

はじめまして。
和泉 聡(いずみ さとる) と申します。
北海道苫小牧市で生まれ、作業療法士として23年目になります。
子どもの頃の私は、本当に内気で、いつも妹の後ろに隠れてばかりでした。
でも、走ることと絵を描くことだけは大好きで、誰かに褒められると胸が熱くなったのを覚えています。
NHKの「みんなの絵」に選ばれたときは、
「自分も何かできるのかもしれない」
そう思わせてくれた大切な経験でした。
今は、妻と8歳の長女、6歳の長男の4人家族。
休日は子どもたちと全力で遊び、息子のアイスホッケーでは“似非コーチ”としてリンクに立ち、
地元苫小牧のチーム・レッドイーグルスの試合は家族でユニフォームを着て応援!
家族の存在が、今の私のエネルギーのすべてです。

趣味はアイスホッケー観戦の他、フラワーアレンジメント、茶道、絵などで、好きな食べ物は妻の手料理です。
そんな趣味をInstagramで投稿しています(follow me‼︎) ▶︎ corochichi99
■作業療法士となって
2001年に作業療法士の資格を取得してから、私はずっと「人が、その人らしく生きられる場所を取り戻す」ためのリハビリに向き合ってきました。
洞爺協会病院では入院・デイケア・訪問を、苫小牧市立病院では急性期を、白老町の老健では入所・デイケア・訪問リハビリの立ち上げを経験し、23年間ずっと現場に立ち続けてきました。
しかし、2025年12月、勤めている法人の閉鎖が決まりました。
それに伴い、私が立ち上げ、所属していた訪問リハビリステーション事業所もなくなることが決定しました…。

■学生時代の衝撃
その原点は、学生時代に出会った一人の男性です。
脳梗塞で倒れ、施設に入所となったその方。
実習バイザーは私にこう言いました。
「この人がどんな暮らしをしていたか、ちゃんと見ておいたほうがいい。」
連れて行かれたその方の家は、倒れた日のまま時間が止まっていました。
めくられずに残ったカレンダー。
食べかけのまま置かれた茶碗と箸。
灰皿には吸いかけのタバコ。
そして、テーブルには妹さんからの年賀状。
その光景を見た瞬間、胸が締めつけられました。
その人の「生活」があり、「人生」があり、「大切にしてきた日常」がそこにあった。
私はその場で震えました。
「リハビリは、身体だけを見るものじゃない。その人の人生と向き合う仕事なんだ。」
その日が、私のすべての始まりです。
23年間、何度もその原点に立ち返りながら、目の前の一人ひとりの“暮らし”に向き合ってきました。
▼その原点が書かれた私のバイザーの著書 『 リハビリテーションの不思議 』です。

■訪問リハビリとの出会い
私が「訪問リハビリ」という世界を初めて知ったのは、洞爺協会病院での経験でした。
病院でのリハビリでは見ることのできない、患者さんの“生活そのもの”がそこにはありました。
家の匂い、家族の写真、作りかけの刺繍、擦れた手すり、本人と家族との距離感……。
その人が大切にしている日常があり、その人にしかない暮らしがある。
それを目の前で感じたとき、私は強烈に思いました。
「リハビリは、病院の中だけで終わっちゃいけない。
その人が生きている“生活の中”でこそ、本当の支援ができるんだ。」
この想いを胸に、白老で働き始めたとき、私はずっと「いつかここで訪問リハビリをやりたい」と願っていました。
何度も院長に頼み、スタッフに支えられ、ようやく訪問リハビリを立ち上げて5年。
利用者さんも増え、求められる声も強くなり、地域にとって欠かせないサービスになってきたのです。

白老町は人口約1万5千人の小さな町。
高齢化率は48%と全国平均を大きく上回り、2人に1人が高齢者です。
しかし、その一方で、在宅生活を支える社会資源は年々減少しているのです。
▪️白老の在宅医療を守るサービスの現状
⚫ 訪問看護ステーション(看護師が自宅に来て体調管理や医療ケアを行うところ)は町内に1つだけ。
そのうち、リハビリ(OT・ST:日常動作や飲み込みを支える専門職)の訪問は週3回ほどしかありません。
⚫ デイケア(送迎付きで、昼間にリハビリや運動をする場所)は今年、町内で唯一あった事業所が閉鎖。
⚫ 訪問リハビリ(自宅で体の動きを保つリハビリを受けられるサービス)も、私が立ち上げさせていただいた事業所が閉鎖となりました。
⚫ ヘルパー事業所(自宅での食事・掃除・入浴などを手伝うサービス)も1つ閉鎖しています。
これらが同時に失われつつあることで、高齢の方が「家で暮らし続ける」ために必要な支援が急激に減り、在宅医療と介護の体制が危機的状況にあります。
「自宅で暮らし続けたい」
という高齢者の当たり前の願いが、今まさに守れなくなり始めています。
この町には、訪問看護・リハビリの力が本当に必要です
社会資源が不足している白老町で、在宅生活を支える“最後の砦”となるのが、訪問看護と訪問リハビリです。
しかし現実には、
必要なサービスが届かず、困っている高齢者が増え続けているのです。

