紙版の『Innocent Eyes』が無事に手元に届きました。今回、特にこだわったのは紙の質感です。マットな仕上がりによって色がとても濃厚に出ていて、自分の理想にかなり近い空気感を表現できました。画面では絶対に出ない“紙ならではの雰囲気”がしっかり感じられます。ページをめくったときのわずかな音や、指先に伝わるマット紙の手触りも心地よく、写真を“見る”だけでなく“五感で味わう”一冊になっています。そしてA4というサイズの迫力も想像以上でした。PCやスマホで見るのとはまったく印象が違い、実際に手に取ることで写真の存在感や質感がより強く伝わります。デザイン面も、フォントや配置、表紙・裏表紙・背表紙まで含めて全体としてとても納得のいく仕上がりになりました。今回の試作・初版は10冊のみ印刷しています。そして実は、改訂版に向けてすでに制作を進めており、一部の写真そのものを入れ替える作業にも取り組んでいます。さらに今後は、光沢紙での印刷や、表面加工を変えたバージョンなど、紙の質感そのものを変える実験もしていく予定です。紙が変わると写真の表情も大きく変わるため、作品としての可能性を広げていければと思っています。そのため、この最初の10冊は“初版オリジナル”として今後のバージョンとは異なる、とても特別な存在になるはずです。支援してくださった皆さまに、この仕上がりをお届けできることが本当に嬉しいです。






