
はじめまして。
合同会社Beyond代表下山田周と申します。
私は、元日本一のレスリング選手として、障害のある子どもたちと向き合う特別支援学校の教員として、スポーツと教育に全力で力を注いできました。
そんな私はいま、障害のある子ども達が将来の選択肢を広げ、スポーツを通してのびのびと自信をもって過ごせる場所を創るため、神奈川県藤沢市にて放課後等デイサービスを設立しようとしています。
スポーツと教育の力を信じ、子どもたちと全力で向き合ってきた私だからこそ作りたい、子ども達のための居場所があります。それをお伝えするために、少しだけ皆さんのお時間を下さい。
〇諦めなかったレスリング人生
私は高校生からレスリングを始め、大学時代に三度、日本一になることができました。
ですが、その結果の裏には、何度も心が折れそうになった瞬間がありました。
高校二年生の三月、全国大会の準決勝。試合中、突然、腕が上がらなくなりました。
「このまま動かなくなるんじゃないか」
そんな恐怖の中で、必死に体を動かし、何とか勝利を掴みました。
しかし、決勝では敗退。結果は準優勝。悔しさ以上に、「自分の体はもう限界なのではないか」という不安が残りました。
試合後に病院へ行くと、「頚椎狭窄症」「頚椎ヘルニア」という診断を受けました。
山梨県内の病院では、
「手術はできない」「競技を続けるのは難しい」
そう言われ、目の前が真っ暗になりました。
それでも私は、「日本一になる」という夢を、どうしても諦めることができませんでした。
可能性を信じて、何件も病院を回りました。
そして茨城県で、ラグビー選手を診ているドクターと出会いました。そこで最先端の手術を受け、再びマットに立つチャンスを掴むことができたのです。
復帰後は、兄の背中を追いかけて日本体育大学へ進学しました。
少しずつ練習に戻り、11月には復帰戦に出場。
しかし、またしても決勝で敗退しました。
その後、1回目の手術でヘルニアを摘出。ですが、狭窄症の症状が悪化し、再び手術を受けることになりました。
「本当に戻れるのか」「もう終わりなのではないか」
何度もそう思いました。
それでも、2回目の手術を乗り越え、11月の大会で、初めて大学のタイトルを獲得。
3年生の全国大会では初優勝を果たし、世界大会にも出場。
大学選手権でも優勝することができました。
この競技人生を通して、私が学んだことは一つです。
あきらめなくていい。
障害があったり、やりたいことがあっても応援してくれる人がいなくて
「できない」「無理だ」
そう言われ、我慢しながら生きてきた人はたくさんいると思います。
何度も壁にぶつかり、夢をあきらめそうになった経験のある私だからこそ
未来のある子ども達もあきらめずに、自分のやりたいこと、
心から大好きなことを、突き進んでほしいと強く思っています。

〇放課後等デイサービス立ち上げの背景
正直にお伝えすると、私は初めから学校の教員を目指していたわけではありません。
しかし、レスリング現役時代の山での忘れられないある親子との出逢いが、私の人生を変えました。
試合前の恒例として兄と登山をしていた時のこと。下山中に筋ジストロフィーのお子さんとお父様に出会いました。
ロープウェイの乗り口を誤ってしまい、お父様はお子さんをおんぶして山を登っている状況でした。
お父様が大変そうにしていたのが気になった私は、その親子に声を掛け、お父様に代わってその子を抱えて一緒に山を登ることにしました。
その道中、そのお父さんが言ったのです。
「この子が生きている間に、多くの景色を見せて、笑顔にさせてあげたい」
お父様のそのひとことに私は強く心を動かされました。
実際にお子さんに山の景色を見せたいと行動されているお父様を見て、
「周囲の関わり方や環境次第で、子どもが見られる景色や体験できる世界は、こんなにも変わるんだ」
そう強く感じました。
そして、私もそんな風に障害のある子どもたちに様々な景色を見せたい、経験を通して子どもたちの世界を広げるサポートがしたい、と心から思ったのです。
お父様とお子さんとの出逢いが、私の想いの原点です。
その出逢いから私は障害のある子どもの教育に携わる存在になりたいと思うようになり、大学では保健体育の教員免許と特別支援学校の教員免許を取得しました。
大学卒業後の進路として福祉施設に勤務するという選択肢も考えましたが、特別支援学校には100人以上の先生がいて、様々な障害のある子が多く通っています。子ども達一人ひとりに合った教育のアプローチ方法や引き出しを増やし、子どもの可能性を広げていけるという意味で、特別支援学校は多くの学びと気づきを得られる場所だと思いました。
まずは障害のある子どもたちの教育現場の可能性を学ぶため、私は特別支援学校の先生になる道を選びました。

