このプロジェクトについて
私たち株式会社バリューシフトは、八戸市を拠点に12年以上、地域内外の人たちとの対話を通じてまちづくりに取り組んできました。
今回、CAMPFIREさんとの連携により、【三八・北三陸の関わりをつくるポータルサイト『かがりび』】を立ち上げ、三八・北三陸エリア(青森県三八上北地域及び岩手県北地域)の事業者を中心に、助け合いが循環するための新たなきっかけをつくりたいと考えています。
[八戸市の街並み写真]
このプロジェクトは、青森県東方沖地震の課題から見えてきた課題を活かし、平時と有事双方の解決策を実施するものです。バリューシフトが利益を追求するものではなく、行政のような公益性のある支援プロジェクトとして、地域との関わりを増やしたい人々が迷わず一歩踏み出せる【土台となる仕組み】をつくりたいと考え、立ち上げました。
皆様の応援を地域の大きな力へと還元していくためにも、私たちのプロジェクトへの想いをご覧いただけますと幸いです。
なぜ私たちが動くのか
今回、なぜ八戸の小さなまちづくり会社がCAMPFIREさんと連携してサイトをつくるまでに至ったのか。その背景には、全国の仲間とのご縁やこれまでの活動に答えがあります。
まず私たち株式会社バリューシフトは、代表の外和が大手旅行代理店から独立し、旅行産業経営塾やグロービス経営大学院のMBAの学びや繋がりを活かし、2013年にUターンして創業した観光まちづくり会社です。これらの知見を活かし、私たちバリューシフトは『地域内外の交点を整え価値を創る』をテーマに、人材育成、事業者支援、持続可能な観光まちづくりに取り組んできました。

[バリューシフトチームの写真]
しかし、地方における観光まちづくり事業を推進していくためには、地域内の限られたリソースだけではどうしても越えられない壁が沢山あります。その限界を突破するために私たちが頼ったのが、チャレコミの全国の仲間とのつながりでした。私たちは、NPO法人ETIC.が運営する「チャレンジ・コミュニティ・プロジェクト(通称:チャレコミ)」に参画しています。ここでは、全国の地域コーディネーター(プロデューサー)や企業、自治体、さらに学生に至るまで、意欲ある主体たちが、地域の枠を超えて知見を共有し、共に成長するコミュニティを育んでおり、地域の課題をソーシャルビジネスで解決する多数の先進的なプロジェクトを生み出し続けています。
また、このネットワークの真価は、平時だけに限らず災害支援などの有事の際にも発揮されました。 ETIC.が運営する「災害支援基金プロジェクト(SSF)」のネットワークを通じ、私たちは能登半島地震へのスタッフ派遣や、月次開催のオンライン勉強会にも参加。全国の仲間から、災害復興の最前線でしか得られない知見を積み重ねてきました。

[バリューシフトの対話を通じてまちづくり活動のイメージ]
そのようなつながりが日常から存在していたため、私たちの地元で「青森県東方沖地震」が発生した際、チャレコミやSSFの経験とネットワークを活かし、即座に助けを求めることができました。そして有難いことに、全国各地の仲間が大切に積み立ててきた基金によるご支援により、初動対応に必要となる外部からの右腕人材をチームに迎え入れ、復興支援事業を加速させる体制を整えることができました。
さらにチャレコミからの支援はこれだけでなく、連携パートナーのご紹介までご支援いただきました。私たちは、八戸の復興をより一層確実なものにするため、外部の多様なステークホルダーとの連携を模索し続けていました。その中でチャレコミメンバーからのご紹介があり、12月の震災直後のタイミングから株式会社CAMPFIREさまと繋がり、共に復興の道をたどる取り組みがスタートしました。そして、日々変わる状況に対して必要な打ち手は何なのか、議論を重ねていった末に、それぞれの強みを活かした支援事業を実施していこう!という結論に至り、その答えの一つとして、今回のポータルサイトの構築まで実現することになりました。
[バリューシフトも地域パートナーとして黒子役を務めています!]
このように、今回のプロジェクトは、長年培ってきた「地域での活動」と「全国の知見」の二つが繋がり、実現しました。これらはすべて、全国各地の沢山の方々の支援やご縁によって実現したものです。このことに感謝しながら、八戸でモデルを作り出し、そこで得た知見を今度は全国の皆様にお届けできるよう、結果にこだわり、プロジェクトを進めて参ります。
なぜ今、八戸エリア発のポータルサイトが必要なのか
震度6強を記録した「青森県東方沖地震」から2ヶ月。早急な復旧作業により、八戸の街には日常が戻りつつあります。しかし、一見平穏を取り戻したように見える景色とは裏腹に、今もなお絶望の淵で立ち止まったままの事業者がいます。
「12月・1月の書き入れ時に客足が遠のき、運転資金が底をつきかけている」
「ビルの損壊が激しく、営業再開の目処が立たない」
私たちが現場でヒアリングを行う中で聞こえてきたのは、こうした痛烈な叫びでした。しかし、浮き彫りになった真の課題は「支援策がないこと」の奥深くにありました。
八戸での活動に対して支援をお願いするため、地域外の方に話を聞くと、「八戸を応援したい」と願う方が想像以上に多く存在することが分かりました。つまり、苦境にある地域の現実が地域外に伝わっておらず、応援したくても「どこに」「どうやって」関わればいいのか分からないという、情報のミスマッチが起きていたのです。
この状況の本質は、【地域側の想いや悩みを受け取り、応援可能な形へと翻訳された"機会"が不足している】点にあります。人口60万人を超える八戸圏域エリアにおいて、行政・民間・住民の動きを一つひとつ繋ぎ、支援の"機会"へと昇華させるためには、以下の二要素を同時に解決しなければなりません。
①地域側の受け入れ体制(受援力)を整えること
②地域のアクションを翻訳・発信し、内外へ向けた「関わり代」をつくること
この2つの困難な壁を同時に突破しない限り、ピンチをチャンスに変える復興の歩みは進まない。私たちはそんな強い葛藤を抱いていました。
そのような状況の中、12月から毎週重ねてきた情報共有会議を経て、私たちは一つの決断を下しました。それが、三八・北三陸の関わりをつくるポータルサイト『かがりび』の立ち上げです。

