
このページをご覧いただき、ありがとうございます。
映画「無常の目撃者(Witness to Impermanence)」の監督・脚本を務めております森幸治と申します。
北海道のホテルに、博物館級の巨大な時計があります。
1875年、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフが、当時最高の職人アルベルト・ミルデに作らせた時計です。

この時計は150年にわたり、ハプスブルク家の栄華、ナチスの台頭、戦後のアメリカ、そしてバブル期の日本を見つめてきました。
すべてが移り変わる中、時計だけは変わらぬペースで時を刻み続けてきたのです。
この実話をもとに、国際映画祭への出展を目指す映画を制作いたします。

4年半前のことです。
現在70代になるホテルオーナーから「この時計のルーツを調べてほしい」と依頼を受けました。

約40年前、京都の骨董屋から3億円で購入されたこの時計。
若くしてそれだけの金額を投じたオーナーの想いにも惹かれましたが、何より時計そのものが放つ圧倒的な存在感に、私は心を掴まれました。
時計のルーツを追い、オーストリア大使館文化部に問い合わせたところ、驚くべき返答がありました。
製作者アルベルト・ミルデ氏の唯一の直系の子孫であるひ孫との連絡先が判明したのです。

150年前の時計の製作者のひ孫に、どうお伝えすればいいのか。
言葉を選びながら、心を込めて一通のメールを書きました。
「曾祖父の作品が日本にあることを知り、とても嬉しく思います」
150年の時を超えて、時計を通じて日本とウィーンがつながった瞬間でした。
この奇跡的なつながりが生まれた瞬間、私はこの物語を映画にしたいと決意しました。

この時計が作られた1875年、ヨーロッパにはひとつの「永遠の帝国」が存在していました。
ハプスブルク家。中世以来600年にわたりヨーロッパに君臨し、婚姻政策によってスペインからハンガリー、ボヘミアまで領土を広げた、ヨーロッパ随一の名門王家です。
時計の製作を命じた皇帝フランツ・ヨーゼフ1世は、18歳で即位し、68年間にわたって帝国を統治しました。
「国父」と称され、国民から絶大な敬愛を受けた皇帝です。その妃エリーザベトの伝説的な美貌は、今もなお語り継がれています。
1875年当時のウィーンは、モーツァルトやシューベルトの遺産を継ぐ音楽の都であり、ワルツ王ヨハン・シュトラウス2世が活躍する華やかな時代でした。
夜ごとに舞踏会が開かれ、宮廷は文化と芸術の中心地として繁栄を極めていました。
この帝国が永遠に続くと、誰もが信じていた時代。
まさにその絶頂期に、皇帝が当時最高の名工アルベルト・ミルデに作らせたのが、この時計でした。


しかし「永遠」は、わずか40年で終わりを迎えます。
1914年6月、皇帝フランツ・ヨーゼフの甥であり皇位継承者であったフランツ・フェルディナント大公が、サラエボでセルビア人青年に暗殺されました。
皇帝は甥に帝位を譲るつもりだったとも言われています。
この事件をきっかけに第一次世界大戦が勃発。
戦局が悪化する中、1916年にフランツ・ヨーゼフ1世は86歳で崩御しました。
甥のカール1世が帝位を継ぎますが、わずか2年後の1918年、シェーンブルン宮殿で退位宣言に署名。
600年以上続いたハプスブルク家の統治は、ここに幕を閉じました。
「永遠の帝国」が崩壊したとき、時計はすでに40年以上を刻んでいました。
帝国崩壊後、オーストリアは共和制へと移行しますが、平穏は長くは続きませんでした。
1938年、オーストリアはナチス・ドイツに併合され、国家としての独立を失います。
映画「サウンド・オブ・ミュージック」で描かれたのは、まさにこの時代のオーストリアです。
ナチス政権下では、多くの美術品や貴重な文化財が没収されました。
皇帝ゆかりの調度品や芸術作品もその例外ではなく、戦後、没収された美術品の多くはアメリカへと渡ったとされています。
この時計もまた、同じ運命を辿ったと考えられています。
オーストリアからニューヨークへ。そして京都の骨董屋を経て、バブル前夜の日本へ。
最終的に北海道の老舗ホテルのロビーに安住の地を見つけました。


600年続いたハプスブルク家は崩壊しました。 ナチスの支配も終わりました。
日本のバブル経済も弾けました。
華やかだったホテルも、今は閉鎖されています。
しかし、この時計だけは150年間、同じペースで時を刻み続けてきました。
人間の愚かしい営みも、華やかな栄華も、静かな衰退も。
すべてを変わらぬ目で見つめ続けてきた「無常の目撃者」。
この物語を、映画として世界に届けたいのです。

主人公の空(そら)は、札幌の清掃会社で働く若い女性。
猛スピードで上場を目指す女社長のもと、立ち止まることを許されない日々を送っています。
ある日、閉鎖された老舗ホテルの清掃に訪れた空は、ロビーに静かに佇む巨大な時計に心を奪われます。
「この時計が生まれたところに行ってみたい」
その衝動に突き動かされ、空は会社を辞め、時計の故郷ウィーンへ。
歴史学者、オペラ歌手、そして製作者のひ孫との出会いを通じて、空は「すべてが無に還る中で、何を大切に生きるのか」という問いに向き合います。


