はじめに・ご挨拶
旭川ふたば幼稚園は、1975年の開園以来、北海道・旭川市豊岡の地で幼児教育に取り組んできました。
これまでに、3,200人以上の卒園児を送り出し、卒園後も近隣の小学校に通う子ども達が、放課後に顔を見せに来てくれるーーーそんな「みんなの幼稚園」であり続けています。
一方で、全国的な少子化の流れは旭川にも及び、当園でも園児数の減少という課題に向き合ってきました。こうした状況の中でも、地域の子ども達の育ちを支え続けるため、私たちは令和8年度より『幼稚園型認定こども園』へと移行することを決めました。
認定こども園への移行にあたって、子ども達の毎日の生活の土台となる「食」のあり方を、いま一度丁寧に見つめ直しました。その答えとしてたどり着いたのが、園内に給食調理室を新設し、自園調理による『あたたかくて美味しい給食』を届けること。
子ども達の心とからだをつくる「食」を、これからのふたば幼稚園の保育の中でもっと大切にしていきたい──。
そんな想いや、関係機関からのサポートを受けられないこともあり、今回のプロジェクトを立ち上げました。
ふたばのこだわり
旭川ふたば幼稚園では、【遊びを中心とした保育】【子どもの主体性を大切にし、一人ひとり丁寧に関わり、遊び・環境を通して心を育む保育】を大切にしてきました。
子ども達の『やってみたい』『おもしろそう』という気持ちを出発点に、先生はその想いを汲み取りながら、必要な関わりや環境をそっと添えていきます。
私たちが保育環境を整えるうえで、大切にしている5つの要素があります。
1.挑戦できる環境
2.ホッとできる環境
3.試すことができる・変化を感じることのできる環境
4.関わり合って作り上げられる環境
5.力を出しきる・発散できる環境
試せる・挑戦できる園庭環境で遊ぶ子ども達の様子はこちら!
園庭・園内には、木を使った遊具や環境がたくさんあり、1級建築士の方の指導のもと、職員が力を合わせて作り上げてきました。
『子どもの心とからだの動き』が自然と引き出されるように工夫した、手作りの保育環境です。
毎年、園庭整備を行ない、保護者の方々にもご協力いただきながら、保育環境を再構成・修繕しています。
(GWに行なった園庭整備の様子はこちら!)
ひとりで・お友達と・先生と。園庭では様々な関わりや遊びが生まれます。11年前までは、園庭の周囲に遊具が並ぶ、いわゆる“よくある園庭”でした。
そこから少しずつ整備を進め、今では子ども達が『挑戦できる』『落ち着ける』『自由に試せる』、そんな多様な姿が受け止められる環境になってきました。
園庭整備を進めていく中で、私たちは園庭環境だけではなく、
・人的環境
・物的環境
・時間的環境
の3つの環境も見直し、日々の保育全体をアップデートしてきました。
子ども達が普段から慣れ親しんでいる園庭で、保護者の皆さまと一緒に楽しむ運動会(園では「ふたばのね」と呼んでいます)、子ども達の『やってみたい!』が発表につながるお遊戯会(「ふたばのわ」)など、行事も日常の延長線上にある【育ちの場】として位置づけています。
保護者と一緒に楽しむ行事に。
そして今、こうした【遊び】と【環境】にこだわってきた私たちは、子ども達の成長に欠かせない【食】を、同じように大切にしていきたいと考えています。
このプロジェクトで実現したいこと
現在、旭川ふたば幼稚園の昼食は、
・外部業者から搬入される給食
・各ご家庭でご用意いただくお弁当
を、曜日ごとに組み合わせる形で提供しています。
外部給食は保護者の負担が減る一方で、調理から配達までの時間があるため、どうしても「出来立てのあたたかさ」をそのまま届けることは難しくなります。
また、昨今の物価高騰の影響を受け、給食費の値上げが業者から通知されており、今後ご家庭の負担がさらに増えてしまうことも懸念されています。
私たちが目指しているのは、「あたたかくておいしい給食を届けられること」です。
そのためには、園内に給食調理室を整備し、自園調理の体制を整えることが欠かせません。
自園調理が実現すると、
・“出来立てのあたたかい給食を、良い香りとともに子ども達に届けられる”
・“アレルギーや食の進み方など、一人ひとりの状況に応じた配慮がしやすくなる”
・“北海道・旭川・近郊の食材を取り入れ、地域の味を子ども達が知るきっかけになる”
・“「におい」や「音」を含めて、食事が五感で楽しめる『食育の時間』になる”
といった、たくさんの良い変化が生まれます。
今回のプロジェクトでは、認定こども園への移行に合わせて新たな給食調理室を整備し、子ども達に“あたたかい出来立ての給食”を届ける体制を整えることを目標としています。
もちろん、『家庭の味』も大切にしていきたい…という気持ちもありますので、月に1度のお弁当の日も設けていく予定です。
子ども達の『心』と『からだ』を一緒に満たす給食の時間を、これからのふたば幼稚園のスタンダードにしていく──。
その第一歩として、皆さまのお力をお借りできれば幸いです。
今後のスケジュール予定
2025年12月上旬:クラウドファンディング開始
2026年 1月下旬:給食調理室、整備開始
2026年 2月上旬:クラウドファンディング終了
(必要であれば継続支援のお願い)
2026年 2月中旬:リターン準備開始
・御礼メッセージの作成、送付など
・園オリジナルグッズの作成、郵送など
2026年 4月1日~:給食調理室、稼働開始(自園調理スタート)
2026年 5月上旬:給食試食会 開催予定
最後に…
旭川ふたば幼稚園で過ごす子ども達は、自由な発想を交わし合いながら、全身で遊び、友だちと関わり、元気いっぱいに生活しています。
私たちは、幼稚園での様々な経験を通して、近隣の小学校へと羽ばたいていく子ども達に、「勉強ができること」だけでなく、社会で生き抜くための土台となる “非認知能力” を育むことを大切にしてきました。共感性・思いやり・自分で考え、やり抜く力──数値では測れないこれらの力は、まさに幼児期に大きく育っていくものだと考えています。
その大切な幼児期の毎日を支えるのが、これまで当園がこだわってきた『遊び』・『環境』に加えて『食』です。子ども達が、安心できる場所で、大好きな友だちや先生と「ごはんの時間」を楽しみながら、心もからだも満たされていく。そんな当たり前のようでいて、とても尊い時間を、これからも大切に守り育てていきたいと思っています。
認定こども園への移行という大きな節目を迎える今、子ども達にとっての『食』の環境を一歩前に進めるため、給食調理室の整備に取り組みます。
どうか、旭川ふたば幼稚園の新しいチャレンジを見守り、ともに支えていただけましたら幸いです。
皆さまのご理解とあたたかいご支援を、心よりお願い申し上げます。






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