注目のリターン

はじめまして、やまぜん窯三番弟子のえとうと申します。
福岡県の小さな村、東峰村にある小石原焼窯元『やまぜん窯』に弟子入りして1年目の新人です。窯主で親方の熊谷智久を筆頭に、「やまぜん窯ヨメ」こと、奥さまの麻美さん、弟子3名で国の伝統的工芸品「小石原焼」を作陶しています。
私は、前職で生活雑貨の企画デザイナーとして10年ほど勤めていました。仕事を通じて、様々な工芸の産地との関わりが増え、熟練の職人さんたちの手仕事に触れ、ものづくりへの思いが日に日に増していきました。
「いつか、人の琴線に触れるようなうつわを自分で作ってみたい。できるなら生まれ育った自然豊かな九州で伝統工芸に関わるものづくりがしたい。」
その思いで、後継者インターシップを通し、ご縁あって国の伝統工芸品である小石原焼窯元に弟子入りしました。

小石原焼は、江戸時代初期、福岡藩が茶陶を焼くために小石原に開窯したことに始まります。そのなかで、独特の技法である「飛び鉋(とびかんな)」や「刷毛目(はけめ)」が発展しました。
当窯元では、先人達の技法を受け継ぎながら、革新の精神を持って、現代の暮らしになじむようなうつわ作りに取り組んでいます。
しかし、ここは小さな里山。2017年には九州北部豪雨で甚大な被害を受け、地域の過疎化、職人の高齢化が深刻な問題となっており、小石原焼職人の担い手がとても不足していることを強く感じています。
福岡県の試算によると、現在40件ほどある窯元が10年後には2分の1にまで減少するそうです。このままでは小石原焼そのものの存続が危ぶまれ、日本の食卓から国の伝統工芸がひとつ消えてしまう可能性があります。

小石原焼は、卓越した匠の技が光る、日本を魅了する伝統的工芸品の一つ。そんな魅力ある小石原焼を次の世代に繋げていく必要があります。
私もいつか後進を育成できるような職人に成長し、たくさんの方々が使いたいと思ううつわを作り、そのうつわから新たな担い手を生むきっかけが作れたら…
それが私の夢であり目標でもあります。
そして、この循環を作って東峰村を賑やかに、活気ある地域にしていきたいです。小石原焼を通して、国の伝統工芸を次の世代に繋げ、魅力ある日本を発信する一助になりたいと思っています。

不安はたくさんありました…
ひとりで作陶するには生産性と時間に限界があり、右腕となるような職人が欲しいと思っていました。しかし、ロクロで成形できるような即戦力のある人は簡単には見つからない。
そんな折、2021年に福岡県から後継者インターンシップの話がありました。後継者の採用を目的としたインターンシップで福岡県からの熱いオファーもあり、承諾しました。
しかしながら、弟子を迎え入れることへの不安(金銭面、陶芸以外の部分で弟子の面倒を見れるのか、ご両親の理解など)や責任の重圧に耐えきれなくなり、もう今後、このような話はないことを覚悟のうえ、涙を流して断りを入れました。苦渋の決断でした。
ところが翌年、福岡県から再び、後継者インターンシップの熱いオファーが。この1年、地域や伝統工芸産業に貢献したい気持ちが強まっていたこともあり、弟子を迎え入れる覚悟が決まりました。
後継者インターンシップの様子
日々の経験と学びから成長へ
弟子を迎え入れた当初は、親方と弟子双方、初めての経験でとまどいがありました。積極的に話しかけるように心がけ、時に厳しく、人間的教育をしながら技術を丁寧に教えることで、弟子の職人としての自覚、技術や人間性の成長が見られ、親方自身も人材育成の学びとなりました。
弟子それぞれの感性、アイディアは、窯元の活性化につながっています。そして何より、弟子たちが日々楽しそうに作陶していることが心の励みになっています。
親方と弟子。親方は気分が乗るとよく歌を歌います。

弟子を迎え入れたことで生産性が向上しました。また、弟子たちの新たな感性が、新たな商品アイディアのチカラとなっています。
みんなでワイワイ。ここから新商品のアイディアが!?

