注目のリターン
自己紹介
はじめまして。
私たちは、金沢大学附属学校園Project HESO/一般社団法人金沢大学教育NewPlatformと一般社団法人地方WEB3連携協会で構成されるチーム「へそDAO」です。
能登の学校をフィールドに、挑戦を続ける先生方や子どもたちを後方から支援するために生まれたチームです。
学校が持つ垣根を越え、地域・大学・企業・市民が一体となって子どもたちの学びを支える仕組みをつくりたいと考えています。
そのために、このクラウドファンディングを立ち上げました。
震災から現在、そして未来へ
令和6年の能登半島地震、そして奥能登豪雨。能登は壊滅的な被害を受けました。

家族を失った人、家をなくした人、職場を失った人。多くの人が、やむなく能登を離れて暮らす道を選びました。たくさんの別れと喪失のなかで、それでも能登の人々は前を向いてきました。
時間の経過とともに報道が減り、被災地の姿が少しずつ忘れられていくなかで、現地では今もなお、決して諦めない取り組みが続いています。
それは「教育」においても変わりません。
子どもたちの学びを止めず、地域の未来をつなぐための挑戦が今も続けられています。

学校現場では、先生方が子どもたちと共に前を向き、地域の未来を創る学びを続けています。校舎が壊れても、通学路が変わっても、子どもたちは笑顔で学び続けることをあきらめませんでした。

「学ぶことが、立ち上がること」 そんな強い思いが、今、能登の学校に息づいています。
プロジェクトにかけた子どもたちの願い
プロジェクトの詳細の前に、子どもたちの声を聞いてください。
輪島市立輪島中学校

今では壊れたところが直ってきて元通りの生活に戻ってきています。日常が戻って何事もなかったかのように感じることが増えてきた最近、震災のことをあらためて多くの方々に知って欲しいと思うようになりました。
先生から、体験したことを語り継ぐ「語り部活動」という活動があることを聞き、調べていくなかで、その大切さを知りました。
提案して終わりではなく、今回のプロジェクトを通して、自分たちの手で語り部活動をつくって、実際に実行したいなと思っています。(中学校1年生徒)
能登町立松波小学校
今回のプロジェクトで、私たちの調べた能登町の魅力について多くの人に伝えられたら、本当に嬉しいです!
県外の人に「能登は震災があってかわいそうな場所」ではなく「知ってよかった、来てよかった場所」と思ってもらえるようなマップやツアーをつくりたいです。大人がつくったものとは違う、私たちらしいものにしたいです。(能登町松波小学校6年児童)
珠洲市立宝立小中学校
令和6年能登半島地震で、私たちのまちは大きな傷を負いました。見慣れた景色が変わり、当たり前だった日常が一瞬でなくなってしまいました。
その後、総合的な学習の時間を通して、「今の自分たちにできることは何だろう」とずっと考えてきました。
珠洲を元気にしたい。大好きなまちを、自分たちの手で少しでも前に進めたい。その思いから、クラウドファンディングとへそDAOプロジェクトの力をお借りして、私たちは「未来のまちづくり提案」に挑戦します。
私たち中学生の力は、本当に小さいかもしれません。でも、誰かのために本気で動いてみることが、今の私たちにとって大切な一歩だと思っています。未来の珠洲をつくる挑戦に、どうか応援をよろしくお願いします。(珠洲市立宝立小中学校9年生徒)
実現したいこと
小学校3年生から中学校3年生までの子どもたちには、「総合的な学習の時間」という授業があります。自分で課題を見つけ、情報を収集し、整理分析をして、まとめたり表現したりする、そして新しい問いを見出すという、いわゆる探究学習です。
能登の学校では、「暮らしの改善」や「地域の魅力発信」、「復興への感謝」など、震災に関連するテーマを扱っています。
私たちは、この探究学習こそが、能登の未来を創る原動力になると考えています。
子どもたちの本気が、周囲の大人・社会・地域を変えていく。これまで私たちは数多くの学校と関わるなかで、そうしたケースを何度も見てきました。
しかし、その力を発揮するには、「活動のための資金」と「応援者」が必要です。
震災後、教育分野には多くの寄付が集まり、校舎や設備などハード面の復旧は少しずつ進んでいます。
どの地域でもそうですが、外部とのつながりや実地での学びをつくるソフト面の取り組みは、どうしても制度上すぐには手当てしにくい領域です。
そこで私たちチームへそDAOが、能登の子どもたちが外の世界とつながり、未来に向けた学びをつくるために、外部からの資源を集めて学校につなぐ役割を担います。
この理念に賛同し、珠洲市・輪島市・能登町・穴水町・七尾市・志賀町の教育委員会の管轄下にある学校の先生方に呼びかけました。結果、3名の先生から本プロジェクトにエントリーがありました。
鳥井芳一先生(輪島市立輪島中学校)
鳥井芳一先生は、教職28年目で輪島中に赴任し、5年目。自宅は被害を受けながらも、現在も穴水町で暮らしながら学校に通われています。
下田栞先生(能登町立松波小学校)

