愛知県碧南市の赤しそを使った新商品開発プロジェクト
愛知県碧南市で有名な農産物と言えば「にんじん」、「たまねぎ」と多くの人が答えます。
でも実は碧南市の「赤しそ」も愛知県1位、全国で2位(※令和7年実績)の生産量を誇る、隠れた特産品なのです。
(一面に広がる碧南市の赤しそ畑)
今回のプロジェクトは、碧南市の「赤しそ」を使った新商品を開発することで、全国のより多くの方に碧南市の赤しその素晴らしさを知っていただくために立ち上げました。
碧南市の赤しその鮮やかな赤色、さわやかな味わい、そして赤しそを大切に育てる生産者さんの想いを、開発した商品を通して感じていただきたいと思っています。
赤しそ生産者 山田浩二さんの想い
碧南市で代々赤しそ栽培を続ける山田浩二(やまだこうじ)さん。
(碧南市の赤しそ生産者 山田浩二さん)
山田さんは赤しそ生産者の数が年々減っていくことに、危機感を感じていると話してくれました。
次の世代にも碧南市で赤しそ生産が続いていくようにいつも考えている山田さん。
赤しその限られた使用用途が悩みの種だそうです。
赤しその主な用途は梅干しを漬けるため。
家庭で梅干しを漬ける人が減ったうえに、その年の青梅の収穫量次第で赤しそが使われる量が大きく左右されます。
悪い年には、畑に収穫できる赤しそが残っているのに需要が少なく収穫をあきらめるという、生産者として苦しい決断をしたこともあります。
自分の手で育てた大事な赤しそを収穫できずに諦めるのは、生産者にとって本当につらい経験でした。
その中で山田さんたち赤しそ生産者が取り組んだのが、赤しその品質向上と安定供給ができる体制を作ること。
碧南市の赤しそは、茶刈機を使った独特な方法で収穫された後に丁寧に水洗いされ、手作業で選別を行い、使いやすいように袋に詰めて出荷されます。
(使いやすいように袋詰めされた赤しそ)
山田さんが所属するJAあいち中央、碧南しょうがしそ部会は独自の厳しい品質基準を設け、出荷前に集められた赤しそがその基準に合っているか、定期的に抜き打ち検査を行うようにしました。
抜き打ち検査は、誰の赤しそか名前を伏せて生産者同士の厳しい目によって行われるため、出荷する時は自分の赤しそに誇りと緊張感を持たなくてはなりません。
(厳しい抜き打ち検査)
品質基準の項目は色や見た目だけでなく、出荷形態、特に葉に付いている茎の長さなど、赤しそを実際に使う消費者のために考えられた内容も含まれています。
また部会に所属する生産者は一日で収穫できる圃場範囲を決め、決められた順番に収穫することで、シーズンを通して安定した供給ができるようになりました。
(茶刈機による赤しそ収穫風景)
このような取り組みを続けた結果、碧南市の赤しそは品質、供給の安定性ともに全国の市場で高く評価され、信頼されるようになりました。
最後に山田さんの夢を聞いてみると、
全国で「赤しそと言えば碧南市!」と言われるようになること
そう力強く答えてくれました。
プロジェクトのきっかけ
「赤しその美味しさを年間通して楽しめる商品が作れないか?」と相談があったのは5年以上前。
相談があった理由は「赤しそ」普及のために、いくつかの課題があったからです。
①用途が限られていて保管が難しい
赤しそのほとんどは梅干しを漬けるために使われており、それ以外にはジュースやふりかけなど加工品の原料としてわずかに使用されるなど用途が限られています。
また赤しその色や風味、品質を保ったまま長期間保管することが難しく、収穫して短期間の間に使用する必要があります。
②収穫時期が短い
碧南市の赤しその収穫時期は5月下旬~7月上旬で、店頭で赤しそを見かける期間はその旬の期間のみ。
収穫したての赤しその鮮やかな色や、さわやかな風味を味わってもらえる期間は短いのです。
この2つの課題を解決し、全国のより多くの方に碧南市の赤しその素晴らしさを知ってもらうため、私たち七福醸造は碧南市の赤しそを使った新しい商品作りの挑戦を始めました。
試行錯誤の日々
七福醸造として「碧南市の赤しそ」をより多くの人に知ってもらうにはどうしたらいいか?
