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日本の虫除け文化が世界を救う!洪水後のスリランカでデング熱の流行を食い止めたい! 公開前

サイクロン被災を受けたスリランカ。洪水後に蔓延する感染症の一つ、デング熱は蚊によってウイルスが運ばれます。年明けには例年以上のデング熱の大流行が予想されています。網戸が無く虫除けがあまり行われていないスリランカで、簡易網戸や虫除けを普及したい

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サイクロン被災を受けたスリランカ。洪水後に蔓延する感染症の一つ、デング熱は蚊によってウイルスが運ばれます。年明けには例年以上のデング熱の大流行が予想されています。網戸が無く虫除けがあまり行われていないスリランカで、簡易網戸や虫除けを普及したい

みなさまこんにちは。
NPO法人S.O.L.(ソル:Seed of Lanka)理事長の大下です。

私たちNPO法人S.O.L.は日本とスリランカの文化交流を行いながら「日本の虫よけ文化が世界を救う」と信じ、2017年からスリランカでデング熱予防に取り組んできました。

2024年には現地で公式NGO登録を完了し、2025年3月からはJICA(独立行政法人国際協力機構)事業も実施しています。
スリランカとの強い信頼関係を築きつつある今、サイクロンによる甚大な被害に心を痛め、S.O.L.らしい支援をしよう、と決意しました。

11月末、サイクロン「ディトワ (Ditwah)」はスリランカを直撃し、過去20年間で最悪の天災となりました。スリランカでは国土の約3分の2が洪水被害を受けました。

12月6日時点で死者607名、行方不明者214名、家屋の全半壊は71,669戸にのぼります。

スリランカ大使館からは「インフラの機能停止」「農地壊滅による次期の収穫が望めない」「復興に必要な外貨の重要性」が伝えられました。

現地と直接つながる私たちだからこそ、ニュースになった時だけではなく、復興をしっかり見守る支援をしたいと考えています。

洪水の様子

https://lite.tiktok.com/t/ZSPX1cN5P/

洪水はこのような感じでスリランカのあちこちで起こっています。雨期で雨が降り続いていることと、下水道や側溝が整備されていない事もあり、場所によっては1週間以上、このような状態です。ワニが流れて来て危険を伴う場所もあります。

そして洪水後のスリランカではさまざまな感染症のリスクが高まります。その中でも特にデング熱の大流行が心配されています。

私が現地にいた時も、地域によっては雨の翌日、小さな虫が目や口に入るほど虫が大量発生していました。デング熱ウイルスを運ぶ「ネッタイシマカ」は葉っぱ一枚の水の上でも孵化します。洪水の後のあちこちにできた水たまりで蚊の大量発生は避けられません。

National Dengue Control Unit Sri Lanka より ネッタイシマカ画像

デング熱は雨季の後に毎年流行し、医療体制を圧迫、医療費負担も増大します。今回のような大規模洪水の後は、例年以上の流行が懸念されます。

以下のグラフは洪水発生回数とデング熱にかかって病院へ行った人の関係性を示したものです。
洪水の発生が多いほど、デング熱が流行しています。近年はコロナで免疫力が落ちているので、デング熱に罹りやすくなっている、と言われています。

赤い線はデング熱の感染者数、波🌊のアイコンは洪水発生の回数です。


今は緊急の外貨支援が必要ですが、同時に「数ヶ月後の感染症流行を防ぐ備え」も欠かせません。
S.O.L.はこれまでの経験を活かし、復興後の生活衛生の基盤づくりにも取り組みます。

2021年のデフォルトで最貧国となったスリランカ。
観光業が回復し始めた矢先の今回の災害は、国にとって大きな打撃です。復興には食料・生活用品・医療物資も必要ですが、デング熱の大流行を食い止める事も重要視しなくてはなりません。

スリランカには「窓に網戸を付ける」という習慣がありません

デング熱の蚊は朝と夕方に出てくる、と言われており、この時間帯、人々は窓を閉め切って扇風機を使いながら暑さをしのいでいます。
・・スリランカは赤道直下の国です。窓を閉めるとさすがに暑いです。

そして国民の7割が仏教徒のスリランカでは、蚊が身体にとまっていても「パチン!!」が出来ません。
殺生を嫌うからです。
こうした宗教上の理由から、この国では網戸は親和性が高いと思われます。

S.O.L.ではデング熱流行中の病院に着目しています。デング熱は「デング熱に罹ったヒト」を蚊が刺すことによりデング熱ウイルスを持った蚊が媒介します。病院は「デング熱に罹ったヒト」が数多く来院するので、デング熱流行中の病院は危険な場所になるのではないか、と考えています。

画像はデング熱流行中の病院内の様子です。入院室に入りきれない患者は廊下にベッドを置いたりゴザを敷いたりしてその上で2週間過ごします。

廊下には蚊どころか動物も侵入します(ウシが入ってくることも・・。)
その病院の鉄格子しかついていない窓からデング熱ウイルスを持った蚊が自由に出入りできる、だなんて考えただけでも恐ろしい、と思いませんか?

また、デング熱による新生児の死亡率は一般的に高いと言われています。
特に5歳未満の乳児は重症デング熱を発症するリスクが高く、死亡率も高くなります。 成人のデング熱は治療すれば自然治癒することが多く、死亡率も低くなりますが、乳児は免疫力が未発達であるため、デング出血熱(DHF)やデングショック症候群(DSS)などの重篤な合併症を起こしやすく、死亡率が高くなるのです。

そこで私達はAMIDOの寄贈・設置を病院の新生児室を中心に行う事にしました。


支援金の集まり具合でAMIDO設置を希望している①~⑤の病院の新生児室を優先的に行います。
①クルネイガラティーチングホスピタル
②ワリヤポラディストリクトホスピタル
③マワトゥガマディストリクトホスピタル
④リデーガマディストリクトホスピタル
⑤ポルピティガマディストリクトホスピタル

今回の支援は「今の命」を守るだけでなく、未来を明るくする一歩です。


2026年1月中旬 AMIDOの材料を発注
・防虫網・・Saint Gobain社インド支社へ発注、スリランカへ送ってもらう
・ラバー磁石・・日本で発注、現地へ持って行く

1月下旬  テープなどは現地調達、現地で窓採寸、スリランカの建築業者と協力しながらAMIDOの設置
資金が続く限り①~⑤の病院へ設置していく

第二次世界大戦後のサンフランシスコ講和会議で日本を戦勝国で四分割統治する案がありました。
しかしその場で、スリランカ外相は仏陀の言葉「憎しみは愛によってのみ消滅する」を引用し、日本の独立承認を各国に訴えました。

その演説がきっかけとなり、四分割案は消滅、日本は現在独立国家として成り立っています。

今、私達が国内移動を自由にできていることはとても幸せな事です。
S.O.L.は、この知られざる史実を胸に「スリランカに恩返ししたい」という思いで活動してきました。

今回のクラウドファンディングも、その延長線上にあります。
今、緊急的な支援の他、感染症蔓延などの二次災害や復興サポートについても長い目で見守って行く必要があると感じています。

どうか、スリランカの未来を共に守る力を貸してください。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • リターン仕入れ費

  • スリランカへの支援物資の購入

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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