
こんにちは!沖縄本島の北西に位置する離島・伊是名島(いぜなじま)出身の、末吉周平と申します。現在は沖縄本島で仕事をしながら、定期的に島へ戻り、祖母が守ってきた民宿の再生に取り組んでいます。

このプロジェクトの舞台は、昭和52年創業の古民家民宿「ときわ」。95歳になる私の祖母が、長年ひとりで切り盛りし、お客さんを迎えてきた宿です。「ときわに泊まったことがある」「あのおばあちゃん、元気かな」そんなふうに思い出してくださる方も、きっといらっしゃると思います。
しかし現在、ときわは雨漏りによる老朽化のため休業中です。屋根の状態が悪く、このままでは人を迎え入れることができません。とはいえ、宿泊施設としての営業許可は今も有効で、屋根さえ直せばすぐにでも再スタートが切れる状況です。
祖母が大切にしてきたこの場所を、思い出の中だけで終わらせたくない。伊是名島の原風景と共に、もう一度、人が集う宿として息を吹き返させたい。その想いから、このプロジェクトを立ち上げました。

まずは、屋根を直してまた泊まれる宿にしたい
今、民宿「ときわ」は屋根の雨漏りが一番の問題です。雨が降るたびに室内に水が入り、畳や天井も傷んでしまいました。正直、この状態では宿泊施設として十分なおもてなしができません。
中の片付けや小さな修繕は、自分たちの手でもどうにかなります。でも、屋根だけは素人ではどうにもならない。だから今回のプロジェクトでは、まず屋根を直すことに集中します。
雨で畳が傷んでしまっている
雨漏りによって漏電し、電気がつかなくなった部屋
屋根さえ直れば、素泊まりという形で、すぐにでも営業を再開できます。
瓦を剥がして全面的に新しくすることも考えましたが、費用面でどうしてもすぐには難しいのと、「古民家としての古き良き風景を残したい」という思いもあり、今の風景をできるだけ残す形をとることにしました。
ときわは昔ながらの小さな民宿です。豪華な設備も、映える内装も、今は必要ない。「伊是名島に来てくれた人が、ちゃんと泊まれる場所がある」その状態を、まず取り戻したいと思っています。
祖母の民宿を、思い出のままで終わらせたくない
ときわは、昭和52年の創業以来、祖母が大切に守り続けてきた場所です。地元の人たちや泊まりに来てくれた人たちとの思い出が、たくさん詰まっています。
今でも、かつてのお客さんから「おばあちゃん元気ですか?」「また泊まらせてほしいです」と連絡をもらうことがあります。
祖母が元気なうちに、もう一度、宿に人が集まる風景を見せたい。そのための第一歩として、このプロジェクトに挑戦します。