下田栞先生は、教職12年目で松波小学校に赴任し、4年目。今年担任している6年生は3年生の時にも担任しており、子どもたちの小学校生活の最初と最後の総合的な学習の時間に携わることに、喜びと責任を感じているそうです。
藤田大介先生(珠洲市立宝立小中学校)
藤田大介先生は、教職10年目で、宝立小中学校に赴任して2年目。中能登町の出身で、現在は能登町松波に在住し、能登町消防団松波分団の一員として地域の防災活動にも携わっています。
3名の先生方に共通しているのは、「能登の未来を子どもたちと共につくりたい」という熱い想いです。
その想いを多くの人に知ってもらい、共に応援することで、学校という場所に新しい光を灯し、学びから生まれる挑戦の輪を社会全体に広げていきたい——それが、このクラウドファンディングの目的です。
未来に向けた各学校のチャレンジ
輪島中学校
輪島中学校の1年生は、「自分たちが経験した震災の記憶を、未来の教訓として伝えたい」という想いから、『輪島語り部ツアー』の企画・運営に挑戦しています。
輪島にはまだ語り部ツアーがありません。だからこそ、自らが体験したことをもとに、訪れる人たちに震災の現実と、そこから立ち上がる輪島の姿を伝える――それが、彼らにしかできない新たな挑戦です。

さらに、ツアーに参加できない方々のために、自分たちで映像の構成を考え、プロの映像制作会社に依頼して記録映像を制作する構想も生まれています。映像を通じてより多くの人に語り部活動を届けることで、輪島の復興と減災のメッセージを、地域の内外へ広げていきます。
この活動が、輪島に新たな希望の光を灯すこと。 そして、彼らが紡ぐ言葉と映像が、次に災害に直面する地域の支えとなること。 その確信を胸に、輪島中学校の生徒たちは今、未来へと語り継ぐ準備を一歩ずつ進めています。
松波小学校

松波小学校では、震災後の能登町の姿に目を向けています。そして、自分たちの町が新たな一歩を踏み出していることを子どもたちは感じ取り始めています。
子どもたちは、震災前から能登町の魅力を象徴する8つの施設に注目し、それぞれを訪ねて見学を行いました。
能登町で活躍する人々の話を聞く中で、子どもたちは震災後、町のあちこちで面白い取り組みが始まっているのに、それが十分に伝わっていないということに気づきました。
「それなら、自分たちの手で“今の能登町”を伝えよう」——そうして子どもたちは、自分たちが考える“能登町ツアー”を企画して、実施することになったのです。
自分たちがガイドとなり、訪れた人たちに能登町の魅力を直接紹介するツアーです。「どんな場所を見てほしいか」「どんな人と出会ってほしいか」を自ら考え、実際にルートを決め、説明の練習を重ねながら準備を進めています。
自分たちの言葉で“いま”の能登町を伝えることで、復興の力強さや地域の温かさを肌で感じてもらいたい——そんな思いが子どもたちの原動力になっています。
また、ツアーで紹介したい場所を話し合う中で、「この町の魅力を一枚の地図に込めよう」と、オリジナルマップづくりにも意欲を高めています。
宝立小中学校
宝立小中学校の9年生6名は、自分たちが住む珠洲市の未来を、自らの手で考え、つくっていこうという強い意志をもっています。
彼らは単なるアイデアを形にするだけではなく、未来の珠洲市を現実的に考え、模型という形で検証する挑戦に取り組みます。模型を通じて、どこに建物を置き、何を残し、何を新しく生み出すかを具体的に考え、地域の方や専門家と意見を交わしながら、実践的な学びを深めます。

