目と海を守るサングラス。廃棄漁網を再活用して、サンゴ礁を守る

台風などの影響で海に流された漁網、通称“ゴーストギア”が、サンゴ礁や海洋生物に絡みつき、死滅の一因になっています。そこで、私たちは廃棄漁網の「強靭でしなやか」という特性を生かして高性能サングラスを開発しました。サングラス購入を通じた支援金は、2026年4月から1年間のゴーストギア撤去活動に充てます。

現在の支援総額

211,300

21%

目標金額は1,000,000円

支援者数

12

24時間以内に12人からの支援がありました

募集終了まで残り

36

目と海を守るサングラス。廃棄漁網を再活用して、サンゴ礁を守る

現在の支援総額

211,300

21%達成

あと 36

目標金額1,000,000

支援者数12

台風などの影響で海に流された漁網、通称“ゴーストギア”が、サンゴ礁や海洋生物に絡みつき、死滅の一因になっています。そこで、私たちは廃棄漁網の「強靭でしなやか」という特性を生かして高性能サングラスを開発しました。サングラス購入を通じた支援金は、2026年4月から1年間のゴーストギア撤去活動に充てます。

私は、石垣島で「ソルトラボ石垣島」という会社を経営している藤本健です。

社名の通り、2018年から製塩業を営んでいましたが、やめました。

塩の原料となる海水をくみに行く際、冬場の浜辺を埋め尽くす海洋ゴミを目にして「この海の水で塩を作っていていいのか」という迷いが生まれたんです。

そこで、2023年に塩工場を他の事業者に委譲し、別の地域へ移設。そのタイミングで、廃棄された漁具の撤去活動を開始すると同時に、廃棄漁具を再生するアップサイクルブランドを立ち上げました。


海に流れた廃棄漁網は、幽霊のように漂う姿から「ゴーストギア」と呼ばれます。

ゴーストギアは海洋生物に絡み付き、衰弱させ、殺します。海の生物だけではありません。ダイバーの命も危険にさらします。さらには、ゴーストギアから出たマイクロプラスチックは、それを食すウミガメや魚を通じて、私たちの身体にも影響してきます。

このゴーストギア問題は、私が住む石垣島をはじめ、全国的な課題になっています。実際、環境省が全国の漂着ゴミを調べたところ、重量別で漁網は全体2位(11%)でした。

しかし2年前まで、この問題はほとんど手付かずでした。

漂着した浜辺のゴミとは異なり、海中での撤去作業は高い専門技術が求められるためです。
作業中のダイバーの身体にギアが絡みつけば、命の危険もあります。

そこで、私たちは、個人的に撤去活動をしていた海人(地元漁師)に協力を要請し、
過去2年間で、400万円を自社負担し、およそ17トンのゴーストギアを回収してきました。

しかし、いち企業の資金力では限界があり、また継続的な活動が困難です。
そこで昨年末、回収したマグロ漁で使われていた強靭なテグスをプラスチックに加工し、高性能サングラス「MAGUURO」を発表しました。

製品の売り上げを撤去活動へと充てることで、未来の世代まで、責任を持って撤去作業を続けていきたいと考えています。


サングラスの原料に使用している漁網は、主にマグロ漁で使われるもの。
そのテグスの原材料は「高品質なナイロン」です。

このナイロンは、ときに数百キロを超える巨大なマグロの引き揚げに耐え、過酷な海水や紫外線に晒されても切れない強靭さと、しなやかな柔軟性を併せ持っています。そして実は、この「強くてしなやか」という特性は、高級なメガネフレームに求められる条件に一致します。

・耐久性:簡単に折れない強靭さ

・柔軟性:しなやかで、個々人の顔の形にフィット

・軽量:一般的なサングラス(30g)と比べて超軽量20.76g。アウトドア、スポーツ、長時間の屋外作業でも負担減

石垣島で暮らす私たちにとって、サングラスは必需品です。そのため、単なるアップサイクル品の域で終わることなく、レンズ性能にも徹底的にこだわり抜きました。

・調光レンズ:紫外線の量に合わせて、レンズの濃度が自動で変化。早朝から夕暮れ時まで、常に最適な視界を確保します。

・偏光レンズ:光のギラつき(乱反射)をカットします。マリンスポーツ時の水面の反射や運動中のアスファルトの反射などを抑え、鮮明な視界を確保します。


また、サングラスの製造・仕上げに選んだのは、福井県の鯖江市のメーカー「内田プラスチック」です。鯖江市は世界有数のメガネ産地として知られています。なかでも内田プラスチックは、日本で初めて再生プラスチックをメガネフレームに使い、日本最大のメガネ展示会でも国際展で大賞も受賞するなど、高い技術力を誇ります。


