はじめまして!学生団体のぼっく代表の境谷健太郎です!(高2)
私は中学3年生の冬、能登半島地震を経験しました。 卒業を控えたあの日、日常は一瞬で壊れました。通り慣れた道は瓦礫で埋もれ、家の中はぐちゃぐちゃ。「ああ、能登はもう終わったんだ」。中学生だった私は、本気でそう思いました。

それから高校生になり、私は1年間、本当になにもしませんでした。 全国から支援者が来てくれているのに、私は「被災者」という立場に守られ、ただ日常をやり過ごすだけ。心のどこかで「誰かがなんとかしてくれる」と思っていたのかもしれません。今思うと、そんな自分がすごく情けないです。
転機は高2の夏。「東北スタディーツアー」への誘いでした。 参加理由は、正直に言うと「タダで旅行に行けるから」そんな不純で軽い気持ちでした。
でも、そこで出会った景色と言葉が、私を変えました。 震災の記憶がない同世代が、必死に過去を学び、未来のために動いている。「被災者の僕が何もしなくて、なんで君たちがそんなに熱いの?」衝撃でした。そして、猛烈に自己嫌悪の念にかられました。
「もう、守られる側ではいたくない」
その悔しさと衝動だけで、一緒に東北に行った仲間と「のぼっく」を立ち上げました。
なぜ今、この企画なのか
発災から時間が経ち、公費解体はほぼ完了しました。寸断されていた主要道路も、当時と比べれば大幅に改善されています。 外の景色だけを見れば、能登は確実に前に進んでいます。
しかし、物理的な復興が進んだからこそ、浮き彫りになった深刻な課題が2つあります。
1つ目は、町の「中身」が変わっていないことです。 建物が片付いただけでは、町は強くなりません。現状、地域の防災力は発災前と何ら変わっておらず、もし今、同じ規模の地震が起きれば、私たちはまた「あの日」と同じような状況に陥り、同じ悲しみを繰り返すことになるでしょう。 そして、その未来を変えられる「復興の担い手」である若者が、圧倒的に不足したままです。
2つ目は、社会からの孤立です。 発災直後は頻繁に流れていた能登のニュースも激減しました。 現地にいる私たちは、あの地震が過去として忘れられてしまうのではないかという静かな恐怖を確実に感じています。
ハード面(建物・道路)の復旧で満足してはいけない。 ソフト面(人の意識・防災力・関心)を取り戻さなければ、本当の復興とは言えない。 そのために、今、私たちは動く必要があります。
プロジェクト内容
「のぼっく、関西に能登持ってきました」
~高校最後の春休みをかけた、能登高校生の挑戦~
のぼっく×学生団体オプロ
実施期間:2025年3月25日〜28日(3泊4日)
参加者:能登地域の高校生6名 ×学生団体オプロ14名
実施場所:大阪府・兵庫県内
本プロジェクトは、 能登高校の学生主体の団体「のぼっく」と、 大阪を拠点に活動する学生団体「オプロ」が連携して実施します。
<のぼっくとは>
「能登を、安心して暮らせる町に」 地域に根付いた高校生が主体となり、能登の暮らしや課題と向き合 いながら、一つずつ解決を目指しています。
<オプロとは>
「Z世代の防災意識を、新たな視点から変革する」 同世代だからこそ届く言葉・関係性を大切にし、防災のイメージを 変える活動を続けています。
【なぜ関西に行くのか】
関西は、阪神・淡路大震災を経験した「先輩被災地」です。
そこで私たちは、関西に行くことを決めました。
私たちが知りたいのは、復興が進んだ「結果」だけではありません。
● 当時、何に迷ったのか
● 何ができなかったのか
● 何を後悔しているのか
その生の経験を、現地で暮らす人や、災害・防災を専門に学ぶ人から、直接聞きたいと考えました。そして、「自分たちが動かないとダメなんだ」と心から思える材料を、能登に持ち帰りたい。能登で若者が、当事者として考え、行動し続けるためのヒントを得るために、私たちは今回、関西に行きます。この挑戦は、ただの視察ではありません。
能登の未来を、若者自身の手でつくっていくための第一歩です。
具体的な取り組み内容
【実施内容①:高校交流】
本プロジェクトで最も力を入れているのが、高校交流です。 一方的な発表ではなく、
問いを持って学びに行く「対話型の交流」を行います。
① 防災意識の「最初の1歩」を見つける (訪問先:兵庫県立舞子高校・人と防災未来センター)
まず、環境防災科を持つ舞子高校や、人と防災未来センターを訪問します。 彼らの学校では、防災を専門的に学んでいます。
能登ではいまだ防災意識は高くありません。
だからこそ、彼らに単なる知識ではなく、「町全体の防災意識を変えるための『ファーストステップ』は何なのか?」という問いを持っていきます。 どうすれば無関心な層を振り向かせられるのか。その「最初のきっかけ」を持ち帰り、能登の現状を変えるヒントにします。
