと今回の挑戦
これまでのクラウドファンディングでは、以下の開発・整備に取り組み、着実に前進してきました。
語彙力不足から、知識を前提とする市販教材などでは理解が進まない子どもたちのために、タッチペンで音声を再生できる教材を開発
・語彙力不足を補う国語・英語の音声教材の開発
・オンライン学習支援の仕組みの整備
特に、2023年に実施したクラウドファンディングでいただいたご支援をもとに、2024年度にオンラインの仕組みを整えたことは、大きな一歩となりました。これにより、訪問可能な東京近辺の施設に限られていた支援を、遠方の施設にも広げる道筋ができたためです。
実際に、今年度(2025年度)からは、山口県や兵庫県の施設にも支援をスタートしています。
(オンライン支援の一環として、よくある質問や支援時の留意点をまとめた資料やアニメーション動画を会員施設に共有。忙しい職員の方でも短時間で見られるよう、テンポよく分かりやすく構成した動画のひとつがこちらです。)
今回のクラウドファンディングで目指したいこと
今回のクラウドファンディングでは、さらなる前進に向けて、以下のようなことを目指します。
① 支援施設の拡大に向けたオンラインの仕組みの充実
現在3keysでは、全国8つの施設等に学習支援を届けています。
今年度より本格スタートさせたオンライン支援の仕組みを活用し、定期的な訪問が難しい遠方の施設にも支援を届けることができるようになりました。
今回の挑戦では、より多くの子どもたちに学びの機会を届けられるよう、この仕組みをさらに充実させ、支援先を増やしたいと考えています。
② オリジナル教材の開発・改訂
市販教材ではカバーできない、多様な背景をもつ子どもたちに合わせた教材を新たに作成するとともに、既存教材を改良します。新規教材の作成では、特に以下に力を入れたいと考えています。
・3年生以上の漢字教材:【ディスレクシア特性を持つ子に対応】
支援している子どもたちの中には、文字の区別が難しい特性を持つ子どもたちが一定数います。そうした子どもたちに向けて、漢字を「部品に細かく分ける」独自方式の教材を3年生以上向けに拡大。1・2年生向けで既に成果が出ており、全学年への展開を目指します。
部首よりもさらに細かい「部品」に分けて、漢字のかたちを理解することで、文字の区別が難しい子どもたちもしっかり覚えられるように工夫しています
・6年生向け英語教材:【中学英語へのスムーズな導入】
既存の1~5年生向けで評判の良い英語教材とのつながりを意識し、中学英語への移行を円滑にするための重要な橋渡しとなる教材を開発します。
2020年度より、小学校でも3年生から英語が授業になっています。小学校で習う基礎的な文法をしっかり身につけることで、中学英語のスムーズな理解につながります。
③ 施設等職員向けオンラインセミナーの開催

これまで16年の間に培ってきた学習支援のノウハウを共有するためのオンラインセミナーを実施し、子どもたちを支える現場職員の実践力を高めます。
2025年3月と9月には「学習習慣 応援セミナー」を実施し、子どもが学習につまずく理由を10の視点から解説しました。アーカイブ動画と合わせ計160人にご視聴いただき、私たちの活動実績に基づく知見が、多くの方に求められていることを実感しました。

今回のクラファンで募るご支援をもとに、同様のセミナーを開催し、さらに多くの施設等職員の方に向けて届けたいと考えています。
資金の使い道
多くの児童養護施設等は、限られた予算の中で運営されています。そのため、施設からいただく費用は、各施設への直接的な研修や支援に充てる分にとどまり、教材の開発やシステム整備など、より良い支援を届けるための費用は、寄付や助成金によって支えられております。
今回のクラウドファンディングでみなさまからいただいたご支援は、以下費用の一部として活用させていただく予定です。
・オンライン支援拡充に伴う機材・通信・人件費 228万円
・オリジナル教材の開発・改訂・印刷費・人件費 264万円
・児童養護施設等職員向け研修・支援・セミナー開催のための広告・通信・人件費 168万円
子どもたちがどんな環境にあっても学ぶ機会を得られるよう、みなさまからのご支援を大切に活用し、より良い支援を届けてまいります。
期待する変化
・学習の基盤が弱い子どもでも「理解」を積み上げて学び直せる
・子ども自身が「できた!」を重ねて、自己肯定感を育める
・施設職員の負担が減り、より多くの子どもにサポートが行き届く
最後に
子どもたちは、環境のせいで「できる」経験を与えられなかっただけです。
私たちは、その子どもたちに「できた!」と笑顔で言える瞬間を届けたい。
その積み重ねが、やがて「どうせ私なんて」という言葉を、「私にもできる」に変えていきます。
どうか、この挑戦に力を貸してください。一人でも多くの子どもたちが未来に希望を持てるように――。
あなたのご支援が、子どもたちの新しい一歩を支えます。