まず考えたのは七福醸造が作り続けてきた「白だし」と「赤しそ」を組み合わせた調味料。
「白だし」に「赤しそ」を加えたら、鮮やかな赤色のさわやかな味わいの白だしができるかもしれないと思い、「赤しそ白だし」を試作してみました。
試作してみた結果…
まず色ですが、ブレンドしたばかりは鮮やかな赤色なのに、時間が経つとどんどん濁って赤色というより茶色になってしまいます。
味も白だしに含まれる白醤油やかつおだしの旨味が、赤しそのさわやかな味や風味を打ち消してしまいました。
赤しそと白だしの割合や濃度を変えたり、白だしに含まれるだしの種類を変えたり試行錯誤しましたが、結局魅力的な商品は出来上がりませんでした。
自分たちの力で作る商品開発以外にも、地元の力で「赤しそ」普及を進める取り組みにも挑戦。
地元の和食料理店に「赤しそ」を使った料理をお願いし、「赤しそ懐石」を作ってもらいました。
「赤しそ懐石」はメニューとして大変好評でしたが、赤しその旬の時期にしか提供できず、その料理店に来た人しか味わうことができません。
「碧南市の赤しそ」を全国のより多くの人に、年間を通して楽しんでもらいたいという当初の目標はなかなか達成できず、あきらめかけていた時に大きな転機を迎えます。
光が見えた「赤しそドリンク」への挑戦
試行錯誤を繰り返していたある日、地元の飲食店で食事をしていた時に知り合いの店主さんが「旬だから」と持ってきてくれたのが、店主さん手作りの「赤しそドリンク」。
赤しその鮮やかな赤色、さわやかな風味がそのまま詰まった一杯に衝撃を受けました。
そこで思い切って、純粋に赤しその味を活かせる「赤しそドリンク」の開発を開始しました。
開発テーマは、赤しその特長である色、風味を活かせる「七福醸造ならではの赤しそドリンク」。
(碧南市の赤しそ 深く鮮やかな赤色)
市販の「赤しそドリンク」の原料を見てみると、多くの場合「赤しそ、糖類(砂糖など)、酸味料(クエン酸など)」となっています。
美味しいドリンクを作るのに赤しそだけでは甘さが足りないので「糖類」、赤しその赤色を保ち品質を安定させるために「酸味料」が使われていると考えると…
七福醸造ならではの特別な原料が思い浮かびました!
「18年熟成梅寿酢(Ume Juice)」!!
青梅をリンゴ酢、氷砂糖と一緒にチタンのタンクで18年以上漬け込んだもので、そのまま水や炭酸水で薄めて飲むこともでき、七福醸造で製造する製品の特別な原料として使われています。
そして試作の始まり。
まずは赤しその赤色を最大限に活かすために、どのように煮出したらいいか、煮出す水の量や赤しそを入れるタイミングなど何度も試してみました。
そして鮮やかな赤色に煮出された赤しそ汁と熟成梅寿酢をドキドキしながら合わせてみます。
色は赤しその鮮やかな赤色を残し、飲んでみると赤しそのさわやかな風味と熟成梅寿酢が持つ深く芳醇な味わいの両方を感じられて、今まで味わったことのない驚きの美味しさ!
(生産者の山田さんと一緒に味見する犬塚)
熟成梅寿酢を使うことで酸味料を使わなくても赤しその鮮やかな赤色が生き、長い時間をかけて醸成された熟成梅酢の深く芳醇な味わいが、赤しそドリンクに複雑で特別な美味しさを与えてくれたのです。
その後も赤しそと熟成梅酢の割合や製造方法などを、何度も何度も試してようやく完成した【一番摘み赤しそドリンク~18年熟成梅寿酢仕立て~】。
いよいよ2026年6月、「碧南市の赤しその一番摘み」の収穫を待って初製造です!!
