◤ 私たちの活動について ◢
代表の棚木と大好きなワオキツネザル
皆さま、はじめまして。株式会社OHANA代表の棚木 悠(たなぎ はるか)と申します。私たちは、動物園・水族館・野生動物の保護施設に「食事」を贈ることで、動物たちの暮らしや成長を応援するプラットフォーム「Hello!OHANA(ハローオハナ)」を運営しています。
動物たちに届ける食事には、形や色が不揃いでも美味しく食べられる「規格外品」を活用し、生産者の方々が丹精込めて育てた農産品のロスを少しでも減らす仕組みを目指しています。2023年10月のスタート以来、応援団の皆さまからの継続的なご支援のおかげで、全国の約600頭の動物たちに、これまで5トンの食事を届けてまいりました。
日本モンキーセンター(愛知県犬山市)
ジャパンワイルドライフセンター(東京都町田市)
ヒノトントンZOO・羽村市動物公園(東京都羽村市)
「Hello!OHANA」を立ち上げたきっかけは、私自身の2つの原体験にあります。
ひとつは、実家が農家だったことです。祖父母が米やアスパラを栽培しており、学校から帰るとちょうど出荷の作業をしていました。その中で、細いアスパラは出荷できず、やむを得ず廃棄される光景を見てきました。当時はそれが当たり前でしたが、大人になり「もったいないことだったな」と感じるようになりました。
ふるさとの風景(福島県喜多方市)
もうひとつは、起業前に海外営業の仕事をしていた頃の経験です。出張続きで多忙な毎日を送り、ホテルの電子レンジでピザを温めながら、煙が出ていても気づかないほど疲れていました。そんな私を癒してくれたのが、SNSで見る世界中の動物たちの姿でした。仕事の合間に動物たちの動画を眺める時間が、心の癒やしになっていたのです。
動物好きになったきっかけは「ウォンバット」
そして2020年、コロナ禍で動物園や水族館が入場規制を受け、経営が厳しくなったというニュースを見ました。飼育現場では、水道光熱費やエサ代などの固定費が毎日発生します。入園料収入が途絶える中で、飼育員の方々がコストの安いエサに切り替えるなどの努力を重ねながら、動物たちの命を守る様子が報道されていました。
ペンギンが切り替えた餌を拒否するニュースも話題に
その時、私の中で2つの経験がつながりました。
ー 子どもの頃に見た、廃棄される規格外の農産品
ー そして、大好きな動物たちの存在と、何とか出来ないかという想い
「この2つをつなげることで、動物たちも生産者さんも嬉しい仕組みがつくれるのではないか?」そう考え、美味しく食べられるのに見た目の問題だけで規格外となった農産品を、動物たちへの“プレゼント”として届けるアイデアを基に起業し、取り組みが始まりました。
虹の森公園おさかな館さんでのイベント参加時
"OHANA"は、ハワイの言葉で「家族」を意味します。私たちは、動物園・水族館・保護施設で暮らす動物たちに「食事」をプレゼントすることで、離れていても、動物たちを家族のように感じられる場所をつくりたいという想いを込め、サービス名を「Hello!OHANA(ハローオハナ)」にしました。
沖縄こどもの国(沖縄県沖縄市)
ホースガーデンちゅらん(沖縄県うるま市)
虹の森公園おさかな館(愛媛県松野町)
私たちの活動が始まってから2年が経ちました。これからは、日本国内での活動をさらに広げるとともに、今後は、日本から始まったこの仕組みを海外でも展開していきたいと考えています。
まずは大きな第一歩として、私たち日本人と固い友情関係で結ばれている台湾人の皆さまと共に、台湾で救護された野生動物たちへ食事の応援を届ける仕組みを作ります。さらに、台湾産パイナップルを日本の動物たちに届けることで、海を超えて、動物たちに“美味しい体験”を提供し、日台の絆をより一層深めていきたいと願っています。
皆さまからの温かいご支援・ご協力を、どうぞ宜しくお願い致します!
