▼はじめにご挨拶
初めまして。TSUNAGA-ReST(ツナガリスト)です。
『TSUNAGA-ReST』は障害を抱えたリハビリテーションの専門家(当事者セラピスト)が運営しています。
私たちは、障害当事者と専門職と社会を『つなぎ』、社会の壁やズレを少なくしていきます。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
<メンバー1人ストーリーを紹介します>
4歳頃、何もないところで転ぶようになり足が変形し始めた。思うように動かない足に「右足くん・左足くん」と名付けて励ました。
小学生の頃、手術やリハビリで学校を休みがちになった。体育の授業は見学ばかりになった。みんなと同じことができないというだけで、休み時間のボール遊びからは除け者にされ「かかし」とあだ名され意味もなく蹴られたりした。『障害』は自分にとっては当たり前の存在だったけれど、他人からみたら異質な存在だったようだ。異質なものを排除しようとする力が、いじめ・偏見をもたらしていたのかもしれない。
病院では、担当セラピストが熱心に機能訓練をしてくれた。魔法の手で触られるたびに身体の動きが良くなっていく。たまらなくうれしかった。『障害』を乗り越えようとする勇気や力をくれたセラピストはいつしか、自分の中でヒーローになっていた。「大人になったらこの感動を共有できるようなセラピストになりたい」と、子供心に誓った。
「体が不自由なのにエライね」「かわいそうだね、大変だね」「障害がある人は出来ません」と、高校生になってもなお、社会からは未理解な声が寄せられた。「結局のところ、病気や障害の体験をしたことが無い人は当事者の本当の想いなんてわかるはずがないんだ」と、憤りだけが募っていった。
これらの体験から、たどり着いた想いがあった。
「障害や病気の経験がある自分がセラピストになったら、誰よりも当事者に共感できるはず」
幼い頃から自分を否定してきた『障害』は自分にとって強みであり武器であると、役割や意味を持たせようと考えた。『障害』は自分を否定するものではなく肯定するものになっていった。
作業療法士になって、当事者とセラピストの両側面から臨床現場を見てきた。そこで何度も感じたことは「当事者の想いをくみ取りながらリハビリすることの難しさ」だ。
こんなエピソードがある…
隣で熱心にリハビリをしていたおばあさんが、弱々しい声で「リハビリの先生が一所懸命にやってくれているのに…成果が出なくてごめんなさいね」と、担当セラピストに謝って泣いていた。それに対してその若いセラピストは、その言葉の出所をさぐる間もなく「もっともっと頑張って家に帰りましょう!」と返答していた。
おばあさんは、リハビリの成果が出ないのは自分のせいだと自分を責めていた。さらに言うと、自宅には身体の不自由なご主人が一人待っているとのことだった。自宅に残してきた夫のためにも、熱心な担当セラピストに応えるためにも、一日でも早く元気に退院しなくてはならない…。そんな想いがくじけてしまいそうな場面だったように感じる。
仕方のないことではあるが、人生経験も臨床経験も少ない若手のセラピストは、当事者の背景にある生活や人生をカラフルにイメージすることが難しい。ましてや、おばあさんの言葉の裏にこんな大きな背景が含まれているなんて想像出来ない。
ベテランセラピストであっても同じようなことを言う場合がある。人生経験や臨床経験を重ねてもなお、当事者の真の想いをくみ取ることは容易ではないのだ。その結果が「頑張ろう」という言葉になっている。
当事者たちはみんな『人生の主体者』だ。彼らがリハビリに求めるもの、それはまず「元通りの自分を取り戻す」こと、次には「自身の理想の生活・人生を達成する」ことだろう。機能訓練によって動けるようになりたいと願うのは、在宅復帰だけが目標だからなのではない。その先にイメージしている生活や人生を実現させたいと強く願っているのだ。
車椅子から杖歩行になれば子供たちと手をつないで公園を散歩できるようになる…
妻に任せっきりの家事を手伝えるようになって一緒にコーヒーを飲む時間が作りたい…
パソコン入力ができるようになれば孫にもう一度尊敬されるおじいちゃんになれるかもしれない…
何よりも先に自動車の助手席に移れるようにしてほしい夫とまたドライブに行きたい…
毎日デイケアに行くよりも毎日の墓参りで石段を10段登れるようになりたい…
想像力や感性が豊かで当事者の想いに寄り添えるような臨床セラピストを増えていけば、きっと当事者たちの人生はもっともっと色づいていくに違いない。
