五島には、豊かな暮らしがあります。
目の前に広がる海、季節ごとに変わる自然、顔を合わせれば声をかけ合う人の距離感。魚も野菜もおいしく、静かで、あたたかい。ここには、確かに「生きることそのものが豊かだ」と感じられる日常があります。
それなのに今、五島では高齢になったら島を出るのが当たり前という選択が、定着しつつあります。人生の最期を、島外の病院や施設を迎える。それが、特別なことではなく「仕方のないこと」として受け止められている現実があります。
私たちは、この状況に強い違和感を覚えています。それは、多くの人がただ「自分の家で最後を迎える」という方法があることを、知らないだけだからです。
もちろん、その方法は簡単ではありません。
身体的にも、精神的にも、家族にとって負担がかかる場面もあるでしょう。それでも現場では、
「本当は、家で最後を迎えさせてあげたかった」
「もっと早く知っていれば、違う選択ができたかもしれない」
そんな後悔の声を、何度も耳にしてきました。
私たちは、その「知らなかったことによる後悔」を、少しでも減らしたいと考えています。
なので今回、福祉や介護を“学ぶ場”ではなく、自然に知るきっかけになるイベント「GOTO LOOP」を開催するために、このクラウドファンディングを立ち上げました。
私たち2人に共通しているのは、医療や福祉サービスを知り、使うことで、人生の最期はもっと幸せな時間にできると信じていることです。
現場では、何も知らないまま「高齢になったら施設に預ける」という選択が当たり前のように行われています。
間違いだとは思っていません。ただ、知った上で選ぶことができる状態を作りたいと考えています。
なのでまずは、私たちがそれぞれ医療や福祉の現場で見てきた、具体的な経験からそれぞれの原体験についてお話しします。

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五島で開催されたうみかぜ映画祭で、「五島テレビ賞」を受賞しました。

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五島列島は、自然も人もあたたかく、「暮らし」としてはとても豊かな場所です。
一方で、数字だけを見れば、五島はすでに日本の未来を先取りしている地域でもあります。
高齢化率は40%(全国平均約28.7%)を超え、地域によっては住民の半数以上が高齢者という場所もあります。医療・介護の人材不足、家族の島外流出、独居高齢者の増加。これらはすべて、今の五島で現実に起きていることです。そしてこの状況は、決して五島だけの特別な問題ではありません。
日本全体が、これから10年、20年かけて直面していく課題が、すでに五島では日常として存在しているのです。
だからこそ私たちは、五島を「課題の島」としてではなく、日本のこれからを考えるヒントが詰まった場所だと考えています。
もし五島で、・福祉サービスが正しく知られ・必要な人にきちんと届き・「最後は家で過ごす」という選択肢が自然に語られるようになれば、これから高齢化が進む日本各地にとっての一つのモデルになるはずです。
このイベントは、五島のためだけのものではありません。
日本の少し先の未来を、今ここで、やさしく、前向きに変えていくための試みでもあります。

■ イベント名:GOTO LOOP
■ 開催日時:2026年3月28日(土) 10:00~15:00
■ 会場:合同会社MYS「五島宿 Seina」長崎県五島市上大津町596番地1(坂の上)(※駐車場あり、停めれない場合は会場で案内します。)
■ 対象:どなたでも参加できます。・五島に暮らす方・高齢の家族がいる方・医療や福祉に関心のある方・まだ関係ないと思っている方・島の未来に関心のある方
■ 参加方法:入場無料(予定)※一部、体験や飲食は有料となる場合があります。
■ お問い合わせ:hibirok@gmail.com
このイベントは、医療や福祉だけの集まりではありません。
五島で活動する飲食店、キッチンカー、パフォーマンス、体験型の出展者なども参加します。おいしいごはんを食べる。音楽を聴く。子どもが遊ぶ。ただ、心地よい時間を過ごす。
その“日常の延長線”の中に、医療や福祉があること。それ自体が、「人生の最期も、日常の続きであっていい」というメッセージになると私たちは思っています。


私たちがこのイベントで実現したいのは、「正解を教えること」ではありません。在宅医療や訪問看護、介護サービスを無理に勧めたいわけでも、啓発したいわけでもありません。ただ一つ、届けたいことがあります。
それは、「知ったうえで、選べる状態をつくる」ということです。
今の五島では、高齢になったときの選択肢が、島外の病院や施設の二択になってしまっている人が少なくありません。でも実際には、訪問看護、訪問介護、福祉用具、在宅医療、相談窓口など、「家で過ごすための支え」は、確かに島に存在しています。
ただ、それが、
・どこに相談すればいいのか
・誰が窓口なのか
・どこまでできるのか
知られていないだけなのです。だからこのイベントでは、パンフレットを読むような「説明会」ではなく、ふらっと立ち寄って、自然と知れる場をつくります。
そうすることによって、「こんなサービスがあるんだ」「相談していい場所があるんだ」「家で過ごすって、思っていたより現実的かもしれない」そんな気づきが、将来どこかで誰かを支える「引き出し」になることを信じています。
多くの人にとって、「福祉」「介護」「医療」という言葉は、まだ起きていない未来の話であり、できれば考えたくないものでもあります。
難しそう。大変そう。自分にはまだ関係ない。
そう思われているからこそ、本当に必要になったときに、「知らないまま選べない」状態が生まれてしまいます。だから私たちは、あえて“楽しいイベント”という形を選びました。
音楽があり、食があり、体験があり、子どもから高齢者まで、同じ空間で過ごせる。その中に、医療や福祉のブースが自然に混ざっている。「学びに行く」のではなく、「遊びに来たら、いつの間にか知っていた」そんな空気感を大切にしています。

今回のイベントには、五島で実際に医療・福祉の現場を支えている人たちが出展します。大切にしているのは、サービスの宣伝ではなく、「この島には、どんな支え方があるのか」を知ってもらうことです。
それぞれのブースでは、専門用語を並べるのではなく、普段どんな相談を受けていて、どんな人を、どう支えているのかを、できるだけわかりやすくお伝えします。

集まった金額に応じて規模を調整します。
会場設営・音響・備品:40%
展示・ワークショップ制作費:25%
食の場づくり:15%
記録(写真・映像)・広報:10%
運営費・雑費:10%

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
私たちは、「家で最期を迎えるべきだ」と言いたいわけではありません。施設で過ごすことが、その人にとって一番安心な選択である場合も、もちろんあります。ただ、「知らないまま、選べなかった」という後悔だけは、減らしたい。
五島には、豊かな自然も、人のあたたかさも、日々の暮らしを大切にできる環境があります。
それなのに、人生の最期だけが「ここでは過ごせないもの」になってしまう現実を、私たちは変えられると信じています。
そのための一歩として、このクラウドファンディングを立ち上げました。
もしこの想いに、少しでも共感していただけたなら、ご支援という形で、力を貸していただけたら嬉しいです。そして、この島の未来を一緒に考える仲間になってもらえたら、それ以上に心強いことはありません。
どうぞ、よろしくお願いいたします。















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