名古屋市昭和区に
遊び・学び・食事・相談・一時宿泊を一体で支える場所
「まちの家・つなぐカサ」を増築します。
名古屋市昭和区には、放課後になると自然と子どもたちが集まり、
誰もが「ただいま」と言える居場所があります。
子どもたちだけではありません。
子育て中の小さな赤ちゃんのいる親、若者や高齢者も集まる居場所です。
しかし、老朽化した現在の居場所『つなぐハウス』は、
耐震性の問題、利用者の増加による手狭感も半端なく、数々の課題が山積し、
子どもたちの思いに十分応えきれなくなりました。
行政の福祉制度では対応できない「支援のはざま」にいる人たちも、
私たちは見過ごさず、更に地域で応援できる場所として強化したい!
建築総工費 2,432万円。現在 846万円まで準備できていますが・・・圧倒的に足りません。
残りの金額の第一歩として、クラウドファンディングで243万円(総工費の10%)に挑戦します。
子どものみならず、全ての人が『安心して帰ることができるまちの家』をつくるために、
あなたの力を貸してください。
築59年。手づくりの温かみと、老朽化した居場所『つなぐハウス』
1.居場所づくりの原点
はじめまして。一般社団法人つなぐ子ども未来代表理事の 安藤綾乃 です。
代表理事:安藤綾乃
私はかつて、「我が子のため」と信じて、ついつい子どもを追い込んでしまっていました。
俗にいう教育虐待だったかも・・・と今は思えます。
教育こそが幸せだと疑わず、自分の正しさを、我が子に押しつけていたのだと思います。
仕事やワンオペ育児の忙しさを理由に、子どもの話を聞くことよりも成績や結果を優先してきました。
そして、子どもが何も言わなくなったとき、私は「理解している」「成長した」と思いました。
——それが、諦めだったことに、気づこうともしませんでした。
暴力も暴言もありません。それでも私は、逃げ場のない期待と沈黙で、子どもを傷つけていました。
同じ頃、娘の同級生に、家庭生活が成り立たず孤立している子どもがいました。親の帰りを待ちながら、夜遅くまで一人で公園にいました。
家に残っていた腐った食べ物を口にしてしまい、腹痛と下痢を起こしたAちゃん。
汚れた衣服は洗濯されないまま着続けることになり、体や服の匂いを理由に、周囲から仲間外れにされていました。
教育や学習以前に、子どもの「安心して生きる土台」が揺らいでいる現実が、すぐそばにありました。
先生、他の子の親・・・誰もが気づいていても、「個人のことだから」と手を出せない。
その子にとっては、地域そのものが沈黙するネグレクトでした。
私は当時、看護師として働いていましたが、その中で数えきれないほど、
出産の困難や病気に出会いました。
人生が大きく揺らいだ家族が、それを乗り越える姿も見てきました。
——あんなに大切に生まれてきた子どもを、私たち大人が追い詰めてしまう。
子どもへの虐待は、特別な誰かが起こすものではありません。
善意や正しさの中で、簡単に生まれてしまうものです。
その現実を前に、私は「このままではいけない」と思いました。
子どもが、どんなSOSを出しても、誰かが受け止める場所をつくろう。
親でなくても地域の誰かが「あなたのままでいい」「ここにいていい」そう言える居場所を。
それが、私の居場所づくりの原点です。
その想いで、月1回の「つなぐ子ども食堂」をスタートさせました。
「早く食べたいね!」そんな声がきこえそう。初期の頃の居場所『つなぐ子ども食堂』
2.第3の居場所「つなぐハウス」
「つなぐ子ども食堂」から始まり、2019年7月に「一般社団法人つなぐ子ども未来」とし、