私はある日、利用者さんの言葉に胸を打たれました。
「あなたが来てくれたから、生きることができた」
その瞬間、体の奥から熱いものが込み上げ、涙が止まりませんでした。
その言葉が、私の背中を強く押しました。
「この地域で、必要な人に訪問看護とリハビリを届けられる場所を、自分が作るしかない」
そのとき私は迷わず決意しました。
訪問看護ステーションを、自分の手で立ち上げることを——。
私が目指すのは、病気や障がいのある方が、「自分のペースで」「自分らしく」暮らし続けられるよう支えること。
誰かの家に入らせていただくということは、その人の人生の一部に関わることです。その信頼に応えられるよう、丁寧に、誠実に関わっていきたいと思っています。
私はリハビリの現場で、何度も「もう一度歩けた」「家に戻れた」と涙する瞬間に出会いました。
その笑顔や涙に触れるたび、「人の回復に寄り添えるこの仕事を、ずっと続けていきたい」と心から思ってきました。
これから立ち上げる訪問看護ステーションは、そんな日々の積み重ねの延長線上にあります。
特別なことをしたいわけではありません。
ただ、この白老町で暮らす方々が、「自分の家で安心して過ごせる」――その当たり前を守りたいのです。

訪問の現場にいると、たくさんの高齢者がこう言います。
「もう死にたい」
「早く迎えに来てほしい」
どう返していいかわからなくなる時があります。
その根っこには、
「自分のことができない」
「家族に迷惑をかけている」
「もう役に立てない」
そんな“自分への諦め”が潜んでいます。
私は、そんな方々にこう伝えたいのです。
「あなたの生活には、まだできることがある。
あなたが前を向けるように、僕たちが寄り添います。」
訪問看護ステーションみるみるは、
名前の通り、“その人の生活をしっかり“みる”場所にしたい。
ただ機能訓練をするだけではなく、
気持ちも、人生も、暮らしも丸ごと支える。
利用者さんも家族もスタッフも、
「ここに関わってよかった」と心から思える。
そんな場所をつくりたい。
そして、そんな関係性が地域に広がれば、
それは“街づくり”にもなる。
お互いに応援し合える関係ができたとき、
この町の医療も、介護も、暮らしも、
もっとあたたかく、そしてもっと強くなると信じています。


それは「仲間」です。
白老町の在宅医療を良くしたいと本気で願い、私の考えに賛同し、
「一緒にやりましょう」と手を挙げてくれた5人のスタッフ。
それぞれに家族や事情がある中で、覚悟を持ってこの新しい挑戦に参加してくれました。
私は、この5人を 心からの宝物 だと思っています。
彼らがいてくれるから、この事業はスタートできます。
彼らがいてくれるから、一緒に白老町の未来を変えることができます。
だからこそ、私は代表として
「この5人が安心して働き、生き生きと生活できる環境を整える」
これを最優先にしたいと考えています。
スタッフが安心して働ける職場は、利用者さんへの安心へと必ずつながります。
“スタッフを守ること” は “地域を守ること” につながるのです。
しかし、私たちは立ち上げ初期の事業所。
設備、物件、車両、ICT、医療備品、運転資金…
この環境づくりには、どうしても十分な資金が必要です。