この学びを通じて、町の強みや本当に必要なもの、そして残すべき資源を深く考え、自分たちの考えを形にしていこうとしています。
失われたものを悲しむだけでなく、「新しい珠洲を自分たちの手で生み出したい」という思いが、今回の「未来の珠洲」づくりへとつながっています。
さらに、この挑戦には地域の専門家や知見をもつ大人たちにも参加してもらおうと考えています。子どもたちは、さまざまな視点や経験をもつ大人と交流しながら、自分たちの提案をブラッシュアップしていきます。これは、子どもたちが考える未来の町が単なる「夢物語」ではなく、現実の社会や地域に影響を与える価値ある挑戦になることを意味しています。
子どもたちの熱意と行動が、学校を起点とした地域の価値創造のムーブメントとなり、未来の珠洲市を形づくる原動力になることを私たちは確信しています。
共感者でつくるコミュニティ・プラットフォームの形成
クラウドファンディングは、共感から始まります。
私たちは「支援」で終わらせず、「共創」へとつなげたいと考えています。資金の支援だけでなく、思いを寄せ合う仲間たちがつながり、共に未来をつくる——そんな関係を育むことを目指しています。
10月13日(月・祝)には、このプロジェクトのキックオフミーティングを開催しました。当日は多くの方々が集まり、先生方の思いや子どもたちの挑戦に耳を傾けながら、「自分にも何かできることはないか」と熱心に意見を交わす姿が見られました。

その会場で生まれたつながりは、そのままオンラインコミュニティ「Discord」へと引き継がれています。
Discordでは、キックオフに参加した方々や支援者が登録し、活発にコミュニケーションを交わしています。
現地での活動報告や、子どもたちの学びの様子、次なる挑戦へのアイデアが日々共有され、プロジェクトが「生きて動いている」ことを感じられる場になっています。

