
こんにちは。
NPO法人ReverVの中島(陽色しな)です。
今回もご質問いただきましたので、回答していきます。
申請主義社会って何?
今回は申請主義社会とは何なのかについて、もう少し具体的にお話していきますね。
申請主義社会とは、何かしらの制度等を利用する場合、原則的に本人もしくは代理人等の申請が必要である社会のことを指します。
僕は福祉の人間ですので、やはり社会保障制度の手続き関連に関わることが多いのですが、例えば、児童手当や年金、生活保護、僕たちがこれからやろうとしている就労継続支援B型という障害福祉サービスに至るまで、基本的には行政窓口での申請手続きが必要です。
しかし、現実には、こういった窓口での申請というのが難しい人たちも多くいます。
例えば、引きこもり状態にある人やパニック障害等によって公共交通機関を利用することが難しい人は、そもそも窓口に行くことすら困難です。
知的障害や認知症の人にとっては、制度を理解し、書類に記入をするということも難しいかもしれません。
そういった人たちほど、困っている状況にあり、社会保障制度が必要にも関わらず、利用することが難しいという構造的な問題があるのですね。
コロナ給付金をもらえなかった人たち
皆さんは、コロナ給付金を覚えていますでしょうか?
正式名称は「特別定額給付金」です。
収入による条件等はなく、一律10万円を国民に配った制度ですね。
あれって本当に全国民が受け取ったと思いますか?
実は受け取れていない人もたくさんいたんですよ。
コロナ給付金は申請書類が自宅に郵送され、それを記入して提出する必要がありました。
(郵送での提出やオンライン申請も出来た記憶があります)
しかし、住所のないホームレスは?
自分で申請書類に記入の出来ない人は?
当然、申請できません。
ホームレスの人なんて申請書類も届きませんでした。
海外ではどうなのか?
アメリカでもどうようにコロナ給付金が支給されました。
しかし、日本と違って申請の必要はなかったようです。
アメリカでは「社会保障番号」というものが割り振られており、それをもとにして支給をおこなったため、自動的に給付金が振り込まれた…ということです。
(もちろんアメリカの制度にも色々な課題はありますので、一概にだから良い制度であると言うつもりはありません)
アメリカ以外の国でも申請主義を脱却する動きは見られていて、日本でも割り振らているマイナンバーと同じような仕組みで、自動化の流れはきているのかなと思っています。
日本ではどうなのか?
日本でもマイナンバー制度が2015年からはじまりました。
しかし、セキュリティや個人情報の観点から、活用がなかなか進まなかったと僕は認識しています。
さらには「ポスト申請主義社会」という動きや、プッシュ型行政の動きも出てきています。
日本でも現在の申請主義社会を是正しようという動きは出てきているので、今後に期待したいところですね。
ReverVとして出来ること
前述したように、障害福祉サービスの利用にも申請は必要です。
当然ReverVワークス(当法人の就労継続支援B型)を使うのも申請が必要になってきます。
なかなか一人では申請していくのが、難しい場合もあると思いますので、ReverVでは出来る限り申請もお手伝いしていけたらと思っています。