■訪問看護ステーションの収入
・利用者負担1〜3割
ステーションが直接回収するため、活動月の翌月には手にすることができる
・保険分 7〜9割
活動月の翌月に国(国民健康保険団体連合会)へ請求し、支払いは請求の翌月に支払われます。つまり活動月の翌々月に振り込まれます。
■開設に必要な初期費用
訪問看護ステーションみるみるを開設するには、スタッフの給与、車両費、医療機器、事務機器などの初期費用が必要です。
■開設・運転資金について
現在、白老町の創業支援金について確認しておりますが、現時点では採択はあまり期待できない状況です。
また、融資としても日本政策金融公庫から運転資金(3ヶ月分の人件費)・設備資金をお借りするべく、現在申請を進めています。
最初の3ヶ月はほぼ収入がないまま人件費や設備資金を負担しなければなりません。
そのため、今回クラウドファンディングに挑戦することになりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆様にご支援いただく資金は、以下のように使わせていただきます。
■ファーストゴール 100万円
・スタッフの制服・訪問バッグの購入費:50万
・医療機器の購入(血圧計・体温計・パルスオキシメーターなど):30万
・事務機器の購入(パソコン、プリンターなど):50万
合計:約130万円
まずは、スタッフが必要とするものと機材をそろえてサービスを開始できる体制を整えることを優先します。
この一部に充てる100万円をファーストゴールに設定しました。
100万円に到達すると、手数料やリターンの仕入れを除いて、約80万円をここに充てていきます。約60%をカバーしていただく形です。
■セカンドゴール 200万円
スタッフや利用者が安心して過ごせる事務所づくりのための費用に充てさせていただきます。
・内装工事費の一部:150万円
合計:150万円
在宅医療は“医療機関の外で命を支える”仕事です。
そのため、スタッフが迅速・正確に訪問スケジュールを管理できる環境、
そして相談に訪れる方が安心できるスペースを整えていきます。
200万円に到達すると、手数料やリターンの仕入れ、ファーストゴールでの使用部分を除いて、約80万円をここに充てることができます。内装工事費の約53%をカバーしていただく計算です。
■サードゴール 300万円
先にもお伝えした通り、訪問看護の収入は、国保連(国民健康保険団体連合会)からの入金までに約3ヶ月を要します。
そのため、開設直後はほとんど収入がない状態で スタッフの給与を立て替えていかなければなりません。
スタッフが安心して働ける環境を守るためには、
・1ヶ月の人件費:150万円
3ヶ月分の人件費、合計:約450万円を確保しなければなりません。
300万円に到達すると、手数料やリターンの仕入れ、ファーストゴール、セカンドゴールに充てたものを除いて、約80万円をここに充てることができます。3ヶ月分の人件費の約17%をカバーできます。

ご支援をいただくからには、皆様にもぜひ喜んでいただきたい。一緒に地域を盛り上げたい。
そんな想いでリターンもご用意しました。
和泉の想いに共感してくれた方達からの提供品もあります…(感涙)
■和泉が身体を張って提供するもの
フラワーアレンジメント教室やお茶会、出張どじょうすくいをご用意しました。
■和泉のお友達や利用者様やご家族が提供してくださるもの
チーズやベーグル、鹿ツノのおしゃぶり、手作りキーホルダーなど。
■白老の特産品
アイヌ文様が施された商品や美味しいものセットをご用意しました。
■白老町内で使えるお食事券・ご利用券
お隣の蕎麦屋さん、白老に欠かせないお弁当やさんのお食事券を準備しました。
■企業向けリターン
毎日、町内を走り回る社用車やスタッフユニフォームへの社名記載、当社ホームページやInstagramでのご紹介など。
訪問リハビリや看護は、利用者様やご家族と対話しながらの活動ですので、話題になること間違いなし!


※スケジュールは状況により前後する場合があります。

たくさんの方から応援メッセージをいただきました。
メッセージの内容が熱すぎて、一部、省略して記載しているものや「つづく」としているものもあります。
今後、活動報告内でご紹介していきたいと思います。
画像をタップすると、それぞれのInstagram アカウントや HP にジャンプするものもあります。







皆様、心温まる応援メッセージ、ありがとうございます!

あなたの支援が、白老町の高齢者の「家で安心して過ごせる生活」を支えます。
私たちは、病気や障がいがあっても、住み慣れた家で自分らしく生きることができる未来を作りたい。
訪問看護ステーションみるみるは、ただの医療施設ではありません。
それは、地域の方々が支え合い、笑顔で暮らせるための生活の拠点です。
一人ひとりの支援が集まることで、私たちはこの町の未来を守り、
「安心して暮らせる白老町」を形にできます。
どうか、あなたの力を貸してください。
あなたの応援が、誰かの明日の安心につながります。
一緒に、新しい一歩を踏み出しましょう!







コメント
もっと見る