自身の障害・疾病体験を通して、『当事者セラピスト』である自分たちは当事者とセラピストと社会をつないでいく存在になりたい。
▼このプロジェクトで実現したいこと
私たちは、さまざまな方の視点に立ち、今までに自分たちが経験をしたように、障害経験をし、実際に体験・共感をすることでズレを無くすことができるのではないかと思っています。そのため、今回、障害者疑似体験グッズを購入し、体験イベントを実施していくことを決めました。
▼今後の活動内容
今回ご協力いただけ、購入することができた擬似体験グッズを用いて、
①専門職や専門職を目指す学生の障害者理解をするための体験
②社会福祉協議会などが関わっている小学校・中学校・高校の中で行われている福祉学習への協力
④障害者と地域の方、障害者と世界など、さまざまなつながりを広める活動を展開する
⑥医療・福祉に特化したクラウドファウンディングの運営をする
⑦障害を抱えたリハビリテーション専門職による『社会課題を解決する為のワークショップ』
以上のことを計画立てています。
また、まず今回第一弾の直近目標として、以下の企画をします。
<第一弾バリア“有リー”BBQ企画>
1.対象者:
リハビリテーション専門職を目指す学生や職員
2.フィードバックのための協力者:
・障害を抱えたリハビリテーション専門職(当事者セラピスト)
・大学教授や講師、その他教員職
・障害を抱えて生活をされている方
3.目 的:
BBQ企画を通して障害者との交流の機会を持ち、その心身の状態や生活のしづらさへ直に触れることにより、リハビリテーション専門職としての想像力や発想の豊かさを身に着ける。
名前はバリアを体験していただいて障害理解を深めることを目指すためバリア有り(障害を体験できる)のBBQとして、”バリア有りー”BBQとしました!
障害者体験スーツを着用してBBQ企画に参加することで、当事者の不自由さや支援される側の立場を体験する機会とする。
▼資金の使い道
①障害者疑似体験セットの購入
体験セット1体30,000円×20体=600,000円
※より障害を再現できるように専門職としてパーツを調整させていただくことがあります。
②運営費+スタッフ関連費⇒備品購入代、人件費、交通費=100,000円
※第一弾バリア“有リー”BBQ企画に用いさせていただきます
合計:700,000円
▼リターンについて
ご支援していただける方は、TSUNAGA-Restのメンバーです。ぜひここで一緒に一歩を踏み出していただけると嬉しいです!
★3000円
・ホームページに協賛者として名前を掲載します
・TSUNAGA-ReSTからお礼のメッセージカードをお送りします
・本プロジェクト実施報告書をお送りします
★5000円
・ホームページに協賛者として名前を掲載します
・TSUNAGA-ReSTからお礼のメッセージカードをお送りします
・本プロジェクト実施報告書をお送りします
・オリジナルクージー(バーベキューや登山などで使える缶用保温材)をお送りします
★10000円
・ホームページに協賛者として名前を掲載します
・TSUNAGA-ReSTからお礼のメッセージカードをお送りします
・本プロジェクト実施報告書をお送りします
・オリジナルクージー(バーベキューなどで使える缶用保温材)をお送りします
・障害者疑似体験グッズ5個のレンタル
・障害を抱えたリハビリテーション専門職による『社会課題を解決する為のワークショップ』への参加権をお付けします。
★30000円
・ホームページに協賛者として名前、企業の方は企業名・ロゴを掲載します
・TSUNAGA-ReSTからお礼のメッセージカードをお送りします
・本プロジェクト実施報告書をお送りします
・オリジナルクージー(バーベキューや登山などで使える缶用保温材)をお送りします
・障害者疑似体験グッズ10個のレンタル
・障害を抱えたリハビリテーション専門職による『社会課題を解決する為のワークショップ』への参加権をお付けします。
▼最後に
私達が障害を持った方々のすべての壁を取り払えるとは思っていません。しかし、壁を取り払えるような社会を変えるきっかけ作りの機会を多く作っていきたいと思っています。
また、そのためには人と人のツナガリをより大切に感じています。ここで私たちに共感し、繋がっていただける方とも長期的にお付き合いさせていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
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