[12月から毎週オンラインで開催していた情報共有会議]
この構想の背景には、2024年に震災と水害の二重被災に見舞われた能登半島での原体験があります。私たちバリューシフトメンバーも能登に入り、復興プロジェクトを共創してきました。そこで痛感したのは、「ひと・もの・情報・お金」といった資源を地域へ接続しうねりをつくることの重要性です。
能登では、支援の枠組みを地域と結びつける「架け橋」が存在することで、住民と外部パートナーによる共創マッチングが生まれ、地域が劇的に変容していくプロセスを目の当たりにしました。
この経験から、地域内外を結びつけるマッチングは全国各地どの地域でも必要なことであり、平時から有事にもいきる繋がりを進めていかなければなりません。今回の震災の取り組みを平時へ、そして平時の取り組みが有事へと相互に直結する体制を、このエリアでも実装したい、その想いが私たちの原動力です。
しかし、現実は青森県東方沖地震に対する民間・公的な支援はその範囲や期間が限られており資源は限定的です。さらに、限られた資源も時間の経過とともに減少していくのが現実です。だからこそ、中長期的かつ継続していくためには、民間の力を活かした持続的に資源を繋ぎ続ける仕組みが必要です。その答えの一つとして、能登で数々のマッチングを促進してきたクラウドファンディングの集約サイトを、三八・北三陸エリアに最適化し、クラファンだけでなく、地域のあらゆる情報を可視化できるような、地域発のポータルサイトを立ち上げることを決めました。
プロジェクトが目指す未来
この、三八・北三陸の関わりをつくるポータルサイト『かがりび』が実現することで、
①八戸で起きている挑戦・活動・困りごとが分かりやすく集約化
②挑戦したい人と共創したい人とが多様な選択肢で『関係を持つ』環境をつくる
以上の二つを実現していきます。その一つの活動として、まずはCAMPFIREさんの仕組みを活用し、地域パートナーとしてクラウドファンディングを行いたい方の伴走支援を行って参ります。さらに、八戸にはインターンシップや副業・兼業、移住定住などさらに多様な形で地域で挑戦する形が点在しています。こうした様々なプロジェクトを、日常的に創出することで、"有事"も"平時"も地域に挑戦者で溢れ、共感者と一緒に活動をしたい人とがマッチングするプラットフォームを目指していきます!
どんなサイトになりそうなのか、構想イメージをお伝えすると・・・
地域との関りをつくるために、「知る」「繋がる」「関わる」「移住する」の4つのカテゴリーで情報を発信します。閲覧者が多様な機会に興味を持ち、現地訪問やオンライン応援など、多様な選択肢の中から自分らしい接点を持てるサイトを目指します。
実際に、弊社で実施予定のプロジェクトとして、
・三八・北三陸エリアで本気の挑戦を実施する『実践型インターン』の実施
・地域企業に副業・兼業する『ふるさと兼業』のプロジェクト
・地域住民とのまちの未来を考える対話の場へのご案内
・クラウドファンディングやふるさと納税などの地域を応援する取り組みのご紹介
・地域おこし協力隊などの移住モデルのご案内
など、沢山の機会を掲載する予定です。また、地域で活動している皆様のプロジェクトも、このサイトでご案内できればと考えています!その結果、これまで地域で埋もれてしまっていた情報も一括して発信することで、ターゲットによりリーチできる起点をつくれると考えています。
(※サイトの内容は現段階での構想となります。内容が変更された場合は活動報告等でその旨ご連絡いたします。)

[特設サイトイメージ図]
プロジェクトやリターンの意義
今回ご支援いただいたお金は、全て特設サイトの設計に使わせていただきます。一方で、支援していただいた方々には、単に支援で終わるのではなく『関係人口』になっていただけるような導線を多数用意しています。