この物語に登場する人々は、それぞれの「繁栄」を経験し、それぞれの形で「無」に還っていきます。
華やかだったホテルは閉鎖され、バブルの熱狂は遠い記憶となり、今は70代の老人として静かに時計を見つめています。
物語の中の女社長もまた、止まることを知らない速さで走り続けています。
しかしその陰で、娘は母の背中を無言で見つめ、かつての部下・美咲は「ついていけたからこそ降りた」と静かに去っていきました。
そして主人公の空は、その狭間で揺れています。
走り続けるべきか、立ち止まるべきか。ハプスブルク家の600年の栄華も、無に還りました。
ナチスの支配も、無に還りました。 バブルの繁栄も華やかだったホテルも、若きオーナーの野心も。
すべては、無に還ったのです。

この映画で描きたいのは、禅の「空(くう)」の思想です。
執着せず、あるがままを見る自由。
すべてのものは無に還る。
だからこそ、今この瞬間を大切に、人との出会いを大切に生きる。
ハプスブルク家の栄華、ナチスの暴力、バブルの熱狂。
すべてが過ぎ去った後も、時計は静かに刻み続ける。
西洋文明の歴史と日本の禅哲学が、一つの時計を通じて交わる物語です。
本作はウィーンでのロケを含む本格的な国際映画として制作します。
ウィーンでの撮影
時計の故郷であるウィーンの美しい街並みを映像に収めます
国際映画祭への出品
世界の映画祭での受賞を目指します



坂下 やちか|主人公:「空(そら)」役
【経歴】
・2027 年春公開予定映画 出演決定
・au/Galaxy CM 隊員役(2026)
・「Lumo」プロモーションドラマ メインキャスト(2025年)
・映画「星の花火」ゆり役(2025年)
→ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 入選
・Neyflix ガス人間 ホスト客役 (2027 年公開予定)
・ミラチバプロジェクト ちば部 メインモデル(2025年)

梅宮 万紗子 |「女社長」役

紀那 きりこ|「美咲」役

大島 由梨乃|「オペラ歌手」役
田中 さゆり|「ホテル元従業員」役

横江 線寿|「領事館員」役

田中 愛桜|「女社長の娘」役
森幸治|「研究者」役

主題歌|シンガーソングライター asAhi


学生時代に監督・脚本を務めた映画「Dust Revolution」が、読売新聞主催「日本を記録する。
8ミリフェスティバル」で全国3位を獲得し、日本テレビで一部放映されました。
その後、長年映画制作から離れ、一般企業の経営に携わる傍ら、俳優・歌手としてミュージカルや映画に出演。
ミュージカル「The Sound of Music」(国連クラシックライブ協会)、ミュージカル「東海道五十三次・其の肆」、アメリカ映画「Eastbound Traffic」など、舞台と映像の両方で経験を積み重ねてきました。
昨年、全編英語の短編映画「Too Much is Too Much」で監督・脚本として映画制作に復帰。
現在は複数の映画の監督・脚本を手がけており、本作では研究者役として出演も予定しています。

今回のプロジェクトでは、映画の制作過程を一緒に楽しんでいただけるリターンから、作品づくりに直接参加いただけるリターンまで幅広くご用意いたしました。



ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
150年の間に、時計の周りでは多くの変化がありました。
「永遠」を信じた帝国は崩壊し、「繁栄」を謳歌したホテルは閉鎖され、かつて3億円を投じた若きオーナーは、今は静かに時計を見つめる70代の老人になりました。
しかし時計だけは変わらない。 150年前と同じペースで、今日も時を刻んでいます。
人間は走り続けます。もっと速く、もっと高く、もっと遠くへ。 しかしどんなに走っても、いつか止まる日が来るのです。
それでも時計は、静かに、淡々と、誰の味方もせず、誰も裁かず時を刻み続けるのでしょう。
この視点は、日本人がずっと大切にしてきた感覚と重なるように感じます。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」
すべてのものは移り変わる。だからこそ、今この瞬間を大切に生きるべきでしょう。
西洋の「栄華と崩壊」の歴史と、日本の「無常と慈しみ」の哲学。
この二つが、一台の時計を通じて静かに交わる瞬間を、映画として描きたいのです。
どうか、この挑戦にお力をお貸しください。
150年間刻み続けた時計の物語を、一緒に世界へ届けましょう。
監督・脚本
森幸治

Q. 映画はいつ完成しますか?
A. 2026年12月末の完成を予定しております。
Q. どこで見ることができますか?
A. 国際映画祭への出品を予定しております。完成後はオンライン上映会や試写会を開催し、支援者の皆様にいち早くご覧いただく機会を設けます。
Q. 長編版の制作予定はありますか?
A. 本作は短編映画として制作しますが、余裕があれば長編版の準備資金としても活用し、将来的な長編化を目指しています。
Q. 海外の映画祭にはどのように出品しますか?
A. 完成後、世界各地の国際映画祭に多数出品する予定です。出品状況は支援者の皆様に随時ご報告いたします。

映画制作スケジュール
・2026年6月頃:制作日時決定、スタッフ・キャストと契約
・2026年9月前半:映画撮影(ウィーンロケ含む)
・2026年9月後半:映画編集
・2026年12月末:映画完成
・2027年以降:国際映画祭への出品開始

皆様からのご支援は、以下の映画制作費用に充てさせていただきます。
・撮影編集社への支払い:100万円
・出演者出演料:100万円
・交通費(ウィーンロケ含む):120万円
・現地コーディネーター社への支払い:20万円
・ヘアメイク:30万円
・衣装代:10万円
・監督料など:70万円
・映画祭出品料:50万円





コメント
もっと見る