
皆様には大変ご無沙汰をしております。
「能登発!『投げて巻くだけイカが釣れる』キャスト専用エギを届けたい!」プロジェクトオーナーの北出 弘紀です。
CAMPFIREでのクラウドファンディング、目標額の387%を達成し終了したあの日から、はや2ヶ月が経過しました。
本当に時間が経つのは早いと感じておりますが、特に今回のようなプロジェクトにチャレンジさせて頂き、終了後に実際のリターン品や商品の生産に突入してからの日々は、それこそ矢の如く過ぎ去る毎日でした。
釣具の仕事に関わってきた自分の人生の中でも、特にNOTOMONに対する思いには格別な気持ちがあり、試作品から実際の生産に移行してからも、今までとは違った責任感と申しますか、能登を背負っているかのような自覚を持ちながら商品を作っていかなければならないという気持ち。
うまくいって当たり前、少しでも手を抜けば「能登」という名前を語った以上、能登という土地や人を欺いてしまうことになる。
いつも心の中には、そのような思いを抱きながら、今日まで過ごしてまいりました。
そのような心構えで生産を進める毎日ですが、今年は年明けから世界情勢が緊迫する出来事が徐々に拡大し、自分の想像を遥かに超えた出来事が、このNOTOMONのものづくりに影響してきました。

ルアーやエギの材料は、ABSプスチックや様々な金属が使われていますが、このSwim Masterには安定した飛距離を確保するための移動重心システムにタングステンを使用しており、この金属の確保が難しくなってきているという事実です。
様々な材料に関する問題は、隣国との政治的な関係や安全保障の観点から、長い歴史の中でも制限がかかることはありましたし、それゆえに自国調達ということも最近は叫ばれておりますが、特にレアアース、レアメタルに関しては標的になりやすい材料であることは間違いありません。
特にSwim Masterに使用しているタングステンは比重が19クラスの高比重で、鉛の11に比べても二倍近いスペックを持っています。これは小さなルアー、エギというプロダクトの中で、代替えの効かない材料であることは明白で、重心移動システムとタングステンボールの相性の良さは風の影響を受けにくく高飛距離を確保する、このエギの特徴の中核とも言えます。
鉛も釣具生産の中では設計の観点で相性のよい材料ですが、人体や自然環境への配慮が問題視される昨今、プラスチックの使用と共に、ヨーロッパを中心に「LEAD FREE」という考え方が深く浸透してきており、当NOTOMONでもこの考えに準じて鉛を使わない釣具生産を目指しています。
タングステンのアドバンテージはもちろん釣具だけの話ではなく、世の中にある物品の中に利用されているものも少なくなく、価格もこの3年間という期間の中でも三倍以上の価格変化が起こっている材料で、それでも昨年までは辛くも調達が可能でした。
このプロジェクトが始まる前、試作段階でも材料に関する懸念は常に持ってはいましたが、イラン情勢の変化からは、この懸念が現実のものとなり、私にまで降りかかってくることになるとは想像もしておりませんでした。

結論から申しますと、今回のリターン品の生産分は確保できているのですが、生産がスタートしてからは冷や汗が出るような日々があったことは事実でして、その調達に関して奔走する日も少なくなかったです。
入ってくるはずの材料が突然のキャンセル、または謎の延期など、おそらくは「買い占め」が影響しているような動きもあり、予定していたスケジュールより1ヶ月近く、生産が止まってしまったのです。
当初は4月上旬頃からリターン品を発送開始し、なんとか連休までには終了させたいと考えておりましたが、これが大変困難になって参りました。
今日現在の予測では、完成した商品がパートナーの工場から手元に届くのは早くて4月中旬、それから検品、種分け、配送準備となりますので、皆様への配送開始はなんとか4月下旬を見込めるとは考えておりますが、果たして限られた人員で4月中に配送を終了できるかとなると、これは大変難しいと考えております。
「親イカのシーズンに使いたい!」という声も多かったので、リターン品の到着を心待ちにされている皆様も多いと存じますが、不測の事態もあり、配送が予定より遅れる可能性があることを、どうかご理解頂きたいと存じます。
ちなみに、配送はリターンのご支援を頂いた日の先着順で行って参りたいと準備を進めておりますので、こちらもご理解を頂ければ幸いです。
ご支援を頂いた皆様方には、ご心配やご不便をおかけ致しますが、配送の進捗に関しましては、この活動報告でもお知らせさせて頂きますので、よろしくお願い致します。