[応援者とのつながりイメージ図]
例えば、特設サイト完成後に『八戸を応援した人』としてサイト内にお名前を刻ませていただいたり、メッセージ掲載を行ったりします。また、支援者様限定で八戸の今を届ける限定レポートやオンライン共有会をお知らせし、現地訪問時の受け入れ・交流のきっかけもご提供します。さらに、今後立ち上がる八戸発の復興プロジェクトの先行案内もお届けし、継続的に八戸と関わっていただける仕組みを整えています(これらは全て、CAMPFIREアプリ内の「活動報告」の欄からご案内する予定です)。
支援金は特設サイトの設計・制作・初期運営費、取材・編集・コンテンツ制作費、CAMPFIRE連携に必要な企画・キュレーション体制づくり、そして共創コンソーシアムの運営コストに活用させていただきます。
【プロジェクト実施スケジュール】
2026年2月10日 クラウドファンディング開始
(3月まで、八戸エリアの災害関連の新規クラファンプロジェクトの伴走支援を実施)
2026年3月31日 クラウドファンディング終了
(2カ月の間にwebサイトの構築)
2026年6月ごろ 三八・北三陸の関わりをつくるポータルサイト『かがりび』OPEN
2026年6月下旬頃 リターン発送
最終的に、叶えたい八戸の未来
今回の地震で、大きな被害を受けたエリアの一つとして、八戸市中心街が全国ニュースで多数報道されました。その中心街の重要性について、八戸市の産業界の礎を生涯支えていらっしゃった故・塚原隆市さんは生前、八戸をこのように変えていきたいと語っています。
[イベントのゲストスピーカーを務める故・塚原隆市さん]
「八戸駅は玄関口、中心街は「八戸」の顔。中心街は多くの来訪者が滞在する。滞在した来訪者が「次も来たい」と思い、「リピーター」であり続けてもらうためには、魅力溢れる「中心街」であり続ける必要がある。」
観光産業の観点から八戸のまちづくりについて想いを語っていらっしゃった塚原さん。その言葉の通り、この地域には独自の魅力と共に、まちの機能的役割を担っています。
一つ目は、地域住民の「社交場」としての役割。ビジネスが生まれる場として数々の打ち合わせが行われるほか、飲み屋などでの偶発的な出会いなど、まさに大人の社交場として重要なハブ的機能を持つ場がいたるところに存在がしています。
二つ目は、唯一無二の「観光資源」としての役割。路地裏の赤提灯、店主との語らい、まちを賑わすイベントやお祭り、伝統芸能の数々。各エリアごとに多様な魅力があふれる「カオスさ」こそが八戸を代表する観光資源であり、それがリピートしたくなる源でもあります。
そして三つ目は、「文化維持」の役割。神事や郷土芸能等に対して少額の寄付で毎年の運営を循環させる「門付け(かどづけ)」と呼ばれる文化風習は、地域の伝統を守るために欠かせないものです。お祭り期間中、この地域では各所で門付けが行われ、毎年店主たちは、自分たちの商売が苦しい時でさえ演者や若者たちを温かく迎え入れ、ご祝儀を出し、何世代にもわたり安寧を祈り続けてきました。

[毎年2月に行われる郷土芸能「えんぶり」と横丁での門付け]
なぜ、私たちはここまで三八・北三陸エリアでの「挑戦」にこだわるのか。それは、今回の地震で特に大きな被害を受けているの事業者の多くが、単に食事やサービスを提供する場所ではなく、この街の「暮らし」「産業」「文化」を支えている場であるからです。
そして、この地域の事業者が倒れるということは、観光まちづくりに資する大きな機能が一つ消滅することだけにとどまらず、これまでどんな時代もまちを良くしていこうと汗水流してきた先人・同士たちの夢や想いもここで断念することになります。
私たちバリューシフトメンバーは、後世まで愛される三八・北三陸エリアのまちづくりをしていくために、何としても「今」もう一度踏み留まり、挑戦し続ければければならない。その想いで活動していきます!
最後に
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。
正直に申し上げます。私たちは今、震災という大きな困難を前に、これまでのやり方だけでは太刀打ちできない大きな壁にぶつかっていると感じています。
私たち大多数の住民が当たり前の暮らしを再開することが出来ているその裏では、ほんのわずかですが、独りで今もなお災害を背負い続けている方もいます。困っている方が「助けてほしい」という気持ちを押し殺さなければいけない現実に対して、「助けたい」と思ってもらう形へと変えていく。その当たり前のような循環をゼロから始めることは、かなり困難であるうえに、長い年月をかけて変えていかなければならないのかもしれません。
しかし、先ずは誰かが先陣を切り変えていかないと、ずっとこの負の因果からは抜け出せません。
株式会社バリューシフトが先陣を切って始めるこの小さな挑戦が、やがて地域全体、そして三八・北三陸エリアを愛する全国の皆様の大きなうねりへと繋がっていくことを目指します。皆様と共に、三八・北三陸エリアへの想いをつくりあげていければ幸いです。
応援のほど、宜しくお願い致します。





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