あなたの身近にいる子どもたちに
「クリスマスプレゼントは何がほしい?」と聞いたら
どんな答えが返ってきますか?
私が出会った子どもたちの答えは、
「制服」でした。
ある年のクリスマスの準備をしていた時、
子どもたちにサンタさんへのお願いを尋ねると、
「新しい制服がほしい」
という言葉が返ってきました。
理由を尋ねると、
「学校で自分の制服がボロボロなのが恥ずかしい」
と話してくれました。
クリスマスプレゼントといえば、
おもちゃや好きなものを
思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
でも、孤児院の子どもたちが願ったのは、
楽しみのためのものではなく、
毎日の生活に欠かせない「制服」でした。
「制服」はクリスマスに願うものでしょうか?
また、本来「制服」は家庭環境の違いを越えて、
みんなを同じように見せてくれるものであり、
他の子と比べて、引け目を感じさせる
ものでもないと思います。
私は子どもたちのサンタへの願いを聞いた時、
クリスマスなどの特別な日を彩ることだけでなく、
子どもたちが安心して
当たり前の日常を過ごせる環境を
支えることの大切さを強く感じました。


はじめまして、あやです。
私は、カンボジアで支援活動を行う日本人の方とのご縁をきっかけに、
2023年から現地の孤児院へ足を運ぶようになりました。
これまでのクリスマスには、
ケーキを食べたり、プレゼントを渡したり、
みんなで一緒に楽しむ時間を届けてきました。
しかし、活動を続ける中で、
子どもたちが本当に必要としているものは
何なのかを考えるようになりました。
2025 クリスマス会

私が訪れているカンボジアの孤児院には、
さまざまな事情を抱えた子どもたちが暮らしています。
親を亡くした子、
親が薬物や犯罪に関わりいなくなった子
深刻な貧困や家庭内暴力の中で暮らしていた子
経済的な理由から家族と離れて生活している子……。
その背景には、
カンボジアが歩んできた
激動の歴史が今も色濃く残っています。
1970年代のポル・ポト政権下で、
カンボジアは人口の4分の1近くを失いました。
その歴史の影響は今も色濃く残り、
貧困や教育格差が連鎖し続けています。
その結果が、
今まさに目の前にいる子どもたちの現実です。
孤児院への国からの支援は、
子ども1人あたり1日わずか200円
毎日の食事を用意することで精一杯で、
服や学用品を買う余裕はほとんどありません。
それでも園長先生は
日々やりくりをしながらお金を積み立て、
本当に限界になった子にだけ、
年に2回の制服購入を当てています。
破れたら縫い直し、
サイズが合わなくなっても
お下がりを着続ける
それが彼らの「当たり前」です。
さらにカンボジアの雨季には激しいスコールが降り、
替えの制服を持てない子どもたちは、
制服が乾くまで学校に行けない日もあります。
しかし、
制服だけが足りていない訳ではありません。
子どもたちの生活を見ていると、
体操服や靴も同じ状況です。
多くはボロボロで、新しいものが必要な状態です。
特に靴は、持っていない子も多く、
裸足で過ごしている子もたくさんいます。
制服への願いがきっかけでしたが、
そこから見えてきたのは、
彼らが学校に通い、
安心して生活するために必要な
「すべての当たり前」が整っていない現実です。
こうした状況の中で暮らす子どもたちが、
自分らしく将来を思い描ける環境をつくるために、
私たちにできることは何だろう。
そう考えるようになりました。

活動を続ける中で、私は子どもたちの状況が、
「マズローの5段階欲求」という
考え方と重なるように感じるようになりました。
それは
① 生きるために必要なもの
② 安心して暮らせる環境
③ 仲間とのつながりや愛情
といった“土台”が支えられてこそ
④ 自分に自信を持つこと
⑤ 将来の夢や目標を描くこと
へ進んでいけるという考え方です。
図1:通常のマズローの5段階欲求のピラミッド
つまり、“将来を思い描ける”ということは、
図の①〜③の土台が整って
はじめて見える景色なのだということです。
しかし、孤児院の子どもたちはどうでしょうか?
彼らが置かれている状況では、
①〜③の土台がまだ十分に整っていません。
本来であれば
当たり前に描けるはずの将来が、
彼らにとっては
簡単には想像できないものに
なってしまっている。
日々の生活の土台になる部分が
安定していない彼らには、
遠い未来のことを考える余裕がないのです。
私はそれが“貧困の連鎖”の
大きな要因の一つだと感じています。
孤児院の子どもたちは、
18歳になると孤児院を出て
自分の力で生きていかなければいけません。
その時に子どもたちが、
自分の人生に希望を持ち、
自信を持って社会へ踏み出していける力を持てるよう、
支えていきたいと思っています。
制服や体操服、靴は、単なる物ではありません。
安心して学校生活を送り、
周囲との違いを気にせず過ごせることは
「自分もここにいていい」と感じられる
大切な土台になります。
そして、その土台を支えることは、
子どもたちが教育を受け、将来の選択肢を広げ、
“貧困の連鎖”を断ち切る一助になると
私は考えています。