皆に愛された民宿
祖母が民宿「ときわ」を始めたのは、昭和52年。仕事で島外から訪れる人を受け入れる場所を提供していたのが、そのまま民宿として定着したそうです。田舎ではよくあることですが、畑仕事や他のこまごまとした仕事もしながら、民宿を切り盛りしていました。
リゾートホテルのように豪華な部屋や行き届いたサービスがあるわけではありませんが、常にお客さんが絶えない人気の宿でした。
その理由は、本当に祖母の人柄に尽きると思います。
予約が入っているのを忘れて本島に出かけてしまい、お客さんと行き違いになっても、なぜかお客さんは怒らず「これもいい思い出だよ」なんて言ってくれたり。
今のようにホテル予約サイトがない時代に、お客さんが勝手にホームページを立ち上げてくれていたり。
皆から愛される祖母のおかげで、ときわはいつの間にか島内でも名の知れた老舗の宿になっていました。夏には人でいっぱいになり、私もよく手伝いをしていたのを覚えています。
島の状況と、再スタートを決めた理由
そんな祖母も高齢となり、一人で民宿を切り盛りするのは難しくなってきたため、2019年に一旦閉じることに。
ちょうどその頃は、民宿や旅館を営んでいた60~70代の方の多くが引退された時期だったので、島全体の宿泊施設が一気に減ってしまったんです。
夏の尚円王まつりや秋のトライアスロンなど、年間を通して観光客の方が訪れるイベントはたくさんあるものの、泊まる場所がないため受け入れきれない状況になっていました。
島の観光課から営業再開の打診を受けていたこともあり、祖母に代わって民宿をやろうと事業を引き継ぐことになりました。
もともと私自身もホテル関係の仕事をしていたので、宿泊施設の集客や運営のノウハウは持っていました。しかし築50年近くになる建物は老朽化が激しく、すぐにお客さんを受け入れるのは難しい状態でした。
まずはお客さんが泊まれる最低限の状態を作るところからだ。そう考えて、急務である屋根の修繕から始めることにしました。
近隣にも古民家の跡地がいくつかあり、将来的にはその土地もランドリー施設や自販機など付帯施設を置く場として活用できるようにする予定です。
まずは民宿を再開し、そこを拠点に新しい展開を考えていきたいと思っています。
これからも、「帰ってこられる場所」でありたい
祖母は今、95歳。老人ホームで暮らしていますが、頭はしっかりしていてまだまだ元気です。
昔のようにお客さんでにぎわう風景を、もう一度祖母に見せてあげられたら……という思いが、民宿の再生に向かう原動力になっています。
そして伊是名島に興味を持ってくれた方にも「ぜひ泊まりに来てください」と胸を張って言える場所にしたいです。
民宿「ときわ」は、誰かの特別な思い出が生まれた場所。そして、これからも、誰かが「ただいま」と帰ってこられる場所でありたいと思っています。
沖縄の歴史と文化に出会える島
伊是名島は、沖縄本島の北西にある、人口約1,200人の小さな離島です。本島からはフェリーで1時間ほどです。
琉球王朝の第二尚氏王統の始祖・尚円王が生まれた島としても知られ、尚円王御庭や尚円王墓など、王朝の歴史を感じさせる史跡が各地に点在しています。
祖先の供養を行う「シーミー(清明祭)」
年に一度、シーミーの日に開錠される玉御殿
観光地として派手に売り出されてはいませんが、本物の沖縄の文化が、今も当たり前に残っている島です。
島の行事は、今も人の熱気にあふれています
伊是名島では、夏にはウンナーや尚円王まつりといった伝統行事、秋にはトライアスロンなど、年間を通してさまざまなイベントが行われています。
特に毎年7月に開催されるウンナーは、100年以上の歴史を誇る伝統行事。五穀豊穣と地域の安寧を祈願するお祭りです。お子さんが生まれた家や商売をしている家を地域住民みんなで巡り、歌や踊りで盛り上げたり、お酒を飲み交わしたりと楽しみます。
地元の人だけでなく、島外から来た観光客の方も一緒に参加できるのがウンナーの面白いところです。初めて来た人でも、気がつけば輪の中にいる。そんな距離の近さが、この島の魅力です。
ただ見るだけでなく、地域の暮らしに溶け込んで同じ時間を過ごす。それを自然に体験できるのが、伊是名島だと思っています。
それでも、まだあまり知られていない理由
これだけの歴史や文化、人の魅力がありながら、伊是名島はまだ多くの人に知られていません。
理由のひとつが、やはり宿泊施設の少なさです。「沖縄本島や石垣島、宮古島など有名な離島には行き尽くしたから、次はもっと小さな島に行ってみたい」と思っても、泊まる場所が見つからず諦めてしまう人が少なくありません。そのため、島の経済も頭打ち状態です。
実際、島の行事やイベントのたびに、「泊まれない」「受け入れきれない」という声が出ています。人を呼びたくても、受け皿が足りない。そんな状態が、ずっと続いてきました。
島の魅力を発信するのも大切ですが、まずは受け入れる場所を確保することが必要だと感じています。
民宿「ときわ」は、その第一歩になれる場所です。豪華なリゾートホテルではありませんが、伊是名島の空気や人の温かさを、そのまま感じられる宿です。
まずは民宿を再生させ、人を迎え入れられる状態をつくる。そこから少しずつ、伊是名島を知ってもらうきっかけを増やしていきたいと考えています。

今回のプロジェクトでは、さまざまな形で伊是名島や民宿「ときわ」と関わっていただけるリターンをご用意しました。
★気軽に応援★ 屋根修繕仲間・サポーター・デジタルサポーター
まずは気持ちで応援したい方へ。屋根がきれいになる様子を一緒に見守ってください。★手伝って応援★ 少し作業+島案内/ちょっと作業+島満喫
島の空気を感じながら、無理のない範囲でお手伝い。伊是名島をより深く知っていただけます。★食べて応援★ 伊是名島の特産品セット各種
島の恵みを味わいながら応援。ネームプレート掲示やオンライン交流会付きのプランもあります。★泊まって応援★ 宿泊プラン各種
修繕後の民宿「ときわ」に泊まって応援。特産品付きや優先予約プランもご用意しています。
詳細はリターン一覧でご確認ください!

2月10日 クラウドファンディング開始
3月31日 クラウドファンディング終了
終了後、準備が整ったリターンより随時発送・実施していきます。

このプロジェクトは、大きな挑戦というほどのものではないかもしれません。民宿の屋根を直して、また人が泊まれるようにする。やろうとしていることは、とてもシンプルです。
ただ、それができなくなったまま時間だけが過ぎていました。
島には、変わらない風景もあれば、少しずつ失われていくものもあります。この民宿も、そのひとつになりかけていると感じています。
この場所をもう一度動かすために、よければ少しだけ力を貸してもらえるとうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。ぜひ、応援よろしくお願いします!
◆民宿ときわ について
名称:民宿ときわ
所在地:沖縄県島尻郡伊是名村字伊是名872
旅館業営業許可番号:36
管理責任者名:沖田美代




コメント
もっと見る