〇子どもの可能性を広げるのも狭めるのも、大人次第
私は現在、特別支援学校にて知的障害部門・高等部の担任をしています。昨年、3年生を卒業まで見送りました。
生徒たちが実習に出る前、
「この子に実習のハードルは高いのでは」
そんな不安を私は一方的に抱くことがありました。
しかし、実際に現場に出ると、失敗しても、投げ出さず、必死に食らいつく生徒の姿がありました。
その姿を見て、私は思いました。
可能性を狭めていたのは、環境であり、そして大人だったのかもしれない。
同時に、「自分が子どもの可能性を潰してしまっていたかもしれない」
そう深く反省しました。
そんな私自身の気づきがあったからこそ、
子ども一人ひとりの可能性を最後まで信じきれる場所、誰もが「ここなら挑戦していい」と思える場所を創りたいとより強く思うようになりました。
その 私の思いをより強くさせた出会いがもう一つありました。
それは、私がレスリング教室で指導に関わってきたある子どもたちとの出会いです。
私はこれまでレスリングの指導者として活動する中で、さまざまな背景を持つ子どもたちを担当してきました。
一般的に、身体への負担や怪我のリスクを理由に、障害特性をもつ子どもたちにはマット競技、対人競技を控えるべきだという意見が聞かれることがあります。しかし私は、「できない」と決めつけるのではなく、一人ひとりの特性に合わせた体の使い方や守り方、怪我を予防する方法を丁寧に伝えることを大切にしてきました。
その結果、無理のない形で安全にスポーツを楽しむことができ、何よりも子どもたち自身が自信を持ち、体を動かす楽しさを知っていく姿を見ることができました。スポーツは、勝つためだけのものではなく、自分を肯定し、可能性を広げるための大切な手段であると、改めて実感した経験です。

この経験やこの出会いを通して、私は「障害があるから危険だ」と一概に挑戦することを諦めてしまうのではなく、それぞれの障害特性にあった適切な 楽しみ方を学ぶことで子どもたち 一人一人が輝くことができるということを実感しました。 私が障害のある子供たちも安全に安心して挑戦できる場所を作りたいと考えるようになったのには、そうした子どもたちとの出会いが大きく影響を与えてくれています。

〇「学校」という枠組みの限界
学校やレスリング教室で子どもたちと関わる日々は、私にとって多くの学びと充実感を与えてくれました。
その一方で、現場にいるからこそ見えてくる課題も、次第に明確になっていきました。
それは、障害のある子どもたちが社会と関わる経験の少なさ、そして学校という組織の中で実現できることの限界です。
進路を決めるための実習では、一般企業への就職を目指す生徒は2年生から校外に出て、前期・後期の2回の実習を経験することができます。一方で、福祉的な進路を選択する生徒は、3年生になってから前期・後期の2回のみの実習という場合がほとんどです。
たった2回の実習で、本人はもちろん、保護者の方も含めて生徒の大切なその後の人生の進路を決めていくことに、私は大きな不安を感じていました。しかし、教育課程の決まりや制度、さまざまな立場や事情があり、その仕組みを変えることは簡単ではありません。
だからこそ私は、子どもたちがもっと社会とつながる経験を積める場所、そして障害への理解が自然に根づいていく学校外の居場所が必要だと強く感じるようになりました。その居場所のひとつのかたちとして、放課後等デイサービスを立ち上げることにしました。

私は、特別支援学校や学校教育そのものを否定したいわけではありません。学校には本当にさまざまな子どもたちがいて、さまざまな先生がいます。多くの人と関わりながら生活し、学ぶことには、計り知れない価値があります。特別支援学校の教員として働いてきたからこそ、学校には学校ならではの良さがあることを、身をもって実感しています。
だからこそ、私が目指す放課後等デイサービスは、学校に代わる場所ではありません。学校とは別に存在する、
子どもたちにとっての「第3の居場所」
として、一人ひとりの可能性や社会とのつながりを広げていける場所でありたいと考えています。
〇壁を一緒に乗り越える存在
そんな居場所づくりの第一歩として、合同会社Beyondを設立しました。
「Beyond」には、「乗り越える」という意味があります。生きていれば、誰しもが壁にぶつかります。
しかし、障害という枠があることで、その壁はさらに高くなってしまう現実があります。
私たちは、その壁を一緒に乗り越える存在でありたい。
前を引っ張るのではなく、横に並び、同じ目線で、同じ速度で進む「並走者」であり続けたい。
それが、私の覚悟です。
Beyondのロゴには、カエルが描かれています。私が障害のある子どもたちと関わりたいと思ったきっかけをくれたあの親子と登った山にはカエルが祀られていました。あの親子との出逢いを、あの時の私の気持ちを、いつまでも忘れないように。このロゴには、そんな私の原点への想いが込められています。

〇どんな事業所なの??
放課後等デイサービスBeyond Kidsでは、サーフィンやレスリングなどの様々な運動活動をはじめ、アート制作や職業体験など、子どもたちの興味や特性に合わせた多様なプログラムを行います。体を動かすことが得意な子も、表現することが好きな子も、それぞれが自分のペースで参加し、「できた」という経験を積み重ねられる環境を大切にしています。
これは、みんなでサーフボードに落書きをするアート制作の様子です。海に近い地域ならではの活動を大切にしています。

