まったく違う道具を手にしながら、同じ方向を向く二人の経営者がいる。片や、糸と針で「誇り」を形にするワッペンの作り手。片や、AIとデータで「身体の負担」を見える化する農業DXの旗手。“現場で働く人を支える”とはどういうことか――〈心〉と〈体〉、それぞれの現場から語り合った。― 登場人物 ― [体] AI × データで“体”を支える担い手 平池 学 ひらいけ まなぶ 合同会社ノースDXラボ 代表社員 「農業を媒体に、世の中すべての人へ健康と幸せを」を掲げる。製造業の機構設計・品質管理のノウハウを応用し、現場の身体負荷を見える化する。 画面(右上) [心] 刺繍・エンブレムで“心”を支える担い手 濱田 凌 はまだ りょう ワッペン製作メーカー〈ビートテック〉代表取締役 ユニフォームやワッペンに宿る一体感と誇りを「形」にする作り手。袖を通した瞬間に入る“心のスイッチ”をつくる。 画面(下部センター) ※本記事は神上コーポレーション株式会社 鈴木(崇)が執筆(画面左上)自社の仕事は、働く人にとって「どんな存在」でありたいか平池原点は「農業を媒体に、世の中すべての人へ健康と幸せを届ける」ことです。私たちが向き合っているのは、現場で身体に負担をかけながら働く人たちです。だからこそ、働く人が生涯現役で、痛みを我慢せずに続けられる――そんな現場をつくる“伴走者”でありたい。管理する側に立つのではなく、一緒に良くしていく存在でありたいと思っています。濱田平池さんが“伴走者”とおっしゃいましたが、近い感覚かもしれません。ユニフォームやワッペンは、単なる装飾ではないんです。刺繍やワッペンを身につけることで、ブランドや会社への一体感、そして誇りが生まれる。袖を通した瞬間にスイッチが入って、「自分はこのチームの一員だ」と実感できる――そういう“装置”でありたい。同時に、社外に向けたプロモーションのきっかけにもなります。内に向けては結束を、外に向けては会社の顔を。その両方を一枚で担えるのが、私たちの仕事だと思っています。一枚のワッペンがもたらす「目に見えない効果」平池逆に、私から濱田さんに伺いたいんです。同じマークを胸に付けるだけで、チームや個人に“目に見えない効果”が生まれる――それは、具体的にはどんな変化なんでしょう。印象に残っている場面はありますか。濱田いちばん大きいのは、帰属意識と士気、そして誇りです。同じマークを胸に付けるだけで、不思議とチームの空気が変わる。会社やブランドへの一体感が、目に見える形で立ち上がってくるんです。 「身体負荷の見える化」とは、具体的に何か濱田では、“体”の側も聞かせてください。平池さんの言う「身体負荷の見える化」とは、具体的には何をするんですか。農業の現場では、どんな変化が起きたんでしょう。平池特別な機材は要りません。普段の作業着のまま、スマートフォンで撮った映像から、全身51か所のキーポイントを3次元で解析します。そして、専門家でなくても直感的に分かる「負荷の地図」に変換する。どの動きで、体のどこに負担が集中しているのか――これまで“なんとなく”だったものが、目で見て分かるようになります。実証フィールドである有限会社NOAHの農場では、主観評価で腰の負担感や欠勤に改善の傾向が見られました。現場の「我慢」「無理」と、どう向き合うか平池収穫、運搬、中腰の姿勢。身体への負担が大きいのに、長く「気合い」で済まされてきた現場があります。私たちはそれをデータで見える化して、「我慢を当たり前にしない」ようにしたい。そして――心(誇り)と体(負荷)、この両輪がそろって初めて、本当の意味で『無理のない現場』になると思っています。どちらか一方では足りないんです。濱田“心”の側から言えば、私たちが向き合うのは「やらされ感」です。同じ作業でも、誇りがあるかないかで、士気も定着率もまるで変わる。“着せられている”のではなく、“まといたい”と思える一枚をつくる。それが、現場の無理を減らす私たちなりのやり方です。“心と体、両輪ではじめて“無理のない現場”になる。”5年後、10年後。北海道の「働く現場」はどう変わってほしいか平池農業で確立した知見を、介護や医療の現場へ広げていきたい。たとえば介護職員の腰痛予防や、ケアの質の向上に活かせるはずです。これはSDGsの目標3(健康と福祉)、8(働きがい)、11(まちづくり)にもつながります。北海道発で、働く人が体も心も健やかでいられる――そんな地域モデルをつくれたら、と思っています。濱田私は“かたち”を残す立場として、北海道のものづくりと、チームの文化を、次の世代へ受け継いでいきたい。形にして残せるのが、私たちの強みですから。二人の対話A. 相互理解 ― 「自分たちの現場にも活かせそう」平池濱田さんの話を聞いて思ったんです。ワッペンが士気を上げるのなら、健康データの見える化も、ただ数字を渡すのではなく『誇り』とセットで届けたい、と。「あなたの体を大事にしている」というメッセージそのものになる。濱田逆に、データで負荷が見えるのなら、作業着の設計やワッペンの付け方にも応用できそうだと感じました。動きやすさと誇りを、同じ一着で両立させられるかもしれない。B. ものづくり論 ― 「データづくり」と「ものづくり」の共通項濱田“ものづくり”と“データづくり”、一見正反対に見えますよね。でも結局は「使う人のことを考え抜く」こと。そして「細部に妥協しない」こと。糸一本の通し方で、仕上がりも、付ける人の気持ちも変わりますから。平池まったく同じです。実はノースDXラボは、製造業の機構設計・品質管理のノウハウから生まれた会社なんです。だから、データをつくるときも“使う人が直感的に分かるか”を最後まで詰める。道具は違っても、根っこは同じ「ものづくり」だと思います。“異業種に見えて、実は同じ“ものづくり”だった。”ウェルFar“M”のキツネのマスコットをワッペン化し、クラウドファンディングの返礼品や、プロジェクトチームのユニフォームに――という“即実装”のコラボアイデア。“心”と“体”、二つの現場が、一枚のワッペンで本当に出会う。 リターン Ami fit(ウェイトクッション)リターン ウェルFar"M”宇江風磨くん クイックワッペン働く人のウェルビーイングを、本気で考えたい経営者へ平池“気合い”で乗り切ってきたものを、一度、見える形にしてみてください。我慢を当たり前にしない現場は、つくれます。濱田働く人が「ここの一員でよかった」と思える――その入り口は、案外、身につける一枚から始まります有限会社ビートテックhttps://www.beat-tec.jp/【ウェルFar"M"】農業・健康・家族の10年後。全部、同じでした ワッペンが付随するリターン一覧