今後の課題
まずは生産性の向上です。一人目の弟子を迎え入れて生産性はアップしましたが、まだまだ足りません。3人の弟子の技術向上とともに、一歩ずつ生産性を上げていくことで、より多くの方々にうつわを手にとっていただき、やまぜん窯はもとより、温かな風合いの小石原焼、そして、陶の里(すえのさと)である小石原を知ってもらえると思っています。
3年後の目標
■店内環境づくり
弟子各々がさまざまな世代のお客様に喜ばれるような、時代に見合ったうつわを考えて作り、それを店頭で販売するスペースを作る。
■企画展の開催
やまぜん窯のこと、弟子のうつわを知っていただくための展示・販売会「弟子×親方展(仮)」を実施する。
長期的な目標
■伝統的工芸品『小石原焼』の普及活動
あらゆる世代において、日々の暮らしのなかで、さりげなく使ううつわが「伝統的工芸品」であるというシーンを日本の当たり前の風景としたい。
■人材育成
自身で作ったうつわを販売しながら、新たな担い手の育成事業に携わり、伝統工芸の後継者を育成する。
■伝統工芸業界の環境整備
「職人は魅力あって面白いもの」であることを伝えるために、職人を育成する環境を作りたい。職人を本気で目指す人向けの学ぶ場を作り、職人として安定した生活体系を確立したい。

■ 弟子応援コース ■
アツい親方の指導!弟子のひたむきさが光る!ようやく合格点をもらえた、弟子の努力が輝くうつわをお届けします。作ればつくるほどに弟子の鍛錬になります^^(※親方がしっかりと監修いたします。)
■ 弟子と親方コース ■
親方と弟子が分担して作陶いたします。やまぜん窯ヨメのオススメは『届いてからのお楽しみガチャ!彩りいろいろご飯茶碗』です。当店リピート率No.1商品だからこそ出来る、アソビゴコロです。
■ 匠の親方コース ■
親方は常々「丁寧なものづくり」を心がけています。そんな親方の繊細な手仕事が光る、美しいうつわを数量限定でご用意しました。
どのうつわにも、小石原焼の伝統技法「とびかんな」を入れています。弟子コースのうつわは、さまざまな方にも使いやすいような彩りを施しました。
◆◇◆ リターン特典 ◆◇◆
応援してくださった全員の方にやまぜん窯ヨメのフリーペーパー『うつわのおと』を“クラウドファンディング特別版”として発行し、同封させていただきます。2年ほど休刊しておりましたが、せっかくの機会ですので、今回特別に限定発行しようと思います。

小石原焼の販路拡大のため、展示会やポップアップショップなどのイベントに積極的に参加し、やまぜん窯を知ってもらうための費用として活用させてください。


先人達が繋いできた小石原焼。当窯元では、「一器一会」を大切に、伝統技法を継承しつつ、さまざまな感性を取り入れて、現代のライフスタイルにも合う小石原焼を作っています。
そんな職人たちの技術や思いが、小石原焼や伝統工芸における未来へのバトンになって、お客様はもとより、地域と業界に活力をもたらして、たくさんの「陶び(よろこび)」をみなさまにお届けしたいと思っています。応援よろしくお願いいたします!

最新の活動報告
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ありがとうございます!
2025/12/22 15:04こんにちは、やまぜん窯三番弟子のえとうです!なんと!!!スタートから2日で目標額を達成することができましたー!これもひとえに、皆さまのご支援のおかげです。改めてお礼申し上げます。只今、ネクストゴールに向けて、大急ぎで準備中です。こちらの活動報告にて、順次お知らせいたしますので、引き続き、応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。小石原焼 やまぜん窯━━━━━━━━━━━━━━━━▼公式Instagramhttps://www.instagram.com/yamazengama/▼公式Facebookhttps://www.facebook.com/yamazengama/ もっと見る
一夜明けて
2025/12/21 08:53おはようございます!3番弟子のえとうです。冬はすっっごく寒い朝の東峰村からお届けします。この度は、「やまぜん窯」をご支援いただきまして、誠にありがとうございます!初めての試みで公開直前は、ドキドキが止まらずでした。。親方ご夫妻をはじめ、周囲の手助けのおかげで、たくさんの方々にプロジェクトページを見ていただき、一時は総合ランキング3位まで急上昇しました!本当にありがとうございます!!!「まずは、小石原焼のことを知ってもらいたい。」その思いから、このプロジェクトを立ち上げました。本ページを見て、小石原焼に興味を持ち、東峰村に、やまぜん窯に、遊びに行きたい!と思っていただけると嬉しいです。皆さまからの温かいメッセージ、励みになります。弟子一同、親方の指導のもと、頑張って作りますので、引き続き、応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!プロジェクト準備中、みんなでもつ鍋。温まりました♪小石原焼 やまぜん窯------------------------------------------▼やまぜん窯公式インスタグラムhttps://www.instagram.com/yamazengama/フォローお願いいたします!^o^! もっと見る




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