税制優遇上の措置
認定NPO法人3keysは、一般的なNPO法人と比べ「より高い公益性をもっている」と所轄庁からお墨つきをもらっている「認定」NPO法人のため、 3keysへの寄付は、納税レベルで社会問題の解決に参加していると国や自治体が認めていることになり、確定申告をすることで寄附額の約40%が所得税より還付されます。
※ 寄付の税制優遇についてはこちらをご参照ください。

本プロジェクトへのご寄付は認定NPO法人3keysへの寄付となり、CAMPFIREではなく弊団体が寄付金の受付及び領収証発行を行います。
このプロジェクトの寄付は、上記のとおり、寄付金控除の対象になります。
「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、3keysが発行した領収証をもって確定申告をしていただく必要がございます。なお、2025年中にいただいたご寄付の合計額を記載した領収証は、2026年1月中に発行させていただきます。
最新の活動報告
もっと見る
クラウドファンディング終了のご報告と御礼
2025/12/24 17:1511月17日から12月22日まで実施しておりました、学習支援拡充のためのクラウドファンディングは、無事に終了いたしました。目標額である250万円には届きませんでしたが、53名のみなさまより、総額1,192,929円のご寄付をお寄せいただきました。ご寄付というかたちで想いを託してくださったみなさま、また応援メッセージや情報拡散などで支えてくださったみなさまに、心より御礼申し上げます。みなさまからお寄せいただいたご支援と声は、スタッフ一同にとって大きな励みとなり、今後の活動を続けていく力となりました。クラウドファンディングは終了しましたが、3keysの取り組みはこれからも続いていきます。代表・森山が今回の挑戦を振り返り、活動への想いを綴ったnote記事もぜひご覧ください。代表・森山のnoteより「スモールステップ教材でもつまずいてしまう子どもたちへの学習支援モデルー児童養護施設での学習支援」https://note.com/takae_moriyama/n/n675aa1cc6050今後とも、子どもたちの学びと育ちを支える活動を、あたたかく見守っていただけましたら幸いです。 もっと見る学習支援利用施設インタビュー
2025/12/22 18:33学習支援拡充のためのクラファンも、いよいよ残り数時間となりました。期間中、さまざまな形でご寄付やご協力のお願いをしてまいりましたが、最後に、ぜひこちらの動画を共有させてください(約10分) この動画では、施設職員の方から・3keysの学習支援について・子どもたちにどんな変化が起きているのか・現場から見た支援の良さなどについて、率直に語られています。「勉強は嫌いなものだと思い込んでいましたが、自分に合った学習を積み重ねれば、こんなに変化があるんだと驚いています」クラウドファンディングは本日23:59まで。まだご支援いただいていない方は、ぜひ2,000円からのご寄付で活動を後押ししてください。最後の最後まで、応援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。▼クラウドファンディングページhttps://camp-fire.jp/projects/898919/view もっと見る
クラウドファンディングは、本日23:59まで!!
2025/12/22 08:53児童養護施設等で暮らす子どもたちに、「学ぶ力」と「自信」を届けるための学習支援。3keysが16年間続けてきたこの取り組みを、より多くの施設・より多くの子どもたちに届けるための挑戦が、いよいよ本日、最終日を迎えました。現在までに、目標額の46%(1,162,929円)のご支援をお寄せいただいています。ひとつひとつのご寄付、そして温かいメッセージに、スタッフ一同、心から感謝しています。本当にありがとうございます。一方で、目標金額の達成には、まだみなさまのお力が必要です。「気になっていたけれど、まだ支援できていない」「寄付しようか、迷っている」そんな方がいらっしゃいましたら、どうか今日、最後の一歩を後押ししてください!!2,000円からのご支援で、子どもたちの「できた」「わかった」という小さな成功体験を、確実に増やすことができます。すでにご支援くださったみなさまも、SNSなどでこのクラウドファンディングをシェアしていただけましたら、大変心強いです。▼クラウドファンディングページはこちら(本日23:59まで)https://camp-fire.jp/projects/898919/view*****また、代表・森山と学習支援担当スタッフによるライブ配信のアーカイブ動画も、ご視聴いただけるのは本日いっぱいとなります。(視聴無料/各30分程度)今回のクラウドファンディングや、3keysの学習支援について、もう少し詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。支援の現場から見えてくる、子どもたちのリアルな姿にも触れていただける内容です。▼下記ページよりお申し込みいただくと、視聴用URLをご案内しますhttps://camp-fire.jp/projects/898919/view/activities/786240#main もっと見る






コメント
もっと見る