自己紹介
私は「子どものこころとからだのクリニックCACかながわ」で児童精神科の医師として、日々公認心理師とともに、心に深い傷を負った子どもたちに向き合っています。性虐待、性被害、身体的虐待や事故、災害、いじめなど、その原因はさまざまですが、幼い彼らの心には、大人が想像する以上に重い傷が残ります。その心の傷(トラウマ)は一見目に見えないこともありますが、突然被害のことを思い出して過呼吸になる、夜眠れなくなる、悪夢を見る、自傷をしてしまうなど、さまざまな症状として現れます。人を信じる力を奪われたり、学校に行けなくなってしまうこともあります。子ども時代に受けた深い心の傷は、適切なケアや支援につながらなければ、その後長期間回復に時間を要することがあり、大人になってからも影響が続くことがわかっています。
だからこそ、子どものトラウマへの専門的な取り組みは何より大切だと感じています。私たちは、トラウマを抱える子どもたちに寄り添い、安心できる環境の中で、少しずつ心の回復を支えていく取り組みを続けています。時間をかけて信頼関係を築き、子どもたちが自分の気持ちを言葉にできるようになっていく過程を、これまで数多く見てきました。幼いながらに勇気を振り絞って自分のつらさと向き合い、少しずつ表情を取り戻していく子どもたちの姿は本当に尊く、トラウマへの継続的な支援の重要性を強く実感しています。子どもたちが将来に希望を持てるよう、その土台となる心のケアを社会全体で支えていくことが必要だと考えています。
プロジェクト立ち上げのきっかけ
しかし、日本の子どものトラウマを取り巻く環境には、現実的に大きな壁が存在します。米国など海外では、性虐待や性犯罪被害によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱える子どもたちに対し、国や州などの公的制度によって、継続的な専門支援が保障されている例もあります。
一方で、日本の現行制度では、トラウマに関わる長時間の専門的なケアを、公的な制度上の支援だけで十分に支えることは容易ではありません。子ども一人ひとりに丁寧に向き合うためには、医療・心理の専門職が連携し、時間をかけた関わりが必要となりますが、こうした体制を安定的に維持することが難しい現状があります。
その結果、専門的なトラウマケアへの支援を必要としていても、家庭の経済状況や環境によって、継続的なケアにつながることが難しくなってしまうケースが生まれています。支援を受けたいと願っていても、その選択肢にたどり着けない子どもたちがいることは、現場に立つ者として大きな課題だと感じています。
すべての子どもが、経済状況や家庭の事情に左右されることなく、平等に心のケアにつながる社会にしたい。これは、子どものトラウマに向き合ってきた者としての切実な願いです。心の傷は、その子自身の努力や我慢だけで乗り越えられるものではありません。だからこそ、周囲の理解と支え、そして社会全体で子どもたちを支える仕組みが必要だと考えています。どの子どもにも、生まれ育った環境や境遇に関係なく、安心して心のケアにつながる権利があるはずです。

プロジェクトの内容
そこで私たちは、子どものトラウマに関わる専門的なケアを継続的に支えるため、今回のクラウドファンディングに挑戦することにしました。本プロジェクトでは、経済的な事情により心のケアにつながりにくい子どもたちが、安心して専門的な支援を受け続けられる環境を整えることを目的とした支援基金を設けます。
皆さまからのご支援は、特定の診療行為や個別の費用を直接補填するものではなく、長時間の専門的な関わりを必要とする子どもたちを支える体制づくりや、継続的なケアにつなげるための基盤として活用させていただきます。
目標金額100万円は、経済的な困難を抱える複数のご家庭の子どもたちが、一定期間安心して心のケアにつながれるよう、支援体制を安定的に運営するための大切な資金となります。

プロジェクトの展望・ビジョン
どうか、子どもたちのためにお力をお貸しください。みなさまから寄せられる温かいご支援は、心に深い傷を抱えた子どもたちが、再び安心して前を向くための大きな支えとなります。継続的な心のケアにつながることで、子どもたちは少しずつ安らぎを取り戻し、自分らしさを取り戻していくことができます。そして、再び学校生活や人との関わりの中で、小さな希望を見いだしていく姿が生まれていきます。
最後までお読みくださったみなさま、そして子どもの痛みに心を寄せてくださるすべての方に、心より感謝申し上げます。本プロジェクトを通じて生まれる支援基金は、一人ひとりの子どもが安心して心のケアにつながるための土台となり、将来にわたって支え続ける仕組みへとつながっていきます。
「子どものこころとからだのクリニックCACかながわ」は、子どもたちの伴走者として、いただいたご支援を、心のケアを必要とする子どもたちを支える環境づくりのために大切に活用してまいります。どの子どもにも平等に心のケアが行き届く社会の実現を、みなさまとともに目指していきたいと願っています。

