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いわき総合高校演劇部「あひる月13」東京公演 〜いわきの今、を伝える〜

現在の支援総額

330,000

110%

目標金額は300,000円

支援者数

21

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2014/01/24に募集を開始し、 21人の支援により 330,000円の資金を集め、 2014/02/13に募集を終了しました

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いわき総合高校演劇部「あひる月13」東京公演 〜いわきの今、を伝える〜

現在の支援総額

330,000

110%達成

終了

目標金額300,000

支援者数21

このプロジェクトは、2014/01/24に募集を開始し、 21人の支援により 330,000円の資金を集め、 2014/02/13に募集を終了しました

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▲(c) tsurimaki nodoka

■「いわき総合高校」演劇部とは

福島県立いわき総合高校は、福島県の南部沿岸に位置する「いわき市」にあります。

「総合学科」とは、生徒の興味関心を重視した多様な選択科目を設置し、各自が興味関心や進路目標にあった授業を選択し、職業意識を育てるキャリア教育が主となっています。なかでも演劇の授業でアーティストが生徒たちとつくり出す作品は、アーティストの鋭敏な感覚でとらえた、今を生きる生徒たちそのものを映し描いたものであり、演劇作品としても高く評価されています。

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震災後からこの2年間に本校で作品創作に携わったアーティストは、前田司郎(五反田団)さん、柴幸男(ままごと)さん、篠田千明(快快)さん、多田淳之介(東京デスロック)さん、 飴屋法水さん、そして今年度は岩井秀人(ハイバイ)さん。いずれも鮮烈で奇跡的な瞬間を現出させ、多くの観客の共感を得てきました。これらの作品を通していわき総合高校の演劇授業をご存じの方もいらっしゃるかと思います。

学校の設立メンバーであり演劇部顧問でもあるいしいみちこ先生は、生徒たちが実際体験した事実のテーマでエチュード(即興劇)を繰り返し、稽古し作品を構築してきました。

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▲稽古風景。顧問のいしい先生は徹底して生徒との対話を繰り返し、皆で作品を構築していきます。

■2011年「Final Fantasy for XI.III.MMXI」、2012年「北校舎、はっぴーせっと」、そして「あひる月13」へ

震災以降も、いしい先生と部員たちは、一貫して生徒ひとりひとりが感じたことを作品にしてきています。

震災後まもなく上演された『Final Fantasy for XI.III.MMXI』(以下F.F.)は震災で立入禁止になった「北校舎」へ復活の呪文を探しに行くというストーリー。同名のRPGに倣って、さまざまな現状への仮想敵を倒して復活の呪文を手に入れます。それと並行して津波で親友を亡くした女子高生が呪文で復活した親友と「別れなおし」をするというもう1つのストーリーが展開します。震災直後の混乱の中、怒りと共に創られた、原子力行政や政治や経済といった自分たちには抗うことのできないものへのささやかな抵抗としてつくり出された作品です。

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そして『F.F.』で描いた大きな物語で取りこぼしてきた、等身大の細やかな問題を描こうとして創られたのが翌年の『北校舎、はっぴーせっと』。被災地にあって感じる被災の程度による温度差。警戒区域から避難してきている友人がすぐ隣にいながら、無関心のために無神経な行動を取ることで、いつしかできてしまった壁。今、目の前で起こっているそれらに向き合い、分かち合えなさやわかり合えなさにうち拉がれながら、それでもなんらかそういった問題に一石を投じたいとの思いで創りあげられた作品です。

両作品とも、高校演劇コンクールでの上演のみならず、たくさんの方に支えられ東京を含む多くの地方公演を経験しています。

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そして、今作「あひる月13」。

物語はより繊細に、ちいさなひとりひとりの感情から構築されています。テーマは「覚えていたいのに忘れていくこと」。震災から経過していく年月と、変わっていく風景と自分の気持ち。「北校舎」も、校内に建てられた仮設のプレハブ校舎も無くなっていくなかで進路とともに揺れ動く自分の姿を真っ直ぐに見据えます。

高校演劇コンクールで上演された本作はいわき地区大会で最優秀賞、県大会では優秀賞3席を受賞しました。

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▲「あひる月13」高校演劇コンクール 福島県大会上演時の様子