② 不便な田舎を「ワクワクする舞台」に変える方法を探す (訪問先:大阪府立豊中高等学校 能勢分校)
能登の高校生が地元を離れる最大の理由は、「ここには何もないから」です。 しかし、能登と同じく不便な環境にあるはずの能勢分校の生徒たちは、地元を「遊び場」に変え、生き生きと活動しています。
彼らが持っていて、今の私たちにないものは何なのか。 「何もない場所」を「ワクワクする舞台」に変えるための具体的な仕掛けやマインドセットを見つけに行きます。 そして能登に持ち帰り、まずは私たち自身が実践することで、「田舎だからできない」という能登の若者の諦めを、「田舎だからこそ面白い」という熱狂に変えていきます。
③ 「他人事」を「自分事」に変え、命を守る (訪問先:箕面自由学園高等学校)
そして、箕面自由学園高等学校での交流は、これまでとはスタンスを変え「私たちが伝えに行く」場にします。 日本に住んでいる限り、災害リスクのない場所なんてありません。しかし、多くの人は心のどこかで「自分は大丈夫」だと思っています。
「被災してから気づくのでは遅い」
かつての自分たちと同じように考えている同世代に、この言葉を届けたい。
「自分と同じような思いをする人を、一人でも減らしたい」。その一心で、私たちが味わった恐怖や後悔を包み隠さず語ります。彼らが物事を自分のこととして考えるきっかけをつくり、未来の命を守るための「危機感」を共有してきます。
このプロジェクトの特徴
このプロジェクトは、「完成された答え」を持った取り組みではありません。
能登で暮らす高校生が、悩み、迷いながらも、自分たちの地域と向き合い、外に出て考え、学ぼうとする挑戦です。
そしてこれは、「行って終わり」の企画ではありません。 関西で得た学びやつながりを、必ず能登に持ち帰り、次の行動につ なげていきます。
目標金額と使い道
目標金額 400,000円
本クラウドファンディングで集まったご支援は、
能登の高校生6人が関西に出向き、交流・発信を行うための最低限の費用として使用します。
お金の使い道
交通費(能登―大阪往復+関西市内):175,200円
食費(4日間・6人分):78,000円
交流・体験活動費:24,800円
(地域住民との交流費・体験学習費など)
保険料:4,000円
予備費:30,000円
宿泊費:18,000円
手数料:7万円
ご支援のお願い
皆さまからのご支援は、単なる資金援助ではありません。
• 高校生が外に出るための交通費
• 交流・発信の場をつくるための運営費
• 安心して参加するための諸経費
何よりこれは、単なる応援ではなく、能登の未来への「先行投資」です。
不安と希望が入り混じる中で、それでも一歩を踏み出す能登の高校生たち。
その背中を、温かく、そして力強い眼差しで、私たちと一緒に支えていただけたら幸いです。
【帰ってからの行動と覚悟】
私たちは、学んで終わり、行って満足、という形にはしません。
・ 活動報告の記事を必ず作成・公開します
・ 能登町に対して、まちづくり・防災に関する具体的な提案を町に提出します
・クラウドファンディングで支援してくださった方に向けて、オンライン報告会を実施します
そこで、何を感じ、何を考え、これから何をしようとしているのかを、
当事者としての言葉で伝えます。
【目指す未来】
私たちが最終的に目指しているのは、
・支援される側の若者ではなく問題意識を持ち、自ら動く若者が増えること
・その姿に影響を受け、周囲の人にも当事者意識が広がっていくこと
・能登を、地域住民が安心して暮らし続けられる町にしていくこと
・全国の方が災害に関する危機感を持ち、防災意識を高め、全国の災害による被害が少しでも減ること
私たちは、能登の未来を「誰かに任せる」のではなく、自分たちが背負う覚悟で、このプロジェクトに挑みます。
のぼっくからのメッセージ
つばき
地震後から数年で大きな不便さも感じずに生活できていますがそれは 能登にいるからかもしれないと思いました。そこで同世代の高校生が 今何を考えているかやどう過ごしているかなどを知るために大阪へ行き、自分の視野を広げ、自分が何をすべきか見つけていきたいと思っ てます。
いろは
能登半島地震を経験して絶望的な状況から、少しずつ復興が進んで きました。現在は大きな不便を感じないものの、長い間直らない道 や営業時間が短縮された店など、小さなストレスが能登を離れる理 由になりかねないという状況です。この現状を変えるために住む人 も観光客も多い関西に目を向けたいと考えました。活気あふれる関 西で地域の課題と向き合う同世代の高校生から新たな視点を学び他 地域の魅力を取り入れたいと思います。能登が長く愛される町にな るよう力を貸していただきたいです。