2020年2月には常設の子ども食堂、地域の第3の居場所「つなぐハウス」へと形を変えてきました。
活動を続ける中で、「困ったときに行ける場所がない」「居場所が開いている日では、間に合わない」そんな現実に、何度も直面してきました。
「誰もが取り残されない地域社会をつくる」その想いで、走り続けてきました。
ちっちゃい子ルームで紙芝居を楽しむ親子
週5日開いている常設の居場所として、いまの「つなぐハウス」には、昼間は赤ちゃんを抱えた親子、高齢者、放課後には遊びに来る小学生、勉強する中学生。——多世代の人たちが自然に集っています。
一方で、経済的困窮、ひとり親、不登校、ネグレクト、DVなど、「誰にも言えなかった悩み」を抱えた人たちも、静かにこの場所を訪れます。
昨年は6,492人 がこの場所につながり、他4,343世帯 に食料・生活支援を実施。延べ10,000人を超える支援を継続してきています。
SOSは昭和区だけでなく、名古屋市全区、そして市外・県外からも届いています。
「福祉制度の狭間にいる人を、孤立させない。見捨てない。」
その想いで、私たちは今日も声を拾い続けています。
3.なぜ新しい居場所を建てるのか
今「つなぐハウス」は築60年の老朽化した居場所に対し、
利用者や増え続けるニーズに十分応えきれない状況になっています。
年間 12トンにもなる食料支援を担う拠点として、
多くの家庭や子どもたちを支えていますが、その機能はすでに限界に近づいています。
小さな玄関には、いつも靴が折り重なるように並び、
「こんにちは」「今日、学校でね」「お菓子くださーい」といった声が飛び交っています。
支援品であふれる横で立って宿題をきく子
子どもたちは、夏は熱がこもり、冬は隙間風が入り、底冷えする、
決して整っているとは言えないこの狭い空間で、
ひしめき合いながら、それでもこの場に居たがります。
「公共冷蔵庫:みんなのれいぞうこ®」の事業では、企業や個人からの寄付、フードロスで集まった支援品が届き発送される。
その荷物の隙間を縫うように利用者が訪れます。
利用者だけでなく、支援者、企業、学生、ボランティアなど・・・さまざまな人が行き交う中、事務局スタッフの足元では、子どもたちがゲームをしたり、おしゃべりをしたり。
そのすぐそばで、会議や施設見学も行われています。
こうした日常の中で、不登校の子どもの学習支援、親からの相談若者の支援等にも対応しています。
放課後の玄関先は靴ON靴・・・
しかし、使える人手や空間が限られているため、
受け入れたくても受け入れられないケースが、正直増え始めています。
ーこの状況を続けていいのかー
私たちは子どもに対して、「ここにいていいよ」と
心から言い切れない現実に直面していました。
だからこそ、子どもたちが、物理的にも心理的にも満たされ安心して帰れる居場所をつくることにしました。
それは「つなぐハウス」に隣接して増築し、これまで積み重ねてきた関係を手放さず、この地で続けていくという選択です。
4.制度の外側で、それでも私たちは諦めない
私たちのような非営利事業をおこなう団体が新しい建築に踏み出すことは、決して容易な決断ではありませんでした。
建設中の「つなぐカサ」
なぜなら、私たちが行っている横断的な支援は、「社会福祉事業」という制度の枠に収まらず、建築に使える大規模な助成金の対象にもならず、行政支援にもつながりませんでした。
それでも諦めず、何度も民間の助成金に挑戦し、そのたびに悔しさを積み重ねてきました・・・。しかし私たちには覚悟があります。
「事務テーブル」も子どもが増えれば
「遊びテーブル」へ変身!