◤ 台湾で挑戦する理由 ◢
ノスタルジックな雰囲気が素敵な台湾・九份
日本と台湾は、単なる近隣の国同士ではなく、長年にわたり経済や文化、そして人と人との交流を通じて、深い信頼関係を築いてきました。
特に、多くの日本人の心に残っているのは、2011年の東日本大震災の際に台湾から寄せられた温かい支援ではないでしょうか。台湾からは、世界で最も多い約250億円の義援金が寄せられ、さらに多くの方々が被災地を訪れ、ボランティアとして復興支援に参加して下さいました。
私も福島県出身で、震災を経験しました。日常の暮らしが、一瞬にして恐怖、悲しみ、混乱に覆われました。その中で、台湾の皆さまから寄せられた支援は、大きな励ましであり、今も深い感謝の気持ちとして心に刻まれています。
家族旅行で台湾に行った際の写真(2016年)
2025年に行われた台湾人(20歳〜80歳)対象の世論調査でも、日本は「最も好きな国」「最も親しみを感じる国」「最も旅行したい国」のすべてで第1位に選ばれました。さらに、回答者の76%が日本を「最も好きな国または地域」と答えており、過去最高の結果となっています。(出典:公共社団法人日本台湾交流協会)
台北市の美しい街並み日本と台湾の関係は農業分野にも表れています。2024年の日本から台湾への農林水産物・食品輸出額は1,703億円で、アメリカ、香港に次ぐ第3位です。特に日本産リンゴは高い人気を誇り、台湾の人々に広く親しまれています。
また、台湾から日本への農産品輸出も活発です。2021年、中国が台湾産パイナップルの輸入を停止した際、日本でもの動きが広がり、輸入量は前年の約8倍に急増しました。現在では、台湾産パイナップルの9割以上が日本で販売されるほど人気です。
台湾産スイートパイン(提供:台北駐日経済文化代表処公式X)
このように、日本と台湾は長年にわたり強い友情で結ばれています。私自身も、海外営業時代に台湾の皆さまにお世話になった経験から、台湾に対して特別な思いがあります。家族でのはじめての海外旅行も台湾で、地域の皆さまに大変親切にしていただきました。
家族旅行で台湾に行った際の写真(2016年)だからこそ私たちは、台湾の皆さまと一緒に、台湾の保護施設や動物園で暮らす動物たち、スタッフの皆さん、そして生産者さんにもご参加いただき、日本発の「動物たちへの食事の応援の仕組み」を台湾にも広げたいと考え、この度のクラウドファンディングに挑戦いたしました。
◤ 台湾の協力先のご紹介 ◢
検査を受けている台湾ツキノワグマ(提供:野湾野生動物保育協会)
今回、私たちが挑戦する「日台友情プロジェクト」では、台湾の台東と屏東を中心に活動する「野湾野生動物保育協会」のご協力のもと、台湾と日本の両国でプロジェクトを進めてまいります。
◎「野湾野生動物保育協会」について
救護後ケアを受けている台湾ザル(提供:野湾野生動物保育協会)
「野湾野生動物保育協会」は、2017年に正式に登録された台湾の野生動物の保護団体です。2020年には、台東県池上郷に東部初となる「非営利野生動物病院」を設立し、2024年には屏東にも分部ができました。
私たちは、負傷した野生動物に対して、適切な医療とリハビリを提供し、野生復帰の評価を経た上で、動物たちが再び里山山林へ戻れるよう活動に尽力しています。
野生に戻れるよう迷彩服を着てミルクを与えている(提供:野湾野生動物保育協会)また、救護された動物たちの生命の物語を通じて、野生動物が直面する生存の脅威を知ってもらうとともに、「環境教育」や「生態研究」にも取り組んでいます。これまで、学校・集落・企業での講演、野生に帰した動物の追跡調査、感染症・寄生虫の調査など、多方面から野生動物保護を実践し、保護の理念をより広く深く伝えてきました。
救護後に森の中に帰っていくキョン(提供:野湾野生動物保育協会)
私たちはこのような日々の活動を通して、人々が野生動物とどのように共生し、自然環境をともにこの土地を分かち合っていくべきかを理解できるように努めております。