廃プラスチックの再利用に対しては安全面を心配する声もいただきますが、私たちは静岡大学と共同研究を実施し、毒性がゼロであることを証明しています。


今回は、2026年2月12日に発売開始したばかりのこのサングラスを、リターンとして用意しました。サングラスは今年の夏から使っていただけるよう、2026年6月中旬の発送を予定しています。

【早割・限定各色5個】
早めの応援をいただいた方に、値引価格(税込22,000円→税込15,000円)でサングラスをお送りします。

・<限定5個>税込15,000円:サングラスMAGUURO(レンズ色:ブラウン)

・<限定5個>税込15,000円:サングラスMAGUURO(レンズ色:グレー)

・<限定5個>税込15,000円:サングラスMAGUURO(レンズ色:ブルー)

【クラファン応援価格】
通常価格への上乗せ分を含め、ご支援額を撤去作業に充てさせていただきます。

・<応援価格>税込30,000円:サングラスMAGUURO(レンズ色:ブラウン)+ただただ応援

・<応援価格>税込30,000円:サングラスMAGUURO(レンズ色:グレー)+ただただ応援

・<応援価格>税込30,000円:サングラスMAGUURO(レンズ色:ブルー)+ただただ応援

またサングラス以外にも、応援プランや石垣島での体験に特化したプラン、法人向けプランも用意しています。

【ただただ応援プラン】
石垣島の海を守る活動に、共感いただき、応援の気持ちで寄り添ってくださる方向けのプランです。感謝の気持ちを込めて、お礼メールをお送りさせていただきます。

・<ただただ応援>税込5,000円

・<ただただ応援>税込10,000円

【サンゴ花ブロックプラン】
サングラス同様、廃棄漁網からアップサイクルした「ミニチュアサンゴ花ブロック」(通常価格:3,000円)をお送りします。通常価格への上乗せ分を含め、ご支援額を撤去作業に充てさせていただきます。

・<応援価格>税込5,000円:ミニチュアサンゴ花ブロック

体験プラン】
私と一緒に、石垣島の海を守るビーチクリーン活動をご一緒していただける方向けのプランです。拾ったゴミはアップサイクルしてオリジナルキーホルダーになります。

・<限定10組>税込30,000円:石垣島でのビーチクリーン活動&アップサイクルキーホルダー製作

【法人向けプラン】
石垣島の海を守る活動に共感いただき、応援いただける企業さまに向けたプランです。ソルトラボ石垣島のサイトに、今回の活動の協賛企業としてロゴを掲載させていただきます。

・<限定10社>税込100,000円:ソルトラボ石垣島のサイトにロゴ掲載プラン


今回の支援金は、2026年4月〜2027年3月に、十数回にわたって行うゴーストギア撤去活動に充てられます。内訳は以下の通りです。

・ダイバーの人件費:撤去・安全確保に関わる専門員の人件費

・船舶の手配(チャーター・燃料):調査・引き揚げに必要な船舶の燃料代、港の利用料、および作業船の維持費

・調査・機材費:水中調査で使用するエアタンク、水中カメラ、マーキング機材、切断工具などの消耗品・維持費

・陸上輸送・保管・廃棄処理費:引き揚げた巨大な漁網やテグスの陸上での運搬、および再資源化に回すまでの一次保管・処理費用


ここまで、本プロジェクトについて関心を持っていただきありがとうございます。

ここからは、このクラウドファンディングをきっかけに初めてゴーストギア問題を知ってくださった方のために、問題の根深さと解決に乗り出した背景を、さらに詳しくご説明します。

ゴーストギアが問題だと言っても、なじみがない方々にとっては、なぜこんなにも大量の漁網が海に流出してしまうのか、不思議に思うかもしれません。

1つは、意図的に投棄される場合。これは国内外で違法漁業を隠すために、そのまま漁具を海に投棄してしまうのです。これも、深刻な問題です。

一方で、意図せず、漁網が海に流れてしまう場合もあります。

石垣島をはじめとした八重山諸島では、台風により漁具が海に流出してしまうことがあります。決して安価ではない漁の道具なので、それぞれ対策もしています。しかし、自然の脅威の前に、なすすべなく流されてしまうことがあるというのが実情です。