同じ想いを持つ人々がオンラインでつながり、オフラインで出会い、そして行動へとつながっていく。
このネットワークこそが、能登に新しい関係人口を生み、被災地の復興を超えた「未来づくり」の輪を広げていく——私たちはそう信じています。
実施スケジュール
<輪島中学校>
・11〜12月 フィールドワーク
・1〜3月 情報の整理分析・映像構成の検討
・ 4月 語り部ツアーパイロット版の作成
・ 5月 専門家とのブラッシュアップ・映像作成
・ 6月 語り部ツアーの実施
<松波小学校>
・10月 自分の担当施設やそこに関わる人の想いを深掘り
・11月 プレゼンとマップ作成
・12月 専門家に学ぶ(ツアーガイド、マップ作成)
・ 1月 プレゼン発表会
・ 2月 マップ完成と配布
・ 3月 能登町ツアーを実施する
<宝立小中学校>
・10月 珠洲の未来を構想する(復興や住み続けることに必要なものは何か?)
・11~12月 珠洲の未来をマッピング
・ 1月 模型作成を作成する/「ふるさと珠洲科」発表会する
・ 2月 中学生がつくる「つながり」イベントを実施する
(※)学習の特性上、計画は変わることがあります。
資金の使い道
ご支援いただいた資金は、以下の目的に大切に活用させていただきます。
① 子どもたちの探究・制作活動の支援(材料費・専門家招聘費など)
子どもたちが取り組むプロジェクト(未来のまちの模型制作、地域の魅力マップづくり、語り部ツアーなど)に必要な材料費・備品費として活用します。
また、デザイン・観光・まちづくりなど各分野の専門家を招き、学びを深めるための謝金や交通費にも使用します。
② ツアー実施および現地学習の支援(移動費・運営費など)
子どもたちが企画する地域体験ツアーや、復興地域への視察学習に必要な費用に充てます。
バス代などの移動費、活動記録を残すための撮影費、案内資料の制作費、現地での運営補助など、子どもたちが“実際に動き出す”ための経費として活用します。
③ 学びと交流の場づくり(会場費・設備費・交通費など)
子ども・先生・地域の支援者が対話し、プロジェクトの進捗を共有するイベントの開催に使用します。
これまで実施してきたミーティングのように、未来を語り合いながら学びを広げる場を今後も継続していきます。
④ プロモーション活動、コミュニティ運営と情報発信(撮影・編集・配信費など)
本プロジェクトにおけるプロモーション活動の強化、オンラインコミュニティ(Discord)での企画運営、活動を発信する記事制作などに活用します。現地のリアルな声をタイムリーに届けることで、共感と参加の輪を全国へ広げていきます。
⑤リターン品の準備・発送にかかる費用(リターン仕入れ費・梱包費・発送費 など)
ご支援いただいた皆さまへお届けするリターン品については、その仕入れ費用、梱包に必要な資材購入費、発送に伴う配送費などにも資金を活用します。
リターン
今回の支援は、先生や子どもたちの挑戦を支えるだけでなく、能登に住む方々の新しい出会いや誇りにもつながります。リターンには、能登をフィールドにがんばる人々の想いが詰まった特産品や体験を用意しています。支援を通して、応援者と能登を結ぶアフターストーリーが生まれることも期待しています。
支援者の方々にも、能登を「応援する」だけでなく、「つながる」きっかけを届けたいと考えています。
支援をきっかけに、そのお店を訪れたり、直接購入していただけるようになれば嬉しいです。
さらには、能登を旅して、子どもたちが生きる現場の空気を感じていただけたら――それは私たちにとって最高のことです。
内容 価格
プロジェクトにかける想い
ニュースで学校が取り上げられるとき、どうしてもネガティブな話題が目立ちます。けれど実際の現場には、前を向き、未来を創ろうとする先生や子どもたちがたくさんいます。
私たちは、学校が持つ「希望を生み出す力」を信じています。教室の中で生まれた学びが、社会を動かすムーブメントの起点になる。そして学校そのものが、地域の価値を創造する拠点となりうる。このプロジェクトは、その可能性を能登の地で再認識し、実際に証明する挑戦です。
「復興×教育」という切り口から、学びが未来を切り拓くことを示します。
みなさまの応援が、子どもたちの挑戦を支え、先生たちの背中を押します。学校という場所に新しい光をもたらし、社会全体を動かしていきます。
どうか、一緒に未来を創る仲間になってください。
集まった資金の使い道は学校間で協議しながら透明に分配し、活動の進行状況をDiscordで公開していきます。
なお、本プロジェクトの運営責任は、プロジェクトオーナーである 一般社団法人地方web3連携協会 代表理事・上田敏孝 が一任し、適切な管理と説明責任を果たします。
すべてのプロセスを支援者とともに歩む。
それが「チームへそDAO」の信念です。
最新の活動報告
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公開から3日。目標金額の60%を達成!
2025/12/10 20:42現在挑戦しているクラウドファンディングが、公開から3日目で目標金額の60%に到達しました。こんなにも、多くの方のご支援をいただけるのは感謝しかありません。まだまだプロジェクトは続きます。1人でも多くの子どもたちにこのプロジェクトに挑戦して良かったと思ってもらえるように、企画メンバー一同、学校先生一同、引き続き努力してまいります。12月末まで応援の呼びかけは続けて行きますが、皆様も、ぜひ拡散よろしくお願いいたします。運営スタッフ一同 もっと見る
クラウドファンディング公開後3日目。40%達成!
2025/12/03 17:00この度は、私たちのクラウドファンディングにご支援いただき、本当にありがとうございます。おかげさまで、公開からわずか3日目にして、目標金額の40%を達成することができました。このプロジェクトを立ち上げるまでには、企画づくりや文章の推敲、写真やデザインの準備、申請や調整など、想像以上に多くの時間とエネルギーが必要でした。何度も「本当にやりきれるのだろうか」と不安になりながらも、「この取り組みを形にしたい」「一緒に未来を良くしたい」という思いで準備を続けてきました。そして今、その思いに共感し、背中を押してくださる方々がいることを、とても心強く感じています。こうしてスタート直後から多くのご支援や温かいメッセージをいただき、「ひとりで頑張っているわけではない」「たくさんの人に支えられている」ということを強く実感しています。ご支援ひとつひとつが、私たちの大きな励みです。まだ道半ばではありますが、必ずプロジェクトを成功させ、皆さまに「応援してよかった」と思っていただけるよう、最後までやり抜きます。目標達成までは道のりがあります。もしプロジェクトの内容に少しでも共感していただけましたら、ご無理のない範囲でのご支援、またはSNS等でのシェアで応援していただけると、とても心強いです。今後もプロジェクトの進捗をこまめに共有してまいりますので、ぜひ見守っていただければ幸いです。改めて、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございます。 もっと見る






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