
日頃より天国サウナを応援いただきまして、誠にありがとうございます。
終盤に差し掛かってきたクラウドファンディングも残り8日となりました。
本日は皆様に天国サウナ西側を管理している地域の皆様のご紹介をしようと思います。
天国サウナの拠点となる磐田市匂坂の地。ここは数年前まで空き家となり、木々に覆われ住むこともできない酷い状態でした。 解体をし、更地にしましたが、遊休地として誰にも使われず、雑草との戦いを強いられる時期が多くありました。
サウナ建設場所から西側の畑、今は本当に綺麗にしてくださり私の大好きな癒しスポットになっています。
しかし、この綺麗な景観の背景には地域の方々の大変なるご尽力があったことを先日伺いお話を聞いていきました。(皆さんがジャングル農園と名づけるほどの酷い状態だったそうです。)
お話しを聞かせてくれたのは、「岩田故郷の会」事務局の青島さん。
実際にお聞きした内容を皆様にも共有し、知ってもらえたら幸いです。
耕作放棄地が「美しい景観」に。
15年続く、地域と土地を守る熱き活動の物語
静岡県磐田市匂坂上。一見のどかな農業地帯に見えるこの場所でも、全国の農村と同じく「担い手不足」と「耕作放棄地」という大きな課題に直面しています。
そんな中、15年もの歳月をかけて、うっそうとした「ジャングル」を美しい「お花畑」や「実りの場」に変えてきたグループがあります。今回は、地域活動に力を注いでいる岩田故郷の会の青島さんから伺った、「楽しみながら地域を守る」持続可能な活動のヒントもお届けします。
かつての「ジャングル農園」が再生するまで
天国サウナ西側の畑
以前はイチゴのハウスをやられていました。
その後は写真のようなジャングル状態に。
今では季節ごとにコスモスや菜の花が咲き誇る美しい農地。しかし、かつてここは「ジャングル農園」と呼ばれるほど荒れ果てた場所で、青島さんは当時の壮絶な様子を振り返ってくれました。
15年の前の状態: かつてのイチゴ用ビニールハウスが廃墟と化し、雑草・雑木が人の胴体ほどの太さにまで成長していました。
10ヶ月の死闘: 岩田故郷の会の皆さんが集まり、構造物を解体し、絡まり合ったツルを一本ずつ切り、ユンボで抜根。更地に戻すまでに10ヶ月近い歳月を要しました。
管理されていない農地にはこんなにも太い木が成長してしまいます
イチゴハウスで使用していた骨組みも皆さんの手で解体

抜根は相当大変で、ここは業者に依頼
皆様のおかげで、10ヶ月の歳月を要し耕作放棄地が蘇りました。
「畑は放っておくと、あっという間にジャングルになる」と語る青島さん。
その言葉には、放置された土地が地域にとってどれほど大きな負担になるか、身をもって知る人の重みがありました。
「草刈りだけでは楽しくない」から始まった、多才なワークショップ
この活動が15年も続いてきた最大の理由は、「楽しみ」を活動の中心に置いたことにありました。当初は行政の補助金を受け、草刈りや泥揚げといった「維持管理」がメインとなっていましたが、それだけでは長続きしません。そこで岩田故郷の会の皆さんは、農地を「表現と体験の場」へとシフトさせていったそうです。
1. 収穫を五感で楽しむ
単に野菜を育てるだけでなく、それを「加工して楽しむ」までをセット。
ライ麦のヒンメリづくり: 収穫したライ麦の茎を使い、北欧の装飾品「ヒンメリ」を制作。
ラベンダースティック: 温暖な地域では栽培が難しいとされるラベンダーを見事に育て上げ、リボンで編み込む「バンドルズ」も作成。当初は2時間かかった作り方も今では15分で作れるほどになり、ワークショップを通して皆さんに楽しんでもらっている。

2. 大地の恵みで色を染める
畑で育った植物は、美しい染料としても活用されています。
藍染め: 鮮やかな青緑に染まる「生葉染め」。
オリーブ染め: 葉っぱから抽出される、優しく知的な黄色。
紅花染め: 心が躍るような、鮮やかなピンク色。

子どもたちへつなぐ「農育」のバトン
岩田故郷の会は、地元のこども園や小学校、放課後デイサービスとも連携し、年間を通じた体験授業も行っていました。 ジャガイモの種芋を植え、収穫し、自分たちで調理して食べる。この一連の流れを体験することで、子どもたちは「スーパーの野菜」の裏側にある、土の匂いや育てる苦労を知ります。
「今の時代、野菜がどうやってできるか知らない子も多い。ここで土に触れることが、地域の記憶を繋ぐことになれば」という想いが、活動を支えていました。
本来の趣旨による、地域の人が地域を守る。この理念を「岩田故郷の会」では体現していました。地域貢献という義務的な責任感から管理を「楽しむ」という考えにシフトしていった背景もあり、皆さんの活動は15年も長く続いていました。
最後に
大切なのは「やらまいか精神」
- ※「やらまいか」精神とは、遠州地方の方言で「やってみよう」「やろうじゃないか」という意味を持つ、新しいことに果敢に挑戦する気質のことです。
岩田故郷の会の皆さんが大切にしているのは、この地域に伝わる「やらまいか(やってみよう)精神」です。
青島さんの言葉
「批判やコメントをする人は多いけれど、まずは自分で汗をかいてやってみること。そして、それを仲間と楽しむこと。義務感だけでは5年、10年とは続きません」
15年続くこの活動は、単なる農地保全ではなく、観て楽しむ、育てて食べる、ワークショプで工作を楽しむ。2次利用による地域や子どもたちの繋がりを大切にされている保全以上の地域社会の繋がりを与える活動でした。
今回はそんな熱い想いをもつ地域の皆様のお話しをお届けさせてもらいました。
天国サウナを訪れる皆様に、「岩田故郷の会」の皆さんの活動を知ってもらい、是非、この景観を楽しんでいってもらいたいと思います。
現在綺麗な菜の花が一面を彩っています。
秋には綺麗なコスモス畑に。
パンジーも色とりどりです。

今回、お話を聞かせていただい「岩田故郷の会」の青島さん。
日頃活動されている会の皆様。
場所の提供をしていただいた「岩田交流センター」の職員の皆様。
貴重なお時間をありがとうございました。
株式会社 美德【BITOKU】
※写真の一部は「岩田故郷の会」からご提供いただきました。