クラウドファンディング目標等
【目標金額】:1,000,000円
本プロジェクトはAll in方式で実施します。
期日までに集まった支援総額に応じて、実行内容および規模を調整しながら、子どもトラウマ治療を継続的に支えるための体制整備と支援プログラムを実施します。
本プロジェクトは、「子どもトラウマ治療継続支援基金」の立ち上げと運用を目的とした、第一回目の取り組みです。
【支援金の使い道】
本プロジェクトで集まったご支援は、特定の個人に現金を給付したり、診療費を直接代行・補填することを目的とするものではありません。
経済的事情により治療の継続が難しくなりやすい子どもやその家族が、安心して専門的なトラウマケアを受け続けられるよう、医療提供体制および支援環境を整備・維持するための「基金」として運用します。
トラウマ治療は、短期間・短時間で完結する医療ではなく、子どもが安全を感じられる関係性のもとで、十分な時間をかけて継続されることが不可欠です。しかし現行制度では、こうした長時間・継続的な専門的ケアを支える仕組みが十分とは言えず、経済的事情により治療の中断を検討せざるを得ない家庭が少なくありません。
本基金では、そうした状況を少しでも減らし、治療が必要な子どもたちの回復の機会が経済状況によって左右されないよう、以下の用途に資金を活用します。
【具体的な使い道】
① 子どもトラウマ治療継続支援基金の設置・運用
・専門的なトラウマケアを継続するために必要な診療体制・支援体制の維持
・医師と公認心理師が連携し、子どもが安心して治療に臨める環境を整えるための体制整備
・経済的事情により治療中断のリスクが高い家庭を支えるための支援プログラム運用
② 支援体制の安定化に向けた基盤整備
・治療枠や面接時間を確保するための運営体制の調整
・ケース検討や多職種連携を含む、治療の質と安全性を維持するための環境整備
③ 支援実施状況の把握および報告体制の整備
・支援人数や支援内容について、個人情報に十分配慮したうえで活動報告として共有するための運用
【支援額に応じた実行内容(All in方式)】
本プロジェクトは、集まった支援額に応じて、以下のように実施規模を調整します。
■ 支援総額が100万円に達した場合
治療継続支援基金を本格的に運用し、一定期間、複数名の子どもが専門的なトラウマケアを、経済的負担を軽減した形で継続できる体制を整えます。
経済的事情により治療中断のリスクが高い家庭を対象に、治療が途切れないよう支援を行います。
■ 支援総額が50万円以上99万円未満の場合
基金の運用規模を調整し、支援対象人数や支援期間を限定した形で、治療継続を支える体制整備を実施します。
治療頻度や支援期間を調整しながら、可能な範囲で子どもや家族の経済的・心理的負担を軽減します。
■ 支援総額が50万円未満の場合
基金の部分運用および今後の継続支援に向けた基盤整備を行います。
治療継続が困難になりやすいケースを優先的に支えるための体制づくりを進め、次回以降の支援につなげます。
【支援対象と運用の考え方】
本基金の支援対象は、当院においてトラウマに焦点を当てた継続的支援が必要と判断された子どものうち、経済的事情等により治療継続が困難になりやすい家庭とします。
支援の判断は医師一人に委ねるのではなく、院内で複数名による確認を行い、公平性・透明性に十分配慮して運用します。
本基金は、特定の個人への送金を目的とするものではなく、治療が必要な子どもたちが安心して継続的な支援を受けられるよう、医療提供体制と支援環境を整備するための仕組みとして運用します。
【継続性・今後の展望】
本プロジェクトは、子どもトラウマ治療継続支援基金の「第一歩」として実施する単発型の取り組みです。
今回のご支援は本プロジェクト内で完結し、支援者の皆さまに継続的な金銭的負担をお願いするものではありません。
そのうえで、本プロジェクトで得られた支援や運用の経験を踏まえ、社会的必要性や支援状況を見極めながら、将来的に同趣旨の単発型クラウドファンディングを実施する可能性を検討しています。
無理のない形で基金の持続性を高め、子どもたちの回復の機会を長期的に支えていくことを目指します。
<寄付金の優遇税制について>
本プロジェクトは、ご覧の通り「CAMPFIRE for Social Good]を通じて実施しています。その仕組みにより、支援者の皆さまには、ご寄付金額に加えて「ご協力費」およびシステム利用料をご負担いただくかたちとなっています。ご寄付金そのものは、全額が当法人に預けられ、子どもたちのトラウマケア継続支援のために大切に活用いたします。
なお、当法人は認定NPO法人です。ご寄付金は税額控除の対象となりますので、確定申告の際にお手続きいただくことで税制上の優遇を受けることができます。詳細は、プロジェクト終了後に発行される「寄付金受領証明書」をご確認ください。
本仕組みへのご理解のうえ、温かいご支援を賜れましたら幸いです。何とぞご理解とご協力をお願い申し上げます。
<優遇税制の個人・法人の違いについて>
・個人の場合:当法人への寄付は税制優遇の対象となります。確定申告の際に寄付金受領証明書を添付することで、「税額控除」または「所得控除」のいずれか有利な方式を選択できます。なお、控除額は年間寄付総額から2,000円を差し引いた額を基準に算定されます。一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。
・法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入が可能です。
※詳しくは自治体や所轄税務署、以下の国税庁のウェブサイト等をご確認ください。
🔹 国税庁「一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除)」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1150.htm
🔹 国税庁「認定NPO法人に寄付をしたとき」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1263.htm
<寄付金受領証明書の発行について>
寄付をされた方には、後日当法人から「寄付金受領証明書」を送付致します。
証明書名義:ご登録の「リターン/ギフトの発送先の氏名」を宛名として作成します。
証明書発送先:ご登録の「リターン/ギフトの発送先ご住所」にお送りします。
寄付の受領日(証明日):CAMPFIREから実行者に入金された日となります。
証明書の発送日:プロジェクト修了後順次発行いたします。発送まで少しお時間をいただきますが、予めご了承願います。
※寄付金受領証明書(領収証)はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。
※寄付金受領証明書(領収証)に関するお問い合わせは、直接当法人までご連絡ください。
認定特定非営利活動法人チャイルドファーストジャパン ℡ 0463-90-2715(代表)
お問い合わせフォーム https://cfj.childfirst.or.jp/contactus/






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