主体的に協働することの大切さを伝えたい
本作を通じて行いたいことは、
映画を通じて学校教育をより深く、視野の広い環境にしたい
この映画を通じて、教育現場、学生さん、教職員の方々に、
クリエイティブな学びの大切さをドンドンお伝えしていきたいという想いがあります。
アクティブ・ラーニングって言葉をご存知ですか?
2020年にセンター試験が無くなります。
2014年には下村博文元文部科学大臣が「アクティブラーニング」を全国の学校に
普及させようと提言されたのです。
「アクティブラーニング」は「主体的かつ対話的な深い学び」という定義で
今までの学校のように先生の板書をただ写して学ぶ受動的なやり方ではなく、
自分たちから学び合いをしていく中で、
学ぶことを自分たちからアクションを起こしていき、
他者と学びを享受し合う環境にしていこうという取り組みです。
この考え方は学校だけでなく、企業でも大変注目されているあり方で、
自分は2007年に入学したデジタルハリウッド大学大学院でこのやり方を体感し、
大手予備校時代も含め、約10年間、アクティブラーニング教育を実践してきました。
自分にとって、学校は牢獄のような場所だった
自分は学生時代、日本の学校教育に馴染めませんでした。
黒板で書いたことを学んで、それを点数だけで評価する。
自分のやりたいものを学べず、同じことを同じようにするあり方が
とても息苦しかったのです。
大学の講義も90分間、教授が無口で黒板を書くだけ。
これなら内容をコピーして配布したら1分で終わるじゃないか、
そういう気持ちでおりました。
大手予備校で10年間、物理の教鞭を取る
大学を卒業してすぐに大手予備校講師の物理科に採用されておりました。
最初は受験の高得点を取るためのテクニックを重視してましたが、
デジハリ大学院でのアクティブラーニングを知ることにより、
講義の仕方をガラッと変えました。
Yotubeやアニメーションを積極的に学生同士を対話させておりました。
予備校講師時代に伝えていたことは、
勉強はスポーツであり、みんなで声を出しながら学んだ方が
断然記憶に残るよね、ということでした。
この考え方は、今行っているアクティブ・ラーニングの活動にも
とても通ずる発想だと思っております。
映画の現場で学んだチームビルディングと社会人基礎力
アクティブ・ラーニングと映画の現場のつながりはとても強い関係があります。
勉強ばかりしかしてこなかった自分は、映画の助監督に就いた時に
怒られてばかりで使い物にならないと言われ続けました。
物事の視野が狭く、自分中心に物事を考えること、相手に迷惑を考えずに行動するなどなど、
今から考えると様々なことをやらかしていました。
その理由は、生の体験、人との関わる体験をしてこなかったことが原因でした。
そこから、様々な先輩方に教えを請いながら、少しずつ自分改革を行っていったのです。
学校や家庭では教えてくれない大切なことが山ほどあったのです。
答えが一つに決まらないことをトレーニングしてもらいたい
このような経験と活動を元に、本作を通じて
学校の教育現場で本作を使ってもらいたいと思っております。
道徳教育はもとより、チームで一緒になり、アイデアや意見をぶつけ合いながら、
企画力や計画力、発想の柔軟性やチームビルディングのあり方、
社会に出た時にちゃんと使えるコミュニケーションの仕方や
自分の意志をしっかりと伝えることができる積極性を
身につけてもらいたいと考えております。