先週、短編映画『スカンブル』のリハーサルが全て終了しました。二日間のカメラリハーサルでは、実際の撮影を想定しながら、芝居や動き、カメラワークの確認を行いました。脚本を書いている時は頭の中にある映像を言葉にしている感覚ですが、実際に役者さんが演じることで、自分では想像していなかった表情や間、空気感が生まれます。歩く速度、視線の向け方、沈黙の長さ。そうした細かな積み重ねによって、登場人物たちは少しずつ実在する人間になっていきます。また、ロケ地や機材についても、実際に試してみて初めて分かることばかりでした。改めて感じたのは、作品は脚本を書き上げた時に完成するのではなく、多くの人と向き合う中で少しずつ育っていくものだということです。今回のリハーサルでも、たくさんの発見がありました。また、並行してサブキャストオーディションも実施しました。ご応募いただいた皆様、本当にありがとうございました。同じ台詞でも、人によって解釈や表現は大きく異なります。その姿を見ている中で、シーンや人物に対する新しいアイデアも生まれました。オーディションはキャストを選ぶ場であると同時に、作品そのものを見つめ直す大切な機会でもあります。そして何より、キャストの皆さんには感謝しています。暑さのある中、何度も同じシーンを繰り返しながら、一緒に作品と向き合ってくださいました。その姿勢に、監督として何度も助けられました。ここからはいよいよ撮影本番に向けた最終準備です。迷いや不安もありますが、今回のリハーサルとオーディションを通して、『スカンブル』は確実に一歩前へ進みました。完成を、楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。引き続き、『スカンブル』をよろしくお願いいたします。





