富澤 泉
自己紹介
私は、小さい頃から集団に入ることが苦手で、家でも学校でも「うまくできない自分」に戸惑いながら生きてきました。発達障がい当事者として、生きづらさを抱えながら、何度も立ち止まり、悩み続けてきた人生です。
それでも、27年にわたり食の現場で事業を続けてきました。順調な道のりではありませんでしたが、同じように生きづらさを抱える多くの方と出会い、障がいのある方や働きづらさを抱える方と共に働き、一緒に時間を過ごす中で、「無理をしなくてもいい関わり方」があることを学んできました。
現在は、これまで続けてきた事業を次の世代へと引き継ぎ、東京にある古民家ギャラリー&ランチカフェ「いづみの森」を拠点に活動しています。食やアート、そして人が安心して過ごせる静かな空間を通して、気を張らずに過ごせる場所、無理しなくていい時間を大切にしています。
私自身、働くことや人との関わり、生きていくことそのものが難しいと感じる場面に、何度も向き合ってきました。制度や理想論では救われない現実があることも、当事者として身をもって経験しています。だからこそ、「支援する側」「支援される側」という立場ではなく、当事者が当事者のまま、自分のペースで居場所をつくっていけることを大切にしたいと考えています。
現在は、実体験にもとづいた相談活動や、当事者の声を映像や場を通して社会に届ける取り組みを行っています。専門家ではありませんが、長年現場に立ち続けてきた経験や、事業を通して多くの方の人生に触れてきた実感は、この活動の土台になっています。
このプロジェクトは、これまでの人生や仕事の延長線上にあります。無理のない形で、誠実に、続けられること、背伸びしなくても関われることを大切にしながら、「ひとりで抱えこまなくてもいいかもしれない」そう思える小さなきっかけを静かに育てていけたらと願っています。

このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトでは、次の3つを、無理のない形で同時に育てていきたいと考えています。
1.当事者自身の人生をもとにした再現ドラマ(映像制作)
発達障がいのある当事者が、どのように悩み、立ち止まり、ときに遠回りをしながらも、自分なりの生き方や仕事を見つけてきたのか。うまくいった話だけではなく、迷い続けた時間や、きれいごとでは片付けられない現実も含めて、映像として残します。
誰かを励ましたり、答えを示したりするための作品ではありません。「こういう生き方もあった」「こんなふうに悩んでいる人もいる」そう感じてもらえるような、当事者の”ありのままの声”を届けることを大切にします。
2.発達障がいの方が1日無料で体験できる機会の提供
東京・八王子にある古民家ギャラリー&ランチカフェ「いづみの森」空間を「話してもいい」「黙ってもいい」「一緒にお店をしてもいい」そんな、緊張せずに過ごせる場所として維持・運営します。何かを頑張る必要はありません。働く練習でも、社会に慣れるための訓練でもなく、自分のペースで時間を過ごす体験です。現実に根ざした関わり方、理想や正しさを先に示すのではなく、その人が今置かれている生活や気持ちを出発点に、一緒に考えていく関わり方を主軸にします。すぐに答えや解決を求めるのではなく、立ち止まる時間や迷う時間も含めて受け止めながら、無理のない一歩を探していくことを大切にしています。
当事者ご本人だけでなく、ご家族にとっても、少し肩の力を抜ける時間になればと考えています。
1日体験風景 得意な箏演奏
いづみの森カフェ店内
障がいの方と共に
3.実体験に基づく相談室の仕組みづくり
専門家としての立場ではなく、同じように迷い、働き、暮らしてきた当事者だからこそできる相談のかたちを整えていきます。
居場所マーク
単発で終わらない、日々の生活や仕事につながっていく、現実的で続けられる関わりを大切にします。答えを出す場ではなく、一緒に考え、立ち止まり、また一歩を探していくための場所です。
プロジェクト立ち上げの背景
現在の社会では、発達障がいをはじめとする生きづらさを抱える人が、支援制度や働き方の枠にうまく当てはまらず、ひとりで悩みを抱え込んでしまうことが少なくありません。支援が必要であっても、「支援される側」になることへの戸惑いや、どこに相談すればよいのかわからないまま、時間が過ぎてしまう現実があります。
また、大人になってから困難が表面化する場合も多く、仕事や人間関係でつまずいても、その理由が周囲に理解されにくい状況が続くことがあります。その結果、本来もっている力や意欲があっても、社会との接点を失ってしまう人がいます。
一方で、制度や専門職による支援だけでは補いきれない、「同じ立場を経験してきた人の声」や「安心して立ち寄れる小さな場所」の大切さは、まだ十分に共有されているとは言えません。
このプロジェクトは、そうした隙間に静かに目を向け、当事者自身の経験を可視化し、現実に根ざした関わり方の選択肢を少しずつ増やしていくことを目的としています。大きな仕組みをつくるのではなく、無理のない形で続けられる小さな場や関わりを積み重ねることで、誰かが「ひとりじゃないかもしれない」と感じられるきっかけを生み出したいと考えています。
現在の準備状況
本プロジェクトは、これまで個人的に続けてきた活動を整理し、形にする段階に入っています。再現ドラマについては、実体験をもとにした構成案をまとめ、制作内容や表現方法について具体的な検討を進めています。完成後の活用についても、発信や上映を想定した準備を行っています。
居場所となる古民家ギャラリー&ランチカフェ「いづみの森」は、すでに運営を続けている空間であり、当事者や家族が安心して過ごせる場として活用してきました。今後はこの場所をより開かれた形で継続していくための体制づくりを進めています。
また、相談については、これまで寄せられてきた個別の相談経験をもとに、無理のない範囲で継続できる仕組みを整えている段階です。専門性を誇るのではなく、現実に寄り添う関わりを大切にしながら、準備を進めています。
現在は、これらの取り組みを一つのプロジェクトとしてまとめ、責任をもって実行できる体制を整えている段階です。
リターンについて
このプロジェクトはのリターンは、物やサービスを購入していただく形ではなく、”活動に参加してくださった方へお届する”共有のしるし”です。
・発達障がい当事者の声を映像に残すこと。
・1日体験で、安心して立ち寄れる居場所を続けていくこと。
・ひとりひとりと向き合う相談の場を守ること。
そのプロセスに「関わった」という体験を、リターンという形でお渡しします。
スケジュール
・プロジェクト終了後1週間以内
ご支援へのお礼メール・活動開始のご報告をお送りします。
・2026年3月~5月
再現ドラマの撮影・編集・仕上げ
・2026年6月
再現ドラマ完成
支援者の皆さまへ完成報告メールおお送りします。
・2026年6月以降
東京・八王子「いづみの森」にて、相談・1日体験などの活動を順次実施あわせて活動レポートをお届け
します。
※進行状況により時期が前後する場合がありますが、その際はメールにて随時ご報告いたします。
最後に
最後までご一読いただきまして、誠にありがとうございます。深く感謝申しあげます。 本プロジェクトは、雇用や就労の場を約束するものではありません。
当事者が安心して体験し、考えるための「入口」をつくる活動です。
小さな一歩ですが、その一歩が、誰かの人生を静かに支える力になると信じています。






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