◎ 台湾の野生動物について
「野湾野生動物保育協会」では、これまで累計3,000(匹/頭)を超える救護を行ってきました。160種以上の台湾固有の野生動物が対象で、台湾ツキノワグマ、カンムリワシ、センザンコウ、ゴシキドリ、キバノロなど、保護種・一般種を問わず、救護を受け入れています。

救護を経て治療中の台湾リス(提供:野湾野生動物保育協会)
◎ 動物たちに普段与えている食材
普段は、以下の野菜や果物を与えることが多いです。動物たちには、葉物野菜と根菜のどちらも必要です。原則として、特定の種類に固定せず、動物が好まない野菜の場合でも、少量ずつ交互に与えています。

動物たちに用意される食事(提供:野湾野生動物保育協会)
◎ 野湾野生動物保育協会からのメッセージ
動物たちに用意される食事(提供:野湾野生動物保育協会)
検査を受けているトラフズク(提供:野湾野生動物保育協会)
【日本のサポーターの皆さまへ】
野湾野生動物保育協会にとって、本プロジェクトは、救護現場の実際のニーズに的確に応える取り組みです。入院中の野生動物により豊かで多様な食べ物を提供することで、ケアの質の向上につながります。
また、規格外の農産品を活用することで、本来は廃棄されてしまう栄養価の高い農産品を有効に使うことができ、農家に新たな可能性をもたらすとともに、資源の無駄を減らすことにもつながると考えています。これは、生態系と社会の双方にとって大きな意義を持つ取り組みと言えるのではないでしょうか。
そのため、台湾と日本の間に立って資源をつなぎ、協力を推進する重要な役割を担ってくださるOHANA の存在には、私たちも深く感謝しています。
台湾と日本は、もともと緊密な交流を続けてきた国同士です。本プロジェクトが野生動物への実質的な支援となるだけでなく、台日友好と協力関係をさらに深める象徴の一つとなることを願っています。
◤ 活動内容・スケジュール ◢

今回、私たちが挑戦する「日台友情プロジェクト」では、3つの目標を掲げています。
◎1つ目:台湾の動物たちに「食事」を届ける仕組みづくり
野生動物の保護施設「野湾野生動物保育協会」のご協力のもと、救護を受けた動物たちに地元の野菜・果物を届けます。台湾では、ファーマーズマーケットや日系企業でのヒアリングを行いながら、調達元となる生産者さんや企業の開拓も進めていきます。
◎2つ目:「台湾産パイナップル」を日本の動物たちに贈る
台湾から日本への輸出量が世界No.1の、爽やかな酸味と甘味の台湾産パイナップルを、日本の動物たちに届けます。配送コストの関係で、年1〜2回の特別なプレゼントになりますが、「Hello!OHANA」でご紹介している動物たちにも味わってもらう予定です。
<パイナップルをお届けする施設一覧>
・日本モンキーセンター(愛知県犬山市)
・ヒノトントンZOO(東京都羽村市)
・沖縄こどもの国(沖縄県沖縄市)
・ホースガーデンちゅらん(沖縄県うるま市)
◎3つ目:中国語版の応援ページを作成し、台湾からの応援も可能にする
今回のプロジェクトを機に、台湾の皆さまにも動物たちの応援をしていただけるよう、中国語のサイトを構築します。二国間での動物たちへの食事のプレゼントを通じて、日本と台湾の交流機会も広げていきたいと考えています。
■プロジェクトのスケジュール
・台湾での実証実験の実施期間:2026年4月〜5月
・日本へのパイナップルの配送:2026年5月〜6月(旬を迎えたタイミング)
・中国語ウェブサイトの構築 :2026年5月より着手
◤ ご支援の活用方法 ◢
第一目標金額:100万円
・台湾への渡航費/滞在費 :15万円
・農産品配送の実証検証費 :20万円
・パイナップル購入費/配送料:15万円
・中国語の通訳費用 :10万円
・台湾の動物園へのサンプル発送費:10万円
・リターンの制作費用 :30万円