「一番摘み赤しそドリンク~18年熟成梅酢仕立て~」商品概要
「一番摘み赤しそドリンク~18年熟成梅寿酢仕立て~」は、収穫したての一番摘みの赤しそを煮出し、18年以上梅の実を漬け込んだ熟成梅酢をブレンドした色鮮やかな赤しそドリンクです。
〇赤しそドリンク表示内容
・容量 :300ml
・原材料名:青梅(国産)、氷砂糖、リンゴ酢、赤しそ
※含まれるアレルギー物質:リンゴ
・栄養成分(100ml当たり):
エネルギー82kcal、たんぱく質0.1g、脂質0.0g、炭水化物20.3g、食塩相当量0.0g
(赤色が鮮やかな一番摘み赤しそドリンク)
この赤しそドリンクの一番の特長は、さわやかさの中に芳醇な旨みが加わった「特別な味わい」です。
「一番摘みの赤しそ」だけを贅沢に使用することで生まれた赤しそ本来のスッキリとさわやかな風味に、「18年熟成梅寿酢」の長い時間をかけて醸成された深く芳醇な旨みが加わり、複雑で他では味わえない絶妙な「美味しさ」の赤しそドリンクになりました。
〇厳選素材「愛知県碧南市の一番摘み赤しそ」
赤しそは赤く色づいた葉の収穫が終わると、次の若葉が育ち色づいてまた収穫というように、1年の収穫時期の中で同じ茎から何度か収穫ができます。
収穫時期の最初に摘まれる一番摘みの赤しそは、希少なだけでなく茎が長い期間でたくわえた力を受け取り、色、香り、味ともに特別な、貴重な赤しそなのです。
〇厳選素材「18年熟成梅寿酢(Ume Juice)」
青梅をリンゴ酢、氷砂糖と一緒にチタンのタンクで18年以上漬け込んだもので、長い年月が作り上げる深く芳醇な味は、他では真似できない特別な旨み、味わいがあります。
「18年熟成梅寿酢(Ume Juice)」の名前で梅ジュースとして販売されており、七福醸造で製造する製品の特別な原料として使われています。
熟成梅寿酢は、青梅の収穫の時期に七福醸造の社員が自分たちの手で青梅のヘタを一つ一つ取って、美味しくなりますようにと想いを込めて漬け込み、18年以上の長い年月をかけて熟成されています。
(社員の手で行う梅のヘタ取り)
厳選素材「一番摘み赤しそ」と「18年熟成梅寿酢」の出会いによって、美味しさだけでなく赤しその鮮やかな赤色も楽しめる特別な「赤しそドリンク」が完成しました。
「赤しそドリンク」はお好みの濃さで水や炭酸水で割って飲んでもらえますが、赤しそドリンクの味そのままを楽しんでいただける氷を入れたロックがおすすめです。
私たち「七福醸造」の紹介
「子どもたちの 心豊かな未来をつくる」をミッションに掲げ、ただ美味しいものをお届けするだけでなく、健やかな明日のために、より本物でより自然な食品作りを追求し続けています。
(七福醸造株式会社碧南工場)
今回は、私たちが地元碧南市の赤しそ生産者さんの依頼を受けて作り上げた【一番摘み赤しそドリンク~18年漬熟成梅寿酢仕立て~】を通して、より多くの方に碧南市の赤しその素晴らしさを伝えたくこのプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトは、丹精込めて赤しそを育ててくれる熱意ある生産者さんの想い、私たち七福醸造の本気のモノづくりへの挑戦、そしてこの挑戦に期待し支援してくださる皆様の温かい気持ち、この3つが揃ってはじめて成り立ちます。
私たちは創業以来75年間、白醤油の蔵元として、美味しさを追求するモノづくりの技と、徹底した品質管理のノウハウを培ってまいりました。
その匠の技と職人の惜しみない情熱を注ぎ込み開発したのが、この「赤しそドリンク」です。
(赤しそドリンク【一番摘み赤しそドリンク~18年漬熟成梅寿酢仕立て~】)
この商品を通して生産者の赤しそにかける情熱を感じてほしい
この商品を飲むことで幸せな美味しさを味わってほしい
この商品を囲んで大切な人と特別な時間を過ごしてほしい
そう願いながら、1つ1つ真心こめて作らせていただきます。
リターン品について
今回のリターンでは、2026年の一番摘みの碧南産赤しそを使った【一番摘み赤しそドリンク~18年熟成梅寿酢仕立て~】の「初回製造製品」をお届けすることに加え、数量限定で「昨年作った試作品」や厳選素材として使われている「18年熟成梅寿酢(Ume Juice)」とのセットも選んでいただけます。
(商品パッケージ写真)
生まれたばかり、初回製造の【一番摘み赤しそドリンク~18年熟成梅寿酢仕立て~】と、開発途中の未完成品だからこその味わいがある昨年の試作品、どちらも希少な品になります。
本製品と試作品を飲み比べるのも楽しいかもしれませんね。
碧南産赤しそと熟成梅酢の組み合わせで生まれた至福の味わいを、ぜひご家庭で特別な時間にお楽しみください。
今後のスケジュール
これから赤しその収穫時期である6月に向けて、商品ラベルの作成など初回製造のための最終準備を進めていきます。
そして6月に収穫された一番摘みの碧南産赤しそを使って、「へきなん赤しその日」でもある6月14日頃に初めての製造を行う予定です。
製造後は製品の安全性確認を行った後、6月下旬~7月にかけてご緒支援いただいた皆様に順次リターン品の発送させていただく予定です。

会社概要
【七福醸造株式会社】
創業 :1950年(昭和25年)10月
代表者 :代表取締役社長 犬塚元裕
碧南本社工場:愛知県碧南市山神町2-7
安城事業本部:愛知県安城市東端町南用地57




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