■東京公演の意義

震災から3年弱が経ち、各地の復興情報などにより首都圏の人々の気持ちも解放や安心の空気が流れ始めています。もちろん、復興の幕開けに過ぎないこともみな周知のことであり理解しています。ただ、東京電力福島第1原子力発電所から約45kmという場所に立地するいわき市が複雑な状況を抱えている事がどれだけ日本全国に届いているでしょうか。

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津波で家を無くした家族、原発事故避難指示区域内の家族、疎開して戻ってきた家族、復興に従事する人々...でいわき市の人口が増え、混沌化しているのも事実です。いわき市で普通に生活している高校生が「覚えていたいのに忘れていくこと」「忘れたいのに忘れられないこと」を本気で毎日考え言葉にすることは、簡単なことではなかったに違いありません。それでも自らの体験や思いで演劇作品をつくり発表すること、若い世代の素直な声と気持ちをたくさんの人に届けられることができたなら。地元で生活する生徒でさえ忘れてしまうことがある震災、だから東京での公演の意味は大きいのです。とんでもなく元気で愛らしい純粋な「いわき総合高校生の演劇」を首都圏の人々にも感じてもらいたいと思います。

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■顧問・いしいみちこよりメッセージ

これを書いている今日は2013年12月15日です。

今日は津波で多くの家屋が流された、いわき市と双葉郡の境にある久ノ浜という所に行ってきました。いや、浜の方ではなくて山の方にある森美術館で竹内公太氏の展示を観てきました。竹内氏というのは一時ネット上で話題になった「指さし原発作業員」で、本業の美術家としての展示を観たわけです。いわきにありながらいわきの人が知らないという森美術館の前には、除染作業で出た表土を詰めた黒い土嚢が積まれていました。

そこから脚を伸ばして警戒区域の境界がある富岡町まで6号線を北上しました。すでに夕刻だったので、立ち入り禁止を見守る警官にUターンを促された頃には、辺りは闇に包まれていました。月明かりを湛えた海を左手に見ながらの帰途、地震と津波の傷跡もそのままに、人気のない富岡は等間隔におかれた街灯の虚ろな光と闇に沈黙するばかりでした。

車を南に走らせ20分も経たないうちにいわき市に入りました。そこにはパチンコ屋の派手な明かりや100均の大店舗の賑わいやクリスマスのイルミネーションが輝いていました。

その落差――。それは現在のいわきを、そこに住む人々を、ひいては福島と外側をも象徴しているように感じました。

いわき総合高校演劇部はずっと「現在の私(高校生)たち」を演劇作品にするということを続けてきました。あの震災が起こって、「現在の私たち」を描く時に震災が切り離せなくなりました。そうして3年。この『あひる月13』が震災後3本目の作品です。今、ここ、いわきに住む私たちが映し出されていると思います。たくさんの方に、今、ここ、いわきを感じていただければと思います。

福島県立いわき総合高校演劇部顧問 いしいみちこ

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■使用用途

公演の運営費に使用させて頂きます。
※運営スタッフの人件費はボランティアですので、会場代・当日運営上の雑費に充てる予定です

■リターンについて

・缶バッチ
本公演オリジナルロゴをモチーフにしたものや、演劇部の生徒たちがデザインしたものを合わせて全21種類作成予定です。

・公演DVD
10,000円以上のご支援で本公演の公演を記録したDVDをお送りします。
20,000円以上で昨年度の作品「北校舎、はっぴーせっと」の公演DVDを、30,000円以上で2013年4月に上演された「あひる月13」の初演時のDVDも合わせてお送りします。

・「んだけどもやってみっぺ」連載分電子データ
昨年の春から「演劇ぶっく」にていわき総合高校演劇部を取材してきました。その1年分の本誌掲載データをまとめてお送りします。

・本公演もしくはゲネプロにご招待
王子小劇場(東京都・北区)で行う本公演もしくはゲネプロにご招待します。
ゲネプロ(2/21昼)・2/22 12時〜/18時〜・2/23 12時〜の日程からお選びいただけます。
※サクセス後、メッセージにて希望日を伺います。交通費は別途ご負担お願いいたします。
(チケットの販売状況によりご希望に添えない場合がございますがご了承ください)