たいちろう
能登は、関西などの都市部に比べて、高校生の数が圧倒的に少ない 地域です。震災後の復興においても、「担い手不足」という課題が、 静かに、しかし確実に進んでいます。 それでも僕たちは、能登の復興に本気で向き合い、同じ想いを持つ 仲間と出会いたいと考えています。 今回、僕たちは関西へ向かいます。 目的は、単なるイベント参加ではありません。 能登の現状や私たちの活動を自分たちの言葉で伝え、 「能登のために何かしたい」「一緒に動きたい」と思ってくれる 新しい仲間を見つけることです。 また、今回の旅で得られる学びや出会いは、今後の能登での活動に 必ず活かします。 能登から出るこそ得られる視点や刺激を持ち帰り、能登の未来につ なげていきたいと考えています。 この挑戦は、「能登の中だけで完結しない復興」をつくる一歩です。 人と想いをつなぎ、僕たちにしかできない事を見つけ、私たちは行 動します。 どうか、この挑戦を応援してください。 よろしくお願いします。
あいる
自分たちが防災について知っていることと都市部の大阪の高校生が している、やっていることを自分の目で見て感じ、能登の防災をよ りもっと強化できるようにするために学びに行きたいです。
ゆめ
能登半島地震で被災した経験を通して、当時何に困り、何が足りな かったのかなどを言葉にして伝えることで、今後の備えや行動につ ながる視点を共有したいと考えました。また、同世代の高校生同士 が実際に会って防災や地域について話し合える機会は貴重だと感 じ、参加を希望しました。 この活動を通して、自分の考えを深めると同時に、多様な視点に触 れながら学びたいと考えています!
けんたろう
能登は、ニュースで見られるほど「止まった場所」ではありませ ん。私たちは今もここで暮らし、学び、未来について考えていま す。復興は少しずつ進んでいますが、その中で、復興が進んできた からこそ見えてきた新たな課題があると、能登に暮らす高校生とし て日々実感しています。 一つは、能登の現状が十分に知られておらず、「今行っても大丈夫 なのか分からない」という不安から、訪問をためらう人がいること です。もう一つは、次の災害への備えや、安心して暮らし続けられ る環境、そして将来の担い手不足といった地域内部の課題です。 これらの課題に向き合うため、私たちは大阪・兵庫を訪れ、関西圏 の高校生・大学生と交流を行っています。能登の現状や想いを自分 たちの言葉で伝え、得た学びやつながりを能登に持ち帰り、今後の 活動に還元していきます。
オプロからのメッセージ(代表、プロジェクト担当)
代表:西 桃那
高校生 × 大学生(私たち)による、世代をつなぐ防災プロジェクトです。本プロジェクトでは、私たち大学生は一歩引いた立場から、高校生の主体的な挑戦を支えます。私たちオプロは、能登へ取材に訪れた際、能登高校生防災プロジェクト「のぼっく」の皆さんと出会いました。私たちの目的は「若者の防災意識の変革」。その想いが完全に一致し、2025年9月の出会いが、まさかここまで素敵なプロジェクトへと発展するとは思ってもいませんでした。のぼっくの皆さんは、明るく元気な高校生でありながら、自分たちの役割をしっかりと理解し、「伝える側」として行動を起こそうとしています。被災という実体験を、自分たちの言葉で関西の同世代へ伝えたい——その強い想いから、高校生活最後の春休みに能登から関西へ来る決断をしてくれました。この挑戦は、のぼっくのみんなにとって「高校生最後の春休み」をかけた、かけがえのないプロジェクトです。そして私たちオプロも、彼らの想いを最大限に活かし、関西の若者の防災意識を変えるため、全力で伴走します。のぼっくの挑戦、そして若者による防災意識の変革に、ぜひご支援をよろしくお願いいたします。
プロジェクト担当:笹井 花
私自身、実際に能登を訪れインタビューを行いました。その中で印象的だったのが、「能登の人は、能登の外の人と関わる機会がほとんどない」という言葉です。そんな状況の中で、自ら関西に来て、能登の現状を伝え、同世代の学生と関わろうとしている高校生たちがいます。“知ってもらう”のを待つのではなく、自分たちから外に出て声を届けようとする姿勢に、私は強い覚悟を感じました。だからこそ私は、のぼっくのこの挑戦を、全力でサポートしたいと思いました。この企画が、能登と関西、そして同世代同士をつなぐ大きな一歩になると信じています。




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