今回は、その第一歩として、
孤児院の子どもたちへの
「学校生活に必要な支援」です。
制服、体操服、靴
学校に安心して通うために欠かせないこれらを、
子どもたち一人ひとりに届けたいと考えています。
ご支援いただいた資金で、
子どもたちが必要とするものを購入し、
現地で直接届けます。
新しい制服・体操服を着て、
安心して学生生活を過ごせること、
足を守る靴を履いて学校へ向かうこと
これらはすべて、見た目が整うだけではなく、
心の安定と自信につながります。
安心して学校へ通い、自分に自信を持ち、
周囲とのつながりの中で
成長していくための土台づくりです。
また、支援物資を届ける当日は、
子どもたちと一緒に交流イベントを開催します。
私がこれまでの活動を通して感じてきたのは、
子どもたちが求めているのは物だけではなく、
「誰かに愛されていると感じる瞬間」
でもあるということです。
だからこそ今回は、
支援物資を届けるだけで終わらず、
一緒に作品を作り、
思い出を残せる時間も届けたいと思っています。

最後に、なぜ私が
ここまでこの活動に力を注ぐようになったのか、
私の個人的な背景を少しお話しさせてください。
私は大学を卒業後、日本の企業に就職しましたが
日々の忙しさやプレッシャーの中で、
少しずつ心も体も疲れてしまっていました。
そんな中、少し先が見えなくなっていた2023年、
カンボジアで医療支援の活動を行っている
日本人の方とのご縁があり、
「一度現地に来てみないか」
と声をかけていただいたのです。
正直、当時は
「自分に何か力になれるなら」という、
少しおこがましい“支援のつもり”で
現地へ飛び立ちました。
しかし、そこで出会った孤児院の子どもたちは、
私の想像を遥かに超えていました。
過酷な環境を生きているはずなのに、
みんな信じられないくらいキラキラした目で、
まっすぐに甘えてきてくれて、
とんでもないパワーを私にくれたのです。
何度も抱きついてきてくれる子、
「これ見て!」と嬉しそうに話しかけてくれる子。
その姿から私は、
子どもたちが本当に求めているのは“物”だけではなく、
「誰かに愛されていると感じられること」
「信頼できる大人がいると思えること」
なのだと感じました。
子どもたちのために行ったはずの私が、
気づけば子どもたちから
たくさんの力をもらっていた
あの時の言葉にできないほどの感動と感謝が、
私のすべての原動力です。
彼らとの出会いが、
前を向くきっかけをくれたからこそ、
今度は私が、彼らが未来の夢を描くための
「スタートライン」
に立つための手助けをしたい。
本気でそう思っています。
特技を見せてくれる子どもたち

今回のクラウドファンディングは、
私にとってひとつの“足がかり”です。
一度きりの支援で終わるのではなく、
子どもたちが少しずつ
自分の未来へ進んでいけるような環境づくりを、
継続して続けていきたいと考えています。
制服、体操服、靴
学校に必要なこれらが、子どもたちにとっては
「安心して学校へ行ける」
「自分もみんなと同じように学べる」
「未来を思い描くきっかけになる」
そんな大切な一歩になります。
私一人の力は小さいですが、
皆さんのお力を借りて、
子どもたちの未来への土台を一緒に作りたいです。
最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

【スケジュール】
2026年6月:クラウドファンディング開始
2026年7月上旬 :クラウドファンディング終了予定
2026年7月下旬 :現地にて支援物資購入・寄贈予定
2026年8月中旬 :活動報告公開(写真・レポート)
2026年9月上旬 :リターン発送予定
【支援金の内訳】
ご支援いただいた資金は、
子どもたちへの支援物資購入費をはじめ、
大切に使用させていただきます。
施設に在籍するすべての子どもたちへ届けることを予定しています。
目標金額に達しない場合も、不足分は自己負担にて対応いたします。

本プロジェクトの支援先は、
カンボジア・シェムリアップ州にある「シェムリアップ州立孤児院センター」です。
本プロジェクトで購入した制服・体操服・靴等は、同施設へ寄贈いたします。
寄贈内容およびクラウドファンディングの実施については、
事前に施設側へ確認・了承をいただいております。