また、放課後等デイサービスを設立するにあたり、
「地域に根ざした開かれた場所を創りたい」という想いが私にはありました。
障害の有無や年齢に関係なく、幅広く地域の方々に私達の活動を知ってもらえるよう、子ども食堂を定期的に開いています。
初めての子ども食堂は、50名以上の方々に来て頂くことができ大盛況に終わりました。先日二回目も無事開催することができ、こちらも障害の有無問わずたくさんの方々に来ていただけたことに心から感謝しています。
これからも、地域に根ざした活動を続けていきたいと思っています。
〇私がクラウドファンディングを始める理由
私がクラウドファンディングを始める理由は、大きく分けてふたつあります。
一つ目は、資金面のハードルの高さです。放課後等デイサービスを立ち上げるには、運転資金も含めると総額で1000万円ほどかかります。
もちろん自己資金や融資も活用していきますが、自己資金の限界や融資の制限があり、どうしても私一人ではこの夢を形にすることができません。
そして二つ目は、放課後等デイサービスBeyond Kidsは、地域の皆さま、応援してくださる皆さまと一緒に創っていく、開かれた場所でありたいと思っているからです。
前述させて頂いたように、障害のある子どもたち、特に特別支援学校に通う子どもたちは、どうしても社会や地域との接点が少なくなりやすいという現状があります。障害があるからといって社会から分離されてしまうのではなく、地域の中で子どもたちがのびのびと成長できる場としてBeyondを育てていきたいと思っています。
そして、Beyond Kidsに通う子どもたちだけではなく、こども食堂などの地域イベントを通してBeyond Kidsが地域の皆さまにとっても気軽に立ち寄れる場所でありたいと考えています。
神奈川県藤沢市に、そんな居場所やコミュニティを創るために。
皆さまのお力を貸していただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
〇資金の使い道
皆さまからご支援いただいた資金は、子どもたちが安全に、そして実体験を通して成長できる環境を整えるために、大切に使用させていただきます。
① 車両購入費 約150万円
送迎や屋外活動を安全に行うため、**送迎用車両(福祉用途)**を導入します。
学校・自宅への送迎
海・公園・屋外活動への移動
緊急時にも対応できる体制づくり
子どもたちの活動範囲を広げ、「外に出て経験する支援」を実現するために欠かせない設備です。
② 物品購入費 約50万円
〇サーフボード・ウェットスーツ 約35万円
自然体験・海での活動を安全に実施するための備品です。
海という非日常の環境での体験
身体感覚・挑戦心・達成感の育成
安全面に配慮したサイズ・仕様を選定
〇レスリングシューズ・マット 約15万円
室内での運動支援・レスリング活動に使用します。
安全に身体を動かせる環境づくり
基礎体力・自己肯定感の向上
年齢・特性に応じた運動支援
■ 資金合計:約200万円
これらの設備は、単なる「モノ」ではなく、子どもたちが 挑戦し、失敗し、また立ち上がる経験 を積むための土台です。
皆さまのご支援を、子どもたち一人ひとりの未来につながる形で活用してまいります。
〇今後のスケジュール
🏠 2025年12月|施設準備スタート
藤沢市・本鵠沼エリアで物件契約完了
🔨 2026年1月|内装工事
- 内装工事 着工
安全性・動線を重視した空間づくり
運動・活動備品の準備開始→ 安心して活動できる環境づくり
🪑 2026年2月|開所準備
内装工事 完了
家具・備品の搬入
支援プログラム・運営体制 最終調整→ 受け入れ準備を整える
👀 2026年3月|プレオープン
見学・体験会を実施
保護者・地域の声を反映
支援内容のブラッシュアップ→ 本開所前の最終確認
🚀 2026年4月|本開所
児童発達支援・放課後等デイサービス 開所
スポーツ・アート・体験型支援を本格開始→ 子どもたちの居場所が本格始動
🌱 その先の展望
〇2施設目の開所 より多くの子どもたちへ支援を広げる
〇B型就労継続支援の立ち上げ 「働く」経験を通じた社会参加へ
〇グループホームの開所 暮らしまで支える切れ目のない支援
〇最後に
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
このプロジェクトは、施設をつくることが目的ではありません。子どもたちの可能性を、最初からあきらめない社会をつくることが目的です。
山で出会ったあの親子。特別支援学校で出会ってきた子どもたち。「できない」と決めつけられ、挑戦する前に選択肢を奪われてきた子どもたちの姿、その子どもたちの変化をそばで見届けられることが、今も私の原動力です。
環境が変われば、関わり方が変われば、子どもは必ず変わります。
私は学校とレスリング教室という教育現場の中で、その瞬間を何度も見てきました。
この場所は、「挑戦していい」「失敗してもいい」そう思える、社会とつながる居場所です。
この挑戦は、私一人では実現することはできません。皆様の応援が、子どもたちにとっての挑戦に繋がると思っています。どうか、このプロジェクトに力を貸してください。子どもたちの笑顔と未来を、本気で一緒につくっていきます。
合同会社Beyond 下山田 周







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