10年先にも地域の誰かが、「あなたのままでいい」「あなたはここにいていい」そう言える居場所であり続けること。
あらゆる「虐待」に直面する子どもに、ゆっくり向き合える居場所であること。
世代を問わず豊な心と関係性を生むことができる、地域の「まちの家」であること。
今ある「つなぐハウス」は地域とともに育ててきた大切な居場所です。毎日のように集まる子どもたち。そっと顔を出してくれる大人たちが、変わらず安心して通える場所であり続けてほしい。
制度の外側に置かれてきたからこそ、私たちは地域とともに、この場所をつくり育てていきます。
5.「まちの家・つなぐカサ」で実現したいこと
~子どもも大人も、「心の雨宿り」ができる居場所~
新拠点 「つなぐカサ」 は、遊び・学び・食事・相談・そして緊急時の一時宿泊など、子ども・若者・家庭をまるごと支える「まちの家」です。
温かな雰囲気があふれる新居場所のイメージ図
この居場所には、私自身の後悔と、これまでに出会ってきた、たくさんの声が重なっています。
地域社会の中で、大人も子どもも、見過ごされることがネグレクトや孤立につながらない居場所です。
元気な日も、しんどい日も。
「今日は立ち止まってもいい」そう思える場所を地域と一緒につくっていきたい。
つなぐカサのロゴ
大きなキッチンでは、「まずは食べや」と迎え入れ、言葉より先に、ぬくもりを届けたかったからです。大きなお鍋で、たくさんの人のお腹と心を満たすためです。
シャワーや一時宿泊ができる設備も整えます。
家に帰れない夜。行き場を失ったとき、雨宿りのように身を寄せられる場所でありたいと願って取り入れました。
「つなぐカサ」は、子どもの居場所であり、親や大人が立ち止まれる場所でもあります。
ここに来れば少し救われる。そして、また明日を迎えられる。
そんな地域の共生ホームになり、これから10年、この地で継続することを目指しています。
遊び・学び・食事・相談・一時宿泊を一体で支える居場所:つなぐカサ模型
6.建設資金について
新しい居場所・まちの家「つなぐカサ」の建築総工費は、2,432万円です。
〈内訳〉・建設費:1,780万円・設計費:120万円・設備費:532万円
私たちは今年度、日本財団をルーツにもつ公益財団法人 社会貢献支援財団より表彰を受けました。社会での活動が認められた証としていただいた賞金も、すべてこの建築プロジェクトに充てます。
社会貢献者支援財表彰式典で理事&スタッフ
それでも、まだ資金は足りていません。
不足する資金の一部として、本クラウドファンディングでは243万円(総工費の10%)に挑戦します。
このプロジェクトは、単に建物を建てるための挑戦ではありません。
「ひとりにしない社会」を、地域で続けていくための挑戦です。
どうか、この居場所を未来へつなぐパートナーになってください。
7.リターンについて
WEB製作中の若者たち▶3,000円/5,000円協力コース:
心を込めた御礼のお手紙をメールで送付
▶10,000円協力コース:
①御礼のお手紙メール送付
②開設報告書(PDF)をメール送付
③お名前掲載(報告書)
▶30,000円協力コース:
①御礼のお手紙メール送付
②開設報告書(PDF)をメールで送付
③お名前掲載(報告書)
④飲食チケット(3回分)
▶50,000円協力コース:
①御礼のお手紙メール送付
②開設報告書(PDF)をメールで。パンフレットを郵送
③お名前掲載(報告書とHP)
④飲食チケット(5回分)
▶100,000円協力コース:
①御礼のお手紙メール送付
②開設報告書(PDF)をメールで。パンフレットを郵送
③お名前掲載(報告書とHP)
HPでは建築協賛としてロゴ掲載も可能
④飲食チケット(10回分)
※飲食チケットはご希望により、子どもたちの食事支援へ振り替えることが可能です。
※10万円を超える寄付をご検討の方は、別途法人へご相談ください。
皆さまからのご支援は、「つなぐカサ」を支える大切な力になります。
美味しくみんなで食事!腹いっぱいたべよう!
8.応援メッセージ
この居場所は私たちだけでつくってきたものではありません。
これまで一緒に支えていただいてきた、各方面の方々から、応援メッセージをいただきました。
①認定NPO法人CAPNA 理事長・弁護士 岩城正光 様
▶虐待防止と子どもの権利の立場から
②認定NPO法人おてらおやつクラブ 理事 高山信雄 様
▶全国で子どもを支える立場から
③カネハツ食品株式会社 代表取締役社長 加藤英敏 様
▶応援企業の立場から
④気まぐれ八百屋だんだん「こども食堂」名づけ親 近藤博子 様
▶草の根の現場から
⑤中京大学現代社会学部 コミュニティ学専攻 成元哲(そんうぉんちょる)教授
▶研究と実践の両面立場から
⑥住吉の語り部・料亭つたも元会長 深田正雄 様
▶子ども食堂を見守ってきた地域支援者から
これらの言葉は、私たちにとっての励ましであると同時に、この居場所が地域に必要とされている証です。
「つなぐカサ」は、誰か一人の力でつくる場所ではありません。
多くの想いが重なり、支え合って、初めて続いていく場所です。
どうか、あなたもこの居場所を未来へつなぐ仲間になってください。
そしてあなたも是非、この新しい居場所へお越しください。お待ちしています。
応援を宜しくお願いします。
2025年12月末日
一般社団法人つなぐ子ども未来 代表理事 安藤綾乃








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