ゴーストギアがサンゴ礁に絡みついて成長を妨げる一因になっていることは、上で説明しました。

しかし、そもそもなぜサンゴ礁を保護することが重要なのか、実感が湧きにくい方もいるかもしれません。サンゴ礁は、産業と人々の暮らしにとって、非常に重要な役割を果たしているのです。

まず、サンゴ礁は石垣島をはじめとした地域にとって、主要な観光資源として経済効果をもたらしています。観光客が石垣島を訪れる理由の多くは「美しい海」ですが、その海の美しさを実質的に構成しているのがサンゴ礁です。ダイビング、シュノーケリング、カヤックといったレジャー産業を支えてくれています。

また、実はサンゴ礁は、漁業とも密接に関わっています。サンゴは、共生する褐虫藻の光合成によって、水中の二酸化炭素濃度を調節し、海洋環境の安定に貢献しています。そのため、サンゴ礁は「海の熱帯林」と呼ばれるほど多様な生態系を育みます。サンゴ礁が生み出す豊かな漁場は、地元の漁業関係者にとっても欠かせない経済基盤なのです。

さらに、八重山諸島のサンゴ礁は、日本のサンゴ礁の「幼生供給源」でもあります。ここで産卵されたサンゴの幼生が、黒潮の流れに乗って、沖縄本島や奄美諸島、さらには本州の太平洋沿岸へと運ばれていきます。つまり、石垣島のサンゴを守ることは、日本全体の海洋生態系を維持することにつながっているのです。

石垣島には、アオサンゴをはじめ120種類以上のサンゴが群生しています。そうして形成されているサンゴ礁は、世界屈指。白保海岸のアオサンゴ群落は南北約400m、東西約200mにわたる北半球最大規模です。

そもそもサンゴは、複数の地理的、海洋学的な要因が絶妙なバランスで作用しなければ、生育しません。八重山周辺の海域は、赤道付近から流れ込む黒潮(暖流)が熱帯の暖かく栄養豊富な海水を供給することで、サンゴの成長に最適な水温(年間を通じて20℃〜30℃程度)を維持しています。

また、海水自体の透明度が極めて高いことも重要です。サンゴは細胞内に宿している藻類が行う光合成によって、エネルギーの多くを補っています。「石垣ブルー」と称されるほど透明度の高い海水は、太陽光を減衰させることなく海底まで到達させるため、サンゴの成長を促すのです。

しかし、近年は温暖化などの影響もあって、レッドリストの絶滅危惧II類にも指定されているほど、急激に死滅しています。

だからこそ、これ以上、人の手でサンゴの生育を妨げることはあってはならないと考えています。

私たちソルトラボ石垣島は、2023年からゴーストギアの撤去活動を続けてきました。

撤去活動は、大きく3つのステップに分けられます。

1:水中調査とゴーストギアの特定

まずは海に潜り、どこにどのようなゴーストギアが沈んでいるかを確認します。ビーチに打ち上げられたゴミとは異なり、海中では簡単に見つけることができません。私たちの場合は、島の海人(漁師)に協力を要請し、探索作業を行っています。

2:専門技術による慎重な引き剥がし

ゴーストギアを見つけても、引き上げは簡単ではありません。特に漁網はサンゴに深く食い込んでいることが多く、無理に引っ張るとサンゴを破壊してしまいます。そのため、石垣島の海の特性を熟知し、高い潜水技術を持つ海人たちが、サンゴを傷つけないように、1つずつ手作業で丁寧に網や糸をカットし、引き剥がしていきます。

潜水作業も、命の危険と隣り合わせです。波や流れがある中で、潜水士自身に巨大な漁網が絡まってしまうと、非常に危険です。そのためこの作業には、高度なチームワークと安全管理が求められます。

この専門性の高さこそが、ほとんど誰もこの問題解決に乗り出せなかった大きな理由なのです。

3:船上への引き揚げと回収

こうした作業を経て、サンゴから分離した重い漁具を水面まで運び、船上に引き揚げます。

私たちがこれまで回収した漁網は、過去2年間、およそ20回の撤去活動で17トンに及びます。これでも、ほんの一部に過ぎません。

だからこそ、アップサイクル事業を通じた継続的な解決こそが重要だと考えました。

今回のクラウドファンディングを通じて、少しでもゴーストギア問題とサンゴ礁の保護を考えるきっかけになれば、ありがたく思います。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 人件費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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