・公演写真集
舞台写真と稽古風景をまとめた写真集を作成いたします。
20cmx15cm/20P予定です。
20,000円以上のご支援で公演チケットか写真集からお選びいただけます。

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▲公演DVD(左)オリジナルバッチとポストカード(右) ※デザインは変更する場合があります。

■実行委員からのメッセージ

いわき総合高校演劇部との出会いは、雑誌の一企画からでした。
わたしたちはそこで部員たちのきらめきと、いしい先生の演劇を用いた教育という方法論にすぐに魅了されました。そして、まもなく上演された「あひる月13」で心を揺さぶられ、それを多くの人に伝えなければならないという想いから、この東京公演が動き出しました。

生徒たち個々のエピソードから構築されたこの物語には、こうなってしまった現状への強烈な叫びや派手な舞台装置といったようなものはありません。しかし、ささやかな、そして自分の足元を見つめる凛とした視点があります。それはどんなメッセージよりも、いわきの今、を伝えるものだと確信しています。

ぜひ、この公演をご支援いただき、共有いただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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■公演情報 「あひる月13」

[原案]福島県立いわき総合高等学校 演劇部
[構成・脚本]いしいみちこ

あひる月13の住人は、
脳みその代わりに
なんちゃらの巨人とか、
モンハン4とか、
セブンのシフォンケーキとかとかとかとかが、
詰まっているのでした。

◯会場
王子小劇場
東京都北区王子1丁目14−4 B1F

◯公演期間
2014年2月21日(金)〜23日(日) / 4ステージ

◯開演時間
2014年2月21日(金)・19時
     22日(土) 12時・18時
     22日(日) 12時
※会場は各回開演時間の30分前

◯チケット取扱
えんぶSHOP
http://enbu.shop21.makeshop.jp/shopbrand/ct520

◯連絡先
WEB. http://www.ahiru013.com
Facebook. http://www.facebook.com/ahiru013
Twitter. @iwaki_ahiru013
MAIL. 2013@ahiru013.com

◯主催
福島県立いわき総合高校演劇部 企画公演実行委員会/演劇ぶっく+黒目写真館+釣巻デザイン室

プリント

最新の活動報告

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  • 【公演日時修正】

    2014/02/22 14:48

    本ページ記載の公演日情報に間違いがありましたので、訂正させて頂きます。 ご迷惑おかけいたしまして、大変申しわけありませんでした。 (誤) ◯開演時間 2014年2月21日(金)・19時      22日(土) 12時・18時      22日(日) 12時 ※会場は各回開演時間の30分前 ↓ (正) ◯開演時間 2014年2月21日(金)・19時      22日(土) 12時・17時      23日(日) 12時・17時 (追加公演) ※会場は各回開演時間の20分前 もっと見る

  • 本プロジェクトは昨晩終了し、合計21人のパトロンの方にご支援頂きました。 パトロンの皆様ならびに、プロジェクトを広めていただいたみなさんに心より感謝申し上げます。 ありがとうございました! そして、今日でちょうど公演まであと1週間。 高校演劇コンクールではいわきアリオスや福島県文化センターといった大きな劇場で上演した来た本作ですが、東京公演では王子小劇場と言うちいさな劇場での上演になります。 30人を超える多くの部員が出演する上で、動線の再検証は欠かせません。 稽古場を仕切って、本番のスケール感をイメージしながら詰めの作業に入ります。 もっと見る

  • ご報告おそくなりましたが、皆様のご協力のお陰で、2/7このプロジェクトはSUCCESSしました。 ちょうど公演2週間前の日にご報告頂き、カンパニー一同たいへん喜び、また公演に向けて一層の励みになりました。 本当に感謝しています、ご協力ありがとうございました。 またプロジェクトの広がりとともに、公演情報も広がっていったようで 東京公演の前売チケットもお陰様で全公演完売いたしました。 よりたくさんの人に「あひる月13」のメッセージが届くよう、引き続き頑張って行きたいと思います。 このプロジェクトも、残り3日になりました。 前売チケットは完売いたしましたが、チケット付きリターンは残っていますので ぜひ引き続きご協力よろしくお願いいたします! もっと見る

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